今回は青山学院大学における、共通テストを併用する入試方式(一般選抜(個別日程))について解説していきたいと思います。
青山学院大学の入試方式
青山学院大学には主に3つの入試方式があります。
1つ目は一般選抜(個別学部日程)です。これは大学入学共通テストと独自の個別試験を組み合わせた方式です。個別試験には学部によって、記述式を含む総合的な問題や記述式を含む個別科目問題、小論文が課されます。
2つ目は一般選抜(全学部日程)です。これは学部・学科の独自の個別試験を実施します。
3つ目は大学入学共通テスト利用入学者選抜です。これは各学部・学科が指定する大学入学共通テストの科目の成績を利用するものです。

青山学院大学は共通テストが重要
大多数の受験生が受験する一般選抜(個別日程)では経済学部以外の全ての学部で、共通テストの利用が必須になります。下記の図のように、一般選抜(個別日程)に占める定員の割合が、他の方式に比べて圧倒的に大きいので、青山学院大学を第一志望とする場合は共通テスト対策が必須になると言えます。

一般選抜(個別日程)で共通テストを利用する方式
文学部 英米文学科
A方式 定員約70名
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民
・学部独自試験
外国語
学部独自問題では、リーディングとライティングの複合問題、リスニングとライティングの複合問題など、英語の青山に相応しい難易度の高い問題が出題されます。
文学部 フランス文学科
A方式 定員約45名
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民
・学部独自試験
総合問題
B方式 定員約10名
・共通テスト
外国語
・学部独自試験
総合問題(論述)
A方式の学部独自問題の国語では文章読解を中心とし、読解力、論理的思考力、外国の文化・社会についての理解を問う総合問題が出題されます。B方式の論述問題では、文化・社会等に関する長文読解を課し、言葉の知識・思考力、論述力を問う問題が出題されます。
文学部 日本文学科
A方式 定員約55名
・共通テスト
外国語/地理歴史
・学部独自試験
国語(国語総合/古典B)
B方式 定員約10名
・共通テスト
外国語/国語
・学部独自試験
国語(国語総合/古典B)
A方式の学部独自問題では国語と古典Bが出題されます。B方式では共通テストと学部独自問題の両方で国語と古典Bが出題されます。
文学部 史学科
定員約55名(他の方式なし)
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学、または理科
・学部独自試験
地理歴史(日本史Bまたは世界史B)
学部独自問題では日本史、世界史ともに記述問題が出題されます。
文学部 比較芸術学科
定員約43名(他の方式なし)
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史
・学部独自試験
小論文
学部独自問題の小論文では芸術に関する評論を読み、そのテーマに沿って具体的な例を挙げながら、800字程度で論述する問題が出題されます。
文学部 教育人間科学部 教育学科
定員約20名(他の方式なし)
・共通テスト
外国語/国語
・学部独自試験
小論文
学部独自問題では文章や図表などに基づいて論述する小論文が出題されます。
文学部 教育人間科学部 心理学科
定員約15名(他の方式なし)
・共通テスト
外国語/国語
・学部独自試験
小論文
学部独自問題では日本語の文章やデータを読み、物事を論理的に考察し、自分の考えを的確に表現できる力を総合的に問う論述などが出題されます。
経営学部 経営学科
A方式 定員約160名
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
外国語
B方式 定員約40名
・共通テスト
外国語/数学/地理歴史または公民、または国語
・学部独自試験
外国語
学部独自問題では英語の長文読解を中心として、基礎力・総合力を問う問題(記述式問題を含む)が出題されます。
経営学部 マーケティング学科
A方式 定員約80名
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
外国語
B方式 定員約20名
・共通テスト
外国語/数学/地理歴史または公民、または国語
・学部独自試験
外国語
学部独自問題では英語の長文読解を中心として、基礎力・総合力を問う問題(記述式問題を含む)が出題されます。
法学部 法学科
A方式 定員約100名
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
総合問題
B方式 定員約80名
・共通テスト
外国語/数学/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
総合問題
