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大学群「MARCH(マーチ)」と「SMART(スマート)」を徹底比較!

2021.05.13

大学の進学実績を紹介する雑誌では様々な大学群が登場します。その中での代表格がMARCH。受験生はもちろん、受験生を応援する親なら誰しも1度は聞いたことがあるはずです。近年そのMARCHがSMARTに置き換わるのではないかと言われています。

今回はMARCHとSMART、それぞれの特徴や違い、どちらが上の大学群なのかを徹底比較していきます。

大学群「MARCH(マーチ)」と「SMART(スマート)」とは?

MARCHとSMART、いったいどちらが上なのか。その前にMARCHとSMARTの情報をおさらいします。

MARCHとは?

MARCHとは明治、青山学院、立教、中央、法政の5校で構成された大学群です。偏差値も近く、ブランドや知名度なども同じように高いことから、MARCHとして括られるようになりました。

MARCHができた背景

MARCHができた背景として、大学受験に関して講演を行っていた雑誌編集者がキャッチーなフレーズを作って関心を引こうとしたことが関係しています。当初はKWAMARCH、MARCHに慶應のK、早稲田のWAがくっついたものが最初とされ、それがMARCHになっていったそうです。(参照:cakes)

SMARTとは?

SMARTは上智、明治、青山学院、立教、東京理科の5校で構成されている大学群です。上智の頭文字はJですが、英語表記ではソフィアとなっており頭文字のSが使われています。早慶上理の上理とMARCHの3校がくっついた形です。

SMARTができた背景

2019年1月のAERAにおいて、受験専門誌の編集長がSMARTを考案したと紹介されています。早慶上理では早慶が飛びぬけており、比較にならず、青山学院や明治、立教とセットにした方がしっくりくるというのがその理由。上智と東京理科は早慶と組ませるよりもMARCHの大学と組んだ方がいいという判断によるものでした。(参照:AERA)

大学群「MARCH(マーチ)」と「SMART(スマート)」を徹底比較

MARCHとSMART、果たしてどちらが上なのか、偏差値や入試難易度などの観点で比較を行います。

平均偏差値面

河合塾の偏差値を参考に平均偏差値をチェックします。MARCHの場合、グループ1位の平均偏差値が明治大学で61、2位立教大学が60.5、以下青山学院大学60、中央59.5、法政57.5と続きます。SMARTは東京理科大学が59、上智大学が64。MARCHとSMARTの差は法政中央と東京理科上智の差でもあるため、若干SMARTの方が優勢です。

入試難易度面

入試難易度に関しても共通する明治、立教、青山学院以外をチェックしていきます。法政や中央は最近こそ偏差値が上がり、人気も出始めていますが、現状はMARCHの中でも下の方です。上智は英検やTOEICなどの試験結果を代用する入試方式が採用されるなど、一筋縄ではいかない要素が見られます。東京理科大は理系大学としての難しさもあるため、この部分でもSMARTがリードしています。

世間イメージ・認知度面

MARCHとSMART、それぞれの認知度やイメージを見ていくと、MARCHに関しては幅広い年代が知っており、雑誌でも度々登場するため、明らかに浸透していると言えるでしょう。一方、SMARTはここ数年に登場したものであるため、その認知度はまだ高いとは言えず、イメージもMARCHほどではありません。今後逆転する可能性はあるかもしれませんが、長い時間がかかっても不思議ではないでしょう。

就職面

有名企業400社を対象にした実就職率ランキングで私大3位を記録したのが東京理科大学、5位が上智大学でした。明治が私立8位、青学は10位、立教が11位、中央が14位、法政は19位です。MARCHとSMARTは法政中央と上智東京理科大の差なので、就職面では明らかにSMARTの方が優勢です。(参照:大学通信オンライン)

結論:MARCHとSMARTはどっちが上?

様々な面から結論を出すと、明らかにSMARTの方が上であることがわかります。偏差値や就職など法政中央ではなく上智東京理科大を入れることで洗練された大学群になっています。ただMARCHでの時期があまりにも長く、SMARTはまだ日が浅い状況なため、そのアドバンテージに助けられているという見方もできます。

大学群「MARCH(マーチ)」と「SMART(スマート)」の3つの違い

MARCHとSMARTには色々な違いがありますが、他にはどんな違いがあるのか、解説します。

重ねてきた歴史の違い

MARCHの歴史について、一説では昭和30年代からあったとされ、文献が残る中ではバブル期から段々と出始めてきたという話も聞かれます。一方、SMARTの歴史はかなり浅く、2019年でAERAが記事にし、その後ネット上で取りざたされるようになってきました。明らかに歴史が異なります。認知度に大きな差があったとしても全く不思議ではなく、かなりの差があると言えるでしょう。

ターゲット層の違い

平均偏差値の部分で解説したように、MARCHとSMARTではそれなりに差が見られます。MARCHより一段階ターゲット層を上げたのがSMART。上智は早慶と肉薄しており、東京理科は就職面で私大トップクラスと様々な面で早慶を脅かす存在となっています。私大併願を行う国公立志望の学生の場合、MARCHを併願先にしている学生とSMARTを併願先にしている学生では、狙っている国公立が異なる可能性が高く、SMARTを併願先にしている学生は旧帝大に準じたところを狙っている可能性が見えます。

スポーツ面での違い

MARCHとSMART、その大きな違いはスポーツにおける力の入れ方の違いです。MARCHは中央と法政、SMARTは上智と東京理科ですが、中央と法政は野球や駅伝など学生スポーツに力を入れており、多くの有名アスリートを輩出しています。しかし、上智と東京理科はわずかにいるものの、中央と法政と比較すればけた違いに少ないです。明治や青山学院、立教もスポーツに力を入れており、MARCH=学生スポーツでよく登場する大学というイメージです。このあたりが認知度の違いに出ているのかもしれません。

大学群「MARCH(マーチ)」と「SMART(スマート)」は今後どっちが使われる?

MARCHとSMARTではどちらが今後使われるのか。現状ではMARCHが優勢で、SMARTはまだ浸透しきっていません。先ほどもご紹介した通り、MARCHが使われ始めたのは90年代からで、一般的になったのは21世紀に入ってからです。少なくとも30年ほど使われてきており、その間、受験生や受験生の親だった方々は、明治や青学を受ける際、MARCHで覚えています。それをわざわざSMARTに置き換えて覚える必要はないでしょう。

SMARTが主流になるケースを想定すると、今後受験の現場でSMARTが積極的に用いられ、10年以上それが続いた場合です。それでようやく認知度が上がるはずです。しかし、そこまでのことになるかは微妙で、受験業界の力の入れ方次第と言えるでしょう。

まとめ

MARCHとSMART、共通する大学は3校あり、2つの大学が異なるだけですが、偏差値を含め、様々な部分に大きな違いがみられます。SMARTが浸透さえすれば、MARCHに置き換わる可能性は十分にあります。一方、SMARTに法政と中央を加えたSMART+CHや、国際基督教大学を加えたISMARTも出てきており、SMARTを軸にした大学群が既にできています。MARCHに関しても学習院を含めたGMARCHなどがあります。

ここ数年でユニークな大学群が誕生しているほか、偏差値ではない括り方を目指すケースも出てきており、MARCHやSMART以外の大学群が一世を風靡する可能性もないわけではなく、今後の動向に注目です。