学び

勉強に集中できないのはなぜ?原因と対処法10選を解説

2022.07.15

大学受験、定期テストなど勉強に集中しなければいけない時期が必ずあります。しかし、最初から最後までずっと集中できればいいものの、中だるみや集中を欠く場面も必ず存在します。それが度を過ぎてしまうと、成績に結びつかず、勉強時間だけはあるのに点数が伸びないことも。

今回は勉強に集中できないことをピックアップし、集中できない理由や対処法を中心にご紹介します。

勉強に集中できないのはなぜ?原因を解説

なぜ人は勉強に集中できなくなるものなのか、その原因を探っていきます。

机が散らかっている

海外の大学の研究結果では、人間の脳は秩序を好んでおり、無秩序な状態は好まない結果が出ています。要するに整理整頓されている状態は集中が続く一方、散らかっていると刺激が入り続け、集中力が下がります。その後、片づけを行うことで集中力が復活するという研究結果が出ています。(参照:HarvardBusinessReview)

実は勉強前に掃除をしようとする行為は回避行動も含まれますが、集中力という観点ではあながち間違いとは言えません。机が散らかっていては学生だろうと会社員であろうと集中はできないのです。

誘惑が多い

スマホやゲームなど誘惑が多いと、なかなか集中できません。スマホのバイブが鳴る、通知音が鳴る、ゲームのアップデートが終わって新ステージが始まるなど、毎日のように誘惑があります。あとは眠気も誘惑に含まれます。これらの誘惑に無頓着になっていると、集中は難しく、勉強に取り組もうとする気すら失せてしまうものです。いかに誘惑を断ち切るか、特に高校生は誘惑が多い分、注意が必要です。

ながら勉強をしている

基本的にながら勉強をしていると、集中するのは大変です。常に同じ動きをする機械的な作業であれば苦にはならないものの、文章を考える、文章を読む、計算を行うなどの作業では、音楽などを聴きながら勉強をすると捗らないことが多々あります。以前はラジオを聴きながら勉強する人もいましたが、やはり集中は難しいです。脳の構造的にマルチタスクがしにくいため、ながら勉強は脳の構造的に向いていません。

勉強する環境が悪い

家族の話し声がうるさい、生活音が騒がしいなど、音などを理由に集中できない人も結構います。人によってはこうした音に敏感で、ちょっとした音でも敏感に反応して集中できないという人も。ながら勉強をする人の中には生活音などをシャットアウトしたいからという人もいるでしょう。何かしらの対策を立てないといけないものの、家族にうるさいといえば角が立ち、我慢をすればストレスもあって集中できないなんてことも。このあたりも改善が求められます。

時間を決めていない

部活に一生懸命取り組む学生たちは勉強時間が限られています。帰宅部の人は勉強時間がたっぷりあります。しかし、好成績をとるのは帰宅部の人だけとは限りません。帰宅部だからみんな勉強するわけではなく、むしろ部活が終わってからヘトヘトの中でも運動系の部活に入る人は必死に取り組みます。なぜ必死に取り組めるかといえば時間が限られ、集中して取り組まざるを得ないから。ダラダラと時間を決めずに取り組むよりもビシッと時間を決めた方が集中はしやすいのです。

勉強に集中できないのは病気なの?

勉強に集中しないといけないのに、誘惑に負けまくってしまい、自分は病気ではないかと落ち込む人がいるかもしれません。本当に病気なのか、ご紹介します。

ほとんどの場合病気ではない

集中できないのは、決して病気ではありません。先ほどもご紹介した通り、人間は秩序がある状態を好み、その時に集中力を発揮します。秩序を壊す誘惑の数々、生活音などが集中力を妨げているとすれば、それは脳の構造的な問題であり、病気ではありません。もちろん勉強のストレスや体調不良などで集中できないケースもありますが、それは事前にわかること。集中を妨げる要因を取り除いていけば、びっくりするくらい集中できるようになるはずです。

継続して勉強すれば集中できる時間も長くなる

勉強に不慣れだと、集中できる時間は限られます。最初は分からないことがよく出てくるので、その度に集中力が途切れるからです。段々と分からないところが少なくなり、新しい問題に集中して取り組めるようになるとおのずと集中できる時間は長くなります。要するに勉強に対する慣れがついて、基礎固めも終わるような状態になれば、集中する時間はそれなりについてくるでしょう。

