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関関同立とは?各大学の特徴やレベル・序列などを徹底解説

2021.05.13

大学群といえば早慶、MARCHなどが思い浮かびますが、その多くは関東の大学に関するもの。では、関東以外で有名な大学群は何か。関西を中心に有名なのが関関同立です。関関同立はどのあたりのポジションにいる大学群なのでしょうか。

今回は関関同立について解説するとともに、関東の大学群との比較、関関同立の穴場学部ランキングなどをまとめました。

関関同立とは?

そもそも関関同立とはどういう大学群なのか、関関同立の意味や構成大学をご紹介します。

関関同立(KDDR)の意味

関関同立は関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の4つの大学の頭文字をとってつけられた大学群です。関西では関関同立と呼ばれていますが、関東におけるMARCHのように、KDDRと称することもあります。ただ一般的には関関同立での呼び方が浸透しています。

関関同立(KDDR)の構成大学紹介

関西大学(かんさいだいがく)

関西大学は1922年に設立された大学ですが、その前身は関西では初となる法律学校です。そのため、看板学部は法学部であり、多くの学部を擁します。関西を代表する名門大学でありながら、マンモス大学としても知られ、多くの著名人を輩出する大学としても有名です。

関西学院大学(かんせいがくいんだいがく)

かんさいがくいんと誤読されやすい関西学院大学。そのルーツはキリスト教系の学校で、伝道者の育成などが目的でした。当時ミッションスクールが多かった時代、あえて学院と銘打ち、そして漢音読みにこだわり、「関西学院(かんせいがくいん)」と名づけます。兵庫の西宮にキャンパスがあり、オシャレな雰囲気がトレードマークとなっています。

同志社大学

同志社大学は幕末にアメリカにわたってキリスト教の洗礼を受けた新島襄によって作られた大学です。外国人がキリスト教系の大学を作る中、日本人が作り出したという点で珍しさがあります。京都府京都市にキャンパスがあり、京都らしさを感じさせる雰囲気が特徴的です。

立命館大学

立命館大学は関関同立の中で最も古く立ち上げられた大学です。明治2年に作られた私塾をルーツとして文明開化とともに歴史を積み重ねてきました。関関同立では最も多い学部と人数に成長し、京都や大阪、滋賀などにキャンパスを有するまでに至ります。

関関同立ができた背景

関関同立の組み合わせは戦後に入ってから目立ち始め、1947年に関西四大学学長懇談会が開かれます。以降、4大学の懇談会が年4回行われたものの、まだ「関関同立」という名前はありませんでした。1975年ごろ、受験雑誌が関西の予備校に受験資料を依頼し、その予備校の学長が「関関同立」を考案、受験雑誌に用いられたことで関関同立という大学群が広まりを見せます。

関関同立のレベル・難易度はどれくらい?

関関同立の中で最上位に位置するのが同志社ですが、偏差値55.0~62.5のところで固まっています。立命館は一部学部で偏差値65があるものの、偏差値50の学科があるなど、学部間での差が激しめ。関西学院は1科目入試で偏差値67.5があるなど、高い偏差値があるものの、やはり偏差値の幅は広め。関西大学も同様の傾向が見られます。レベル的にはMARCHとあまり変わらず、難易度も偏差値相応といったところでしょう。(参照:河合塾)

関関同立の大学ランクはどの位置?

大学ランクは偏差値や人気などで上下しますが、偏差値的にMARCHよりやや下のところにいるものの、大学ランクとしてはMARCHとほぼ同じところにいます。全体で見ても上位に位置しており、関西の名門である4大学の評価は十分に高いと言えるでしょう。

関関同立の序列を徹底解説

関関同立全体の位置がわかったところで、次は関関同立4大学の序列について。偏差値や入試難易度などで序列をつけました。

偏差値面の序列

総合的な偏差値でチェックすると、同志社が頭1つ抜け出しており、関西と関西学院が続きます。立命館は学部や学科の多さもあり、一部で優秀な学部学科があるものの、別の学部学科で足を引っ張っている形になっており、関西と関西学院からはやや差がついている状況です。

入試難易度面の序列

同志社は3科目入試へのこだわりが見られ、偏差値を過度に高騰させず、かつ高い偏差値を誇っており、入試の難易度も高めです。他の大学は1科目入試など幅広い入試方式があるため、同じ学部生でも難易度が異なるルートで入ってきた人も。ここでも同志社がリードしており、やや離されて他の3校が追随するイメージでいいでしょう。

人気面の序列

2021年の年末でつけられた大学の人気ランキングで、私立大学全体の3位に入ったのが関西大学。その次が慶應、明治、早稲田と続いており、人気の高さがうかがえます。9位に同志社、10位に立命館と総じて人気は高く、関西学院大学も13位にいます。全国の高校生が投票するランキングであり、関西の高校生がこぞって投票した可能性が高いでしょう。(参照:リセマム)

