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大学受験でモチベーションが上がらない原因と上げる方法20選

2021.05.25

高校生にとって大学受験は試練であり、人生における通過儀礼の1つとなっています。決して面白いとは言い難い大学受験、どうしてもモチベーションが上がらない人も出てくるものです。

大学受験でモチベーションが上がらない原因、モチベーションを上げる方法などをまとめました。

大学受験のモチベーションが上がらない原因とは

大学受験をしていてやる気がなぜ出てこないのか、その原因を探っていきます。

入試まで時間があるから

学生時代に夏休みの宿題が出た際に7月までに終わらせて8月は思いっきり遊ぶ人と、8月31日近くになってようやく宿題に取り掛かり、8月31日は徹夜して宿題を終わらせる人がいましたが、皆さんはどちらのタイプでしたでしょうか。

入試においても、まだ試験まで結構時間があるからと勉強のモチベーションが上がらない場合があります。特に高1、高2の時は受験までもう1年しかないと言われても、高校受験の延長線上で考えており、1年後がかなり先の印象を抱くものです。そして、入試が近づいてきた時、なぜあの時必死に勉強をしなかったのだろうかと後悔する学生が出てきます。

誰かに決められた目標だから

例えば親が医師を務め、兄弟も同じように医師になった場合、おのずと医師を目指さざるを得なくなることがあるようです。しかも、自分と同じ大学の医学部に入ってほしいと親から要望があると、学力はどうであれそこを目指すことになるケースもあるのだとか。

有名な大学に行ってほしい、国公立大学に進学してほしいなど様々な要望が親などから合った場合、自分自身がそれらの大学に関心がないとなかなかモチベーションは上がりにくいでしょう。自分で率先して決めたのではなく、誰かに決められた目標だと、やる気につながりにくいのです。

大学受験を楽観視してるから

高校受験しか経験せず、しかも、そこそこの勉強で志望校の合格を果たすと、大学受験でも同じような感覚で臨もうとして、「自分は受験に強い」、「何とかなるはずだ!」と思い込み、大学受験を楽観的に考えてしまうことがあります。

しかし、高校受験と大学受験は雲泥の差で、一夜漬けで勉強して合格できるものではありません。模試で成績が悪くても、「本番に強いから大丈夫!」と謎の自信を持っている受験生もいますが、模試は大学入試のレベルとあまり変わりません。模試以上の結果が本番で出るのは万に1つもないでしょう。少し勉強すれば大丈夫!と楽観視していると痛い目を見ます。

大学受験でモチベーションが下がる時とは?

受験生たちはどんな時に大学受験のモチベーションが下がっていくのか、主な理由をご紹介します。

模試での合格判定が良くない

基本的に模試ではA判定からE判定まで存在します。A判定で合格可能性が80%以上ですが、E判定になると20%以下まで落ちてしまいます。もし自分が志望する大学の判定がすべてE判定だった場合、あれだけやってもダメなのかと落ち込んでしまい、受験へのモチベーションが落ちることがあります。

一方でD判定でも30%程度、C判定でも50%とDやCをとったところで、合格可能性がそれなりに高いとは言い難いです。またE判定から猛勉強を行って合格を果たした人も相当数おり、本来は落ち込むようなことではありません。

受験勉強の環境が良くない

勉強をしたくても、兄弟が多くて大騒ぎをする環境ではなかなか集中して受験勉強ができないですし、何かと誘惑がある環境もよくありません。すぐにマンガが読める、ゲームで遊べる、スマホに触れられるような環境は受験勉強としてふさわしくないでしょう。

後ほど紹介する、モチベーションを上げる方法でも触れますが、環境はいくらでも変えることができます。

時間がない

部活が高3の夏まで続くと、その時期までは部活と学業の両立を強いられます。部活を一生懸命やれば、家に帰ってくるときにはヘトヘトで、そこから勉強をしようと思わない人も出てきます。また学校のイベントに時間を割かれる、通学時間が長いなど、様々な理由で「時間がない」と思ってしまう人もいるようです。

その一方、部活を一生懸命頑張りながらも志望校に合格した人はいますし、通学時間が長くてもうまく活用できた人もいます。では、部活もやらず、通学時間も短い人が志望校に全員合格できるかといえばそうでもありません。時間はあまり関係なく、工夫次第です。それがわかれば、モチベーションが下がることにはならないでしょう。

