学び
2021.04.27
英語の青山と呼ばれるくらい、青山学院大学の英語は難しいことで有名です。中でも最も難しいとされるのが文学部の英語。英米文学科を受験する学生にとって、英語で高得点を狙うのは当たり前で、いかに取りこぼさないかの勝負になりやすいです。
今回は文学部の英語にスポットを当て、文学部の英語の基本情報を中心に攻略に欠かせない参考書などをご紹介します。
青学文学部の英語を攻略する前に、まずは入試で出題されやすいものを知っておく必要があります。ここでは文学部の英語に関する基本情報をまとめました。
英米文学科の個別学部日程A方式では英語の試験時間は70分で大問数は5つ、解答形式はマーク式と記述式の併用です。個別学部日程B方式とC方式は同じ問題が出題され、試験時間は100分、大問数は6つ、マーク式と記述式の併用です。またB方式では英語による総合問題が出題されており、試験時間は60分、大問数は2つで記述式となっています。英語による総合問題では小論文などが出されます。
350点満点中、英語の配点は150点です。
500点満点中、共通テストの英語が100点、独自問題の英語が200点、計300点が配点されています。
400点満点中、英語が200点、英語による総合問題が200点とすべて英語に配点されています。
300点満点中、英語の配点は200点です。
400点満点中、共通テストの英語の配点は200点となっています。
350点満点中、英語の配点は150点です。
500点満点中、共通テストの英語が200点を占めています。
400点満点中、共通テストの英語の配点が200点あります。
500点満点中、共通テストの英語の配点は200点です。
400点満点中、英語の配点は150点です。
350点満点中、共通テストの英語が100点を占めています。
250点満点中、共通テストの英語の配点が100点です。
600点満点中、共通テストの英語の配点は200点です。
400点満点中、英語の配点は150点を占めています。
450点満点中、共通テストの英語が100点を占めています。
600点満点中、共通テストの英語では200点が配点されています。
400点満点中、英語の配点は150点です。
450点満点中、英語が占めるのは100点です。
600点満点中、共通テストの英語の配点は200点となっています。
英語の独自問題が出題される英米文学科では、コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱが出題範囲となります。この出題範囲は全学部日程における英語と同じで、高校時代に学んだところから出題されるようになっています。
A方式で登場する問題量ですが、長文読解に関しては1000語以上の長文を読んで答える問題が2題あります。そこに時間を割かれがちですが、和文英訳や自由英作文、論述などもあり、大問5つで均等に分割していくと時間切れの恐れがあります。記述に時間がかかるのは明らかなので、マーク式2つは最長でも10分かけて解き、残り50分で和文英訳や自由英作文に臨むのが理想的です。B方式C方式では100分の試験時間の中でマーク式などは手短に解き、記述に時間をかけるような時間配分であれば焦らずに済むでしょう。
大問1から1000語を超える英語長文が登場します。そして、長文の内容を踏まえ、内容を説明する一文が10問登場し、穴埋めになっている部分に当てはまる選択肢を見つけていくのがA方式の大問1です。B方式C方式も同じように英語長文を読み、内容を踏まえた問いにマーク式で答えていきます。スピーディに読んで正しい選択肢を選べるかがポイントになります。
大問2はA方式からC方式まで共通した問題となっており、長文の中にある下線部のところを和訳します。こちらも英語長文があり、大問3を解く際に読んでおく必要があります。
大問3では大問2の内容を理解してもらい、それに関する自由英作文を書いてもらいます。いずれも50語程度となっており、長文を読み、そこで感じた自分の意見をまとめます。
A方式では大問4と大問5がリスニング問題となっています。大問4では選択肢の中から正解を選びます。B方式C方式は英文の空所補充もんだいとなっており、文法などを問う問題になっています。問題数はあまり多くないため、スピーディに解きたい部分です。
A方式ではリスニングの内容を踏まえた自由英作文が出題されます。B方式とC方式ではパート1から3まで出題され、A方式よりもかなり本格的なリスニング問題となっており、対策が必要です。
A方式は大問5までなので、大問6はB方式とC方式のみになります。内容はA方式の大問5と同じく、リスニングの内容を踏まえた自由英作文が出されます。
大問1からいきなり英語長文が出され、それを踏まえた問題に答えないといけないことから、英語長文を素早く読んで理解する力が必要です。またリスニングが控えているため、リスニングのことを考慮して解かないといけないため、時間配分が難しいです。全体的に難易度が高く、正確性も問われることから、過去問などで形式に慣れることが重要です。
青学文学部のおおよその傾向がわかったところで、次は傾向と対策です。単語からリスニング問題までどのような対策を立てていけばいいか、解説します。
英語長文では専門的な内容が出ることもあって、単語や熟語に関しては英検準1級レベルまで覚えておくのが基本です。また自由英作文が出題されるため、単語や熟語をスペルまでしっかりと書けるようにしておきましょう。