世間イメージ面の序列

世間のイメージに関して、関関同立は総じて高く、それぞれのエリアでいいイメージを持たれています。先ほどの人気ランキングでもわかる通り、地元での人気が根強いため、自然と世間のイメージもいいものになりやすいです。その中で序列をつけるとすれば、先ほどの人気ランキングに比例したものになっていくでしょう。

就職面の序列

有名企業400社を対象にした実就職率ランキングで、同志社大学は神戸大学と九州大学に挟まされる形で全体の21位と健闘しています。関西学院は立教大学に次いで32位、立命館大学は学習院大学とほぼ同じ数字を残して39位、関西大学は59位と低めです。マンモス大学ゆえの弱点が出た形ですが、同志社がここでも抜きん出ています。(参照:大学通信オンライン)

結論:関関同立の序列とは?

総合的に判断すると同志社大学が関関同立の中ではトップ、その次に関西大学、関西学院大学、立命館大学が続く形ですが、同志社大学以外は序列の差はさほどなく、年代によってはコロコロ変化する可能性もあります。偏差値ではそれなりの差がありますが、総合的に見れば、そこまでの差はないでしょう。

関関同立と他の大学グループを徹底比較

関関同立と関東にある大学群ではどんな差があるのか、3つの大学群との徹底比較を行います。

関関同立とMARCH

偏差値面の比較

1位:明治大学
2位:立教大学
3位:青山学院大学
4位:同志社大学
5位:中央大学
6位:法政大学
7位:関西学院大学
8位:関西大学
9位:立命館大学

明治大学は平均偏差値が60を超えるなど、文理ともに安定的に高偏差値を誇ります。関関同立は学部が多い分、平均をとるとどうしても下の方になりやすいのが実情で、最高の偏差値での比較となれば、関西学院大学は上位に躍り出ます。

入試難易度面の比較

1位:明治大学
2位:青山学院大学
3位:同志社大学
4位:立教大学
5位:中央大学
6位:法政大学
7位:関西学院大学
8位:関西大学
9位:立命館大学

関西の大学は共通テスト利用入試のバリエーションが豊富で、様々なルートがあるため、一般入試ではない形で入学を決めることができます。明治や青山学院のように、偏差値が高くて一般入試がかなり厳しい戦いが予想され、ボーダーが上がり気味のため、偏差値に相応する難易度に落ち着きやすいです。

人気面の比較

1位:青山学院大学
2位:関西大学
3位:明治大学
4位:中央大学
5位:同志社大学
6位:立命館大学
7位:関西学院大学
8位:立教大学
9位:法政大学

20万人以上の高校生の投票によって決められた大学の人気ランキングにおいて、私立1位になったのが青山学院大学。関西大学が早慶上智を上回るなど人気面で意外な姿を見せています。それだけ地元人気が根強いことの証明であり、MARCHともいい勝負を演じていることが明らかです。(参照:リセマム)

世間イメージ面の序列

1位:青山学院大学
2位:明治大学
3位:同志社大学
4位:立教大学
5位:関西学院大学
6位:立命館大学
7位:中央大学
8位:法政大学
9位:関西大学

関関同立は大阪、兵庫、京都の3府県に分かれ、関西大学は大阪色が強く、どちらかといえば明るさ重視、京都にある同志社と立命館は落ち着きのある上品さ、関西学院はハイセンスという印象になっているとのこと。結果的にキリスト教系の大学が上位を占めた形です。

就職面の比較

1位:同志社大学
2位:明治大学
3位:青山学院大学
4位:立教大学
5位:関西学院大学
6位:中央大学
7位:立命館大学
8位:法政大学
9位:関西大学

有名企業を対象とした就職率のランキングでこの中で1位になったのが同志社大学。自由な校風で自分で物事を考えていく教育方針や新島塾と呼ばれる、文理融合の人物養成プログラムの存在が明治を上回って1位になった要因と考えられます。(参照:大学通信オンライン)

関関同立とMARCHはどっちが上?

