学び
2021.03.27
日東駒専の偏差値は50~55程度です。これは大学生の上位27%程度に入るので偏差値から見るとすごいと言うことができます。つまり学力という切り口で見ると、高いレベルにあるということです。
一方で、有名企業への就職においては、MARCHと日東駒専で大きな差があります。東洋経済新聞による日東駒専出身者の有名企業400社への実就職率は以下の通りです。
グラフを見ると、明確な差があることがおわかりいただけます。MARCHは平均25%の学生が有名企業に就職していますが、日東駒専は平均8%の学生しか有名企業に就職できていません。日東駒専から有名企業に1割程度しか入れないことを考えると、就職実績においてすごいと言うことはできません。つまり、就職先という観点で考えると、日東駒専はあまり高いレベルにないということです。
日東駒専の偏差値ランクはDと言えるでしょう。
まず東京大学と京都大学、一橋大学、東京工業大学、医学部系の大学がSランクです。そして次に、Sランクを除いた旧帝国大学がAランクになります。続いて、早慶上理がBランク、MARCHGと関関同立、地方国公立大学がCランクです。その次である日東駒専は産近甲龍と並んでDランクと言えるでしょう。
日東駒専は、学力で考えると上位27%程度に入っているため、十分すごいと言えます。しかしながら、就職のことを考えると、どうしてもMARCHや早慶とは大きな差があるため、すごいとは言えません。将来良い企業に就職したい人はMARCHレベルを目指すべきです。
日東駒専は簡単に入れると勘違いされていることも多いですが、実際、入試の難易度は高いのです。特に、ここ2~3年で、私立大学の定員厳格化により、上位の受験生が流れ込んできているため、入試難易度は上がっています。
大学受験の偏差値は「高校受験の偏差値-10」なので、日東駒専に入るためには高校入学時にだいたい60~65の偏差値が必要になります。このように考えると日東駒専の難易度がかなり高いことがわかります。
つまり「日東駒専ってネットだと嘲笑されている印象あるし、MARCH行く!」と思っていても、通っている高校が偏差値50だったらかなり努力が必要なんです。
日東駒専はFランではありません。
そもそもFランクとは「一般入試において、不合格者が出ない状況」を指します。つまりこの定義に該当する大学がFランク大学な訳です。要は、一般入試で不合格者がいる以上はFランク扱いを免れます。または、偏差値35以下の大学が該当するとされており河合塾による入試難易予想ランキングにおいて「BF(ボーダー・フリー)大学」という合否判定できない分類に該当する大学を指しています。
日東駒専は繰り返しになりますが偏差値50以上ありますから、Fランではないのです。大手予備校では偏差値60以上を難関大としていますから日東駒専は難関大学には当てはまりませんが、もちろん名門校であることには変わりないのです。
ネットにおいて、日東駒専は揶揄されていることが多いですが、名門校であることに違いありません。志望する学生は自信を持って、きちんと対策しましょう。一方で就職先においてはMARCHに大きな差をつけられていることは事実ですから上を目指して見るというのも1つの手かもしれません。