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受験勉強がつらいと感じる原因やおすすめの対策について解説

2021.05.08

学生時代、誰しもが経験した受験。中には小学生受験、中学生受験と4回も受験を経験する人もおり、受験のたびに勉強をすることになります。

受験勉強が楽しいと感じる人は少数派で、大多数は受験勉強がつらいと感じた人たちでしょう。そもそもなぜ受験勉強がつらいと感じるのか、その原因や対策についてご紹介します。

受験勉強がつらいと感じる原因とは?

なぜ受験勉強がつらいと感じるのか、いくつかの原因にまとめましたのでご紹介いたします。

成績に結びつかない

受験勉強はいかにインプットし、素早くアウトプットできるかの勝負であり、とにかく勉強をして知識をため込んでいく一方、模試などを通じてアウトプットを行います。このアウトプットのところでうまくいかず、成績が伸びず、努力が報われないのではないかと嘆く人が出てきます。

模試の結果にE判定が並べば誰しも心が折れ、入試までの期間が迫れば焦りも生まれます。その中でつらいと感じても不思議ではありません。過程よりも結果で判断されることが多く、それもまたつらさにかかわる部分と言えます。

周囲からのプレッシャー

叱咤激励を受けることは志望校合格を目指す受験生にとって、いい発奮材料となります。しかし、あまりにも叱咤激励を受け、時に親から喝を入れられると、これまでのつらさが爆発し、周囲に怒りをぶつけたくなる衝動に駆られます。

「このつらさ、自分しかわからない!」、「気楽に頑張れとか言うな!」と反発したくなる気持ちもあるでしょう。周囲からすれば一切悪気がなく、本当に頑張ってほしい気持ちがあって叱咤激励をするわけですが、追い込まれていくと素直に受け取れなくなっていくのです。

自由な時間がほとんどない

受験勉強を行うようになると、これまで自由時間として確保していた時間まで受験勉強を行うようになり、自由時間はご飯を食べる時、お風呂に入る時などに限られます。夜もひたすら受験勉強を行い、どこかに遊びに行く、YouTubeで動画を見るなどのことがしにくくなるものです。

少しでもゆっくりしていると、勉強しなくて大丈夫なの?と親などに言われ、腹を立てた経験を持つ人もいるでしょう。「受験生は勉強をしてナンボ」、それが受験戦争を乗り越えてきた親世代の常識です。「時間も大事だけど効率的な学習も必要!」という常識は平成から令和にかけて作られてきましたが、それでも何時間勉強したかがクローズアップされます。そこに息苦しさを感じ、つらいと感じるのは無理もありません。

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受験勉強におけるつらさの種類とは?

受験勉強を行う上で色々なつらさがあります。どんなつらさなのか、中身を細分化してご紹介します。

不安

受験勉強をする際に最も生じやすいのが「不安」です。将来の不安もありますが、合格できるのだろうかという不安、友人がどんどん成績を上げているのに自分は上がらないという不安など様々です。

不安は後先が見えないものに対して感じる感情であり、具体的な対策をとれば多少は薄らぎます。同時にやる気につながりやすい感情になっており、不安だからやっておくというケースもよくあります。不安は必ずしも悪い感情ではなく、気の緩みを防いでくれるのです。

焦り

入試まであとわずかのタイミングで今まで自分より偏差値などで劣っていた同級生が自分を追い越しそうだという局面になり、このままではいけない!と焦りを覚えた経験は誰しもがあります。

焦りが出てくる状態は、「時間が足りない」、「他者の存在」、「まさかの出来事」で起こりやすいとされます。ですが、焦りもまたネガティブな感情と断じることはできず、どちらかといえば「結果を出したい」という気持ちの裏返しのようなものです。焦りの気持ちを抱いた時は、しっかりと結果を出したいと心から思えている時です。

疲労

自由時間が少なくなり、朝から夜までひたすら受験勉強をしていくと体力的にも精神的にも疲労がたまり、それがつらさにつながってくると考えられます。

不安なことがあるとそれによって疲労を感じるようになることは調査でも明らかになっています。新型コロナウイルスに悩まされた2020年からの1年で、「不安疲労」を感じることが増えたかという質問に、半分以上の人が「感じることが増えた」と回答しています。調査では男女別の結果も出ており、女性の方が不安疲労を感じやすいという結果も出ているほか、若い女性ほど不安疲労を感じやすい傾向にあります。(参考:パラミロン研究会)

コロナ禍の中で受験勉強を行うというのは2つの大きな不安との戦いを意味します。疲れを感じることは当然であり、無理のしすぎはよくありません。

怒り

これだけ受験勉強をしているのに成績が伸びない、頑張りたくても頑張れない、このような経験は誰しもがします。そんな時に親や教師から説教され、兄妹や友人から苦言を呈されると、「お前に何がわかるんだ!」と怒りが芽生え、怒り疲れてつらさが生じることもあります。

現実を常に突きつけられるのでその状況を一番理解しているのは本人です。自分の事は自分が一番わかっているだけに、そのことを指摘されて怒りの感情を持つのは理解できます。どこかでガス抜きは必要になりますが、怒りで発散すると周囲が非協力的になる恐れも。それ以外の方法でガス抜きをするべきです。

やるせない

やるせないという言葉は、モヤモヤした気持ちを晴らしたくても晴らせないなど理不尽な気持ちを覚えた際に使われます。受験勉強を必死にやったのに結果が出ない、その結果に対して親から叱責された時に、やるせないという感情を持ちます。

これだけのことをやってるのになんで咎められないといけないのかと思った時、無力感、相手への失望などから「やるせない」気持ちになります。この感情になると、相当なダメージが蓄積されている可能性があるので注意が必要です。