1位:明治大学
2位:青山学院大学
3位:同志社大学
4位:立教大学
5位:中央大学
6位:関西学院大学
7位:関西大学
8位:立命館大学
9位:法政大学

現状ではMARCHの方が偏差値的に大きく上回っており、総合的に判断すればMARCHが優勢です。しかし、大学単位で見ていくと同志社大学はMARCHと互角の存在に。今後他の3大学の頑張り次第で勢力図が変わる可能性があります。

関関同立と日東駒専

偏差値面の比較

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:関西大学
4位:立命館大学
5位:日本大学
6位:東洋大学
7位:専修大学
8位:駒澤大学

偏差値60以上の学部がいくつもある関関同立に対して日東駒専はなかなかその領域には至りません。立命館と日大の間に大きな差があると思ってよく、関関同立が格の違いを見せつけています。

入試難易度面の比較

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:関西大学
4位:立命館大学
5位:日本大学
6位:東洋大学
7位:駒澤大学
8位:専修大学

入試難易度に関しても上位は不動、下位もそこまで変わりません。駒澤大学は関関同立と比べ、共通テスト利用入試がかなり少なく、一般入試メインに。専修大学が平均的に共通テスト利用入試を行っているので順位を変えました。

人気面の比較

1位:関西大学
2位:同志社大学
3位:立命館大学
4位:日本大学
5位:駒澤大学
6位:関西学院大学
7位:東洋大学
8位:専修大学

MARCHとの比較でも健闘が目立った人気面。日東駒専との比較では関関同立が圧倒しています。専修大学は私立29位とかなり差が開いており、高校生からはあまり人気を集められていないことが如実に示されました。(参照:リセマム)

世間イメージ面の序列

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:立命館大学
4位:関西大学
5位:東洋大学
6位:駒澤大学
7位:専修大学
8位:日本大学

日本大学は学部内の不祥事などがあり、イメージは芳しくありません。志願者数はこの2年で実に3万人以上減少していると言われ、イメージダウンの影響が鮮明に出ています。関関同立にみられる上品さが、日東駒専ではなかなか醸し出しにくいと言えます。

就職面の比較

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:立命館大学
4位:関西大学
5位:東洋大学
6位:駒澤大学
7位:日本大学
8位:専修大学

日東駒専はマンモス大学であり、早慶やMARCHなどの大学群があるため、学歴フィルターにかかりやすいこともあり、有名企業を対象にしたランキングではトップ100にも入れていません。その点、関関同立は全ての大学がトップ100に入っているため、その差は歴然としています。(参照:大学通信オンライン)

関関同立と日東駒専はどっちが上?

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:関西大学
4位:立命館大学
5位:東洋大学
6位:日本大学
7位:駒澤大学
8位:専修大学

明らかに関関同立の方が上であり、その差は相当離れています。日東駒専はMARCHの滑り止めの扱いを受け、MARCHは関関同立とほぼ互角の存在なので、この順位は必然であり、妥当なものです。

関関同立と産近甲龍

偏差値面の比較

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:関西大学
4位:立命館大学
5位:近畿大学
6位:京都産業大学
7位:甲南大学
8位:龍谷大学

近畿大学は関西を代表するマンモス大学であり、最大偏差値は65と関関同立に迫りますが、平均的に見れば立命館を超える存在にはなっていません。産近甲龍のその他3大学は偏差値ではさほど違いは見られず、わずかの差で上記の順位になるなど、入れ替わりも今後考えられます。

入試難易度面の比較

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:関西大学
4位:立命館大学
5位:近畿大学
6位:京都産業大学
7位:甲南大学
8位:龍谷大学

関西の大学は共通テスト利用入試が盛んであり、偏差値相応の難易度に落ち着きます。龍谷大学は事細かく共通テスト利用入試のパターンが用意されており、河合塾の入試難易予想一覧を何ページも使うほどです。

人気面の比較

1位:近畿大学
2位:関西大学
3位:同志社大学
4位:立命館大学
5位:関西学院大学
6位:龍谷大学
7位:甲南大学
8位:京都産業大学

関西を代表するマンモス大学の近畿大学が青山学院に次ぐ私立2位を記録し、関関同立のトップに立ちました。志願者数日本一を記録するなど日本一のマンモス大学と言っても過言ではない近畿大学。近大マグロを中心に実学教育に力を入れ、それが浸透したことも要因とされています。(参照:リセマム)

世間イメージ面の序列

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:立命館大学
4位:近畿大学
5位:関西大学
6位:龍谷大学
7位:甲南大学
8位:京都産業大学

関西ではどの芸能人がどの大学の出身なのかでイメージが形成されやすく、関関同立は自然といいイメージを持たれやすくなります。京都産業大学は昭和から活躍するお笑い芸人などが多く、それなりに影響を与えている可能性があるかもしれません。

就職面の比較

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:立命館大学
4位:関西大学
5位:近畿大学
6位:甲南大学
7位:龍谷大学
8位:京都産業大学

近大は大企業への就職率は高くないものの、卒業生の実就職率が高く、マンモス大学ながら健闘を見せています。数値的には関関同立とは大きな差がつけられていますが、卒業生の数を考えれば期待が持てます。(参照:大学通信オンライン)

関関同立と産近甲龍はどっちが上?