A方式の学部独自問題では国語総合と、世界史B(17世紀以降)、日本史B(17世紀以降)、政治経済との総合問題が出題されます。B方式の学部独自問題では英語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現I、英語表現Ⅱ)と、 世界史B(17世紀以降)、日本史B(17世紀以降)、 政治・経済との総合問題が出題されます。
国際政治経済学部 国際政治学科
A方式 定員約64名
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
論述/総合問題
B方式 定員約6名
・出願資格
実用英語技能検定 準1級以上
IELTS (Academic Module オーバーオール・バンド・スコア)5.0以上
TOEFL iBT® 57点以上
・共通テスト
外国語/国語
・学部独自試験
論述/総合問題
A方式、B方式の学部独自問題における論述では、国際コミュニケーション分野を出題範囲とし、読解力・論述力・論理的思考力をみる問題が出題されます。総合問題に関しては、出願時に国際コミュニケーション分野+国際経済分野か、国際コミュニケーション分野+国際政治分野のいずれかを選択することができます。またB方式では出願資格が設けられており、大学が指定する英語資格・検定試験のスコア・級を提出する必要があります。
国際政治経済学部 国際経済学科
定員約70名(他の方式なし)
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
論述/総合問題
A方式の学部独自問題における論述では、国際経済分野を出題範囲とし、数量的理解および読解力・論述力・論理的思考力をみる問題が出題されます。総合問題に関しては、出願時に国際経済分野+国際政治分野か、国際経済分野+国際コミュニケーション分野のいずれかを選択することができます。
国際政治経済学部 国際コミュニケーシ ョン学科
A方式 定員約27名
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
論述/総合問題
B方式 定員約20名
・出願資格
実用英語技能検定 準1級以上
IELTS (Academic Module オーバーオール・バンド・スコア)5.0以上
TOEFL iBT® 57点以上
・共通テスト
外国語/国語
・学部独自試験
論述/総合問題
A方式、B方式の学部独自問題における論述では、国際コミュニケーション分野を出題範囲とし、読解力・論述力・論理的思考力をみる問題が出題されます。総合問題に関しては、出願時に国際コミュニケーション分野+国際経済分野か、国際コミュニケーション分野+国際政治分野のいずれかを選択することができます。またB方式では出願資格が設けられており、大学が指定する英語資格・検定試験のスコア・級を提出する必要があります。
社会情報学部 社会情報学科
A方式 定員約45名
・共通テスト
国語/地理歴史または公民
・学部独自試験
外国語
B方式 定員約25名
・共通テスト
外国語/国語
・学部独自試験
数学
C方式 定員約35名
・共通テスト
外国語/数学
・学部独自試験
数学
D方式 定員約15名
・共通テスト
外国語/国語または地理歴史、または公民
・学部独自試験
総合問題
A方式の学部独自問題では、コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱから問題が出題されます。B方式の学部独自問題では数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトル)から問題が出題されます。C方式の学部独自問題では数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(数列、ベクトル)から問題が出題されます。D方式の学部独自問題における総合問題では日本語の文章やデータを読み解き、物事を論理的に考察し、的確に表現する力を問う論述等が出題されます。
地球社会共生学部 地球社会共生学科
定員約30名(他の方式なし)
・共通テスト
外国語/国語/地理歴史または公民、または数学
・学部独自試験
小論文
学部独自問題における小論文では、日本語の文章を読み、理解力、分析する能力、自分の文章を論理的に展開できる力、自分の意見や発想を十分に表現する力を総合的に問う論述等が出題されます。
コミュニティ人間科学部 コミュニティ 人間科学科
定員約34名(他の方式なし)
・共通テスト
外国語/国語
・学部独自試験
小論文
学部独自問題における小論文では、文章を読み、分析する力、思考・判断する力、並びに文章を論理的に展開・表現する力を総合的に問う論述等が出題されます。
まとめ
今回は青山学院大学の入試方式に関して解説していきました。一般選抜(個別日程)は定員が多いので、青山学院大学を第一志望とする受験生は、共通テスト対策が必須であるといえます。受験は1点の差で決まるので、自分が受ける学部に合わせた対策をしていきましょう。
