青学の数学の傾向と対策!難易度も文系・理系に分けてご紹介

青学の理系学部を受ける人にとっては英語と同じくらい重要な数学。そして、数学ができる文系にとっても数学を受験科目にすることで有利に働く受験方式もあるため、数学の出来は色々と左右しそうです。

今回は青学における数学の傾向と対策、文系数学と理系数学の特徴の違い、入試で確保しておきたい得点率などをまとめました。

青学(青山学院大学)の数学の基本情報

青学の数学入試における、配点や解答形式、試験時間などについて解説します。

青学の数学の配点

個別学部日程の独自問題で数学が出るのは経済学部のB方式で100点、理工学部A方式とB方式で150点もしくは140点、社会情報学部B方式とC方式で200点となっています。理工学部の140点が独特ですが、これは共通テストを利用したB方式によるもので、共通テストの60点とセットで200点になるような形です。全学部日程の場合は、文系学部を中心に100点、理工学部は150点、社会情報学部B方式は100点と150点のテストをそれぞれ受けます。

青学の数学の解答形式

全学部日程では全問マークシート式となっており、個別学部日程で記述式が登場します。マーク式だと数値の塗りつぶしミスなどが起こりやすい他、計算ミスも起こりやすいため、どちらであっても難易度に差はつきにくいでしょう。

青学の数学の試験時間と時間配分

個別学部日程で見ると経済学部B方式が60分、理工学部のA方式とB方式がそれぞれ100分、社会情報学部B方式が80分、C方式が90分となっています。全学部日程では基本的に60分で、理工学部などは70分、社会情報学部は60分100点、70分150点のテストを一緒に受けます。全学部日程の場合は60分で大問4題のため、1題につき15分だと見直しの時間がないため、12分程度にして見直しの時間を作るのが理想的な時間配分です。

青学の数学は難しい?難易度を考察

文系数学の難易度

文系数学は数ⅡBまでですが、その難易度は標準レベルとされています。基礎的なレベルの問題も出てくるため、いかに落ち着きつつ、スピーディに解けるかがポイントになってくるでしょう。

理系数学の難易度

理系の場合は数Ⅲが入ってくる関係で微分積分などが高確率で登場します。難易度的にはこちらも標準レベルですが、基本的に満遍なく色々なジャンルが出てくるため、どのジャンルの問題が出てきても冷静に解けるかがポイントです。

青学(青山学院大学)の数学の傾向・特徴

ここからは青学の数学に関する傾向や特徴について解説します。

青学の数学全体の特徴

文系数学の特徴

全学部方式では数学ⅡBまでが範囲となっており、基本的に満遍なく出ています。確率や微分積分の範囲が出やすいため、微分積分や三角関数といった部分がしっかりとできる学生であれば点数も狙えるでしょう。といっても、レベル的には標準レベルで、マーク式であれば空欄に穴埋めをしていく形なので、数学対策をしておけば十分対応できるような難易度になっています。

理系数学の特徴

理系数学に関しても標準的な問題が多いため、数Ⅲなどの勉強をしっかりと行っていけば一定の点数が狙えるような結果になるはずです。ただ大問の数が多めで、1題あたりの時間が少し限られるため、スピーディに解くことが求められます。出題範囲はやや固定化されているものの、時に傾向から外れた範囲から出てくることもあるため、注意が必要です。

青学の数学の入試方式ごとの特徴

一般選抜(個別日程)

マーク式と記述式が混在しているものの、マーク式と記述式で難易度に大きな差はなく、それぞれで計算ミスに気を付け、式の組み立てなどを行っていく必要があります。記述式では答えを導くまでのプロセスが問われるので、なぜその答えに至ったのか、それが伝わるようなプロセスを記していきましょう。全体的なレベルは標準レベルで、基本的な問題も出てきます。

一般選抜(全学部日程)

マーク式で行われる全学部日程ですが、こちらもレベルは標準で、基本的な問題が出てきます。基本的な内容を問われ、教科書でも出てくるようなものがテストに出てくるため、基礎固めができているかが重要になるでしょう。出題傾向が固定化されている分、対策が立てやすいのが全学部日程の試験。過去問で演習量を重ねることも重要です。

青学の数学の問題ごとの特徴

青学では最初に小問集合問題があって、その後に大問マーク式設問が続くのが一般的です。それぞれの特徴をまとめました。

小問集合

小問集合問題では全方位から出題されるイメージでいいでしょう。問題のレベルは標準ですが、苦手分野から出題される可能性が高いです。対策が立てやすいことは間違いなく、過去問で小問集合問題に取り組み、傾向を探るとおおよその傾向、特徴がつかめます。小問集合問題の傾向は全学部日程でも個別学部日程でもさほど変わりません。

大問マーク式設問

マーク式設問は、問題文のところに答えまでのプロセスがある状態となっています。あとはそこに数値を埋めていけばいいだけです。とはいえ、ケアレスミスをしても式の組み立てがしっかりしていれば部分点がもらえる記述式と違って、マーク式における数値間違いは単に0点になるだけ。より正確に、スピーディに解いていく必要があります。しかも途中式を書かない分、途中で計算をすることも疎かにしがちなので、ミスが出やすいのも特徴です。

