青学(青山学院大学)法学部の傾向と対策!難易度も解説

高校生からの人気がすこぶる高い青山学院大学。その中で注目を集めているのが法学部です。これまでの法学科に加え、2022年度からヒューマンライツ学科が新設されたからです。

今回は青学法学部の傾向と対策、法学部の入試情報、難易度の比較などの情報をまとめました。

青学(青山学院大学)法学部の入試情報

1959年に設置された法学部。60数年の歴史があり、ヒューマンライツ学科が新設間もない状況にあります。ここでは法学部の入試情報をご紹介します。

青学法学部の学科ごとの偏差値

法学科 偏差値 60.0~62.5
ヒューマンライツ学科 偏差値 60.0~62.5

法学部の2学科はいずれも偏差値が60.0~62.5です。どちらも個別A方式で偏差値60.0、個別B方式で62.5と分かれており、偏差値を見る限り、2学科の差はほとんど見られません。

青学法学部の入試方式ごとの配点・試験時間・合格最低点

合格最低点に関しては2021年度から2022年度にかけて合計点数の変更があったこと、ヒューマンライツ学科が2022年度から新設されたこともあり、法学科は合格最低%、ヒューマンライツ学科では合格最低点の表記がありません。

法学科・共通テスト利用入試

必須・英語:リスニングあり100〔50〕点(80分)
必須・国語:150点(80分)
選択・世界史Aor世界史Bor日本史Aor日本史Bor地理Aor地理B:100点(60分)
選択・現社or倫理or政経or倫理政経:100点(60分)
選択・数Ⅰor数ⅠAor数Ⅱor数ⅡB:100点(60分)
選択・物理or化学or生物or地学から1科目:100点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
合計:350点
合格最低%:83.1%

法学科・共通テスト併用個別A方式

共通テスト3教科3科目
必須・英語:リスニングあり65〔32.5〕点(80分)
必須・国語:100点(80分)
選択・世界史Aor世界史Bor日本史Aor日本史Bor地理Aor地理B:35点(60分)
選択・現社or倫理or政経or倫理政経:35点(60分)
選択・数Ⅰor数ⅠAor数Ⅱor数ⅡB:35点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
個別学力試験
総合問題(古文漢文を除く国語総合・17世紀以降の世界史B日本史B、政治経済):200点(90分)
合計:400点
合格最低%:66.3%

法学科・共通テスト併用個別B方式

共通テスト3教科3科目
必須・英語:リスニングあり100〔50〕点(80分)
必須・国語:65点(80分)
選択・世界史Aor世界史Bor日本史Aor日本史Bor地理Aor地理B:35点(60分)
選択・現社or倫理or政経or倫理政経:35点(60分)
選択・数Ⅰor数ⅠAor数Ⅱor数ⅡB:35点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
個別学力試験
総合問題(英語・17世紀以降の世界史B日本史B、政治経済):200点(90分)
合計:400点
合格最低%:70.6%

法学科・全学部日程

必須・外国語:150点(80分)
必須・国語総合(古文・漢文を除く):100点(70分)
選択・世界史Bor日本史B:100点(60分)
選択・政治経済:100点(60分)
選択・数学:100点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
合計:350点
合格最低%:77.1%

ヒューマンライツ学科・共通テスト利用入試

必須・英語:リスニングあり100〔50〕点(80分)
必須・国語:150点(80分)
選択・世界史Aor世界史Bor日本史Aor日本史Bor地理Aor地理B:100点(60分)
選択・現社or倫理or政経or倫理政経:100点(60分)
選択・数Ⅰor数ⅠAor数Ⅱor数ⅡB:100点(60分)
選択・物理or化学or生物or地学から1科目:100点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
合計:350点

ヒューマンライツ学科・共通テスト併用個別A方式

共通テスト3教科3科目
必須・英語:リスニングあり65〔32.5〕点(80分)
必須・国語:100点(80分)
選択・世界史Aor世界史Bor日本史Aor日本史Bor地理Aor地理B:35点(60分)
選択・現社or倫理or政経or倫理政経:35点(60分)
選択・数Ⅰor数ⅠAor数Ⅱor数ⅡB:35点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
個別学力試験
総合問題(古文漢文を除く国語総合・17世紀以降の世界史B日本史B、政治経済):200点(90分)
合計:400点

ヒューマンライツ学科・共通テスト併用個別B方式

共通テスト3教科3科目
必須・英語:リスニングあり100〔50〕点(80分)
必須・国語:65点(80分)
選択・世界史Aor世界史Bor日本史Aor日本史Bor地理Aor地理B:35点(60分)
選択・現社or倫理or政経or倫理政経:35点(60分)
選択・数Ⅰor数ⅠAor数Ⅱor数ⅡB:35点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
個別学力試験
総合問題(英語・17世紀以降の世界史B日本史B、政治経済):200点(90分)
合計:400点

ヒューマンライツ学科・全学部日程

必須・外国語:150点(80分)
必須・国語総合(古文・漢文を除く):100点(70分)
選択・世界史Bor日本史B:100点(60分)
選択・政治経済:100点(60分)
選択・数学:100点(60分)
必須2教科+選択1教科の合計3教科で行う。
合計:350点

青学(青山学院大学)法学部の傾向と対策

ヒューマンライツ学科が新設されたものの、入試形式は全く同じの法学部。ここでは法学部全体の傾向などをまとめました。

法学部全体の傾向と対策

国語が得意ならA方式、英語が得意ならB方式に

法学部ではA方式とB方式の2つがあり、国語に点数が偏るA方式、英語に点数が偏るB方式の2つがあります。独自問題で出される総合問題もA方式は国語の問題、B方式は英語の問題が出ます。英語が苦手の場合、共通テストの英語対策をしておけば、青学法学部を受験する際に英語を回避することができます。共通テストの英語は基礎固めを行い、語彙力や読解力を鍛えれば高得点が狙いやすいジャンル。英語が苦手な人はA方式で受けましょう。