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受験勉強がつらいと感じる人が知っておくべきこと

受験勉強がつらい!もうやめたい!と受験シーズンのどこかで思いがちです。そんな時にどのようなことを認識しておくべきか、ご紹介します。

ほとんどの人がつらいと感じながら頑張っている

誰しもが受験勉強がつらい、もうやめたい!と思うものであり、言ってしまえば「受験生あるある」のようなものです。私だってつらい!俺の方がつらい!とみんなで言い始めても不思議ではありません。

このつらさは自分だけではない、みんなつらいんだ!と思うことができれば少しは楽になります。また、あえて自分よりも必死に勉強し、つらそうにする人を見て、この程度で弱音を吐いている場合ではないと奮起することもできます。

ストレスの中で頑張った経験は将来活きる

受験勉強は相当なストレスであり、その中で必死に頑張った経験は、人生においてとてもいい糧になります。「努力は必ず報われる」という成功体験をすれば、努力をすることに対して怖がらずに済みます。

社会人になればストレスがかかる場面は毎日のように訪れるものです。しかし、社会人に至るまで自分の力で困難を乗り越えてきたわけですから、ストレスに対する耐性もついています。受験勉強で感じたストレスは自分の身を強くするといっても過言ではありません。

困難な状況から逃げ出さなくなる

受験勉強は壁にたとえると、「果てしなく高い壁」です。どうやって登ればいいの?本当に登れるの?と思うわけですが、人によっては「こんな壁は登れない」と早々に諦める人もいます。

しかし、毎年のように受験生たちはその壁を登っていきます。その方法は様々ですが、何度もチャレンジし壁に跳ねのけられて傷だらけになっても諦めずに取り組み、最終的に登っていきます。この経験は間違いなく社会人になっても活きます。目の前の困難な状況を直視し、工夫を重ねて乗り越える経験は間違いなく自分自身をレベルアップさせます。

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受験勉強がつらいと感じる人におすすめの対策

受験勉強がつらいと感じたらどんな対策を立てればいいのか、5つの対策をご紹介していきます。

短期的な目標を立てる

受験生の大目標は「志望校合格」です。この「志望校合格」に向かって歯を食いしばって受験勉強を頑張りますが、果てしなく遠いゴールだけがあり、そこに向かって走り続けるのは大変です。そこでおすすめなのが「短期的な目標を立てる」ことです。

段階を経て合格を目指せばいいので、例えば5月までに英単語帳に書かれている単語は全部覚えると決めて、クリアできれば自信につながります。その短期的な目標を1週ごとにする、毎日にするなど細かくしていき、中目標も定めていければ不安を打ち消しやすくなります。不安は漠然としたときに発生しやすいですが、不安の元を突き止めてそれを打ち消す対処法を行えば薄らいでいくものです。

他人と比較しない

受験勉強は相手との戦いだと思っている人もいるでしょうが、「受験勉強は己との戦い」です。1対1で対戦をするわけではなく、自分のポテンシャルを受験日にどれだけ出せるかの勝負です。体調管理や重圧、集中度などこれらはすべて自分自身でコントロールできます。確かに偏差値などで優劣がはっきりしがちですが、あくまでも練習時のスコアであり、重要なのは本番です。

むしろ他人と比較しすぎて重圧を感じやすくなり、体調を崩すまで追い込んでしまったら元も子もないのです。負けそうになるから焦りを覚えやすくなりますが、自分のベストを尽くすのみという考え方に至れば、焦りは感じにくくなるものです。

体を動かす

受験勉強をしていくとずっと勉強机に向かっているので、長時間座りっぱなしになります。座りっぱなしでいるとどんどん疲労がたまり、精神的にも不調をきたす恐れが出てきます。そのため、時々体を動かしてリフレッシュする必要があります。

運動といっても本格的な運動でなくても大丈夫です。外に出て散歩をする、ラジオ体操をする、ストレッチをする、何でも大丈夫です。30分~1時間に1回立ち上がって数分体を動かすだけでリフレッシュできます。少しでも気持ちを高めるために取り組んでいくことをおすすめします。(参考:日本の職場は座り過ぎ ちょい運動で血行を改善)

先輩の体験談を読む

ほとんどの人が受験勉強はつらいと思っており、受験勉強から逃げ出したいと強く感じた人もいるはずです。先輩たちがどんな思いで受験勉強をしていたのか、先輩たちの合格体験談を読むことで知ることができます。

大学受験パスナビでは、合格体験記があり、その中には受験勉強で気持ちが折れそうな人向けの体験記も存在します。不安や焦り、疲労感に対する対処法がそれぞれ書かれており、どのように乗り越えたのかを知ることができます。

思い切って休む

連日受験勉強をしていくと、どこかで「休みたい」という気持ちが芽生えます。またつらい気持ちが生じてきた場合、感情的なものが勉強を邪魔する可能性も出てきます。その場合は思い切って休むのも1つの手です。

例えば、大好きなアーティストのライブがあるからその日だけは休みにするとか、話題の映画を見に行くから休むなど、特別感のある休みにすることで勉強を頑張れます。また日中だけ自由な時間を過ごすなど、1日丸々休まず半日程度休むのもアリです。受験勉強の習慣をできるだけ崩さない休み方でリフレッシュしていきましょう。

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まとめ

受験勉強は本当につらく、なぜこんなことをしているのだろうかと自問自答してしまうのも無理はありません。合格した時、涙を流して喜ぶ人もいれば、もう苦しい受験勉強はおしまいと言わんばかりに雄たけびを挙げる人もいます。淡々と合格を受け止める受験生はかなりの少数派といってもいいでしょう。それだけ受験勉強に対して色々な感情を持つ受験生が多いことを意味します。受験シーズンは長いですが、メリハリをつけて挑み、入試日に心身ともにピークに持っていけるよう頑張りましょう。

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