学び

2021.04.19

最近になり、色々な大学群の呼び名が出てきていますが、古くから存在するのがMARCHと日東駒専です。MARCHの滑り止めが日東駒専というイメージは受験を経験した30代以上の人々も認識する部分です。

そんなMARCHと日東駒専ですが、レベル差がどれくらいあって、それぞれにどんな違いがあるのかは意外とつかみきれていないものです。ここではMARCHと日東駒専のそれぞれのレベル差や入試問題の違い、最新の状況などをご紹介します。

MARCHと日東駒専のレベル差を比較

MARCHと日東駒専のレベル差について、偏差値面、就職面、人気・知名度面、合格に必要な勉強時間に分けてご紹介します。

偏差値面

MARCHの偏差値を調べると、偏差値60が1つの目安であり、ここを前後して多くの学部が名を連ねています。理系の学部は若干偏差値を落としますが、それでも55や57.5は確保できています。日東駒専では様々な入試日程を用意している関係で、同じ学部でも偏差値に相当な差が生じる場合がありますが、MARCHではそのような傾向はあまりなく、同じ学部で偏差値に大きな差が生じることはあまり見られません。(参考:みんなの大学情報)

一方の日東駒専ですが、目安になる偏差値は下がり、55ないし57.5になります。学科によってはそれより下がってしまい、中には偏差値50近辺のところも。偏差値60を超える学部は数えるほどしかなく、偏差値面では明らかにレベル差を感じます。後ほど紹介する定員厳格化に伴う難化の状況もあり、偏差値自体は以前と比べて上昇傾向にはあるものの、MARCHに肉薄するまでに上昇するとは言いきれず、まだまだ大きな差があります。(参考:みんなの大学情報)

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就職面

続いて就職面ですが、有名企業400社への就職率ランキングという項目で、MARCHで一番数字が良かったのは20位の青山学院大学で29.1%でした。以下、22位の明治大学で28.4%、32位の立教大学で23.8%、37位の中央大学で21.4%、38位の法政大学で21.1%です。トップの青山学院大学と5番目だった法政大学でおよそ8%の差こそありますが、トップ50までにしっかりとMARCHの5校が入っているというのはさすがです。(参考:東洋経済オンライン)

日東駒専については、最上位が111位の日本大学で9.2%、次が120位の東洋大学で8.7%、さらに150位の専修大学で7.0%、最後に151位の駒澤大学で同じく7.0%でした。MARCHと日東駒専で有名企業への就職率をチェックすれば明らかに大きな差があることがわかります。青山学院大学と駒澤専修の両大学とで比較すると、22%もの違いがあります。それぞれの大学ブランドのイメージや格式なども左右している可能性が考えられます。(参考:東洋経済オンライン)

人気・知名度面

2021年3月に卒業予定だった高校3年生を対象にしたアンケートにおいてもMARCHの存在感は抜きんでています。関東エリアでのランキングでは2位に青山学院大学、4位に明治大学、7位に法政大学、10位に中央大学、11位に立教大学と入っており、青山学院大学に関しては90.5%という高い知名度を誇ります。(参考:スタディサプリ)

日東駒専で調べると最上位が日本大学で6位、駒澤大学9位、東洋大学12位と続き、専修大学はランク外となり、知名度70%を割り込んでいる可能性が高いです。ここでもMARCHと日東駒専の違いが感じられます。東海エリアや関西エリアでも青山学院大学や明治大学がランクインするなど、人気や知名度の面でもMARCHの方が上ということになりそうです。日東駒専では大学スポーツなどを通じて全国的な知名度を高めようとしていますが、同じようなことはMARCHでも行われており、一定の知名度は得たとしてもMARCHを凌駕する知名度、人気にはならないことがアンケート結果などからわかります。

合格に必要な勉強時間

合格に必要な勉強時間についてですが、MARCHに関しては色々な説があり、1500時間や1800時間、2000時間、人によっては3000時間と答える人もいます。勉強をするといっても中身の問題もありますが、1日8時間、半年間みっちりと勉強して1500時間なので、いかに合格に必要な勉強時間が多いかがわかります。

一方の日東駒専ですが、1000時間前後を基準にする方が多いです。もちろんこれ以上勉強すべきだという声もありますが、少なくともMARCHよりも勉強しなくて大丈夫であろうという反応が目立つのは確かです。これは入試問題で細かな知識の部分まで聞かれるかどうかが重要であり、日東駒専のようにある程度大まかな知識であれば事足りるケースと、日東駒専のように深い知識を持ち合わせていないと厳しいケースに分かれます。数百時間の差は、細かい知識をいかに詰められるのか、それに必要な時間と思っていいでしょう。

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MARCHと日東駒専の入試問題の違いを主要科目で解説

MARCHと日東駒専、それぞれに入試問題の違いがあります。大まかな違いなどをまとめました。

英語

MARCHに関しては長文問題でそれぞれの大学で大きな差が見られます。例えば青山学院大学の場合、英語長文が実に数ページにわたって続き、その中で内容を問う設問があります。よほどテクニカルに読んで語彙力が一定レベルなければ大苦戦は必至です。立教大学は設問が英語で、適した英単語を入れる問題では選択肢が与えられず、自分で考えて埋めていきます。

日東駒専の英語のレベルはMARCHと比べるとそこまで高くはないとされています。最も目立つのは英語長文の問題で、日東駒専の方が読みやすいという声があります。完全マークシートではない所もある中で、記述問題に関しても奇問難問に出くわしにくいのも日東駒専の特徴と言えるでしょう。

