青山学院大学の総合型選抜(ao入試)って何?特徴や対策を解説

青山学院大学の入試方式には、一般入試にあたる個別学部日程と全学部日程、大学入学共通テスト利用選抜、学校推薦型選抜がありますが、いわゆるAO入試にあたる総合型選抜も存在します。 総合型選抜には複数の種類があり、誰でも受けられるものから特定の条件下でないと利用できないものまで様々です。総合型選抜の特徴や対策をご紹介します。

青山学院大学の総合型選抜(ao入試)って何?

総合型選抜は、知識や思考力、判断力などを、学部学科がそれぞれ指定する試験科目、小論文で判断する入試方式です。 総合型選抜には自己推薦、スポーツ推薦、難民者や児童養護施設を利用する人の推薦の4パターンがあります。このうち、難民者や児童養護施設の利用者に関しては全学部全学科で利用できます。

難民者を対象にする推薦は、正確には「国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所および国連UNHCR協会との協定による難民を対象とする推薦」と呼ばれます。ただし、募集人員は全学部で合計1名と狭き門です。書類審査と面接で選考され、合格者が発表されます 「全国児童養護施設推薦」は、施設責任者の推薦で受けられる入試制度で、募集人員は合計で若干名とされています。施設からの推薦者は1名のみです。第一次審査は書類審査、最終審査は面接です。

自己推薦は文学部の一部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部の3学部、スポーツ推薦は文学部の一部、教育人間科学部の一部、法学部、経営学部、国際政治経済学部の一部、総合文化政策学部、社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部が対象です。

総合型選抜(ao入試)の学部ごとの実施状況

総合型選抜に関し、自己推薦とスポーツ推薦を実施している学部学科についてご紹介します。試験科目など、気になる情報が満載です。

文学部

文学部では、史学科と比較芸術学科で自己推薦、スポーツ推薦の両方を行い、英米文学科は自己推薦のみです。 英米文学科の自己推薦は、英語能力に秀でた人を対象としているため、出願資格は英語の資格を持っている学生が対象です。英検準1級やTOETC730点以上、TOEFL®iBT68点以上などの基準をクリアした人が対象となります。第一次審査は書類審査、第二次審査は小論文と面接です。 史学科と比較芸術学科では出願資格で若干違いがあります。史学科は全体の評定が4.0以上、もしくは全体の評定3.8以上で、世界史Bもしくは日本史の評定が4.5以上という条件があります。ところが、比較芸術学科は外国語の評定が4.2以上という項目があります。場合によってはどちらかの自己推薦が受けられないケースも出てきます。 一次審査の面接は同じですが、二次審査では比較芸術学科は芸術に関する基礎知識に関する筆記試験、史学科では、歴史分野の論述を行います。 スポーツ推薦は史学科2名と比較芸術学科1名と決まっており、一次審査は書類審査、二次審査は小論文と面接です。

教育人間科学部

教育人間科学部では、教育学科がスポーツ推薦の対象となっています。教育学科の募集人員は4名となっており、こちらも一次審査は書類審査、二次審査は小論文と面接です。

法学部

法学部は法学科がスポーツ推薦の対象で、募集人員は7名以内です。このため、7名必ず採用するというわけではなく、減らされる可能性もあります。法学科も一次審査は書類審査、二次審査は小論文と面接となっています。

経営学部

経済学部もスポーツ推薦の対象となっていますが、経営学科で10名、マーケティング学科で5名です。こちらも一次審査、二次審査は先ほどの学部と同じ内容です。

国際政治経済学部

国際政治経済学部は国際政治学科と国際経済学科が対象で、スポーツ推薦のみ、両学部共に若干名の募集にとどまっています。他の学部と大きく違うのは、面接において英語での質疑が含まれる点です。 面接の中で英語でのやり取りをすることになるため、国際政治経済学部を受ける学生は注意が必要です。

総合文化政策学部

総合文化政策学部では総合文化政策学科でスポーツ推薦を行っており、募集人員は5名です。国際政治経済学部では英語の質疑が一部行われる予定ですが、総合文化政策学部は他の学部と同じ試験内容です。

社会情報学部

社会情報学部は、社会情報学科が対象となっておりスポーツ推薦のみで、募集人員はおよそ12名です。社会情報学部は他の学部と同じやり方の試験も行いつつ、相模原キャンパスアスリート方式も採用しています。 相模原キャンパスアスリート方式は硬式野球部、ラグビー部、陸上競技部を対象にし、書類審査と面接を行います。

