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高校生の塾の選び方や費用・時期について徹底解説

2021.04.19

国公立大学や難関私大、MARCHや日東駒専などを目指すにあたり、塾の存在はとても大事です。ライバルたちも必死に勉強をする中で、少しでも切磋琢磨をするのであれば塾に入っておいた方がいいと誰しもが考えます。

高校生が塾に通うメリットやデメリット、塾の特徴、選び方、費用面、そしていつから塾に通うべきなのかを解説していきます。

高校生はそもそも塾に通うべきなのか

中学時代、部活の兼ね合いもあって塾に全く通うことなく、進学校や志望校に合格した人が少なからず存在します。元々自主的に勉強でき、計画性をもって勉学に励み、受験のコツをいち早くつかみ、効果的に勉強できる人であれば確かに塾に通う必要を見いだせないかもしれません。

しかし、高校受験で通用しても、大学受験で通用するかは非常に微妙です。中学3年間で学ぶ範囲と高校3年間で学ぶ範囲は全く異なります。いくら自主的に勉強できる人でも、受験における現代文の解き方、英文読解の攻略法などすぐに理解できる人は天才級で、多くの人は解き方がわからず、苦戦を強いられます。

もちろん人にもよりますが、基本的には通ったほうが良いですし、塾に通うことで様々なメリットが得られます。

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通塾する高校生の割合はどれくらい?

文部科学省では「子供の学習費調査」を隔年で行っており、最新版は令和元年12月に発表された「平成30年度子供の学習費調査」です。この中には学習塾費の金額分布があります。金額分布を見ると、0円と答えた割合は公立私立それぞれで62%程度でした。つまり、4割近い高校生が通塾をしていることになります。(参考:平成30年度子供の学習費調査)

中学生を対象にしたケースでは0円と答えたのは、公立で30%、私立で約40%と高校の方が明らかに塾に通わなくなった生徒が増えていることがわかります。一方で、学習塾費を年間40万円以上支出したケースは公立高校で9%、私立高校で13%とはっきりとした二極化が進んでいます。

さらに踏み込んだデータとして、偏差値別の学習塾や予備校の利用率をまとめたデータがあり、学習塾に通っている生徒のうち、偏差値55以上だった人は4割ですが、偏差値50以上55未満で2割中盤まで減らしていることがわかります。(参考:第4回学習基本調査報告書)

学校での学びだけでは足りないからもっと学ぶ時間が欲しいと考える人が、高偏差値を記録した人たちに多いことがよくわかるデータです。しかも、高校2年生を対象にした調査のため、部活で現役バリバリの人たちは塾よりも部活を優先する傾向にあります。それを踏まえると、偏差値55以上の高校生の4割が通うという結果は、数字以上に多い印象を与えるのではないでしょうか。

高校生が塾に通うメリット

高校生が塾に通うメリットはいくつも存在します。主に3つのメリットについて解説します。

高いモチベーションを保てる

切磋琢磨できる環境、競争のある場所が自分の可能性を引き出し、成長につなげられます。塾の場合、自分と同じ大学を志望する人やそれよりも上の大学群を目指して日々勉強に励んでいる人がたくさんいます。当然、教える側も教わる側も真剣であり、受験シーズンは殺気立っているものです。

このような場所に身を置くと、否が応でも勉強に対するモチベーションが高まります。ライバルが一生懸命やっているとわかれば、負けてたまるかと闘志を燃やせます。塾に通わず、1人でこれをやろうとするのは大変です。

勉強のコツがわかる

塾は勉強のコツを提供し、より効率的に、より効果的な学習ができるようになってもらう場所です。塾では、現代文で高得点を挙げるコツや長文読解を理解しやすくするコツなど、色々なやり方を提供します。しかも、教え方がわかりやすく、すぐに理解できるのも塾ならではです。

講師は、受験を知り尽くした百戦錬磨の人たちばかりです。特定の参考書をピックアップし、「1冊をまずは徹底的に覚えるべし!」とレクチャーしたり、「効率的なやり方で数をこなしていけ!」とアドバイスを送ったりします。あまり学校ではここまで実践的なアドバイスは聞かれません。塾に通わなければ知ることがなかった勉強のコツに出会えます。

色んな悩みを話せる

塾は勉強のコツを学び、切磋琢磨し合う場所ですが、学校にはない最大のメリットは、日頃の悩みを打ち明けられる点です。友達付き合いの悩みから将来の悩み、進路先のことなど、学校では話しにくく、なかなか親にも言えない話を塾でなら話せるという人が結構います。本気で叱咤激励をしてくれるので、そこで目覚める人や癒される人もおり、次第に塾に行くことが楽しくなるケースも出てきます。