勉強に集中できない時に実践すべき対処法10選

勉強に集中したいけれどなかなか集中できない、そんな時にどんなことを実践すればいいのか、対処法をまとめました。

運動編

姿勢を正して勉強する

開成高校や麻布高校など都内の有名高校に合格者を多く輩出するVAMOSでは、勉強する際の姿勢を指導しています。集中させるために足を動かさない、机に肘をつかせないことを厳しく指導するところから始めます。一見すると信じがたい話ですが、それぞれにしっかりと根拠があり、それが実績につながっています。そのため、背筋を伸ばし、足をバタつかせないようにし、肘をつかずに勉強することで集中力がつきます。(参照:ダイヤモンドオンライン)

呼吸を深くする

呼吸は単に息を吸うためだけに必要なものではありません。呼吸には酸素が含まれており、その酸素を脳に取り込むことで頭が働くのです。そのため、常に呼吸は深くしなければならず、浅い呼吸は自律神経にも影響を与えるなど、あまりいいことはありません。長めに息を吸って、長めに息を吐くことを意識的に行っていくことで頭が働くどころか、リラックスできる効果も期待できます。

食事編

糖分を摂取する

脳にとってのガソリンはブドウ糖です。ブドウ糖を燃料にして脳を動かすため、ブドウ糖が欠けると脳の働きは落ちます。朝食はしっかりと食べなければならないのは、寝ている間もブドウ糖が消費され、起きた時にはブドウ糖が枯渇しているから。最近は大粒ラムネが人気となっており、手軽にブドウ糖を吸収できる時代に。糖分が必要だからと清涼飲料水などに頼らず、ラムネなどで十分事足ります。

納豆を食べる

集中力には体内にある成分も大いに関係します。中でもチロシンという成分が重要で、神経伝達物質に働きかけるため、集中力に関係のあるドーパミンを増やすのに必要不可欠です。このチロシンを多く配合しているのが納豆。納豆はごはんと一緒に食べるのが理想的で、ごはんにも糖分が含まれており、脳への栄養補給につながります。納豆をしっかりと食べ、ご飯をよく噛んで集中力をつけていきましょう。

勉強法編

ルーティンワークを定める

勉強に取り掛かる際、最初にこれをやっておくというルーティンワークを定めましょう。単語の暗記や前回の復習など、ルーティンワークをこなすと不思議と集中できるようになるほか、これをやらなきゃ気が済まないという状況になりやすいです。ルーティンワークを定めないと何をしていいかわからず、日によってやることが変わります。やることを変えない方が秩序的に取り組めるでしょう。

あえて長時間勉強を行う

集中力が切れやすい状況として、オンとオフを切り替えすぎる状況も該当します。メリハリをつけることは大事ですが、つけすぎるとただ単に疲労感が増すだけ。そして集中が切れやすいので、できるだけ長い時間勉強を行うことをおすすめします。最初は短い時間から始めていき、段々と集中できる時間を延ばし、1度スイッチが入ったら2時間ぐらいは勉強し続けられるという状態になれば、集中が途切れやすい状態は防げるでしょう。

得意科目から始める

今日はどうにも集中できないという場合、得意科目から始めるのも1つのやり方です。得意科目から始めることで好きなものに取り組める分、楽しく解けるはずです。特に数学が好きな人は計算問題をどんどんこなせるでしょう。解説を読み込んで内容理解に努めるのはしばらくしてからにし、まずは集中する状態を作れるよう、楽しく取り組めるものから始めましょう。

マインドセット編

オンに切り替える行動を用意する

それまではダラダラしていたけど、これをしたらバチッとスイッチが入るというような行動を用意すると、集中状態に入りやすくなります。水を飲む、ラムネを食べるなど、自分なりにオンに切り替えられるものを用意して、そこから勉強を行う習慣がつけば、集中が切れることは少なくなるでしょう。

好きなものを利用する

馬にニンジンをぶら下げてやる気を出してもらうというたとえがあるように、これを終えたら好きなことをしていいと自分に課して勉強に取り組むのがおすすめです。ご褒美がないと何もできないのかという考えもありますが、それは自立した考えが持てるようになってからでも間に合うのでまずは自分へのご褒美でモチベーションアップを図り、それを利用していくことで集中を作り出す習慣が出来上がります。