数学

MARCHにおける数学の問題は、文系の場合ではこれまでのセンター試験、共通テストと同レベルに収まるケースが目立つ一方、大学や学部学科によって数学の難易度が異なります。特に理系では基礎的な問題と難しい問題の差が激しく、いかに基本的な問題で落とさず、難しい問題で少しでも点数を稼げるかという部分が重要になっていきます。簡単な問題は慎重さを大切にしながらもサッと解き、難しそうな問題にいかに時間をかけるか、そのあたりのテクニックも必要になりそうです。

日東駒専の場合、マークシートでの問題がほとんどであり、これまでのセンター試験、共通テストのように解いていくことができます。しかも、よくわからない難問に出会う可能性が高くないため、基本的な知識でどれだけ取りこぼさずにいけるかが大きなポイントになります。理系数学も同じで、偏差値的には50を割るところが多いため、基本的な問題ばかりが並び、ミスなくこなせるかがポイントになりそうです。

現代文

MARCHの現代文の難易度ですが、MARCHの中でもかなりの差が生じていると言われています。傾向的に一番現代文の難易度が易しいのが青山学院大学です。英語の問題が難易度が高い分、現代文でバランスをとりにいった可能性があります。そのため、英語が得意だけど国語はあまり得意ではない人は青山学院大学が狙い目になるでしょう。入試問題の中で、奇問難問に出やすいのが現代文であり、しっかりとした対策が求められます。

日東駒専の場合ですが、他の教科と同じでセンター試験、共通テストに問題形式が似ており、レベルもさほど変わらないのが実情です。しかも日東駒専の方がMARCHと比べて漢字や熟語の問題が多いこともわかっています。語彙力を強化することは現代文を解く上で重要ですが、漢字や熟語の問題で取りこぼさないようにすることもポイントになりそうです。

古文

古文に関しては、問題の題材がMARCHでも日東駒専でも同じようなところを扱うので、古文の語彙力など求められるものに大きな差はありません。しかし、大まかな知識でも事足りる日東駒専と違い、MARCHはより深く尋ねられます。文法に関してもMARCHは細かな知識までを求めてくるため、正確な文法の知識を持ち合わせているのかを吟味されるので、注意が必要です。

とはいえ、古文の単語を多く覚え、正確な文法の知識を持ち合わせればMARCHの水準には達しやすいでしょう。基礎的なことを積み重ねてあとは過去問を解いて、どのような問題が出るのかを認識しておくと、より実践的な勉強が行えます。

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MARCH・日東駒専を目指す人が意識すべきポイント

MARCHや日東駒専を目指す人はどんなところを意識すればいいのか、そのポイントをまとめました。

MARCH志望者

MARCHを志願している人の場合、まず必ず手を付けるべきは英語です。MARCHの中でも英語の入試問題でレベルに大きな差があるものですが、青山学院大学のように数ページも長文が続くと、それをいかに読み進めていくか、テクニックが問われます。塾などで長文の読み方を学ぶことができる一方で過去問で対策は随分立てやすいです。「英語を制する者はMARCHを制する」ぐらいの気持ちが必要です。

また、現代文はMARCHの中でも難易度が異なります。青山学院大学のように現代文の難易度がさほど高くないケースもあれば、文章の抽象度が高くて難しく感じるケースも出てきます。選択科目の重要性も高まり、得意科目でいかに取りこぼさないかがポイントになっていくでしょう。

日東駒専志望者

日東駒専に関しても大事なのは英語であり、取りこぼさないようにしていくのが一番です。ただ、共通テストにおける英語とレベル差はさほどなく、共通テストで英語がしっかりとできるようであればさらに上乗せして対策を立てる必要はなく、過去問を解いていく中で気になった部分を強化する程度で十分です。これは現代文や古文でも同じであり、マークシートの問題がほとんどなので、共通テストを解く際のテクニックは活用できます。

国語や英語など語彙力や文法力をチェックされる一方、漢字などの問題は取りこぼし厳禁と思っていいでしょう。長文問題で大きく左右されるため、問題文を素早く読み、ケアレスミスがないか一通り答案を確認する時間を作るぐらいの時間は残しておきたいところです。

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MARCHと日東駒専の難化状況

ここ数年、大学の定員が厳格化され、過度に定員オーバーをすることはできなくなっています。要するに合格者がそれだけ減るため、競争は激化します。この競争を避けようと難関私立大学を諦めてより確実に合格できるところを探そうとするものです。志望校のレベルを落とすことで、それまで滑り止め扱いでしかなかった日東駒専に注目度が集まり、難易度が高まってきています。

これはMARCHにも言える話で、早慶上智を狙えるものの、このご時世で先行きが見通せない中、確実にMARCHに入っておきたいという人も当然現れます。この動きによって余計に難易度は高まり、相当な難化の状態が続いています。

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まとめ

MARCHと日東駒専では、相当なレベル差があります。細かな知識を問うMARCH、基本的なことができているかを問う日東駒専という具合に分けることができます。それでも日東駒専でも難化傾向はあり、MARCHは日東駒専の滑り止めというこれまでの常識が数年後に変化する可能性も否定できません。求められるものに関しての変化はなく、まずは基本的なことを理解し、そこから細かな知識を詰め込んでいくことがMARCH合格に向けた道のりです。

MARCHと日東駒専それぞれの合格ルートは途中まで同じで、あとはこれ以上知識を積むか積まないかの差です。これを踏まえた上でそれぞれの大学合格に向けた勉強に励んでいきましょう。

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