お金を出す親御さんの立場からすれば複雑かもしれませんが、学生にとって色々な居場所があることは、想像以上に大きいものです。

高校生が塾に通うデメリット

メリットが数多くあった一方、塾に通うデメリットは本当にあるのか、いくつかのケースをご紹介します。

塾に通って満足してしまう

高校生に限らず、塾に通う学生が陥りやすいのは、塾に通ったからこれで大丈夫と自らを過信してしまうことです。塾によっては入会面接の際に、塾だけでの勉強では不十分で、家庭学習も一緒に行っていく必要があることをしっかりと伝えるケースがあります。車の両輪のようなもので、一方だけが機能しても、もう一方が機能しなければまっすぐには進めないのです。

その日に学んだことはその日のうちに復習をすることが家庭学習で大事なことであり、たとえ塾に通ったとしてもそれは同じです。人は何かを学んだその瞬間からどんどん忘れていきます。それを知識として定着させるにはもう1度同じ内容を学び直す必要があります。塾に通っても家庭学習は必要です。

費用が掛かる

塾に通い慣れていない人が気を付けるべき点として費用の問題があります。塾の費用は教科数や週に通う日数などで変化し、当然教科数や日数が多ければ多いほど増えていきます。その際に、なぜそれだけの教科数、日数が必要なのかを今一度見直さないといけません。塾に通うにしても、すぐに結果が出るわけではないので、かなりの費用がかかることで、費用対効果はいいのだろうかと疑問に思い、根拠なく教科数を減らす、日数を絞る、場合によっては退会もあり得ます。

自分でできるようになるからこの教科はやらないとか、この部分を強化したいからこの教科をやりたいなど、教科数や日数に根拠があり、必要なコストであると親御さんが認識できる形ならいいですが、そうでない場合は費用面を理由に満足度が落ちやすくなります。

講師との相性が合わない

人間同士なので、当然相性は関係してきます。叱責するから嫌い、教え方が回りくどい、やる気を感じられないなど色々なことを講師に対して思い、人によっては、生理的に受け付けないと塾に通うことすら嫌がるケースも見られます。

親御さんからすれば些細なことに感じるでしょうが、モチベーションに直結する問題であり、勉強に嫌気が差してしまうこともあります。裏を返せば、講師との相性が合えばモチベーションが俄然高まるものです。

講師との相性は本当に大事であり、本気で支えてくれてどんどん伸ばしてくれる存在に出会うかもしれません。何の対策もとらないと強烈なデメリットになりかねないですが、工夫次第でメリットに代わるチャンスも秘めています。

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高校生の塾の種類と特徴

高校生が通う塾には様々な種類、特徴が存在します。ここでは複数のタイプに分けて解説を行います。

個別指導型

個別指導型は、先生1人に対し生徒1人ないし2人、3人の状態で教えてくれるタイプで、演習問題を解き、その間に別の生徒を教え、演習問題の答え合わせや解き方のレクチャーを行っていくというのを繰り返します。

個別指導型は1人に接する時間が長く、学校では手が挙げられない人でも講師側から優しく問いかけてくれるので分からないことをどんどん教えてくれて、躓いている場所を発見し、それを乗り越えるヒントを出していきます。学校のような集団指導タイプでは分からないことが言えない、内気で恥ずかしがりやな生徒にぴったりです。また、授業のペースは生徒に合わせてくれるので、着実に学んでいきたい人にもおすすめです。

集団指導型

集団指導型は学校と同じ形式で進み、テンポよく授業が進んでいきます。講師1人に対して10人以上の生徒がいる形が多く、費用面で考えると個別指導型よりも安くなります。その分、1人1人に対してのケアが少し疎かになりますが、熟練の講師は生徒の態度を見ればなんとなく察しがつくため、反応を見ながらペースダウン、ペースアップを行えます。

学校の授業のような形式でも十分ペースを守れる人は集団指導型で問題ありません。テンポよく授業が進んでいくので、予定が立てやすいのもポイントの1つです。

映像授業型

近年全国各地で増えているのが映像授業型です。授業がオンデマンド配信されており、遠隔地に住む人でも都市部で学ぶ生徒と同じ授業が受けられるため、教育格差が発生しにくくなります。また映像授業型とはいえ、校舎で学ぶことに変わりはなく、その場には講師もいます。例えば映像授業で学んだものの、この部分がわからないとなれば講師やチューターの大学生などに相談ができます。