1位:同志社大学
2位:関西学院大学
3位:関西大学
4位:立命館大学
5位:近畿大学
6位:甲南大学
7位:龍谷大学
8位:京都産業大学

この両者では断然関関同立の方が上です。しかし、近畿大学に関しては実学教育が浸透し、企業にとって即戦力となり得る存在が増えれば勢力図が大きく変わる可能性も。ここ数年で変化がみられるかもしれません。

関関同立の穴場学部ランキングを文系・理系ごとに解説

関関同立にどうしても入りたい人にとっておすすめの穴場学部を文系理系それぞれで解説していきます。

関関同立文系の穴場学部ランキング3選

第3位:同志社大学文化情報学部

同志社大学文化情報学部は厳密には文理融合の学部で、今後のトレンドになる可能性があるデータサイエンスが学べる学部です。大学に入ってからやりたいことが決められるのも特徴的。文化情報学部は何をする学部なのか、あまり浸透していないこともあって、同志社大学では数少ない穴場学部です。

第2位:立命館大学経済学部

経済学部はどの大学でも本来看板学部であり、穴場学部とは無縁に近い存在ですが、キャンパスが滋賀県にある関係で人気はさほど高くないのが実情です。京都からは意外と近い距離にありながらも、バス移動もあるため、結果的に穴場学部にまでなってしまったというわけです。

第1位:関西学院大学文学部

倍率が2倍を切り、ライバルがそこまで多くないのが関西学院大学の文学部。特に文化歴史学科は偏差値55で、共通テストとの併用入試では共通テスト75%がボーダーと低め。文系学部は比較的偏差値が高くなりがちな中で、狙い目の穴場となっています。

関関同立理系の穴場学部ランキング3選

第3位:関西大学化学生命工学部

文系だと偏差値がそれなりに高い学部がある中で、理系だと穴場が目立つ関西大学。その中でも化学生命工学部が穴場とされています。偏差値50に設定されるなど、人気自体そこまでではないものの、キャンパスはメインのキャンパスであり、学ぶ内容もプラスになることばかりです。

第2位:関西学院大学理学部

2021年に入り、理工学部を分割し理学部と工学部に分けた関西学院大学。学部再編で一時的にブランド力のパワーダウンにつながるなど、再編当初は様子見ムードが広がるため、現状理学部が狙い目となっています。今後倍率や偏差値の上昇も想定できるなど、伸びシロにあふれた学部が穴場となっています。

第1位:関西大学社会安全学部

関西大学社会安全学部は偏差値52.5~55.0と低めで、理系を対象にした共通テスト利用入試では英語がなく、数学と理科3科目ないし4科目で60%がボーダーとなるなど、英語が苦手な理系学生にとってはかなり狙い目です。

関関同立の共通テスト利用ボーダーはどれくらい?

共通テストを利用して入試を受ける際、ボーダーはどれくらいになるのか、関関同立それぞれのボーダーをご紹介します。

関西大学の共通テスト利用ボーダー

共通テスト利用におけるボーダーは学部によって大きく異なり、偏差値が55あたりの社会安全学部であれば得点率は55%~60%と低めに。ただ一般的な3教科3科目となると、70%~80%がボーダーとなる学部が多く、科目が少ないところは80%を越え、85%あたりがボーダーになるケースもあります。

関西学院大学の共通テスト利用ボーダー

一般的な3教科3科目の入試ではどの学部も80%がボーダーとなり、国際学部の場合は3教科3科目で87%がボーダーに。ただ科目数が多くなり、国公立志望の学生を対象にしたものではボーダーが70%を切ります。オーソドックスな3教科3科目入試では一定の得点力が必要とされます。

同志社大学の共通テスト利用ボーダー

同志社大学も3教科3科目入試で80%以上がボーダーになりやすく、グローバル地域文化学部の場合は4教科4科目で88%がボーダーとなっています。国語、外国語が必須で、数学・理科から1科目、地歴公民から1科目の4科目で88%がボーダーになるため、かなりハードルは高めと言えます。

立命館大学の共通テスト利用ボーダー

立命館大学も3教科3科目では80%前後がボーダーになるものの、他の大学と比べるとわずかにボーダーが低く、70%台にとどまっている学部も少なくありません。ただ国際関係学部に関しては90%がボーダーとなっており、学部によって差がはっきりしているのが実情です。

まとめ

関関同立は関東におけるMARCHとほぼ同格であることが様々な指標から明らかになりました。その関関同立の中でもMARCHと対等に渡り合える大学も。そして、関西で根強い支持があることもお分かりいただけたはずです。関関同立が今後どのような進化を遂げていくかにも注目です。