学び
2021.03.27
まずは日東駒専という言葉の定義からお話していきます。日東駒専は日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4大学の頭文字をとった総称です。私立大学の中で比較すると、成成明学に続く難易度の大学です。そのため、こうした大学の滑り止めとして受ける受験生も多くいるでしょう。
日東駒専の中で比較すると、特に日本大学と東洋大学が受験生に人気の高い傾向にあります。近年では、成成明東日(成蹊・成城・明治学院・東洋・日大)という大学群も生まれてきているほどです。日東駒専も全受験生の上位27%くらいに含まれる大学群ではありますが、就職活動時の学歴フィルターを日東駒専で区切っている企業は多く、大手企業だと書類選考の段階で落とされてしまうこともあるでしょう。
日東駒専の偏差値ランクはDと言えるでしょう。
まず東京大学と京都大学、一橋大学、東京工業大学、医学部系の大学がSランクです。そして次に、Sランクを除いた旧帝国大学がAランクになります。続いて、早慶上理がBランク、MARCHGと関関同立、地方国公立大学がCランクです。その次である日東駒専は産近甲龍と並んでDランクと言えるでしょう。
河合塾による日東駒専の偏差値についてお話しします。
まず1位は日本大学で偏差値37.5~67.5です。
2位は東洋大学で偏差値45,0~60.0です。
同率2位は駒沢大学で偏差値50,0~60.0です。
4位は専修大学で偏差値47.5~57.5です。
ご覧の通りかなり幅がありますから、学部によってはランキングは変動してきます。ただ日本大学と専修大学では最大値に10も差があるので同じ大学群とは言えど、レベルには大きな差があることがわかりますね。次に学部ごとでの偏差値について記載していきます。
医学部医学科67.5
生物資源科学部獣医学科57.5
文理学部心理学科57.5
理工学部建築学科55.0
文理学部社会学科55.0
文理学部国文学科50.0
文理学部史学科50.0
文理学部哲学科50.0
文理学部産業経営学科50.0
法学部法律学科55.0~47.5
理工学部応用情報工学科52.5
理工学部海洋建築工学科52.5
理工学部まちづくり工学科67.5
文理学部社会福祉学科52.5
文理学部地理学科52.5
文理学部教育学科52.5
文理学部ドイツ文学科52.5
文理学部英文学科52.5
文理学部中国語中国文化学科52.5
芸術学部デザイン学科52.5
芸術学部演劇学科52.5
商学部会計学科52.5
商学部経営学科52.5
経済学部経済学科52.5
法学部経営法学科52.5
法学部公共政策学科52.5
薬学部薬学科50.0
歯学部歯学科50.0
理工学部数学科50.0
理工学部航空宇宙工学科50.0
理工学部機械工学科50.0
文理学部数学科50.0
文理学部化学科50.0
文理学部生命科学科50.0
文理学部体育学科50.0
芸術学部放送学科50.0
芸術学部文芸学科50.0
芸術学部映画学科50.0
商学部商業学科50.0
経済学部金融公共経済学科50.0
法学部政治経済学科50.0
危機管理学部危機管理学科47.5
松戸歯学部歯学科47.5
生物資源学部国際地域開発学科47.5
生物資源学部海洋生物資源科学科47.5
生物資源学部食品ビジネス学科47.5
生物資源学部動物資源科学科47.5
理工学部物理学科47.5
理工学部物質応用化学科47.5
理工学部電気工学科47.5
理工学部電子工学科47.5
生産工学部建築工学科47.5
文理学部物理学科47.5
文理学部情報科学学科47.5
文理学部地球科学科47.5
国際関係学部国際総合政策学科47.5
法学部新聞学科47.5
生物資源学部応用生物科学科45.0
生物資源学部食品生命学科45.0
生物資源学部生命化学科45.0
理工学部精密機械工学科45.0
理工学部土木工学科45.0
理工学部交通システム工学科45.0
生産工学部創生デザイン学科45.0
生産工学部数理情報工学科45.0
生産工学部マネジメント工学科45.0
国際関係学部国際教養学科45.0
芸術学部音楽学科45.0
芸術学部美術学科45.0
芸術学部写真学科45.0
生物資源学部くらしの生物学科42.5
生物資源学部森林資源科学科42.5
生産工学部応用分子化学科42.5
生産工学部機械工学科42.5
工学部情報工学科42.5
工学部建築学科42.5
スポーツ科学部競技スポーツ学科40.0
生物資源学部生命農学科40.0
生物資源学部生物環境工学科40.0
生産工学部環境安全工学科40.0
生産工学部土木工学科40.0
生産工学部電気電子工学科40.0
工学部環境土木工学科40.0
