学び

大学群「SMART(スマート)」とは?偏差値序列や大学ランクを解説

2021.05.13

大学群といえば早慶上智やMARCHを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。近年、この大学群に新たなグループが生まれています。その名はSMART。SMARTはどのような大学で構成されているのか。

今回はSMARTとは何か、SMARTでの序列、SMARTとMARCHの違い、新たな大学群などをまとめました。

大学群「SMART(スマート)」とは?

SMARTはどの大学で構成されているのか、SMARTの文字順に構成大学をご紹介します。

大学群「SMART」の構成大学

上智大学(Sophia University)

上智大学はSMARTの中で最も偏差値が高い大学であり、イエズス会による数百年の大学構想を経て設置された大学でもあります。戦後間もなくから英語教育に力を入れ、外国語学部や文学部が有名です。最近では早慶の学部と競り合う学部がいくつもあるなど、早慶と切磋琢磨を繰り広げています。

明治大学(Meiji University)

明治大学は、SMARTの中でも人気を誇る大学です。MARCHの中では最も偏差値が高い大学として知られるとともに、早慶とほぼ同じ時期に大学を設立するなど、名門大学として長らく君臨し続けています。

青山学院大学(Aoyama Gakuin University)

青山学院大学は、表参道という場所柄も手伝って女性人気の高い大学です。人気ランキングでは早慶と互角、時に人気が上回ることもあるなど人気は不動でありながら、英語に力を入れており、「英語の青山」という異名まであるほどです。偏差値ではMARCHの2番目に来ることが多いです。

立教大学(Rikkyo University)

立教大学はリベラルアーツ教育に早くから取り組んでいる大学です。グローバル化が叫ばれる前から英語教育、初年度教育に力を入れ、派閥横断的に学部にとどまらないゼミ活動を行うなど、本格的な学びが行える大学です。英検など英語の外部検定試験利用入試を行うなど、先見性を感じさせます。

東京理科大学(Tokyo University of Science)

東京理科大学は、日本で最も古い理系の私立大学です。当時は現在の東大しか自然科学に関する高等教育を受けられず、東京理科大学の前身、東京物理学講習所が2番目の学校として設立されました。理系における実績は日本屈指で、授業料が安いのは国から研究費用を多くもらえるからと言われるほど、研究などに定評があります。

大学群「SMART」ができた背景とは?

SMARTのうち、MARCHから3校、早慶上理から2校が選ばれていますが、早慶上理の中で偏差値面で差をつけられている上智と東京理科、MARCHの中で抜きん出た存在となった明治、青山学院、立教を束ねることで、より洗練された大学群となっています。偏差値が接近していることが大きな要因ですが、現状では上智が頭1つ抜けているような状況です。

大学群「SMART(スマート)」の序列とは?

SMARTの中ではどのような序列となっているのか、複数のファクターから序列をつけていきます。

偏差値編

偏差値では早慶に肉薄する上智がこの中ではトップ、2番目はMARCHで最上位の明治が続きます。以下は混戦ながら立教、青山学院、東京理科大と続きます。MARCHとしても括られる3大学は混戦で、上智と明治の差は多少離れており、偏差値では上智がかなり優勢です。

人気編

毎月のように行われる、高校生を対象にした大学の人気ランキングで1位に輝いたのが青山学院大学、早慶に挟まれて5位に入ったのが明治、7位に上智が入り、立教は14位、東京理科はランク外でした。青山学院大学が高校生人気をしっかりとキャッチし、明治もそこに追随していることがわかります。理系の大学ということもあってか、東京理科はそこまでの史人気を得られていません。(参照:リセマム)

世間イメージ編

世間のイメージでは、どこが頭1つ抜けているということはなさそうです。上智や明治、青山学院がそれぞれに良さを見せて三つ巴になっている可能性が高く、そこに立教と東京理科がついていく状態です。

就職編

有名企業400社を対象にした実就職率ランキングでSMART内で1位になったのが東京理科大学で、全体でも5位とかなりの上位に。SMARTの2番目はかなり離されて上智、以下、明治、青山学院、立教と続きます。このランキングでは理系大学の強さが見られ、おのずと理系学部の強さが順番に現れている状況です。(参照:大学通信オンライン)

結論:「SMART」の序列とは?

最終的なSMARTの序列ですが、上智が頭1つ抜けていることは間違いないですが、2番目以降が大混戦でしょう。それぞれに良さがあり、弱点もあるため、はっきりとした序列はつけにくいです。ただ、上智の一強状態であることは間違いなく、上智と2番手の差がかなりあることも確かでしょう。

大学群「SMART(スマート)」の大学ランクはどのあたり?

SMARTという大学群はいったいどのあたりに位置するのか、平均偏差値などを駆使してチェックします。

大学群「SMART」の平均偏差値

河合塾のボーダー偏差値の平均をとると、最も上位だったのは上智大学で平均偏差値64、明治が平均偏差値61、以下、立教が60.5、青山学院が60、東京理科が59となっています。東京理科の平均偏差値59は科目数が異なる国立大学ではあるものの、名古屋大や九州大と同じで決して低い数字ではありません。

「SMART」の大学ランクはどのあたり?

