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青山学院大学の総合問題・小論文を徹底解説!難易度・対策は?

2020.11.19

2021年度から始まる入試改革で、青山学院大学の入試も変更がありました。個別学部日程では、大学入学共通テストと独自問題の併用が行われるようになったからです。 その独自問題として、総合問題と小論文が登場しています。総合問題や小論文とはどのようなものか、例やサンプルを用いてご紹介します。

青学の総合問題とは?

総合問題は、複数の教科の知識で解いていき、総合的な知識が問われる科目です。かなり幅広く、複数の教科を行うパターンや適性試験のようなものまで様々です。 国語の読み書きの問題が出たと思いきや、小論文や論述の問題、ページを進めれば英文読解、データ読み取り系問題があります。文字通り総合力が問われる問題形式です。

総合問題の例・サンプル

青山学院大学では、独自問題のサンプルが公開されています。そこでは学部学科それぞれの出題意図、狙いが書かれており、サンプル問題が添付されている形です。

参照:2021年度一般選抜(個別学部日程)学部学科独自問題の出題の意図や狙い・サンプル問題

ここでは総合文化政策学部A方式で出される総合問題を例に挙げます。総合文化政策学部A方式の総合問題は、このような出題意図、狙いがあります。

「幅広い教養力を身につけ、文化の事象を歴史(タテ軸=日本史・世界史)と社会(ヨコ軸=倫理・政治・経済)の関わりから総合的に把握するとともに、それを的確に言語化できる(=国語)能力をもち、文化の総合的な理解をさらに文化の創造へとつなげていくことのできる学生をイメージした出題を行う。」
引用元:青山学院大学総合文化政策学部 つまり、総合文化政策学部では歴史科目と公民科目、そして国語の知識が問われることがわかります。

総合文化政策学部サンプル問題

サンプル問題の出題形式は、以前のセンター試験のような形式になっていますが、一部の問題で、3つの語句が用意されており、これを使って空欄に入る文を60字以内に書けという問題が出てきます。

社会情報学部サンプル問題

一方、社会情報学部D方式の総合問題では、「社会情報学部の総合問題の入試では、現代的な問題に関する文章や統計データから必要な情報を読み取り、物事を論理的に考察する力、考察したものを説明する的確な表現力が試されます。」と紹介されています。
引用元:青山学院大学社会情報学部 この中で問題を挙げると、2つの資料として登場する消費税に関する長文の中で、消費税増税が触れられており、共通した主張を140字以内でまとめて書けという問題が出てくる。 社会情報学部のサンプル問題は一部が伏せられ、選択問題以外にもまだかなりの問題が登場する可能性があります。

総合問題で高得点を取るためのコツ

サンプル問題をご覧いただければ、なかなか一筋縄ではいかなそうだというのはお判りいただけたかと思います。ここからはこうした総合問題でいかに点数を取っていくかをご紹介します。

現代文対策を行う

結局のところ、総合問題では現代文を読ませて、その中に書かれている事柄を問うような形式が目立ちます。正確な知識を問う一方、いかに素早く読んで大事な部分を探すかにかかっています。 つまり、現代文の対策を行って、作者が思ったこと、感じたこと、考えたことを理解しながら読み進めていくクセをつければ、あとは正確な知識を問われるだけになります。

基礎知識レベルまで専門外の知識を身に付ける

法学部法学科では、英語と社会をミックスした問題が登場します。ただし、同じ総合問題でも英語をベースにした総合問題、国語をベースにした総合問題で分かれます。それ以外を見ると、世界史、日本史、政治経済が出てきます。 満遍なく出されたのでは大変ですが、法学部法学科では主に17世紀以降の世界史と日本史が出てくるので、日本史は江戸時代以降が中心です。

高校生の場合、同時期に日本史と世界史、政治経済を学んでおらず、タイムラグが生じます。すると、何かしらは抜けてしまいますが、少なくとも17世紀以降に起きた歴史上の出来事、人物は最低限覚えるぐらいのことは、法学部での総合問題対策では必要です。 総合問題は確かに総合力が問われますが、肝心な部分として、読解力がメインになっていきます。

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総合問題への対策

総合問題で高得点を狙いたい人も多いでしょうが、2021年度に関しては大学入学共通テストを含めて初年度であるため、傾向がつかみにくいのが実情です。 受験したい学部学科で出されているサンプル問題から傾向をつかみ、あとは模擬問題を解き、これとは別に現代文対策を行って読解力向上につなげていくしかありません。

ここでの総合問題対策は青山学院大学専用の対策になるため、もし複数の学部を受けるとしても、総合問題で被らないようにしたいところです。

青学の小論文とは?