工学部生命応用化学科37.5
工学部電気電子工学科37.5
工学部機械工学科37.5
国際学部グローバルイノベーション学科60.0
国際観光学部国際観光学科60.0~57.5
国際学部国際地域学科57.5
情報連携学部情報連携学科57.5~47.5
社会学部国際社会学科57.5~55.0
社会学部社会心理学科57.5
社会学部メディアコミュニケーション学科57.5
社会学部社会学科57.5~50.0
文学部教育学科57.5~55.0
文学部史学科57.5
文学部国際文化コミュニケーション学科57.5
文学部英米文学科57.5~55.0
文学部日本文学文化学科57.5
文学部哲学科57.5
経営学部マーケティング学科57.5
経営学部経営学科57.5
経済学部経済学科57.5~50.0
総合情報学部総合情報学科55.0~50.0
法学部企業法学科55.0
法学部法律学科55.0~50.0
文学部東洋思想文化学科55.0
経済学部総合政策学科55.0~52.5
経済学部国際経済学科55.0
理工学部建築学科52.5~50.0
ライフデザイン学部健康スポーツ学科52.5
社会学部社会福祉学科52.5
経営学部会計ファイナンス学科52.5
理工学部応用化学科50.0
ライフデザイン学部人間環境デザイン学科50.0
ライフデザイン学部生活支援学科50.0
食環境科学部食環境学科47.5~45.0
生命科学部生命科学科47.5
理工学部都市環境デザイン学科47.5
理工学部電気電子情報工学科47.5
理工学部機械工学科47.5
食環境科学部健康栄養学科45.0
生命科学部応用生物学科45.0
理工学部生体医工学科45.0
文学部心理学科57.5
文学部社会学科57.5~52.5
グローバルメディアスタディーズ学部グローバルメディア学科55.0
文学部歴史学科55.0~52.5
文学部英米文学科55.0
文学部国文学科55.0
経済学部商学科55.0
経済学部経済学科55.0
経営学部市場戦略学科52.5
経営学部経営学科52.5
経済学部現代応用経済学科52.5
法学部政治学科52.5
法学部法律学科52.5
医療健康科学部診療放射線技術学科50.0
文学部地理学科50.0
仏教学部47.5
国際コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科57.5
人間科学部心理学科57.5
文学部日本文学文化学科57.5
国際コミュニケーション学部日本文学文化学科55.0
人間科学部社会学科55.0
ネットワーク情報学部ネットワーク情報学科55.0
文学部ジャーナリズム学科55.0
文学部歴史学科55.0
文学部哲学科55.0
商学部一部会計学科55.0
商学部一部マーケティング学科55.0
経営学部経営学科55.0
法学部一部政治学科55.0
法学部一部法律学科55.0
文学部環境地理学科52.5
文学部英語英米文学科52.5
経営学部ビジネスデザイン学科52.5
経営学部一部国際経済学科52.5
経営学部一部生活環境経済学科50.0
日東駒専の偏差値はここ2、3年で上昇しています。主な原因は大学側の定員厳格化によって、安全志向の受験生が増え、レベルの高い生徒(難関私立大学を受験するレベルの生徒)が日東駒専に流れ込んできたことです。
日東駒専の平均偏差値は56.5です。そこから考慮すると全受験生の上位約27%に位置しているでしょう。ですから、日東駒専に入るためには全受験生の中でも、かなり上の学力が必要になるのです。しかし、MARCHは上位10%ですので、比較すると入りやすい大学群であるとは考えられます。
日東駒専は上位学部だとMARCHの下位学部と同じくらいのレベルに並びます。前述に偏差値を詳しく載せましたので、そちらで確認してみてください。
産近甲龍は関西の有名私立大学です。関関同立に次ぐ二番手の私立大学群と言えます。この産近甲龍と日東駒専は大体同じ学力や偏差値だと把握しておきましょう。
日東駒専は下位学部だと大東亜帝国と同じくらいのレベルに並びます。前述に偏差値を詳しく載せましたので、そちらで確認してみてください。
受験生の上位27%に入る必要があると先ほど申し上げました。つまりそれ相応に難しい大学群であるということです。最近は早慶上理MARCHの受験生が流れてきているため、その中で勝てる実力が必要です。ただ、MARCH合格に必要とされる勉強時間は2000時間と言われており、日東駒専は800時間程度なのでMARCHとは大きな差があることが分かります。
日東駒専という大学群のランクや偏差値はお分りいただけたでしょうか。ただ、学部によってもその難易度はかなり違いますから、よく確認して志望大学と学部を選択してください。