大学受験のモチベーションを上げる方法20選

モチベーションが下がってしまった人はどのようにモチベーションを高めていけばいいのか、その方法をご紹介します。

環境編

できるだけ自習室や図書館で勉強する

自宅で勉強をすると色々な誘惑があり、それを断ち切るのはかなり大変です。しかし、学校や塾の自習室や図書館、近年増えているコワーキングスペースであれば誘惑はほぼなく、勉強をする環境としては十分です。

もしわからないことがあれば学校や塾の自習室であれば先生などに質問ができ、図書館なら調べることもできます。その場では分からなくとも、後日質問するためにメモをとっておくのもいいでしょう。いずれにしても、学ぶのにふさわしい環境で勉強を行うのがおすすめです。

ホワイトノイズを活用する

雑音が入ってくると集中できない人がいます。そんな人におすすめなのがホワイトノイズを聴きながら勉強することです。ホワイトノイズは、雨の音、川の音など自然音をベースにしたものから、砂嵐のようなザーザー音まで様々です。音楽を聴きながら勉強するのとは違い、ながら勉強にならず、集中度を高めさせてくれます。

ホワイトノイズの動画はYouTubeなどの動画サイトにたくさんあります。中には6時間以上の動画もあり、いちいち最初から再生し直す必要がありません。雑音で悩まされている人におすすめです。

周囲に目標を伝える

明確な目標が決まっていると、そこに向かって努力を重ねていけば自然と合格に近づきます。これは受験生をサポートする周囲の人々にも言える話です。この人はこの大学を目指しているんだと知り、本人からも強い意思表示があると、多少ダラけていれば強い口調で喝を入れることができますし、最大限の配慮や合格に向けたアドバイス、サポートが受けられます。

また常に目標を口にし続けることで本人自身がその目標に向けて努力を惜しまないようになるなど、自然とやる気が高まってきます。周囲に目標を伝えることは逃げ場を防ぎ、真剣に取り組まざるを得ない環境を作り出すので、やる気を高めるにはもってこいです。

勉強スペースとプライベートスペースを分ける

大学受験では自宅での勉強も欠かせないものになります。自室で勉強をすると誘惑に負けやすいのがネックですが、これの解決法は、勉強スペースとプライベートスペースを分けることです。要するに勉強机周辺には一切勉強に関係のないものは置かないようにすれば、勉強に集中できるようになります。

スマホを充電するにも勉強机では充電せず、少し離れたところで充電するなどもいいでしょう。しっかりと分けることでメリハリがつき、オンとオフをはっきり分けられます。

定期的に換気を行う

勉強をしていると、思わず眠くなってしまう経験を誰しもすることがあります。決して怠けているわけでも気が緩んでいるわけでもなく、「空気中の二酸化炭素濃度」の問題です。閉め切った環境で勉強をしていると、呼吸によって酸素を消費し、二酸化炭素を排出します。すると、1時間から2時間程度で二酸化炭素濃度は濃くなり、眠気が生じやすくなります。(参考:文春オンライン)

定期的に換気を行うことで眠気を感じにくくさせるだけでなく、新鮮な空気を取り込んで深呼吸をして気分を落ち着けることもできるので、真夏や真冬の時期も空気の入れ替えはするべきでしょう。

マインドセット編

ミスから学び、過度に反省しない

大学受験で避けたいのはケアレスミスです。今までしてこなかった名前の書き忘れ、選択科目のマークミスなど信じられない凡ミスが飛び出すのが入試です。このようなミスだけでなく、確認不足や思い込みなどで、ミスが生じることも多々あります。ミスをして落ち込む人もいるでしょうが、むしろチャンスだと思うべきです。

ケアレスミスの場合、本来なら正解だった問題が不正解になっただけのことです。どんなところでミスを犯すのか、対処法はあるのかを分析し、二度とミスをしないようにすれば精度はより高まります。ミスをしたから落ち込むのではなく、「伸びシロ」だと感じれば、過度に反省せずに済みます。

小さな目標を作ってクリアしていく

勉強に苦手意識があると、志望校合格までのハードルの高さに嫌気が差す人がいても不思議ではありません。何の準備もノウハウもないまま、高いハードルを乗り越えるのは、どんな天才でもできないものです。

一方、日頃から小さな目標を作り、少しずつハードルを飛び越えるようにすれば、自分のポテンシャルや準備、飛び越え方などがわかるようになります。そして、この高さを越えるならこれをやっておくのがいいと1つずつクリアしていくことで、次第に成功体験が自信につながり始めます。