A方式の総合問題対策は地歴公民2科目の対策を万全にする

A方式の総合問題に関してはサンプル問題が青山学院大学のホームページに掲載されています。内容正誤問題、漢字の読み問題など現代文に関してはオーソドックスなレベルですが、世界史や日本史、政治経済に関してはそれぞれ足して割ったような問題が多く、それぞれで対策が必要です。受験にあたり、日本史や世界史、政治経済いずれか1教科に絞って勉強してきた人が多いでしょうが、法学部の入試を受けるにあたり、参考書1冊ずつ解き切ることをおすすめします。

B方式の総合問題対策は英語が肝に

B方式の総合問題もサンプル問題でチェックできます。A方式の現代文はオーソドックスなレベルでしたが、B方式の英語は「英語の青山」らしく、難易度が高めです。100語から120語の自由英作文が出題されるなど、英語の対策が必須です。これに加え、データの読み取り問題、小論文などが加わるため、A方式の総合問題よりも難易度は高めです。A方式よりもB方式の方が偏差値が高い理由が垣間見えます。他の学部同様、語彙力の強化を行いながら文法までしっかりと理解し、英作文が作れるようにしていく必要があります。

科目別の傾向と対策

英語

総合問題のサンプル問題では、長文読解2題、会話文1題、自由英作文1題で構成されています。サンプル問題はおおむねの方向性を示しており、だまし討ちのごとく、全く異なる傾向の問題を出すとは考えにくいです。他の学部同様、そのレベルは高く、英検準1級レベルの単語力、文法力を身につけ、1000語以上の長文読解をクリアできるようにすることが第一です。

加えて、自由英作文対策も必須。内容は日本史や世界史に関連したものですが、大事なことは自然な英作文かどうか。自由英作文を作る際のコツを習得しましょう。

国語

A方式では現代文、B方式ではデータの読み取り、小論文という形で登場します。A方式の現代文はオーソドックスなので、一般的な参考書で勉強をしていけば問題ありません。しかし、B方式はデータの読み取り、小論文と一筋縄ではいかないものが目立ちます。ただでさえ、英語で時間を使いやすく、残された時間はわずかに。

小論文は300字でまとめる形になっており、文字数はそこまで多くありません。ただ短い文字数でまとめるのは意外と難しいです。データの読み取りは共通テストにも登場する可能性があるので、参考書で対策を立てていくことが求められます。

数学

法学部では現状共通テストでしか用いず、しかも、数ⅠのみでもOKなので数学が苦手な人でもチャンスはあります。過去に独自問題で登場した際の数学のレベルは標準レベルで、教科書の内容が分かっていれば問題ない程度。個別学部日程で数学が復活したとしても、難易度が高くなる可能性は大きくないでしょう。

日本史

総合問題のサンプル問題で登場する日本史は政治経済と連動した内容となっており、17世紀以降の日本史なので江戸時代以降の内容が問われます。サンプル問題では近現代史の範囲が出されており、そのあたりはまだはっきりとした傾向はありません。いずれにしても、教科書レベルの内容をしっかりと勉強して基礎固めを行うことが重要です。

世界史

世界史に関しても日本史と同様の傾向になると考えられます。ただB方式の場合、日本史や世界史の題材が英文で登場するケースもあるため、比重はそこまで大きくないとしても、通史理解はしておいて損はないはずです。サンプル問題や2021年度、2022年度の過去問を踏まえて対策を立てる必要があるでしょう。

政治経済

サンプル問題では大きく扱われていた政治経済。経済学部であれば数学、文学部であれば英語や国語を重視するように、法学部の場合は政治経済、特に司法に関してしっかりと扱います。政治経済をメインに扱うことで、政治経済に点数が集まることをサンプル問題を通じてにおわせていると言えます。難易度的にはそこまで難しいわけではないので、政治経済の内容を基礎から勉強していけば十分に対応できます。

青学(青山学院大学)法学部の難易度はどれくらい?

青学法学部の難易度はどれくらいなのか、それぞれの観点から難易度を探ります。

青学法学部の難易度

偏差値的には法学科もヒューマンライツ学科も差はありません。2021年度の倍率は低く、個別A方式に至っては2倍を切っています。ヒューマンライツ学科の正式な倍率などを見ないとわかりませんが、合格最低%も7割を切っており、基礎を固めて演習量をこなしていけばチャンスが出てくるレベルかもしれません。

青学内での法学部の難易度はどれくらい?

他の学部では倍率は5倍以上をマークするなど、倍率や合格最低%を見る限り、その難易度は若干低めと言えます。もちろん倍率はあまり安定しないことがほとんどで、急に倍率が上がることもあります。それでも偏差値でも他の学部より若干低い分、難易度は他の学部と比べれば落ち着いていると見るべきでしょう。

MARCH内での青学法学部の難易度はどれくらい?

経済学部などはMARCHでもトップ、上智大学とほぼ互角ですが、法学部は他のMARCHとほぼ同じところにいます。MARCH内部ではちょうど真ん中あたりに青学法学部があるイメージです。明治大学とほとんど同じ位置にあり、ちょっとしたことで逆転する位置ではありますが、経済学部や文学部のように上智と肉薄するような位置ではありません。

まとめ

青学法学部は60年以上の歴史があり、2022年度からヒューマンライツ学科が新設され、新たな一面を見せています。ヒューマンライツ学科の存在がどのような進化につながるのか、注目が集まります。総合問題の内容なども含め、情報をしっかりと精査して入試に挑みましょう。

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