勉強前に具体的な目標に関する情報を取り込む

人間は危機感を抱くと否が応でもスイッチが入ります。スイッチを入れなければ目標が達成できない、夢が実現できないとなればああだこうだと言っていられません。例えば、特定の大学にどうしても入りたいのであれば、現状の偏差値と目標の偏差値を比較し、何をどのようにすればその偏差値まで高められるかをリサーチします。すると、このままではいけないと思い、気合を入れて取り組めます。自然なモチベーションが一番強く、集中もしやすいので、具体的な目標を決め、その目標を現実的に達成するビジョンを考えるのが一番です。

勉強に集中できなくてイライラする時はどうする?

時に勉強に集中できず、イライラしてしまうことがあるはずです。そんな時はどのようにすればいいのかをご紹介します。

一旦問題のレベルを落としてみる

あまりにも分からなさ過ぎて、イライラが募ってしまうことがよくあります。そこで簡単なレベルに一旦落としてみて、冷静さを取り戻すことをおすすめします。簡単なレベルに落とすから無駄な時間が出てくるわけではなく、基礎固めの一環として取り組めば意味のある時間になります。分からない問題は基礎が徹底されていない可能性が高いので、基礎からやり直すのが効率的であり、合理的です。

運動などで外に出る

イライラしている時はパワーがある状態であり、何かの形で発散をしてあげないといけません。そこでおすすめなのが運動などで外に出ること。ジョギングをしたり、散歩をしたり、珈琲を買いに出かけたりすることでストレスが発散され、一息ついて再び勉強に取り組めるようになります。

集中できる場所に行く

環境が悪くて集中できない、イライラしてしまうという場合は、集中できる場所に移動することをおすすめします。コワーキングスペースで学生が勉強する光景が近年見られるようになるなど、集中できる環境で勉強を行う学生が多くいます。今までは図書館やファストフード店が一般的でしたが、真剣にビジネスに取り組む人たちの中で集中して勉強するということを考えると、今までよりも断然いい環境が整っており、イライラせずに済みます。

勉強への集中力を高めるために普段からできることとは?

勉強への集中力を高めるために、日ごろからできることが色々とあります。普段からできることをまとめました。

早寝早起きを心がける

深夜まで勉強をする学生は多く、夜まで塾に行っている人ほど夜更かしをしがちです。しかし、夜更かしはあまりいい効果がありません。睡眠が乱れやすく、脳をうまく休めることができず、集中力低下など悪影響を起こしやすいのです。逆に早寝早起きを心がけ、朝ご飯をしっかりと食べるようになれば、脳は休まり、集中力の低下を避けられます。健康にもプラスになるので、勉強は早朝に行い、深夜0時までには少なくとも寝てしまうようなライフスタイルがいいでしょう。

できる限りモノを置かない

脳にとって秩序的な環境が集中力を生むわけですから、ムダなものはできる限り置かないようにすれば、集中状態を維持しやすくなります。殺風景と呼ばれるくらいに机の上からモノをなくしたり、ミニマリストのごとくモノを持たないようにしたりすると、自然と集中できる環境が整えられます。毎日掃除をしてから勉強に臨むというルーティンワークを取り入れると、それが習慣となるので毎日集中できる環境になるはずです。

ホワイトノイズを発生させる

ホワイトノイズはテレビの砂嵐のような音を指し、外部からの不快な音をカットしつつ、ホワイトノイズであれば脳は気になりにくいので集中しやすい環境を手に入れられます。最近はホワイトノイズを発生させる機械もあるので、それを流すのがおすすめです。扇風機の音などホワイトノイズになりやすいものもあり、それらを活用していくこともいいでしょう。そして、YouTubeにはホワイトノイズの作業用BGMもあるので使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

勉強に集中できない経験はほぼ全員がしています。その結果、逃げてしまう人もかなり多いわけです。逃げようとせずに集中できるようにするにはどうすればいいかを真剣に考えられる人は素晴らしいです。今回紹介した対処法以外にも自分に合った対処法は必ずあります。色々試してみて取り組んでいきましょう。