小さい論文と書いて小論文なので、論文のスモールバージョンと考えるべきです。要するに、自分の主張や考えを論理的、ロジカルに述べていくのが小論文です。 そのため、大学入試では自分の意見を論理的に語れているか、課題文に書かれている内容の反論として適しているか、論理的思考力を大学側は見ています。

小論文には、序論や本論、結論があり、段階を経て書いていきます。様々な意見があるのはわかっている、だけど、こういう理論でこのように主張したいと述べるのが小論文です。 暗記してスコアを叩きだすよりも小論文を書かせた方が、地頭力や論理的思考力、ロジカルシンキングなどが見え隠れするため、近年小論文形式の入試が目立ち始めています。

小論文の例・サンプル

青山学院大学の個別学部日程において小論文を取り上げる学部学科は文学部比較芸術学科や教育人間科学部、総合文化政策学部B方式、地域社会共生学部とコミュニティ人間科学部です。

最初にコミュニティ人間科学部の小論文を見ていきます。最初に問題文が提示され、その中に2つの設問が存在します。1つは図から読み取る問題、もう1つは自分の意見を述べる問題です。

文学部比較芸術科小論文問題

文学部比較芸術科では、実際に小論文の出題一例が指名されています。200字以内に要約することや、文章における主題と受験者の関心分野、美術や音楽などに照らして論じろという問題です。600字以内で書き、具体的な芸術作品に触れることも記されています。

筆者は何を言いたいのか、本質的な部分を捉え、それを踏まえて自分の意見を、具体的な芸術作品と一緒に触れるのがポイントです。 他の学部では問題に関する紹介が行われておらず、過去問と傾向が変わらないことを暗に示唆しています。

小論文で高得点を取るためのコツ

小論文で高得点を取る、そのことにピンと来る人は多くないかもしれません。採点方法は様々ですが、複数人が採点してその平均をとるケースが多いようです。 昨年の傾向を見ると、小論文を用いていた個別学部日程の合格最低点は、他のやり方に比べて低めになっており、小論文で大きく稼いだ人はそれほどいない可能性があります。 ここに高得点を取るためのヒントがあります。

オリジナリティがありつつ、常識的な意見を述べる

一番ありがちなのは、誰も思いつかないような極端な意見を述べる場合です。小論文は課題文のコピーを書いてはいけないと指導を受けた人からすれば、そちらに流れがちです。 ところが、これを採点するのは人間であり、その多くは常識的な考えを持ちます。3人で採点をしたとして、万が一1人が満点レベルの点数をつけても、他が致命的低得点であれば最終的な点数は落ち込みます。

常識的な内容なんだけど、オリジナリティのある主張を、論理的に行う、こうすれば少なくとも内容のところで首をひねられて評価を落とすことはありません。 大学入試の小論文はビジネスアイデアを出す場ではなく、あくまでも学生の論理的思考力を見る場です。

ルール通りに書く

高校生もしくは浪人生が考える主張は、基本的に似通います。課題文のコピーにはならないまでも、同じような主張がどんどん出てくる可能性が考えられます。そうなれば、内容の部分で大きな差にはなりません。 では、何が合否を左右するか、それは小論文の書き方、ルールです。~だ・~であるで文体が統一されているのか、書き言葉であるか、丁寧に書かれているか、文法に間違いはないかなどをチェックされます。

意外と厳しいのは文字数で、1文字でもオーバーすればアウト、数十文字少ないだけでかなりの減点を強いられることもあります。中身のことを考えすぎて、肝心のルールが守られていない、これだけは避けたいところですし、これを徹底するだけで低い点数を回避できます。

小論文への対策

中身を充実させること、ルールを守ること、この2つは小論文において重要な意味を持ちます。では、小論文の対策はどのようにすればいいのか、まず断言できるのは、1人では大変である点です。 小論文に答えはありませんし、中身を充実させようにも、採点をするのも自分です。これが最高の答案だ!と思い込んでしまったら、その時点で成長が止まりますし、致命的な欠陥があっても改善できません。 最初にできる対策は、誰かに小論文を見てもらうことです。そして、小論文のルールに熟知し、内容は良くても送り仮名ミスや漢字ミスに厳しい人を見つけましょう。

あとは小論文対策として、短い文字数で自分の意見を述べる訓練を行い、時事的な問題について主張を持つようにするなどのことが必要です。 もちろん中身に関しても、これは極論であるとか、論理的ではないとか、主張してもらわないといけません。その役目を教師に任せるのか、学習塾に任せるのか、はたまた小論文が得意な人にお願いするのか、判断が分かれるところでしょう。

小論文のルールを知り、たくさん書いて論理の組み立て方などを学んでいけば、おのずと点数は上がります。

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まとめ

小論文は作文や感想文と違う、そんなことを言われますし、それは事実です。しかし、作文や感想文でも誤字脱字は減点になりますし、文字数をショート、もしくはオーバーすればかなりのマイナスです。 この作法を徹底して、中身の部分で単純に評価される段階になった時点で実は小論文のアドバンテージは得ているようなものです。そのためには数多くこなして、誰かにダメ出しをもらい続ける、この作業を繰り返すしかありません。

総合問題に関しては、現代文の読解力を高める、試験範囲とされる分野の基礎的な知識を学ぶ、データや表の読み取りを正確に行うことをやっていく必要があります。 一見すると難しそうですが、結局数をこなしていくしかありません。そして、1回1回の練習で反省点を見出し改善点を探る、この繰り返しが合格に近づく要素なのです。

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