【青学(青山学院大学)経済学部の日本史】傾向と対策を徹底解説

文学部と同じ時期からスタートし、伝統がある青山学院大学の経済学部。個別学部日程では独自問題2教科のみで行われるなど、他の学部とは一線を画します。2教科なら英語と国語になりそうな中、経済学部では英語と地歴公民1科目。その中に日本史があります。

今回は経済学部の日本史にスポットを当て、日本史に関する基本情報や日本史の傾向、おすすめの参考書をご紹介します。

青学(青山学院大学)経済学部の日本史の入試情報

社会系科目を選ぶ際、気になるのはその難易度です。2021年度の問題を参考に、日本史入試の基本情報をまとめました。

基本情報

経済学部で日本史を利用できるのは個別A方式。試験時間は60分、大問は3題あります。マーク式と記述式の併用となっており、記述問題では空所に漢字で書くような問題が一般的です。マーク式は共通テストの問題形式に似ており、正誤問題や並び替え問題などが出てきます。

青学経済学部の日本史の配点情報

経済学科・全学部日程

350点満点中、日本史の配点は100点。

経済学科・個別A方式

250点満点中、日本史の配点は100点です。

経済学科・共通テスト利用入試

500点満点中、日本史の配点は100点です。

現代経済デザイン学科・全学部日程

350点満点中、日本史の配点は100点となっています。

現代経済デザイン学科・個別A方式

250点満点中、日本史は100点が配点されています。

現代経済デザイン学科・共通テスト利用入試

500点満点中、日本史の配点は100点です。

出題範囲

日本史の出題範囲は日本史Bで、学校で習う全範囲が出題の対象です。どちらかといえば近現代史が多めに出やすく、2021年度入試では明治時代以降の問題が多めに出題されていました。日本史と世界史では近現代史はあまり触れられないことが多いため、この時代の対策を十分に立てておき、演習量をこなしていきましょう。

問題量と時間配分

試験時間60分、大問3題ですが、1題あたりの設問が多いため、1問あたり1分程度の時間になります。そのため、どこかで躓くと全体的に時間切れになりやすいことから、解けそうなものからどんどん解いていくことが求められます。2021年度は近現代の問題が2題も出るなど、より近現代史の流れが鮮明になっています。得意な時代があればそこから攻めて時短を図り、残りの問題をじっくりと解く形もいいでしょう。

大問ごとの特徴

大問1

大問1では主に京都にスポットを当て、弥生時代から江戸時代までを網羅した問題が出されました。空欄には歴史用語を埋めていく問題が出てくるなど、知識問題も用意されています。例えば唐の長安の場所を答えさせる問題など、地理的な要素を加味するなど、丸暗記すれば高得点が狙えるわけではない構成になっています。

大問2

2021年度の大問2では近現代の労働分野が登場しました。こちらも知識問題が一定数出てくるなど、そのパターンは大問1と変わりません。通史を正確に理解できていれば解ける問題が多く、通史理解の重要性を感じます。

大問3

2021年度では大問3でも近現代の問題が登場し、傾向の強さを感じさせます。大問3では政治史が出され、ニュースへの興味があれば勉強をしなくても解けそうな問題がいくつかありました。近現代の勉強では講義形式の参考書などを活用していくのが一番であり、インプットとアウトプットを積極的に繰り返していくことが高得点の近道です。

青学経済学部の日本史の難易度・レベルはどれくらい?

記述式の問題は知識問題がほとんどで、論述などは出てきません。そのため、教科書の内容を正確に理解すること、通史理解の理解度を高めることなどを心がければ、高得点につながりやすいです。難易度は標準的で、まずは教科書の内容を完璧にマスターするところを目指しましょう。

青学(青山学院大学)経済学部の日本史の傾向と対策

知識問題が多く、テキパキと答えていかないと時間切れもあり得る日本史。ここでは問題別の傾向と対策をご紹介します。

地理的問題

2021年度では唐の長安の場所を答えさせる問題が登場するなど、地理的な問題も出てくるのが経済学部の日本史の特徴です。また日本地図を示して遺跡の名前を答えさせる問題も出てくるなど、地理的な問題はもはや1つの傾向として確立されてきています。

ただ地理は一般常識的な性質が強いので、何県がどこにあるのかを理解できているところから始め、戦が起きた場所など事あるごとに場所を確認していくことでおおよその場所は認識できるようになります。その積み重ねで対応はできるでしょう。

