学び
2020.02.10
今回は浪人での文転について解説していこうと思います。浪人文転について悩んでいるそこなあなた!浪人文転のすべてがわかるような記事になっているのでぜひ読んでみてください。
浪人して文転するか悩んでいる。力を入れて勉強する教科も変わってくるし、大学入学後の生活も変わってくる。そりゃ悩みますよね。そんな悩みを解決していきます。結論、浪人での文転は可能です。では、その理由を見ていきましょう。
浪人文転の合格率はぶっちゃけ高くはありません。その理由としては、ほぼ初見の状態から勉強していかなければいけないからです。現役時の積み重ねで苦手克服に力を入れて勉強などということはできません。なので質の高いより多くの勉強量が必要になってきます。普通の浪人に比べると難しいですが、絶対に合格できないというわけではありません。第一志望校でも絶対に合格できないわけではありませんし、第二志望校あたりであれば6~7割程度は合格できるのではないでしょうか。
・数学が得意(数学の勉強が苦ではない)
・英語が得意
・私立文系をを受験する(英語+国語+数学)
・暗記が得意
これらの条件に当てはまる人は浪人文転しても成功する確率が高いと言えます。数学と英語は理系の人も現役時に勉強していたと思います。なのでこの二教科が得意であれば必然的に国語に多くの時間を費やすことができます。逆に一つでも当てはまらない人は成功する確率が低いということになります。英語が苦手な場合、文系受験者に遅れを取ってしまいます。数学でカバーできるのであればいいですが本番は何があるかわかりませんのでやはりまんべんなくできる方が安心です。そして受験科目を数学ではなく社会科科目で受けようとしている人は努力が必要です。一から勉強する科目が増えるので大変だと思います。浪人の利点として挙げられる現役時の知識が生かせないので現役生と差が付きにくいのです。
それはズバリ理系科目が全然得意じゃない人です!好きだけど得意じゃない、興味があることは理系なんだけど文系科目の方が得意、そんな人も中にはいるのではないでしょうか。数学と理科一科目の二つを苦手とする人は文転をお勧めします。理数科目は基礎をきちんと理解したうえでそれらを組み合わせて答えを導き出します。そこには多少のセンスも必要になってきます。勉強したらしただけ成績が上がるわけではないのが理数科目です。理系に強いこだわりがなくどうしても上位校を目指すなら文転するほうがいいでしょう。
浪人生が文転するときのパターンはあるのでしょうか。文転する人はどんな科目の組み合わせで受験する人が多いのでしょうか。お決まりの文転パターンみたいなものがあった方が参考になって色々決めやすいですよね。それをご紹介していきましょう。
私立文系の最もスタンダードな受験方式は【英語+国語+地歴・公民から一つ選択】の方式です。ほぼすべての大学で採用されている方法だと思います。数学が苦手な人はこの方法で受験することになるでしょう。
☆メリット
もともと国語か社会科科目のいずれかが得意な場合、合格率が高い
☆デメリット
国語、社会科科目を新たに勉強しなければいけない
次は数学を選ぶパターンです。【英語+国語(小論文)+数学】の方法がもう一つの受験方法です。
☆メリット
文転する場合一番効率がいい
数学が得意だと国語の点数をカバーすることができる
☆デメリット
数学が苦手な場合しんどい
国立文系を受験する場合センター試験を受ける必要があります。【センター試験+二次試験】という方法です。難関国立になると二次試験で数学も受験する必要があるので、数学が苦手で文転する人は厳しいものがあるでしょう。センター試験にプラスして二次試験対策もするとなると相当大変になります。国立文系に文転する人で成功する確率があるのは国立理系志望だった人だけなのではないでしょうか。
先程も言ったように現役時代の勉強の積み重ねがあるため得意であれば数学に苦戦することはないでしょう。それに加えて文系学部は理系学部より数学の問題が簡単 になる 傾向 があります。理系数学を解いていると文系数学は簡単 に思えてくるかもしれません。
文系学部の方が併願がしやすいためすべり止めでも上位校を狙える可能性が高くなります。ほとんどの大学が理系学部より文系学部が多いからです。理系学部は2~3学部程度なのに対し、文系学部は4~6学部ほどある大学がほとんどです。この時点でもう単純 に合格率は理系の二倍になるわけです。数打てばあたるってやつですね(笑)