完璧を目指さず、まずは動く

大学受験でやる気が出ない人の中には、「勉強とはこうあるべきだ」という固定観念が強く、その固定観念に動きが縛られている人がいます。勉強時間は10時間やらなきゃいけないとか、この時期には英単語は完璧に覚えるべきだという「知識」だけがつき、到底自分にはできないため、動けなくなってしまう人がいるのです。

しかし、なぜ勉強時間は10時間でないといけないのか、なぜその時期に英単語を完璧に覚えないといけないのか、それらを理路整然と話せる人はいませんし、話せる人はすでにやっています。まずはアクションを起こして勉強をする、壁にぶつかれば改善策を考えて修正する、これらのことが大事です。固定観念は捨てて、ベストを尽くさずベターを目指し、常に動ける人を目指しましょう。

常に工夫をする姿勢を持つ

勉強でモチベーションが上がらない人は、勉強を作業や苦行のように考えている人が多いです。もちろんエンターテインメントみたいな楽しさは大学受験にはありませんが、面白いことを常に見つけてゲーム感覚で大学受験に臨むことができます。例えば、大学受験をRPGゲームに置き換え、学力を自分のレベルとし、得意科目が武器だとすれば、あとは経験値を重ねればレベルアップにつながることが理解できます。

常に創意工夫を行うことは、日々の勉強を楽しくさせるだけでなく、飽きないことにもつながります。勉強するのが楽しいと思わせる状況は自分で作り出せるのです。

過程を大切にして、自分で認める

入試は結果が第一であり、プロセスよりも結果が重要視されます。しかし、勉強が苦手な人にとって結果だけを求められることは苦痛であり、そこに至るまでの道のりは「苦行」に似たものがあります。そのため、モチベーションが上がらないうちは、結果よりも過程を大切にすることをおすすめします。

勉強は1日2日みっちりと勉強してすぐに結果に反映されるわけではありません。結構時間がかかるものです。それを認識した上でプロセスを大切にして勉強を行っていけば、たとえ結果が出なくても、「これだけのことをやったし、自分はよくやった」と思い、ついに結果が出た時には、「これだけのことをしたんだから当然だ」と思えます。次第と自信がつき、方法論も確立するとモチベーションアップにつながります。

勉強法編

基礎レベルの参考書を1教科1冊やり込む

数学の場合、公式が与えられて、その公式通りに解けるかどうかが重要になります。この公式があやふやだとその公式に関する問題すべてが理解できず、点数を獲得できません。つまり、基礎がしっかりしていないとそれに関連した応用まで解けず、苦手意識につながります。

まず基礎レベルの参考書を見つけて、それを1冊やりこんでいきましょう。「みんながこの参考書を使っているから自分も!」というのでは、レベルとマッチしていない恐れが出てきます。まずは自分にあったレベルの参考書で、1冊やりこむこと。わからない部分がクローズアップされ、対策を立てていく中で苦手意識の払しょくにつながります。

五感を最大限活用した勉強法を心がける

最近、パソコンを使った勉強を行う人が多く、パソコンを使って調べていくと勉強した気分になってしまうことが多いようです。しかし、この勉強法だとすぐに忘れてしまうのが実情です。

おすすめなのは、五感を活用した勉強法です。目で見る、手を動かして書く、口にする、耳で聞くなどこれらをフルに活用することで覚えやすくなります。目で見たものを覚えようにも限界があるので、書いて覚える、覚えたものは口にし、できれば録音してそれを聞くなどすると、定着しやすくなるでしょう。

暗記は寝る前に行う

バスや電車などに乗っていると、単語帳を開いて一生懸命単語や文法などを覚えている高校生を見かけます。スキマ時間に勉強を行うのも効果的ですが、もし、暗記を行う場合には寝る前に行うのがおすすめです。

寝ている時も人間の脳は動き、眠りが浅い時に記憶の整理が行われます。人間が夢を見るのは、眠りが浅い時であり、記憶の整理の真っ最中なのです。あとは6時間以上の睡眠をすれば定着しやすくなります。

タイムプレッシャーでスキマ時間をより効果的に活用できる

受験生に有名な勉強法に、「タイムプレッシャー」があります。時間制限の中で勉強を行うことで負荷をかけた勉強や集中力工場につながり、脳科学者の茂木健一郎さんも提唱している方法です。