文化史・経済史問題

経済学部の日本史ということもあり、経済史は出やすく、文化史に関してもかなりの頻度で登場します。問題数はそこまで多くはないものの、出る可能性が高いので対策が必須です。文化史や経済史などテーマ史で重要なのは通史を理解していること。通史を土台にテーマ史の勉強が捗ります。通史理解を先に進めてからテーマ史の勉強を行っていくのが効率的であり、理解もしやすいです。

史料問題

史料問題も結構な頻度で登場し、最近では共通テストでも史料問題の重要性が増しています。誰も知らないようなマニアックな史料が出てくるわけではなく、教科書や資料集などで見かけるようなもの、結構重要な歴史の出来事に関連したものがほとんどです。史料問題を扱った参考書で勉強を進めていくのが確実です。

青学(青山学院大学)経済学部の日本史対策におすすめの参考書

インプットとアウトプットを繰り返すことで身につく日本史の知識。ここではインプット系、アウトプット系それぞれの参考書をご紹介します。

インプット系参考書

金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本

金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本は、日本史の通史を学ぶ上で疑問に感じる部分を徹底解説したインプット系参考書です。イラストや地図をふんだんに使い、ゼロから日本史の基礎固めをしたい人におすすめです。シリーズ化されており、近現代史編を購入して近現代史だけを固めていく利用法もあります。

石川晶康 日本史Bテーマ史講義の実況中継

「石川晶康 日本史Bテーマ史講義の実況中継」は、テーマ史を講義形式で紹介していくインプット系参考書です。文化史や経済史だけでなく、女性史や沖縄史など色々なテーマが登場しており、多角的に日本史の勉強を行っていきたい人におすすめです。また貨幣や金融に関する分野にも触れており、取り上げられそうなテーマ史を最大限網羅しています。

日本史用語集

「日本史用語集」は、2018年度から使われている日本史A・Bの教科書全15冊の中で必要な用語をピックアップしたインプット系参考書です。登場する用語は1万語を超えています。その1つ1つに解説がつけられているので、日本史の辞書的な意味合いで活用していくこともできます。

アウトプット系参考書

山川一問一答日本史

「山川一問一答日本史」は、山川出版社がまとめたアウトプット系参考書です。教科書で太字になっている部分などを一問一答形式で振り返ることができます。教科書準拠なので教科書の内容を完全に叩き込みたい、インプットとアウトプットを重ねていきたいという方におすすめです。

日本史史料一問一答【完全版】2nd edition

「日本史史料一問一答【完全版】2nd edition」は、最新の入試情勢を加味し、出やすい史料問題を中心にまとめたアウトプット系参考書です。史料を読み解く上での要点がまとめられており、どの部分に着目していけばいいかを一問一答形式で理解して行ける1冊です。

日本史標準問題精講

「日本史標準問題精講」は、難関私大で登場しやすい日本史の良問をまとめたアウトプット系参考書です。論述や思考力に関する問題が登場し、より難しいレベルにまで日本史の学力を引き上げていきたい場合、1点でも多く点数を取りたい場合におすすめです。

青学(青山学院大学)経済学部の日本史の過去問情報

ネット上にある過去問を手っ取り早く見たい人は多いはず、ここでは経済学部の世界史の過去問がどこにあるのか、解説します。

2021年度の日本史の過去問

2021年度の日本史の過去問は、大学受験パスナビでチェック可能です。全学部日程の日本史の問題も載っているのでダブルで問題を解くことができるほか、別の学部の日本史に触れてみることもできます。

2021年度以前の日本史の過去問

大学受験パスナビでは著作権の関係もあるためか、少し遡ると掲載されていない科目がいくつか出てきます。日本史もその1つで全学部日程の日本史はあっても、個別日程になると所々抜けてしまいます。この場合は東進過去問データベースで過去の日本史の問題を探すことをおすすめします。またオフラインで集中して勉強に取り組みたい場合は赤本を活用しましょう。

まとめ

世界史同様、日本史も知識問題が多く、問題文をいち早く理解して答えを導くスピードが問われます。脳内にある引き出しの中から正しいものを選ぶようなものなので、インプットとアウトプットで出し入れを繰り返していくことが高得点につながります。素早くインプットを終え、演習をこなしていく中でアウトプットを心がけましょう。

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