総合文化政策学部の個別A方式では総合問題として政治経済が登場します。倫理も一緒に出てくるため、割合的には少なめですが、政治経済の勉強は日本史や世界史の現代史にも通じるので重要です。
今回は総合文化政策学部の政治経済にスポットを当て、政治経済の傾向と対策、おすすめの参考書をご紹介します。
青学(青山学院大学)総合文化政策学部の政治経済の入試情報
共通テストの開始に伴って始まった総合問題、そしてこれまでの政治経済の入試について、情報をまとめました。
基本情報
これまでに行われた政治経済は試験時間は60分、大問は4題、すべてマーク式です。政治分野と経済分野それぞれ2題ずつが出ています。総合問題に関しては、主に政治分野中心で、こちらもマーク式で問題数はやや少なめです。ただ日本史や世界史が現代史のみの出題となるので、必然と政治経済の勉強が役に立ちやすくなります。
青学総合文化政策学部の政治経済の配点情報
総合文化政策学科・全学部日程
350点満点中、政治経済の配点は100点です。
総合文化政策学科・個別A方式
300点満点中、政治経済の配点は共通テストで100点、総合問題が100点となっています。政治経済部分は多少少ないため、正味100点を少し上回る程度です。
総合文化政策学科・個別B方式
350点満点中、政治経済の配点は50点です。
総合文化政策学科・共通テスト利用入試3科目型
400点満点中、政治経済の配点は100点です。
総合文化政策学科・共通テスト利用入試4科目型
500点満点中、政治経済の配点は100点となっています。
総合文化政策学科・共通テスト利用入試5科目型
600点満点中、政治経済の配点は100点です。
出題範囲
これまでの入試では政治分野、経済分野それぞれから2題ずつ出ており、教科書の範囲全てが対象です。総合問題でも基本的に同じで、教科書の内容が分かっていれば高得点が狙えます。
問題量と時間配分
試験時間は60分、大問4題と大問1つあたりの時間が限られています。マーク式とはいえ、テキパキと解いていかなければ時間切れになる恐れも。時間切れを焦って精査せずに解いてしまい、悔やんでも悔やみきれないことにならないよう、時間を意識して解いていくことをおすすめします。
大問ごとの特徴
大問1
政治分野や経済分野どちらが先に来るかは、年度によるため、分野の傾向は特にありません。政治であれば憲法や人権といったものが出やすく、経済であれば世界情勢につながるものが目立ちます。同じ年の試験では世界インフラと国際経済が別々に出ていました。
大問2
大問2に関しても大問1と同様で、この分野、ジャンルが絶対に出るというわけではなく、かなり広範囲です。基本的な問題が多いので、広く浅くを心がけた勉強が必要です。
大問3
総合問題でも穴埋め問題が出てくるなど、大問3などでもそれに近いものが出てきました。ほとんどが4択の問題なので、あとはいかに参考書で演習問題をこなしてきたか、アウトプットを行ってきたかが問われやすいです。
青学総合文化政策学部の政治経済は難しい?難易度・レベルを解説
現状では教科書に登場する知識を徹底的に詰め込んで、いつでも引き出せる状態にしておけば十分高得点が狙えます。ところどころ難しい知識が必要になることもありますが、それもわずかなので、まずは基礎固めを行うことが第一です。
青学総合文化政策学部の政経受験はありか?