青学(青山学院大学)数学の対策法・勉強法を分野ごとに解説

青学の数学にどのように取り組めばいいのか、文系理系それぞれのアプローチ方法をまとめました。

文系数学の勉強法

苦手分野を最初に消していく

青学の数学問題は、かなり広い範囲から出題されるほか、数ⅠAや数ⅡBそれぞれ出題されるため、どちらかが得意でもどちらかが苦手なら大きく点数を稼げなくなります。最悪の場合、苦手分野のみ丸々不正解で0点も想定できます。そのため、数学の苦手分野に関して先に対策を立て、最大限苦手を潰してから得意分野へ臨むやり方が効率的でしょう。

途中式を意識する

文系の学生が数学に挑む場合、全学部日程で数学を選ぶケースが多いかもしれません。その場合、全問マーク式設問のため、途中式を書く必要はなし。ただ、途中式を書かないことでイチから回答を考えることをしなくなり、計算を一部省くことがあります。ケアレスミスの要因は入念な計算をせず、確認を怠っていることがほとんど。演習の際にも途中式を意識し、なぜその式になったか、解説を読み込んで自分で再現できるまでに仕上げられればいいでしょう。

理系数学の対策法・勉強法

あえて基本の徹底を

理系数学になると、ついつい発展的なレベルをこなしていかないといけないと思いがちですが、青学の数学は標準レベルが多く、いわば教科書に出てくるような内容が目立ちます。教科書に出てくる問題は基礎を固め、基本に忠実に解いていけば答えは出てきます。これは発展レベルでも同じです。基礎を固めて基本を徹底する、まずはこの姿勢を持ち、演習問題に挑みましょう。

とにかく演習をこなす

チャート式などの参考書では数多くの演習問題が登場し、その中に、入試にも出てくるような問題が隠れています。難関大学になればなるほどシンプルな問われ方はされず、一見複雑そうな問いを投げかけます。演習をこなしていれば、このケースはこのパターンというのがわかるため、落ち着いて取り組めるわけです。公式を正しく活用するためにも演習量は多いことに越したことはありません。参考書をフル活用していきましょう。

青学(青山学院大学)数学は何割取れれば良い?合格最低点から考察

理工学部の全学部日程の合格最低点を見ていくと、得点率が60%台もあり、高くても80%には届かないケースが見られます。合格者の平均点も総合で8割には達しておらず、英語の平均点も6割程度と意外と低めです。数学も合格者の平均点は6割後半程度。一方で受験者全体の平均点は5割を切るケースが目立ちます。文系ではどの科目も9割ぐらいを目指さないときつい中、理系は7割以上の点数を残せれば安泰なので、無理に完璧を目指さずとも確実に7割、8割を狙っていくのがいいかもしれません。

青学(青山学院大学)数学の勉強におすすめの参考書一覧

青学の数学で結果を残すためには参考書が必須。数学の勉強におすすめの参考書をまとめました。

文系数学におすすめの参考書

黄色チャート

「黄色チャート」は、基礎固めをするのにうってつけの参考書です。数学の基礎から応用までが網羅されており、何周も解いていくことで、解法などを理解できるとともに演習量を確保することができます。

文系の数学 重要事項完全習得編

「文系の数学 重要事項完全習得編」は、入試で頻出の基礎的な問題を凝縮し、これだけは覚えておきたいというべき内容を網羅した参考書です。数学が苦手な人でも着実に理解でき、スキルアップにつなげられます。

数学基礎問題精講

「数学基礎問題精講」は、入試で登場しやすい良問をまとめた参考書です。青学の小問集合問題に対応するかのように、幅広い範囲から出題されており、完璧にこなして小問集合問題に備えることができます。

理系数学におすすめの参考書

青チャート

「青チャート」は、理系数学向けの参考書です。黄色チャートよりもレベルは上ですが、基礎から応用までしっかりと網羅できます。完璧にできればMARCHやその上のレベルまで到達できるとあって、青学を狙う理系学生は必ず持っておくべき1冊です。

合格る計算

「合格る計算」は計算スピードを高めるのにぴったりの参考書です。時間をかければしっかりと解ける人が、時間をかけなくても解けるようにムダのない方法で計算力を高められるようになっています。

数学標準問題精講

「数学標準問題精講」は、難関大学の数学の問題に対応した参考書です。難関大学の数学で頻繁に出やすい問題をまとめており、解き方のプロセスまで書かれ、段階的にスキルアップが行える1冊です。

青学(青山学院大学)数学の過去問情報

青学の数学の過去問をチェックする際にどのサイトでチェックしていけばいいのか、サイトの情報をご紹介します。

大学受験パスナビ

大学受験パスナビは約180の大学の過去問が掲載され、青山学院大学の過去問も載っています。最新の過去問まで収録され、無料でチェックできるので、小手調べに解いてみたい時におすすめです。

SUUGAKU.JP

SUUGAKU.JPは、数学の過去問をメインに収集するサイトで、青山学院大学の数学の過去問が掲載されています。現状では数年前までの過去問が収録され、解答がある場合とない場合もありますが、無料で利用することができます。

まとめ

2021年度の入試改革により、個別学部日程で数学を取り上げる学部学科は減りましたが、理系学生にとっては避けては通れない道です。全学部日程では英語と同じくらい重要な科目として存在し、過度な取りこぼしが許されません。着実に点数を稼ぎ、合格に近づくためにも、色々な参考書を活用して数学のスキルを高めておきたいところです。そして、演習量をこなし、自信をもって入試に臨みましょう。

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