文法に関する問題はそれぞれで出題されると同時に、自由英作文など様々な場面で必要になります。高得点での争いになりやすく、取りこぼしが許されない部分なので、文法に関しては基礎から徹底して勉強し、スピーディに解けるようにしておきたいところです。
読解問題が2題出題されることから、素早く読む、速読力が問われます。いきなり800語、1000語の英語長文をスラスラと読むのは大変なので段階的に語数を増やしながら、長文問題に慣れていくようにしましょう。
50語や60語の英作文が出題されるため、自分の意見をコンパクトにまとめることが求められます。自由英作文で使える表現を含め、英作文を作るコツなどを事前につかみ、演習問題を重ねるほか、高校や塾、予備校で第三者にチェックしてもらうこともおすすめです。
問題数もそれなりにあり、青学の英語では一番大変そうに見えるリスニングですが、英検と比べると若干対応はしやすいでしょう。例えば英検では英文が1回しか流れないですが、青山学院大学では英文が2回流れます。うっかり聞き逃してももう1回チャンスがあるからです。また問題文を事前に読むことができます。全くの予備知識がない中でリスニングに挑むわけではないので、あとは落ち着いて聞き取っていき、適切な解答を行っていくことになります。もちろん内容は濃く、長文読解レベルなので対策なしで臨むのは無謀です。演習問題を数多くこなし、リスニング力を高めましょう。
文学部の英語対策につながるおすすめの参考書について、それぞれの分野2冊ずつご紹介してまいります。
「英単語タ-ゲット1900」は、難関私大レベルまでをカバーしている単語帳です。無料の公式アプリがあり、アプリを活用しながら英単語のインプットやアウトプットが行えるため、今の時代に合った学習が行えます。
「システム英単語」は、大学入試などで頻繁に出てくる重要単語のみを厳選した単語帳です。最重要単語が2000語ピックアップされているほか、2つのパターンに分類してレイアウトを変え、より覚えやすい形にしています。
「Next Stage」は、文法問題を網羅し、スキマ時間を使いながら勉強が行えるように作られている参考書です。一問一答形式になっており、問題と解説を交互に読みながら、できるまで解き続けるようなやり方が行えるなど、手軽に文法問題のインプット、アウトプットが行えます。
「英文法ファイナル問題集」は、ランダムに出題される文法問題に答えていくことができる参考書です。文法の最終確認が行えるため、知識として抜けているところはどこかを見つけ出すことができます。
「得点力を高める 標準問題 特訓リーディング」は、文章や論理の構造を丁寧に解説している参考書です。話の流れ、展開がどのように行われているかが的確に示されており、スピーディに読み進める上でのポイントを知ることができます。
「英語長文問題精講」は、厳選された良問をまとめた参考書です。入門編や基礎編があり、共通テストレベルから難関私大レベルまで段階的に強化することができ、リスニングアプリで音声が聞けるのでリスニング対策にもなります。
「決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本」は、英作文を作る上での原則や表現をまとめ、自然な英作文を作り出すコツをまとめた参考書です。解説がかなり細かいため、どのように英作文を作ればいいのか、事細かに説明されている分、読み込んでいけば英作文のスキルがつきやすくなります。
「大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」は、どんな題材、出題形式でも自然な英作文が書けるようになる参考書です。要約問題など早慶でも出てくるような問題をまとめ、要所をつかんでまとめるコツなどが紹介されています。
「大学入試 関正生の英語リスニング プラチナルール」は、聞き取りや問題理解など自分1人では身につけるのが大変なスキル、ルールをまとめている参考書です。CDでは発音タイプなどが異なる音声が収録されており、聞き取り力を高めていくことができます。
「新 キムタツの東大英語リスニング」は、東大での英語リスニングに備えて作られた参考書です。難易度が高いため、難関私大のリスニング対策にも使えるほか、イギリス英語やオーストラリア英語まで収録されているので、クセのある読み方でも正しく聞き取れる能力がつきます。
青学文学部の英語問題はどこでチェックすればいいのか、過去問情報をまとめました。
2021年度の英語の過去問に関しては大学受験パスナビがおすすめです。会員登録は簡単に行えて1分もかかりません。リスニング問題が省略されているものの、その他の問題は収録され、解説も細かく行われています。
過去問に関しては赤本などを購入する以外では大学受験パスナビぐらいしか過去問を収録しているところがないのが実情です。東進はかなり前にはなるものの、英語の過去問が収録されています。まとまった年数分、過去問を勉強したい場合には赤本の購入をおすすめします。
同じ文学部でも英語の配点はかなり異なり、英語の重要性が学科によってだいぶ違うことが明らかです。そして、英語長文はかなり読み応えがあり、スピーディに解くのは最初苦戦するかもしれません。しかし、対策をしっかりと立て、基礎固めを行いつつ段階的にスキルアップを行っていけば、攻略は十分可能です。