え!国語は?と思うかもしれませんが国語はパターンをつかんでひたすら問題を解いていけばやった分に比 例して 徐々に成績は上がっていきます。もちろん国語にも多少のセンスは必要ですがよっぽど苦手ではない限り国語に重点を置く必要はありません。社会一科目を課す大学も多いのでまずは社会を重点的に勉強することを強くお勧めします。
英語は文理問わず難易度が同じです。国語はコツをつかめばやっただけ成績は上がります。数学は確実に理系の方が範囲 も広いし難 易度も高いです。これは理科も同様 でそもそも理系科目は基礎をしっかり作ったのちそれを応用して問題を解いていく必要があります。社会に関しては基本暗記です。それに私立理系の場合【英語+数学+理科二科目】と計四 科目必要なのに対し私立文系は【英語+国語+社会一科目】か【英語+国語+数学】の計三 科目と文系の方が勉強しなければならない科目が少ないんです。そのため理系から文転したほうが少し勉強が楽に感じるかもしれません。もちろん油断 はできませんが入試の難易度が低くなると考えるだけで気持ちも少し楽になるかもしれませんね。
新たな科目を一年で習得するというのは現役生と差が出にくいです。受験勉強を早めに 始めている文系現役生には遅れを取っているかもしれません。なので新たに社会科目や国語で点数を取ろうと思うとなかなかの努力が必要になってきます。
これはとても簡単なことで、シンプルに初めて学ぶからです。難関大学受験に必要な程度の勉強を一年で習得する必要があります。なので点数をとれるようになるまで単純にすごく時間がかかります。
ここまでで浪人文転は全然ありだということをお伝えしてきました。そうか、なら文転しようかななんて考えている方もいるのではないでしょうか?しかし、注意すべき点ももちろんあります。それは何か見ていきましょう。
文転の決断は早ければ早いほうがいいです。浪人が決まった3月から4月上旬には決 断をするべきでしょう。とりあえず夏まで理系で進めて 秋には決めようなんて思っていたら手遅れになるので、できるだけ早く文転の決断をするようにしましょう。
文転を考える理由は人それぞれあると思います。理数科目が苦手だ。大学で勉強してみたいことが文系だった。などなど。そこで注意してほしいのが決断を貫くということ。決して文系科目の成績が伸び 悩んでも理系に戻ろ うかなと考えないこと。ぶれずに努力した人が成功します。なのでそのためにもなんとなくで文転を考えないください。しっかりと考え抜いて決 断するようにして決めたら何があっても諦めない。これに注意してください。
先程の決断を貫くと似てくるところがあるのですが、初学の科目があるので成績が伸び 悩むことはあり得ると思います。そんな時にネガティブモードに入って勉強をおろそかにするなんてことはあってはいけません。それこそ合格が遠のいてしまいます。なので成績が上がらなくてもそういうもんだと思ってメンタルコ ント ロールをしっかりするようにしましょう。
文系の方が就活は有利なのかとか大学を出た後のことも気になりますよね。文転と就職の関係について触れていきたいと思います。
理系に比べて、文系の方が就職後に役立つ知識を学ぶことが多いため、研究職 などを 除いて文系の方が就職 に有利なことが多いのです。例えば総合職に就く場合、一つの研究分野に特化 した理系の勉強はあまり生かされません。しかし文系なら法、経営 、経済 、語学と生かしやすい知識を身に着けることができます。なので一般企業の総合職や一般職希望なら文系に進んだほうが有利といえるかもしれませんね。
文転すると理系から諦めたのかなって思われがちだしそうなると諦めやすい性格だと思われて不利になるのかななんて不安になる人もいるでしょう。しかし、理系から逃げたとはとらえずに、戦略的な文転ととらえられれば就活上では不利にはなりません。自分 の興味があることが文系だったから文転するなどしっかりとした理由があり戦略的に文転したのなら不利になることはありません。
今回のまとめとして言えることは浪人の文転はためらうことはありません。しかし、どういう理由で文転をするのか、モチベ ーショ ンを 保つことができるのかなどを自分 としっかりと向き合って考えていかなければ成功することはできません。 就活や学校生活にも特に影響 はないので浪人文転を考えている人はとにかく早めに決 断をしてください。そして必ずその決断を貫き通す。この覚悟 をもって浪人文転をするようにしましょう。
逆転合格を目指す人へ