青山学院大学文学部の概要
⻘⼭学院⼤学⽂学部は、⻘⼭学院⼤学を象徴する学部となっています。 ⽂学部には 5 つの学科が存在していますが、学科の垣根を超えた個性的な学びを⾏うことができます。中でも英⽶⽂学科は「英語の⻘⼭」にふさわしい学科として 6 つのコースが存在しますが、コースに捉われることなく幅広い学びをすることができることも特徴となっています。
また学部だけでも 740 ⼈の同級⽣と交流を深めることが可能になっており、学内での学びだけでなく、学外での学びも積極的に⾏うことができる学部となっています。
青山学院大学文学部の特徴

個性的な学びを得られる
⽂学部には 5 つの学科が存在しており、⽂学や⾔語学などの学問諸分野を学⽣⼀⼈ひとりの疑問や⽬標に応じて学べる⼤きな多様性を持っています。
また、全学共通教育である「⻘⼭スタンダード」と⽂学部共通科⽬、各学科の外国語科⽬など、各⾃の主体性を中⼼にした個性的な学びを実現することができます。
少人数ゼミナールにより徹底した研究を行うことができる
3年次以降から学びの中⼼となるゼミナールは少⼈数制で⾏われます。少⼈数だからこそできる徹底した研究によって、⾃分の興味ある知識を⼀層深めることが可能です。
また、4年時に取り組む卒業論⽂・研究だけでなく、社会活動などで学外的に学びの成果を発揮するゼミナールも存在します。
青山学院大学の看板学部である
⽂学部は 1949 年の学制改⾰による⼤学の発⾜にあたり、基督教学科と英⽶⽂学科の 2 学科で発⾜しました。その後、いくつかの変遷をたどり、現在の5 学科体制に⾄っています。⼤学発⾜当初から受け継がれる伝統的な学部になっています。
青山学院大学文学部の学科紹介

英米文学科
独⾃に開発したプログラムによって基礎を⾝につけ、多⾯的で総合的な英語⼒を磨くことができます。
フランス文学科
フランスの⽂学だけでなく、語学や⽂化を広く学ぶことで、⽇本⽂化とは違う視野を得て、柔軟な思考⼒と感性を⾝につけます。
日本文学科
→⽇本⽂学、⽇本語学、⽇本語教育を広く学ぶことができる学科になっています。演習が中⼼のカリキュラムになっており、主体的に学ぶ⼒を⾝につけることができます。
史学科
⽇本史・東洋史・⻄洋史・考古学という 4 つのコースが設定されており、1 年次で学んだ各コースの基礎をもとに、2年次からは興味・関⼼のあるコースに分かれ、専⾨的な知識を深めることができます。
比較芸術学科
⻄洋や東洋、⽇本の“芸術”を美術・⾳楽・演劇映像の 3 ジャンルに⼤別し、これらを多⽅向から⽐較検討して学ぶことができます。⻘⼭キャンパスの地の利を活かし、積極的に美術館や記念建造物を訪れるなど、本物の芸術に触れながら学ぶことができます。
青山学院大学文学部のキャンパス情報
⻘⼭学院⼤学⽂学部が⽴地している⻘⼭キャンパスは、⽂化・情報の発信地である“渋⾕・⻘⼭エリア”に存在しており、都⼼の⽴地を⽣かした学術研究や⽂化創造の情報発信型キャンパスとされています。
正⾨からキャンパスに⼊ると存在する銀杏並⽊は、両脇の銀杏の⽊によって四季折々の彩りを⾒せます。また、クリスマス 4 週間前の⾦曜⽇には、銀杏並⽊を抜けた先にあるロータリーでクリスマスツリーの点⽕祭が⾏われます。
渋⾕駅から徒歩 10 分の位置に存在しているため、キャンパス周辺にはオシャレなカフェや飲⾷店が数多く存在し、“⼤学⽣らしい⼤学⽣活”を送る上で困らない好⽴地です。
青山学院大学文学部の男女比率
⻘⼭学院⼤学⽂学部の男⼥⽐率は 3:7(男:⼥)で、⼥⼦学⽣の⽅が圧倒的に多い⽐率となっています。
⻘⼭学院⼤学で⾏われている「⻘⼭ミスコン」は、⼤学⽣だけでなく全国の⼥⼦⾼校⽣から強い⽀持を集めており、⻘⼭学院⼤学に憧れを持って⼊学する⼥⼦学⽣が多いことも納得です。
⼥⼦学⽣の⽐率が 7 割に達しているのは、MARCH だと⻘⼭学院⼤学だけになります。
青山学院大学文学部の地方出身者の割合は?
