学び
2021.09.04
日東駒専と成成明学は以下の大学からなる大学群です。
【日東駒専】
日本大学
東洋大学
駒澤大学
専修大学
【成成明学】
成蹊大学
成城大学
明治学院大学
それぞれの序列を見ていきましょう。
日東駒専内の序列を、法学部の偏差値を例に見ていきます。
日本大学:52.5
東洋大学:55.0
駒澤大学:52.5
専修大学:55.0
東洋大学と専修大学がやや難しく、駒澤大学と日本大学が比較的入りやすいといえます。
こちらも法学部を例に偏差値を見ていきます。
成蹊大学:57.5
成城大学:55.0
明治学院大学:52.5~57.5
多少幅がありますが、成蹊大学が難しく、成城大学と明治学院大学がやや入りやすいといえます。
続いて、日東駒専と成成明学を比較していきましょう。
入試問題の難易度のあまり大きな差はありません。先述したとおり偏差値に大した差がなく、入試問題の同等なので、入試難易度そのものもあまり変わらないと言えます。
入試問題の大半を占めるのは基礎問題です。教科書レベルの知識を身に着け、教科書正松問題レベルの問題を早く正確に解けるようにすることが合格に必要な条件と言えます。必要な勉強時間は現段階で持っている学力によりますが、平日は「学校の勉強+3時間」くらいが目安と言えます。
就職市場においては、日東駒専より成成明学のほうがやや高い位置にあります。これは日東駒専も同じですが、金融関係への就職が比較的多めです。有名企業への就職実績も多数あります。
ただ、いわゆる学歴フィルターで日東駒専と成成明学の間に線引きがされる心配はほぼありません。基本的に学歴フィルターをかける企業は早慶上智以下を切り落とすので、日東駒専も成成明学も同じです。
何を基準に人気を判断すべきかは難しいところですが、ここでは受験生からの人気ということで倍率に基づいて考えてみます。法学部に関して、それぞれのおよその倍率は以下のとおりです。
【日東駒専】
日本大学:3.5
東洋大学:3.5
駒澤大学:2.5
専修大学:3.3
【成成明学】
成蹊大学:3.0
成城大学:2.2
明治学院大学:4.1
いずれも2020年のデータです。このように見てみると、日東駒専も成成明学もあまり変わらないように思われます。ただし、倍率は年度によって非常に大きく変わります。たとえば、専修大学は2019年は7倍程度でした。人気はその時々によって変わるので一概には判断できません。
【日東駒専】
日本大学:東京都千代田区
東洋大学:東京都文京区
駒澤大学:東京都世田谷区
専修大学:東京都千代田区
【成成明学】
成蹊大学:東京都武蔵野市
成城大学:東京都世田谷区
明治学院大学:東京都港区
立地は上記のようになっています。文京区や世田谷区は人気が高く、特に文京区は東京大学やお茶の水女子大学などがあるため学生にとって住みやすい町と言えます。このような観点で見ると、日東駒専のほうがやや立地に優れていると言えそうです。
法学部を例に男女比の見ていきます。女子の割合はそれぞれ以下のとおりです。
【日東駒専】
日本大学:30%
東洋大学:不明
駒澤大学:不明
専修大学:34%
【成成明学】
成蹊大学:36%
成城大学:42%
明治学院大学:不明
やや成成明学のほうが男女比のバランスが良くなっています。ただし、年度によって変わるので逆転することもあるかもしれません。
倍率・男女比参考
https://passnavi.evidus.com/search_univ/index.html?thema=result-list&name=&founder_flg=&women_flg=&prefecture_id=&fac_group_id=&sub_group_id=&dif_deviation_low=&dif_deviation_hig=&bun_code=
日東駒専と成成明学の間にある差を3つ紹介します。
入試問題が基礎力重視である点はどちらの大学群も変わりません。ただし、日東駒専が基礎力をストレートに聞いてくるのに対し、成成明学は若干ひねった問題を出します。
たとえば、明治学院大学の英語では自由英作文が出題されます。国立大学では英作文は珍しくありませんが、日東駒専や成成明学の偏差値での出題は比較的稀です。少し難しめの大学の過去問を活用して、自分で英文を作る練習をする必要があるでしょう。このように、各大学の入試問題の特色に合わせた対策が求められる点で、成成明学のほうがやや難しいと言えます。
これは日東駒専と成成明学の差というより、日本大学と、日本大学以外の日東駒専・成成明学の違いと言ったほうが良いかもしれませんが、とにかく日本大学は入学者数が多いことで知られています。日東駒専とひとくくりにされますが、日本大学の大きさは東洋大学・駒澤大学・専修大学とはまったく異なります。そのため、社会に出て活躍している人数の絶対数も日本大学が圧倒的です。
成成明学はやや富裕層が通うイメージを持たれることがあります。この原因となっているのが成城大学で、成城学園という幼稚園から一貫して教育を提供しています。このような教育環境に身を置くことができるのは富裕層だけなので、東京の中では高級なイメージがついています。一方、日東駒専は東洋大学の箱根駅伝や駒澤大学の野球など、スポーツのイメージがあります。どちらが優れているというわけではないので、自分の好きな校風を持つ大学を選ぶとよいでしょう。
最後に、大東亜帝国を含めて比較してみます。
一番上が成成明学、次が日東駒専、その下が大東亜帝国という序列です。成成明学と日東駒専の間には大した差はありませんが、大東亜帝国は日東駒専と比べても難易度がワンランク低く、滑り止めとして受験されることも多くあります。
大東亜帝国内の序列を、法学部の偏差値を例に見てみましょう。
大東文化大学:47.5
東海大学45.0
亜細亜大学:47.5
帝京大学:45.0
国士舘大学:50.0
法学部に関しては、帝京大学と東海大学が低く、国士舘大学が高くなっています。ただし、大東亜帝国は学部による偏差値の差が大きいので、学部によっては序列が逆転することも珍しくありません。
各偏差値参考
https://www.minkou.jp/university/
日東駒専と成成明学では、成成明学のほうが難易度がやや高い傾向にあります。大東亜帝国<日東駒専<成成明学<MARCHという位置づけです。就職力もおおむねこの順番であり、少しでも良い就職を目指したいのなら偏差値の高い大学を目指したほうが良いでしょう。