政治経済を使わずに受験を行うとなると、個別B方式などで受験をすることになります。論述に比重が置かれた入試形式もいいでしょうが、総合問題における政治経済の難易度はそこまで難しくありません。また日本史や世界史にも相乗効果を与えることを考えれば、政治経済の受験は十分にアリと言えるでしょう。
青学(青山学院大学)総合文化政策学部の政治経済の傾向と対策
総合文化政策学部に合格するには、政治経済の傾向、そして対策を知る必要があります。傾向や対策をご紹介します。
語句や数値は正確に覚える
総合文化政策学部が全問マーク式なので、記述のように漢字まで正確に覚える必要はないと思うかもしれません。しかし、青山学院大学の傾向として、細かな数値、正確な語句をマーク式で答えさせる問題が頻出します。そのため、年号であったり、政治であれば衆議院や参議院の議席数などを正確に理解したりすることが点数につながっていきます。
時事問題に備える
これまでの政治経済では、時事問題が頻出になっており、現代史とセットで取り扱われることが多いです。2023年度の入試要項では日本史や世界史の現代史が範囲のため、時事問題と絡めて出される可能性が想定できます。日ごろからニュースに関心を持ち、時事問題に備えましょう。
参考書で疑問点を消していく
政治経済は日本史や世界史と違って、通史理解的な取り組み方が難しく、ストーリーがない中で学習していくことになります。講義形式の参考書を活用して、疑問に思った部分を消していき、政治経済の知識を身につけていきましょう。
青学(青山学院大学)総合文化政策学部の政治経済対策におすすめの参考書
政治経済で高得点を狙うためには参考書の存在が大きいです。政治経済の勉強におすすめの参考書をご紹介します。
インプット系参考書
畠山のスパっとわかる政治・経済爽快講義
「畠山のスパっとわかる政治・経済爽快講義」は、政治経済のイロハがわかる講義形式の参考書です。現在まで6回のリニューアルが行われ、現在に即した内容を学べます。鮮度を保っており、変化が激しい現代社会の政治経済について網羅できています。
大学入試 蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本
「大学入試 蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本」は、政治経済に関する内容を深く掘り下げつつ、わかりやすく解説した参考書です。こちらも講義形式の参考書となっており、覚えるべき要所を押さえながら先に進められます。
政治・経済用語集
「政治・経済用語集」は、教科書で登場する用語を1冊にまとめた参考書です。山川出版社が発行しているので教科書準拠と言ってもよく、教科書の内容をしっかりと理解し、用語を正確に覚えていく際に頼りになる1冊です。
アウトプット系参考書
山川 一問一答政治・経済
「山川 一問一答政治・経済」は、一問一答形式で政治経済の内容把握を確かめられる参考書です。とてもリーズナブルで持ち運びが簡単なので、通学中などのスキマ時間に利用できるほか、教科書の太字部分が答えとして出てくるので、基本的な内容を覚えているかのチェックにも使えます。
マーク式基礎問題集政治・経済
「マーク式基礎問題集政治・経済」は、政治経済に関する問題をマーク式で解いていくことができる参考書です。定期的に改訂が行われているため、入試で出やすい政治経済の問題について知ることができ、理解できている点、できていない点がわかりやすく示されます。
政治・経済 標準問題精講
「政治・経済 標準問題精講」は、難関私大などで出てきた政治経済の問題を網羅した参考書です。問題の解説が詳しく書かれているので、どんな問題なのか、どのように解けばいいのかなどを問題を通して知ることができます。
青学(青山学院大学)総合文化政策学部の政治経済の過去問情報
政治経済の問題を解いていく中で、過去問に関する情報は仕入れておきたいところ。過去問の掲載情報などをまとめました。
2021年度の政治経済の過去問
有名大学を中心に過去問を網羅している大学受験パスナビでは、青山学院大学の過去問を収録していますが、2021年度における総合文化政策学部の独自問題は収録されていません。そのため、赤本を購入して過去問を解いていきましょう。
2021年度以前の政治経済の過去問
数年分の過去問が収録されている大学受験パスナビですが、2020年度以前に関しても政治経済の過去問は収録されていない状況です。東進過去問データベースでも過去問の収録が行われているものの、より確実なのは、毎年発売される最新版の赤本です。
まとめ
政治経済は日本史や世界史の現代史部分にも出てくるくらい、親和性の高い科目です。政治経済を勉強することは総合問題対策にもつながってくるほか、日頃のニュースへの興味関心が結構役に立つことも。社会系科目で何を受験科目にするか、お悩みの方は政治経済にすることをおすすめします。