⻘⼭学院⼤学⽂学部の地⽅出⾝学⽣の割合は 7 割で、3 割が地元出⾝学⽣ということになります。
内部進学者が多いイメージですが、他の MARCH と⽐べると地⽅出⾝者の割合が⼤きく、それだけ“⻘⼭学院”というブランド⼒に魅⼒を感じる受験⽣は全国的に⾒ても多いようです。
青山学院大学文学部の入試情報
ここからは⻘⼭学院⼤学⽂学部の⼊試情報についてです。学科ごとに偏差値が異なるため、志望する学科の偏差値ボーダーラインを把握することが必要になります。
青山学院大学文学部の偏差値
⻘⼭学院⼤学⽂学部の偏差値は 60.0〜67.5 となっており、各学科や⽇程⽅式によって偏差値の違いがあります。多くの学科が偏差値 62.5 の中で、フランス⽂学科の全学部⽇程が 60.0、英⽶⽂学科の個別学部 C ⽅式・⽇本⽂学科の全学部⽇程が 65.0、英⽶⽂学科の個別学部 B ⽅式が最⾼の 67.5 となっています。
⽂化部各学科における⼊試⽅式と受験科⽬・配点
英米文学科
・⼀般選抜(個別学部⽇程)A ⽅式
共通テスト:外国語 100 点、国語 100 点、地理歴史または公⺠ 100 点
独⾃問題: 外国語 200 点
・⼀般選抜(個別学部⽇程)B ⽅式
独⾃問題:外国語 200 点
総合問題(英語による)200 点
・⼀般選抜(個別学部⽇程)C ⽅式
独⾃問題:外国語 200 点、国語 100 点
・⼀般選抜(全学部⽇程)
独⾃問題:外国語 150 点、国語 100 点、地理歴史または公⺠または数学 100 点
・共通テスト利⽤
共通テスト:外国語 200 点、国語 100 点、地理歴史または公⺠または数学または理科 100 点
フランス文学科
・⼀般選抜(個別学部⽇程)A ⽅式
共通テスト:外国語 200 点、国語 100 点、地理歴史または公⺠ 100 点
独⾃問題: 総合問題 200 点
・⼀般選抜(個別学部⽇程)B ⽅式
共通テスト:外国語 200 点
独⾃問題: 総合問題(論述)200 点
・⼀般選抜(全学部⽇程)
独⾃問題:外国語 150 点、国語 100 点、地理歴史または公⺠または数学 100 点
・共通テスト利⽤
共通テスト:外国語 200 点、国語 200 点、地理歴史または公⺠または数学または理科 100 点
日本文学科
・⼀般選抜(個別学部⽇程)A ⽅式
共通テスト:外国語 100 点、地理歴史 100 点
独⾃問題: 国語 150 点
・⼀般選抜(個別学部⽇程)B ⽅式
共通テスト:外国語 100 点、国語 100 点
独⾃問題: 国語 150 点
・⼀般選抜(全学部⽇程)
独⾃問題:外国語 150 点、国語 150 点、地理歴史または公⺠または数学 100 点
・共通テスト利⽤
共通テスト:国語 200 点、地理歴史または公⺠または数学または理科 100 点
外国語 200 点
史学科
・⼀般選抜(個別学部⽇程)
共通テスト:外国語 100 点、国語 100 点、地理歴史または公⺠または数学または理科 100 点
独⾃問題: 地理歴史 150 分
・⼀般選抜(全学部⽇程)
独⾃問題:外国語 150 点、国語 150 点、地理歴史または公⺠または数学 100 点
・共通テスト利⽤
共通テスト:外国語 200 点、国語 200 点、地理歴史または公⺠または数学または理科 200 点
比較芸術学科
・⼀般選抜(個別学部⽇程)A ⽅式
共通テスト:外国語 100 点、国語 100 点、地理歴史 100 点
独⾃問題: ⼩論⽂ 150 点
・⼀般選抜(全学部⽇程)
独⾃問題:外国語 150 点、国語 150 点、地理歴史または公⺠または数学 100 点
・共通テスト利⽤
共通テスト:外国語 200 点、国語 200 点、地理歴史または公⺠または数学または理科 200 点
青山学院大学(青学)の学部ごとの偏差値・倍率・入試における受験科目と配点を徹底調査
青山学院大学文学部の倍率
⻘⼭学院⼤学⽂学部の直近 3 年間の倍率が下記の表となっています。

