学び
2022.07.15
「偏差値60ってどれくらい?」
「偏差値60に到達する勉強法が知りたい!」
この記事では上記のような疑問を解決します。
具体的には
・偏差値60ってどれくらい?
・そもそも偏差値とは
・偏差値60はどれくらい頭いいの?
・偏差値60の高校はどんな感じ?
・偏差値60で合格できる大学はどこ?
・偏差値60から難関大学に合格するための勉強法
・偏差値60になるには?偏差値60に到達する方法を解説
の順に解説します。
10分くらいで読めるのでぜひ一読ください。
そもそも偏差値60とはどのくらいのレベルなのでしょうか。
はじめに偏差値60がどれくらいなのか解説します。
偏差値とは受験した集団の中で、自分がどの位置にいるかを表した指標です。
平均点を偏差値50とし、その基準からどれくらい離れているか数字にします。
偏差値を使うことで相対的に自分の実力が把握できるのです。
例えば自分の点数が60点だとしても、これが周りと比べて良いのか悪いのかわかりませんよね。
平均点が40点だったら高いですし、平均点が80点だったら低いとなるからです。
ですが偏差値が60とわかれば、自分は平均よりもかなり上にいるなと認識できます。
このことから偏差値60は、受験した集団の中の平均点よりかなり高い点数を取れているとわかります。
偏差値60は上位15.87%。
100人中約15人目の成績となります。
かなり上位の成績だとわかりますね。
偏差値50は平均点と全く同じ。
なので偏差値60は平均点より上。
平均点が70点のテストでは、70点以上。
平均点が50点のテストでは、50点以上となります。
偏差値60は上位15.87%の成績。
共通テストは6割を平均となるように作られているので70点台をとれば偏差値60あたりになるでしょう。
そもそも偏差値の意味を知っているでしょうか。
・志望校を決める
・志望校と自分の実力の距離を把握する
・自分の成績の伸びを確認する
など受験では偏差値をたくさん活用します。
偏差値について理解して置かないと、間違った使い方をしてしまうかもしれません。
確認していきましょう。
偏差値からわかることとして、自分が受験者の中でどのくらいの位置にいるのか把握できます。
受験とは周りとの競争です。そのため例年よりも高い点数が取れたとしても、受験者の中で下位であれば不合格になります。
受験のこのような性質から、自分が受験者の中でどのくらいの位置にいるのか把握できる偏差値は有効的なのです。
偏差値は一般的に25~75の間で収まります。
しかし原理上は偏差値100以上やマイナスもありえるのです。
例えば100人の受験者がいるテストがあるとします。
その中で99人が0点、1人が100点だった場合のそれぞれの偏差値は以下です。
0点の人:-49
100点の人:149.5
とんでもない数字になりました。原理上はありえますがこのような偏差値がでるテストは自分にあっているテストとはいえないでしょう。
偏差値を使うメリットは「点数に惑わされず集団の中での実力が図れる」ことです。
例えば点数が80点だったとします。
多くの人は「いい点数が取れた!」と喜ぶでしょう。
しかし偏差値が50だった場合、喜べるほどの点数ではないとわかるのです。
具体的には偏差50ということは集団の平均値が80点だったということですね。
また模試では志望校別に偏差値もでます。つまり志望者の中で自分がどのレベルか把握できるということ。
志望校ごとの偏差値を見れば
・出願を決断
・志望校の変更
・勉強方針の修正
など今後のための指針を立てられます。
このように周りとの競争である受験では偏差値のメリットが大きいのです。
偏差値60はどれくらい頭がいいのでしょうか。
偏差値60は一般的に見るとかなり頭の良い方です。
日本で大学の進学率は約50%。その中のおよそ上位15%と考えると、偏差値60の人は希少性があります。
多くの人から頭のいい人という評価を得られるでしょう。
一般的にはかなり頭のいい評価をされる偏差値60ですが、大学受験においては少し上の方となります。
大学受験の世界では難易度の高い大学が注目され、それ以外の大学は名前も知られていません。
そのような厳しい世界においては偏差値60だと少し上の方という評価になるのです。
今まで見てきたように偏差値55の評価は基準をどこにおくかで決まります。
人によって評価が分かれると言えるでしょう。
偏差値60の高校はどんな感じなのでしょうか。
偏差値60の高校のレベルはやや難しいレベル。
中学の教科書について、一通りは理解していなければ取れないでしょう。
偏差値60の高校だと多くの人が大学進学を目指します。
そのため勉強への意識は高め。ただ難関大学へ行けるかどうかは微妙なラインです。
偏差値60で合格できる大学はどこなのでしょうか。具体的なイメージを持つために確認していきましょう。
偏差値60の有名国立大学は以下です。
・秋田大
・山形大
・茨城大
・宇都宮大
・群馬大
・上越教育大
・富山大
・鳥取大
・山口大
・愛媛大
・高知大
・佐賀大
・長崎大
・大分大
・鹿児島大
・静岡文化芸術大
・静岡県立大
・尾道市立大
大学受験をしたことがある人なら知っている大学も結構あるのではないでしょうか。地方国公立が多い印象です。
偏差値60の有名私立大学を以下です。
・北海学園大
・北海学園大
・東北学院大
・東北芸術工科大
・茨城キリスト教大
・共愛学園前橋国際大
・跡見学園女子大
・文教大
・桜美林大
・大妻女子大
・大正大
・大東文化大
・拓殖大
・東海大
・東京経済大
・東洋大
・東京都市大
・神奈川大
・関東学院大
・愛知学院大
