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高校生が勉強したくない原因とは?やる気を上げる方法も解説

2021.05.08

「学生の本分は勉強である」、この言葉を教師や親から言われた人が多いのではないでしょうか。学生は勉強をするのが仕事と言われるくらい、勉強をするように求められ、特に高校生は口酸っぱく言われることでしょう。

しかし、頭ではわかっていても勉強をする気分ではなく、身が入らなくなることも多々あります。なぜ勉強をしたくないのか、勉強をすべき理由、そして、モチベーションを高める方法などをまとめました。

高校生が勉強したくない要因とは?

勉強しないとライバルに差をつけられる、だけど、勉強する気にならない、それはいったいなぜなのか。勉強したくない要因を主に5つご紹介します。

大学に行きたいと思わない

将来のことを考えたら大学には行かないといけないとか、いい職業に就くにはいい大学に行くのが当たり前など、親や教師などからプレッシャーを受ける機会が多いのも高校生です。

一方で、大学を出なくても起業をして成功を収める人がいるように、なぜ大学に行くことが人生においてプラスになるのかと疑問を持っている学生も少なくありません。すると、大学に行く意味を見出せず、勉強に対するやる気が下がってしまいます。

何から手をつけていいかわからない

勉強をしたくない人の中には、果たして何をすればいいのか、何から手をつけていいのかわからないケースも考えられます。その日の復習をするべきなのか、それとはまた違うことをしなければいけないのか、あまりわかっていないことも要因としてあるでしょう。

苦手科目を克服するための勉強をするにしても、どこから躓いているのかもわからないので、克服したくてもできない状況も考えられます。いずれにしても何をすべきかが漠然としている状態のために先に進まないことが言えそうです。

勉強をしても将来良い暮らしができないと思っている

NHKでは約10年のスパンで中学生と高校生、親を対象にした「中学生と高校生の生活と意識調査」を行っています。その中で2002年に行われた調査で「一生懸命勉強すれば、将来よい暮らしができるか」という質問を中高生に投げかけています。

すると、そう思うと答えたのは中学1年生で64%あったものの、そこから下がっていき、高校3年生になると46%まで落ち込みました。一方、そうは思わないと答えた学生は、中学1年生で21%しかいなかったのに対して段々と増えていき、高校3年生になると44%まで増えています。(参考:中学生と高校生の生活と意識調査)

同じ質問を親にすると、父親と母親の70%がそうは思わないと答えていました。勉強に対して親子で否定的な考えを持ち、勉強をする意味も見いだせていない可能性があります。2012年の調査では逆に、そう思うと答えた人が一気に増えるなど、他の設問と比べて真逆な結果になっており、社会情勢に連動しやすい要素なのかもしれません。

スマホの誘惑に負けやすい

仙台市では毎年のように「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」を実施しており、スマホと学力の関連性をまとめています。市立小学校と中学校を対象にした調査ですが、平日にスマホを1時間以上使用した子供と1時間未満だった子供について調査したところ、スマホを1時間以上利用する子供は勉強時間が1時間以上、睡眠時間が6時間から9時間の中でようやく偏差値50を超えていました。一方で、1時間未満だった生徒は30分未満の勉強時間でも偏差値50を超えています(参考:学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト)

ダラダラと1時間以上もスマホをしてしまうと必死に勉強してようやく偏差値50を超えるも、大きく成績は伸びません。ところが、1時間未満に抑えると勉強をすればするほど成績は伸びていきます。

他にも30分集中して勉強をする生徒は、3種類以上のアプリを使いながら3時間勉強する生徒よりも成績がいいというデータもあります。スマホの誘惑に負け、ダラダラと勉強をすることはあまりいいことではなく、これは高校生にも言える話です。

夜遅くまで部活があって勉強できない

インターハイを目指して一生懸命部活に励む生徒が多く、夜遅くまで練習を行い、家に帰ってきてご飯を食べたらもう余力が残っていないというケースはよくあります。自由時間も1日の中で少なく、寝る前の時間が数少ない自由時間だと勉強に充てるのを惜しむ人が出てきても不思議ではありません。

勉強の必要性はわかっていても、体力も残ってなくて気力的にも厳しいとなれば、勉強が二の次になる可能性が高まります。それが勉強を避ける要因になるのかもしれません。

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高校生が勉強した方が良い理由とは?