各学科によって倍率は異なりますが、2020 年度の英⽶⽂学科の⼀般⼊試(全学部⽇程)では 18.3 倍、⽇本⽂学科のセンター利⽤では 16.9 倍と⾼い倍率でした。
青山学院大学文学部の教科ごとの入試対策
これまで⻘⼭学院⼤学⽂学部の⼊試情報について書いてきましたが、ここからは具体的な⼊試対策をまとめていきます。また、今回は独⾃問題の対策のみを解説していきます。
外国語
特徴
学部によって問題の作成⽅法が様々ですが、従来と⽐べて難易度が⼤きく上昇するということはありません。
他の私⼤と⽐べると、記述式の問題が多く出題される傾向にあります。⻑⽂読解では他の学部よりもスピーディな解答が求められ、下線部和訳では複雑な構⽂が出題されるなど、リーディングに関してはかなり難易度が⾼いといえます。
⾃由英作⽂は、指定のテーマについて 50 語で記述する形式で、難しい表現を使うことよりも簡潔に記述することが求められます。
対策・勉強法
従来の内容だけでなく、リーディングとライティングや、リスニングとライティングのような複合的な問題に対応するための対策が必要になります。
リーディングに関しては、⻑⽂読解のスピードが求められるため、丁寧に理解していくというよりも⽂章の全体像を短時間で理解することを意識して勉強をすることが⼤切です。
また、和⽂英訳の問題では難しい⽇本語を、簡単な表現に置き換える⼒が要求されるので、⽇常的に英訳をする習慣をつけると良いでしょう。
総合問題(英語による)
特徴
従来の問題と⽐較して⼤きな変更点となっている英語による総合問題についてです。特徴としては英語に関わる能⼒だけでなく、国語や地理歴史、公⺠など様々な科⽬が合体したような問題が予想されます。
様々な科⽬に関わる知識において、英語で説明できるだけの語彙⼒を⾝につけることが求められます。
対策・勉強法
従来の問題にはない記述式の問題が出題されると予想されており、リーディングとライティングの⼒がどちらも必要になります。そのため、英語だけでなく様々な科⽬の知識を⾝につけるという対策が必要になります。
英語による語彙⼒が必要となるので、⽇常的に⽇本語を英語に置き換える練習をすることで、実践的な英語⼒を⾝につけることができます。
国語
特徴
従来の問題と⽐較して難易度が⼤きく変更されることはありませんが、記述問題が出題される点は従来と異なります。空欄補充問題や内容審議問題が多く出題される点は従来と同じで、過去問を多く解くことで出題形式に慣れていくことが⼤切です。
解答時間が 60 分であることを考えると、1 つの問題にかけられる時間が限られているので、難しい問題は後回しにして全ての問題に⽬を配ることが⼤切です。
対策・勉強法
早稲⽥⼤学の法学部では記述問題が含まれた独⾃問題が出題されるため、早稲⽥⼤学の法学部を参考に記述問題への対策を⾏うことが必要になります。
また、記述問題以外に関しては過去問を何度も解くことで出題形式に慣れることができるので、可能な部分で時間を削るような勉強⽅法を取ると良いでしょう。
地理歴史
特徴
従来の問題と⽐較して難易度が⼤きく変更されることはありませんが、記述問題が出題される点は従来と異なります。
出題される問題に時代的な偏りは少なく、原始から現代まで幅広い時代から出題されます。分野で考えても様々な分野から出題されますが、特定のテーマ史からの出題は特徴としてあります。
対策・勉強法
慶應義塾⼤学の経済学部では記述問題が含まれた独⾃問題が出題されるため、慶應義塾⼤学の経済学部を参考に記述問題への対策を⾏うことが必要になります。
出題される問題は基礎的なものが多いため、教科書を何度も読むことで、重要⽤語の基礎知識を理解しましょう。出題範囲が広いため、時代ごとに暗記していくのではなく、歴史の流れを全体として理解するような勉強を⼼がけることが重要です。
公民
特徴
従来の問題と⽐較して難易度が⼤きく変更されることはありませんが、記述問題が出題される点は従来と異なります。
多くの問題が基礎的な知識問題になっているため、基礎知識を⾝につけることが重要になります。また、統計資料の読み解き問題が出題されるなど、基礎知識の応⽤⼒もみられます。