地球社会共生学部

地球社会共生学部は、地球社会共生学科を対象とし、自己推薦のみとなります。ただし、出願資格の中に「自己アピールできる分野」が含まれ、英語資格試験の高得点者、海外留学経験者、ボランティア活動実績、スポーツに優れた者が存在し、それぞれに英語資格・検定試験の水準が設定されています。 スポーツ推薦に回らず、こっちに回ることも可能なので、その枠は広めです。それもあって募集人員は31名と多めになっています。一次審査は書類審査、二次審査は小論文と面接です。

コミュニティ人間科学部

コミュニティ人間科学部は、自己推薦とスポーツ推薦の両方があります。まず自己推薦からご紹介します。募集人員は12名で、評定に関する項目は3.5以上と低めですが、1年以上の社会貢献活動歴が求められます。一次審査は書類審査、二次審査は小論文と面接です。 スポーツ推薦の募集人は約8名で、こちらも一次審査は書類審査、二次審査は小論文と面接を行います。

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総合型選抜(ao入試)の対策

総合型選抜ではおおよそ書類審査、小論文、面接が選考方法になっており、対策を立てるとすればこのあたりの対策に絞られます。

面接の練習を数多くこなす

総合型選抜では面接が重要な意味を成します。スポーツ推薦も自己推薦も同じです。高校生であれば、アルバイトの面接ぐらいしか経験がなく、ここで初めて面接を経験する人もいるぐらいです。 面接ではマナーを徹底する、ハキハキと喋る、下手なことを言わないなど色々な対策が立てられます。しかし、普段からやっていないことがほとんどであるため、いざという時に意外とできず、話したい内容が飛んでしまうこともあります。 このため、話したい内容が飛ばないように何十回、何百回と練習をするのがおすすめです。学校の先生や塾講師、家庭教師、両親、兄弟姉妹など誰でもいいので面接の相手をお願いして、対人練習を心がけましょう。練習はウソをつかないという言葉があり、それが自信につながります。

小論文ではルールを守る

一部の学部学科では筆記試験がありますが、ほとんどの学部学科は小論文を行います。この小論文は、中身を問われがちですが、実際のところ、中身の部分で決定的な差になることは考えにくいです。 小論文で差がつくのはルールの問題です。小論文としてのフォーマット通りか、誤字脱字はないか、きれいに書かれているか、文字数を守っているかなど、色々なルールがあります。意外とこのルールを守らないことで大幅減点を食らい、不合格になってしまう人が例年出てきます。 これらのルールや中身のブラッシュアップもまた学校の先生などを相手にして、練習を重ねていきましょう。まずは自分の意見をまとまった文字数で書く練習をやっていくことをおすすめします。

出願書類は丁寧に

自己推薦ではWeb出願を行うため、特に問題はありませんが、スポーツ推薦の場合は死願書、志望動機・理由書。スポーツの活躍の記録などでA4サイズの書類に記入していくことになります。 この中身で誤字脱字があったり、汚い字で書いたりすれば、イメージは良くありません。青山学院大学に入りたい学生は多く、特に駅伝関係などは全国から集まります。そんな時に、字が汚い、誤字脱字が目立つといったものが見つかれば、ボーダーライン上で争うことになった際に不利です。 これらのモノを見て面接を行っていくため、質問してもらいやすい内容にするのも大事です。就職活動などでは当たり前のことですが、これが初めてという学生も多いため、注意しなければなりません。 自己推薦の場合には顔写真の問題があります。自分自身で撮影したい人もいるでしょうが、写真屋さんでプロに撮影してもらうのが一番です。その際に写真データでもらい、Web出願で使いやすくしておきましょう。

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まとめ

総合型選抜で早めに合格を決めてしまうのが手っ取り早く、入学までの間に色々な経験を積み重ねられます。 自己推薦の場合、倍率はだいたい5倍程度、スポーツ推薦は2倍もしくは3倍程度となっています。ライバルに勝つには、ケアレスミスや誤字脱字、小論文のルールを守るなど失点を防ぐ対策が必要です。あとは面接で主張したいことを伝え、明るくイキイキと笑顔で受け答えできれば問題ないでしょう。

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