学生は勉強が仕事と、勉強をすることを求める大人が多いですが、そこにはちゃんとした理由があります。主な理由をご紹介します。

もっと勉強しないといけない時期がやってくる

世の中には色々な職業があり、誰からも憧れを持たれる職業も多く存在します。当然、人気の職業を目指して多くの人が頑張るわけですが、その過程において猛勉強が求められます。その勉強は学生時代の勉強量とは比べ物にならず、寝る間を惜しんで勉強に励む人もいます。警察官や消防士などの公務員になるにも試験は必要で、勉強が必須です。

いわば高校生の時の勉強は将来勉強しなければならない時のための土台になります。高校では一夜漬けでテストを乗り越えられても、大人になるとそうもいかなくなるので、基礎を固めるためにも勉強は若いうちにしっかりとしておくべきなのです。

選択肢ができる

高校生のうちからしっかりと勉強すべき理由として大きいのが、選択肢ができる点です。例えば野球関連の仕事をしたい人がいたとします。もし勉強ができれば大学に入れて、そこから野球関連の仕事を見つけられます。野球を取材する記者になるのか、球団に入るのか、それとも野球選手になるのか、色々な選択肢があります。もし勉強をしないとこの選択肢が減ります。採用条件が大卒であるところも多く、それだけで選択肢が減るのです。

東大まで行ったのに、お笑い芸人やアイドルなどになる人もいます。この人たちは選択肢の中の1つを選んだに過ぎません。現状何をやりたいか決まっていなくても、何かやりたいことが決まった時に選択肢がたくさんある状況にしておくために、勉強をする必要があります。

学び方を知る

分数とか連立方程式とか大人になって使わないんだから学ぶ必要がないでしょ!と学生の中には、勉強しないことを正当化する人がいます。確かに大人になって連立方程式は使わないですが、問題は何を学ぶかではありません。学び方を知ることが大事であり、高校時代から身につけておかないといけないのです。

例えば理科を学ぶ場合、必死な思いで原子記号を覚えても社会で活用されるケースはほとんどありません。しかし、理科の実験を行う際、この実験ではどんな結果になるだろうかと予測を立て、実際に実験を行って結果を知り、理由と原因を探ります。ビジネスの世界でPDCAサイクルがありますが、まさにやっていることは理科の実験と同じなのです。それぞれの教科で学び方を学び、論理的思考力などを身につけていくことができます。論理的思考力やPDCAサイクルの考え方などを身につけておけば、夢の実現に向けて歩みを進めることは可能です。

高校生が勉強したくない時にやってはいけないこと

人間なのでどうしても勉強をしたくない時は訪れます。そんな時にやってはいけないことが出てきます。

無理に勉強する

親から勉強しろと言われ続け、仕方なく勉強机に向かい、勉強を始めたとしても、自主的に勉強をするわけではないので勉強に対するイメージはますます嫌なものになります。もし1日のノルマを決めていた場合、そのノルマ達成まで勉強し続けなければならないとなれば、かなり苦痛になります。

頭では勉強をしなくてはいけないことがわかっていても、「嫌なものは嫌なんだ!」と頭の中で強く反発してしまうものです。無理に勉強することはおすすめできません。

延々と先延ばしにする

勉強をしたくない時は誰しも訪れるもので、大人になればそれは仕事であったり、事務的な作業であったり、多岐にわたります。「学生は勉強が仕事」とはいえ、やる気が出ないときは出ないものです。その一方で、ずっと先延ばしにし続けることもまたあまりいいことではありません。

カナダ・カールトン大学の研究では、物事を先延ばしする人は、難しい仕事を前にして不安になると、別の事をして紛らわす傾向にあるそうです。これを「快感を味わうための妥協」と呼びます。勉強をしないといけない、やり方がわからないとなった時、スマホを触ってその場をやり過ごそうとします。これ自体がまさに「快感を味わうための妥協」なのです。(参考:WSJ)

スマホやゲームがすぐに使える状況にしておく

先ほど紹介した「快感を味わうための妥協」は、スマホだけでなくテレビやゲームにも言えます。目の前の勉強から目を背けようとテレビを見始めたり、ゲームを始めたりすると、どんどん先延ばしされます。

スマホを遠ざけても、LINEなどの通知音が鳴るとついついスマホに目を向けてしまいます。友達からオンラインゲームを招待されればついつい参加したくなるでしょう。勉強したくない時にスマホやゲームを近くに置いておけば、高確率でその誘惑に負けます。

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まずは始める

勉強のやる気を出す方法の1つ目は、「まずは始める」ことです。心理学の世界では「ベイビーステップ」という言葉があります。勉強したくないと感じる人の中には、勉強が途方もない大きな山のように感じる人がいて、それが勉強のやる気を妨げるのかもしれません。しかし、家の階段など1段でも上がることは誰も苦にしないでしょう。

簡単な作業を最初に行うことで簡単に1段上がることができます。これがベイビーステップです。あとは自然とこなす中で、勉強が捗っていくのです。一歩を踏み出してしまえば、もうその時点でやる気は出始めています。

自分に合った集中できる環境を作る

勉強をやろうとしても、気が散ってやる気が出ない人も出てきます。その場合、どんな状況なら自分は集中できるのかを知り、環境を作ることをおすすめします。ホワイトノイズと呼ばれる、テレビの砂嵐の音などを聞くことで集中できる人もいれば、誰かの会話が聞こえるようなカフェの中の方が集中できる人もいます。

時に図書館などで勉強をして気分転換を図るのもいいでしょう。これをすれば集中できる!という方法を見つければ、それが儀式のようなものになり、やる気のスイッチになっていきます。