対策・勉強法
慶應義塾⼤学の経済学部では記述問題が含まれた独⾃問題が出題されるため、慶應義塾⼤学の経済学部を参考に記述問題への対策を⾏うことが必要になります。
基礎知識が中⼼になるため、教科書を何度も読み返すことで基礎知識を⾝につけ、応⽤⼒を⾝につけるために、基礎知識を広げるような勉強をすることが効果的です。
数学
特徴
数学に関しては従来通りの問題が予想され、変更はありません。試験全体を⾒ても標準問題が多く、基礎的な学⼒が重視される内容になっています。
⼀⽅で、出題範囲が満遍ないため、苦⼿分野があるとその分野をまるまる落としてしまう可能性も充分にあります。また微分・積分は頻出問題となっており、配点も⾼い傾向にあるため、⼒を⼊れた対策を取る必要があります。
対策・勉強法
従来通りの問題が予想されるため、様々な過去問を解く中で問題の傾向を把握する必要があります。苦⼿分野や理解が疎かな分野を早期に⾒つけ、教科書にある基礎問題を何度も解くことで基礎知識の理解を深めることが重要です。
微分・積分に関しては、他の分野よりも計算量が必要になりますが、途中計算を省くのではなく、途中計算を素早く⾏うことで計算ミスによる減点を回避しましょう。⽇頃の問題から途中計算を丁寧に書くようにすることが対策になります。
総合問題
特徴
従来と⽐較して⼤きな変更点として出題される総合問題についてです。従来の問題から予測を⽴てることが難しいですが、総合問題というだけあって国語や地歴公⺠が合体したような問題が出ます。
⽂章読解が中⼼で出題されるため、⽂章の全体像を素早く理解することが必須になりそうです。
対策・勉強法
⽂章読解⼒と論理的思考⼒だけでなく、社会科⽬の⾔葉に関する知識も問われるため、広く知識を⾝につける対策が必要になります。
国語における⽂章読解を他の科⽬でも活かせるよう、社会科⽬の重要⽤語を⾔語化するなどの勉強法が必要になります。ICU の問題などが参考になると考えられます。
総合問題(論述)
特徴
従来と⽐較して⼤きな変更点として出題される論述問題についてです。⽂章を正確に読解する⼒や、議論を⻑⽂で論述するという能⼒が問われます。
⽂章構成に関わる総合的な⼒が必要になるので、対策が必要不可⽋になります。
対策・勉強法
抽象的な事象を具体的に⾔い換え、議論を組み⽴てる中で論述していくことが必要になるため、⽬に留まったニュースなどをピックアップして論述するなどの勉強⽅法で対策が可能です。
素早い⽂章読解を⾝につけるために、現代⽂の教科書や新聞の記事などを読み、短時間で要約を⾏うといった勉強⽅法が有効です。
小論文
特徴
従来と⽐較して⼤きな変更点として出題される⼩論⽂についてです。従来の問題から予測を⽴てることが難しいため、他⼤学の⼩論⽂問題を参考に対策を練る必要があります。
サンプル問題では、⻄洋美術が⽇本の美術史に与えた影響について書いてあり、⽂の主題について具体的な作品名を挙げ、論述することが求められています。
対策・勉強法
学部によって違いがありますが、共通していることは要約問題が出題される可能性が⾼い点です。
⽐較芸術学部は、慶應義塾⼤学の⽂学部、経済学部、法学部、総合政策学部を参考に、データ分析や資料読み取りに関する問題への対策が必要になります。
⼩論⽂の対策は疎かになりがちですが、様々な出題パターンの過去問を解くことで⼩論⽂を書くパターンを⾝につけることで素早い対応が可能になります。
まとめ
本記事は【⻘⼭学院⼤学⽂学部】と題して、⻘⼭学院⼤学⽂学部についてまとめました。
⻘⼭学院⼤学⽂学部は、⼤学の看板学部といえるほど歴史がある学部になっており、「英語の⻘⼭」と⾔われるだけあって⽂学に関わる教育に関して⼤学が⼒を⼊れていることが明らかになりました。
⼊試に関しては学部によって様々な⼊試⽅式が存在するため、⼊試科⽬を分析する必要があります。中でも、今年度の独⾃問題は「⼩論⽂」「論述」「総合問題」が出題されるという⼤きな変更点が存在するため、3 科⽬に関しては徹底した対策をする必要があります。