1日に2時間以上あるとされる「スキマ時間」をより有効活用するには、タイムプレッシャーとの併用がおすすめです。できるかできないか微妙な制限時間を設けて勉強を行うことで、能力アップにつながるほか、集中力が格段とつくようになります。

チートタイムを設ける

ダイエットを行う際、常に食事制限をしていると我慢の連続でイライラが募りやすくなります。そこで、何を食べてもいい日を設けて、その日だけ好きなものを食べることでイライラを抑えることができます。これを「チートデイ」と言います。勉強でも、何の勉強もしなくていい時間、「チートタイム」を設けてメリハリをつけるのがおすすめです。

例えば、食後1時間を「チートタイム」にして食後の眠気を断ち切ることもできます。チートタイムの時間を固定することで、やる気のスイッチが時間で入るようになります。自分にとって効果的な「チートタイム」の活用が大切です。

その他

周囲に目標を伝える

モチベーションを高めるには、他者からの承認が重要なカギを握ります。これだけ頑張った、成果を出したと認めてもらうことは、自信もつながるからです。そのためには周囲に目標を伝えるのがおすすめです。

例えば、MARCHに合格したいと周囲に伝えれば、周囲は期待し、明治大学や青山学院大学の話がテレビで流れれば、自然と勉強の話になります。模試の合格判定でA判定が出ようものなら、すごい!と言ってくれるはずです。中には、叱咤激励のためにあえて褒めない人もいますが、目標を伝えることでみんなに見てもらえるという点でも大きな意味を持つのです。

オープンキャンパスに行く

志望校合格を狙う場合に、必ずやっておきたいのは、オープンキャンパスに行くことです。「合格したらここに通うんだ!」と思えれば、それだけでモチベーションがだいぶ変わっていきます。絵空事のように考えていた受験を、より自分事として捉えられるでしょう。

大学によってはオープンキャンパス以外でも校内に入ることができます。そこで本来の雰囲気を感じ取って、やる気につなげていくことも可能です。自分事として捉えて勉強が行えれば、生半可な気持ちにはなりにくくなります。

第三者に相談して悪いストレスを断ち切る

近年、大学受験などでストレスがかかり、心の調子を崩す学生が少なくありません。例えば、ひとりっ子のご家庭だとプレッシャーが相当かかるため、それに応えようとするあまり、無理をしてしまうこともあるようです。

ストレスは程々にかかることでモチベーションがアップして結果を出そうと頑張れますが、強くかかり過ぎると悪循環を生みだします。親に相談すると「逃げや甘え」に思われる可能性があるので、第三者が設置している相談窓口などで相談し、悪いストレスを断ち切ることも、受験においてとても大事です。

文房具を一新する

学生にとって文房具は、いわば「仲間」のようなものです。特にシャーペンは、これがないと受験をしようがなく、どんな天才でも書けなければ合格はできません。使いやすいシャープペンシルを購入すると、それを使うのが楽しくて勉強したくなるものです。

長時間勉強する人向けのソフトグリップタイプ、筆圧が強い人向けの太いタイプなど様々です。最近は芯が自動で回転する機能がついて、常にシャープな字を書き続けられるものもあります。気分を改めて、より安心して戦える「戦友」を見つけるために色々な文房具を試していきましょう。

受験に関するドラマを見る

2021年に「ドラゴン桜」の続編が始まり、高い視聴率を記録しています。受験に関するドラマは注目が集まりやすく、自分事のようにドラマをみる受験生も少なくありません。最近は、ちゃんと理にかなった勉強法がドラマで取り上げられているので、参考になることもあります。

「ビリギャル」など実際に合った話がドラマ化や映画化がなされ、自分も頑張ろうと思える学生も多いでしょう。「自分も頑張ろう」という気持ちを持つことが大事であり、親からの一言よりも説得力を感じやすいかもしれません。

まとめ

大学受験でモチベーションが上がらないのは決して少数派ではなく、ほぼ全員同じ境地になります。そこからいち早く抜け出せる人、なかなか抜け出せない人で優劣がついてしまいます。人それぞれにやる気が落ち込む理由があり、それを素早く見つけ出せるかどうか、ここが大学受験の成功のカギを握るといっても過言ではありません。今回紹介した内容を踏まえて、今一度、モチベーションの状態を確認してみてはいかがでしょうか。

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