机の上を片付ける

視界にスマホがあるからスマホに意識が向くように、視界に誘惑してくるものがあれば当然その誘惑が頭の中で駆け巡ります。これではやる気を出そうにもなかなか出ません。ですので、机の上を片付けるようにしましょう。

テスト勉強をする際に部屋の掃除から始める人がいますが、これは理にかなった行為で、これから勉強を始めるという1つのルーティンのようなものです。もちろん掃除に時間をかけすぎるのはダメですが、気分は一新され、勉強のやる気が出てきます。

タイムリミットを設ける

時間が無限にあると思ってしまうと、後でやればいいかとついつい先延ばしに走りがちです。しかし、これだと先延ばしの癖がつき、「快感を味わうための妥協」の状態です。そうならないために「タイムリミットを設ける」ことがおすすめです。

この時間までにこの範囲を終わらせると決めて勉強をスタートさせ、自分で決めたタイムリミットまでに終わらせることで、メリハリのある勉強が行えるようになります。

スマホ制限アプリを活用する

高校生の中にはどうしてもスマホを触ってしまう人がいます。こうした人におすすめなのがスマホ制限アプリの活用です。強制的にスマホを使えないようにすればスマホを触らずに済みます。

スマホ制限アプリの世界は奥が深く、スマホを制限する時間が長ければ長いほど多くのポイントがもらえ、Amazonギフト券と交換できるアプリもあれば、ゲーム感覚で楽しめるアプリもあります。電話だけ使えるアプリもあり、110番通報などをしないといけない時でもすぐに使えます。親に預けるよりもアプリを活用した方が自己管理につながりやすいです。

ポモドーロテクニックの活用

皆さんはポモドーロテクニックをご存じでしょうか?ポモドーロテクニックとは25分間集中し、5分間休憩するのを繰り返すやり方です。人間が集中できる時間の限界は短いため、30分1セットで勉強を行っていくことでモチベーションを保てます。

25分間はスマホも触らず、ひたすら集中すればよく、5分間の休憩でスマホを触るようにすれば問題ありません。ポモドーロテクニックを行うためのアプリも出ており、勉強にも大いに役立ちます。

学習習慣化アプリの利用

スマホは学生にとって勉強の邪魔な部分もある一方、うまく活用すれば勉強のやる気を引き出してくれるツールでもあります。中でも、学習習慣化アプリの活用は勉強する上で大いに役立つものです。

勉強時間を記録することで自分がどれだけ勉強したかが一目でわかるだけでなく、目標が同じユーザーにも勉強時間などが公表されるため、刺激になることも多々あります。人の目があることでいつも以上にやる気が出るものなので、人の目を取り入れる場合に学習習慣化アプリはかなりおすすめです。

疲れていても30分は毎日勉強する

人間は習慣化されたものに対して無意識に行動ができるようになります。習慣化すれば行動を継続しやすくなります。部活に励みヘトヘトになって帰ってきたとしても、毎日自宅学習を行う習慣ができていれば、その日の授業の復習ぐらいはできます。

最低でも1日30分は自宅学習を行い、余裕があるときは1時間、1時間半と伸ばしていくなどして習慣化していきましょう。無意識に勉強の意欲が出てくるようになればしめたものです。

自分へご褒美を与える

手っ取り早くやる気を高めるために、自分へご褒美を与えるのがおすすめです。例えば、この時間までに終わらせられればゲームができる、お菓子が食べられると決めることで、それに向かって頑張ることができます。

これだけ頑張った、自分はえらい!と達成感に酔いしれるのもいいでしょう。勉強したくない、苦手という感覚は、勉強に対して不安な気持ちがあり、自信も薄くなりがちです。ゲーム感覚も取り入れて勉強に励み、ご褒美を自分自身に与えることで、勉強の実績を積み上げていきやすくなり、不安な気持ちが解消され、自信もつき始めます。

目標を決めて周囲に公表する

これまで勉強に無縁だった人が、やりたいことを見つけた瞬間に猛勉強を行うようになり、夢をつかむケースがあります。明確な目標があるとモチベーションを出しやすく、努力を怠らないようになるものです。

効果的なのは目標を決めたら、その目標を周囲に公表することです。例えば、私はこの大学に入ると宣言すれば、周囲は期待を持つようになります。そして、少しやる気が下がれば、あの目標はどうなったの?と声をかけてもらって再び奮起して勉強に臨めます。周囲からのエールをやる気に変えるのも1つのやり方です。

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まとめ

東大生であっても勉強をしたくない時はあり、その都度、自分なりのやり方でやる気を出しています。勉強ができる人はやる気を出す方法を多く持ち、やる気が出るやり方も自分で理解しているものです。そして、どうしてもやる気が出ない時は思い切って休むこともできます。

受験シーズンになり、入試が近づけば否が応でも無理をすることになります。その時期を迎えていないのに無理をする必要はありません。まずは確かな勉強習慣をつけるために、できることをやっていきましょう。

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