・金城学院大
・椙山女学園大
こちらも地方にある大学が多いですね。
偏差値60から難関大学に合格するための勉強法を解説します。
そもそも偏差値60からの難関大学合格は可能なのでしょうか。
結論をいうと可能です。しかし決して簡単なことではありません。受験シーズンになればどの学生も勉強量が増えます。
そのため普通に勉強していては、偏差値は変わらないということです。
多くの時間をかけ、効率的に学ぶことでやっと周りの成長速度を超えて成績が伸びるのです。
厳しい道であることは忘れてはいけません。しかしかなり現実的と言えるでしょう。
偏差値60から難関大学に合格するための勉強法のコツを3つ解説します。
偏差値60から難関大学に合格するための勉強法のコツ1つ目は基礎を固めることです。
「そんなの当たり前じゃん!」
と思った人もいると思いますが、時間が限られている受験では、これを意識することがなによりも大切なのです。
その理由は難関大学の問題の難易度にあります。
例えば早稲田大学の問題は以下のようになっています。
・基礎:6~7割
・発展、基礎を使った応用:2~3割
・とても難解な奇問:1割
あの早稲田大学といえども、6~7割は基礎から出題されているのです。
そのため難関大学合格のためには「基礎問題を完答し、できるだけ発展問題の解答率を上げる」ことが大切になります。
これも当たり前だと、思うかもしれませんが基礎を完ぺきにできている人は、とても少ないのです。
例えば一般的な英単語帳には2000単語ほどの単語が載っていますが、それを一秒以内に全問正解できるでしょうか。
9割は正解できる人はたくさんいますが、満点取れる人はあまりいませんよね。難関大学に合格する人の「基礎を固める」とは満点を取れるレベルのことを言うのです。
小数第3位まで算出される合格ボーダーラインは、本当に0.001点の差で合否が決まります。
とにかく基礎に時間を投資するようにしましょう。
偏差値60から難関大学に合格するための勉強法のコツ2つ目は疲れる前に休憩することです。
「勉強法なのに休憩の話?」と思った人もいるかも知れませんが、受験では休憩のとり方を知っているかどうかで、勉強の効率が何倍も変わってくるのです。
なぜなら休憩は集中力をたもつための重要な作業だからです。「朝はやる気を出して集中できるけど、午後は手に付かない」となってはいないでしょうか。
最近の休憩の研究では以下のことがわかっています。
・疲れる前に休憩を取ると短時間の休憩でも回復する
・疲れた後の休憩では、回復に長時間の休憩がいる、もしくは翌日まで回復しない
・夜よりも朝の休憩のほうが効率が高い
つまり「疲れる前に休憩をとる」ことで最も効率よく勉強し続けられるのです。
成績を上げていくためには休憩を効率よくとり質を上げることが必須です。
偏差値60から難関大学に合格するための勉強法のコツ3つ目は復習重視の勉強をすることです。
なぜなら人間は繰り返したもの以外は忘れるようにできているからです。
例えば一週間前の夕食を覚えているでしょうか。ほとんどの人が覚えていませんよね。では母親の名前は答えられるでしょうか。
多くの人が即答できると思います。これは人生の中で何度も反復してきたからです。
このように人間の脳は何度も繰り返した情報のみを「忘れてはいけない重要な情報なのだな」と認識し、長期記憶に保存するようにできています。
そのため「参考書を1回読んだ」だけでは記憶されないのです。
具体的には2週間に3回復習した情報は長期記憶に保存されます。参考書や問題集で学んだことは、2週間に3回復習するようにしましょう。
先程は偏差値60から難関大学に合格するための勉強法を解説してきました。
ここからは偏差値60に到達する方法を解説していきます。
偏差値60に到達するために必要な勉強時間を見ていきます。
高校生だと仮定すると
・平日:高校の授業以外に4時間以上
・休日:7~8時間程度
が目安になります。
平日の勉強時間が1~2時間という人は圧倒的に勉強量不足といえるでしょう。
ここからは偏差値60に到達するための勉強法を偏差値別に解説します。
偏差値30以下の人はまず中学・高校1年生レベルの勉強をすることが大切です。
一番やってはいけないのは、周りに流されて大学受験用の参考書をやってしまうこと。大学受験の勉強はこれまでの勉強の上に成り立っています。
そのため周りと同じような勉強をしても成績は伸びませんし、時間がもったいないことに。
自分のレベルにあった勉強をすることを意識してください。
偏差値30~40の人は高校1~2年の基礎問題から始めましょう。
偏差値30以下の人の場合の人と同じく、一般的な大学受験の教材は使ってはいけません。
基礎を固めていくことが一番の近道になります。また人によっては高校1~2年の基礎問題が全くわからない人もいるはず。
その人は中学の教材に戻ってやり直すことが結果的に時間短縮に繋がります。
偏差値40~60の人の場合は大学受験の一般的な参考書を繰り返していくことが大切です。
このとき気をつけることはいくつも参考書を使わないこと。
受験期になると心身にストレスがかかり続け、不安を感じやすくなります。
隣の人がこの参考書を使って成績が上がったと聞くと、「その参考書のほうがいいかも」と買ってしまうなどするんです。
しかし実際はどの参考書を使うかよりも、参考書をどう使ったかのほうが本質。
少ない参考書に絞って反復していましょう。
ここまで偏差値60はどれくらいなのか、偏差値60に到達する勉強法も紹介してきました。
重要なポイントをまとめます。
・偏差値60は受験した集団より上
・偏差値60から難関大合格は可能
・基礎を固めるかが重要