SMARTの平均偏差値から判断するに、私立大学では早慶上智の真下に来るポジションで、関関同立には勝っています。国立大学では旧帝大の中でも下位に相当する大学と同じランクであるため、東京一工などの大学群には劣るものの、いわゆる「5S」や「金岡千広」は上回っています。科目数が違うため、あくまでも参考程度ですが、それだけのポテンシャルを秘めているのは確かです。

大学群「SMART」と「MARCH」の違いとは?

SMARTとMARCHではどのような差が見られるのか、その違いを解説します。

構成大学の違い

最も分かりやすいのが構成大学の違いです。SMARTとMARCHで共通するのは明治、青山学院、立教の3大学。他のMARCHの大学は中央大学と法政大学。中央と法政の偏差値がやや低下した時期があり、MARCHで括るのは妥当なのかという雰囲気が漂った中でSMARTが誕生します。しかし、中央も法政も入試改革が展開されて偏差値が上向いたことで、また新たな大学群につながってきます。

就職面での強さの違い

先ほどの実就職率ランキングで見ると、MARCHの場合では中央と法政はかなり下位のところに位置しています。しかし、SMARTの場合では東京理科大が抜群の数字を残し、上智も京大とほぼ同じ数値を記録するなど、明らかに就職の強さが違います。近年問題となっている学歴フィルターは大学群の単位でかけられることが多く、MARCHですら学歴フィルターがかけられると言われています。東京理科と上智が加わったSMARTならばかけられにくく、大きなアドバンテージになる可能性があります。

国立志望者におけるターゲット層の違い

早慶やSMART、MARCHを併願先とする国立志望者は少なくありません。国公立一本で勝負する学生は少なく、たいていの場合は私立大学も併願します。この場合、MARCHを併願先にする国立志望者とSMARTを併願先とする国立志望者では元々第一志望とする国公立大学に差がつきやすいと言えます。早慶を併願先とする国立志望者は主に東京一工を狙いますが、SMARTであれば旧帝大や筑横千などが志望先とすることが考えられます。MARCHだと5Sや金岡千広などが対象になりやすく、ターゲット層の違いが見られます。

大学群「SMART(スマート)」が遅れてるって本当?

SMARTが誕生して数年程度が経過していますが、実は遅れているのでは?という話が。それは本当なのか、顕彰します。

日々新しい大学グループの総称が生まれている

SMARTが遅れていると言われる大きな理由は、現在も新たな大学群がどんどん出てきているからです。しかも、SMARTやMARCHは偏差値を軸として大学群が作られていますが、今後は偏差値ではなく特定の学問、学びを軸とした大学群が形成されていくと言われるほか、マンモス大学での大学群などバリエーションが豊富に。偏差値に重きを置くのはどうかとも言われる状況で、SMARTが遅れているという指摘はある程度当たっていると言わざるを得ません。

新しい大学グループ一覧

ISMART(アイ・スマート)

ISMARTは、SMARTに国際基督教大学ICUが加わった大学群です。ICUの偏差値は上智と同等にあり、ISMARTにすることでよりターゲット層の引き上げにつなげられ、早慶上智の大学群に接近できます。またICUは学部が少ないこともあってか、これまで大学群で括られにくく、ようやく適した大学群が見つかった形です。

SMART-CH(スマートチャンネル)

SMART-CHはSMARTに中央と法政が加えられた大学群です。先ほどもご紹介した通り、中央も法政も入試改革が展開され、人気が戻ってきました。MARCHの中で人気などが低下したことで追い出される形となった2校が再び合流してきたようなものです。

JAW

JAWは上智大学、青山学院大学、早稲田大学で構成される大学群です。偏差値での括り方ではなく、入試改革を行っている3大学としての括り方です。大学入学共通テストを積極的に活用するほか、英語では外部検定試験を利用した入試を始めるなど、総合的な能力で合否を決めようとする動きが見られます。

早法明日東近

早法明日東近は、早稲田、法政、明治、日大、東洋、近大で構成された大学群です。一般入試での志願者が10万人以上という人気の大学で括られた大学群です。少子化で苦戦傾向にありながらも10万人以上の志願者を確保する勢いがあり、東洋などは難化傾向にあって偏差値も上昇傾向にあるなど、注目の大学群です。

東西南北広

東西南北広は、東北学院大学、西南学院大学、南山大学、北海学園大学、広島修道大学で構成される大学群です。各地方では有名な大学であり、偏差値もやや高めで地元でも人気があります。地元の人なら知る人ぞ知る大学となっており、そのエリアで就職まで考える際におすすめと言えるでしょう。

まとめ

SMARTは現状ではまだ浸透しておらず、なかなか知名度を得るのは難しいようです。しかし、実力は本物であり、浸透してくればこれまでの大学群の勢力図が大きく変わるかもしれません。今後どんな大学群が出てくるかにも注目ですが、SMARTがどこまで進化を遂げるかも気になるところです。