映像授業だからと居眠りをしようとする学生もいますが、確実にスタッフに咎められます。周囲からの視線を適度に受けつつ、自主性をもって授業が受けられるので、程よい緊張感で学びたい生徒にはいい環境です。

コーチング型

最後にコーチング型です。最近になって登場したタイプで、オーダーメイドで学習計画を立てて勉強のやり方を指導していきます。その人に見合ったやり方になるので、個別指導型よりもより濃厚な指導になるので、短期間で結果を出したい人におすすめです。

一方、他の塾では有効な無料体験が、逆効果になる恐れもあります。あなたにはこのやり方がいい!と自信満々にコーチングされたとして、それが何人もバラバラなことを言ってきたら誰しも混乱します。とにかく結果を出したい、少しでも合格の可能性を高めたいという、藁にもすがる思いで勉強に励みたい人にとってぴったりでしょう。

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高校生の塾の選び方のポイント

高校生がもし塾に通う場合、どのように塾を探せばいいのか、塾の選び方について解説します。

性格にぴったりな授業形式

集団指導型の場合、同じ目標のライバルがたくさんいる中で授業を受けるので、学校の授業以上にピリピリとしたムードになりやすく、うまくハマればモチベーションのアップにつながります。しかし、一度躓くとペースについていけなくなるのが集団指導型の恐ろしいところです。個別指導型は自分のペースで勉強ができ、競争に疲れている生徒にはいいやり方です。

先ほど紹介した個別指導型、集団指導型などその生徒の性格上、効果を発揮しそうな授業形式をまずは見つけて、そこから探していくというのが確実です。

知人友人に紹介してもらう

塾を見つける際、生徒の友人やママ友などに、どの塾に通っているのかを教えてもらい、紹介してもらうやり方も有力な選び方の1つです。

知り合いが少しでも増えることを歓迎し、紹介制度で特典を受けられるとなれば、向こうから勧誘してくるケースもあります。塾に通うとなれば夜遅くになるので、安全に通ってほしいと願う親の気持ちも。あとはチラシ等を見ても、どうにも胡散臭く感じてしまうので、知っている人の意見を知りたいと考える人も多いようです。

適切なコストで通えるところ

塾選びにおいて、教え方がうまい、自宅から近い、友達がいるなど色々なファクターがあるでしょうが、一番のポイントは、コストの問題です。どれだけ素晴らしいところでも月々の授業料が高ければ大変です。まずは月々に支払える金額の上限を設定し、その中で費用対効果が高そうなところを見つけて、勉強に励んでもらうのが確実です。

授業料をかければかけるほど成績が上がるのなら誰しもがお金を出すようになるでしょう。しかし、実際は生徒のやる気や勉強法でムダになることも多々あります。想定内の費用で、効果的に学習でき、成長につなげられるところが一番いいわけです。

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高校生が塾に通う際の費用は?

塾に通う高校生が年間に支払う費用は、平均で30万円ほどとされています。月々に換算すれば2万5000円程度となるので、平均的に費用をかけるのであれば、月2万5000円が1つの目安になります。(参考:平成30年度子供の学習費調査)

個別指導型の塾であれば週に1回であれば2万5000円以内で抑えられるケースがほとんどです。ただ週に1回では学べる内容は限られるので、自主学習メインの教科を作り、苦手克服のために利用するのも1つのやり方です。もちろん、年間40万円以上をかけるケースも私立公立ともに最多なので、必要であれば3万円以上もいいでしょう。

高校生はいつから塾に通うべき?

いつから塾に通うべきか、結論から説明すれば、「早ければ早いほど良い」という結論に至ります。

高校生の通塾率は低く、どちらかといえば部活優先になります。そのため、高校3年生の部活引退の時期、主に夏場から必死に勉強をし始める生徒が急増します。必死に部活で費やした時間を取り戻そうと彼らは必死です。必死に取り戻そうとしても物理的に間に合わないように、少しでも早い時期に始めて確固たる差をつければいいでしょう。

もちろん、通い始めるときはしっかりと目的意識を持つことが大切です。何のために塾に通うのか、その目的を明確にしておけば大丈夫です。

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まとめ

高校受験で苦労した人ほど、高校生になって塾に通うのを嫌がり、青春を謳歌しようとします。しかし、多くの人が謳歌している時期こそがライバルと差をつける大チャンスです。高校の勉強で苦手を作らないでおくことは大学受験において重要であり、つまずきを最小限にすることができます。塾選びのポイントを踏まえて、その人にぴったりな塾を見つけることができれば、高いやる気のまま、勉強に励めることでしょう。

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