学び

不登校から逆転合格は可能なの?不登校の強みや勉強法も解説

2021.04.27

学生時代、学校に馴染めない、いじめを受けたなどの事情を抱え、結果的に不登校になってしまう人は年々増えています。小中学生の場合は2020年度で約20万人が不登校となり、過去最多を更新し続けている状況です。高校で不登校になった場合でも、逆転合格は目指せるのか。

今回は不登校からの逆転合格は可能なのかを探るとともに不登校を経験した学生の強み、学校に頼らない勉強法などを解説します。

不登校から逆転合格は可能なのか

不登校だと学校の授業をほとんど受けず、独学で大学受験を目指すことになるでしょう。それで逆転合格は可能なのか、探っていきます。

不登校でも逆転合格は十分に可能

不登校の状態でも逆転合格は十分に可能です。学校推薦入試など非常に難しい入試方式もありますが、一般入試であれば不登校かどうかはほとんど関係ありません。合格できるだけの学力が備わっていれば、不登校だった学生であっても受け入れてくれます。このあたりが内申点がモノを言う高校入試とは違う点です。

不登校でも逆転合格が可能な理由

学校での学習は効率が悪いから

通常、逆転合格を目指す場合、ネックになってくるのが定期テストです。定期テストの結果を捨てにかからないと逆転合格は厳しいけれど、本当に捨てにかかった時、赤点を食らい、留年を余儀なくされるケースも出てきます。加えて、学校の授業はカリキュラムありきなので効率も悪いです。その点、不登校であれば定期テストの影響はそこまで大きくなく、効率の良さを考慮した立ち回りが行えます。

塾や予備校で賄えるから

不登校の学生にとって大きな助けになるのが塾や予備校の存在です。逆転合格に向けて集中的に学習が行えるので、受験に特化したスタイルを貫くことができ、強力にサポートをしてくれます。自分から切り出さない限り、不登校であることを周囲の人は知りません。学校に行かず、自習室で勉強することもできるので、不登校をアドバンテージにしていくことが可能です。

自分のペースで勉強できるから

不登校になるケースは様々ですが、高圧的に指図を受けることに反発しやすい人も中にはいます。ああしろ、こうしろと言われることに嫌気が差して学校が嫌いになるケースもあります。一方で、頑張れば報われる可能性が高いと理解できれば、死に物狂いで頑張れるものです。自分のペースで勉強し続けられることは間違いなくプラスに働きます。無理して学校に通うよりもそちらの方がいいでしょう。

不登校が逆転合格を狙う際の弱みとは

不登校でも逆転合格は十分に可能です。そして、不登校ならではの強みや弱みもあります。まずは不登校が逆転合格を狙う際の弱みについて解説します。

根気が続かない可能性

高校生が不登校になる要因として最も多いのが、「無気力」や「不安」です。学校に行く気力が湧かない、朝早く起きるのが億劫などの理由で不登校になった場合、これを改めないと逆転合格を目指すのは厳しいです。偏差値60あたりの大学を目指す場合、1年間で1500~2000時間の勉強時間が必要であり、平日でも5時間以上の勉強時間が欠かせません。これを年間通して継続する根気が求められるため、その部分のサポートが重要になります。

現状の学力が把握できていない

逆転合格を目指すにしても、まずは現状の学力を把握する必要があります。この学力は模試を受けることで現状を認識でき、高校で模試が受けられるようになっています。不登校の場合、高校で模試を受けにくいのが実情で、現状どれくらいの学力なのかがわかりません。予備校などに出向いて模試を受けるなど、できるだけ速やかに模試を受け、1日でも早く学力の把握に努めましょう。そこがスタート地点となり、ゴールまでの道のりを歩み続けることになります。

一緒に励まし合う仲間が少ない

逆転合格を目指す中で苦しい時間の方が長くなってしまうのは仕方のないことです。そんな時、一緒に励まし合う仲間がいることは受験を乗り切る上でとても大事ですが、不登校になってしまうとその相手を見つけるのが難しくなります。良き相談相手も本来は学校の中で見つけていくことになるため、人に頼れないのはきついでしょう。学校以外でいかに見つけられるかがポイントになりそうです。

不登校が逆転合格を狙う際の強みとは

弱みも結構ありますが、当然ながら強みもあります。今度は強みについて解説します。

科目に対する先入観がないため理解しやすい

不登校の期間が長いと、これまで勉強をしてこなかったこともあって、どの科目が苦手という認識、先入観というものが他の学生と比べて薄いため、この科目はこうやって勉強すべきものだというこだわりがなく、素直に受け入れられ、理解も早いです。成長には素直さが欠かせず、ちょっとしたこだわりが成長を阻害します。不登校によってその要素を打ち消すことができるので、不登校であることの強みが出てきます。

多くの学習時間を確保できる

学校に通うと、時間割にコントロールされ、学校のイベントに左右されます。不登校であれば時間割を気にする必要もなければ、学校のイベントに参加する必要もなく、自分のペースを保って勉強が行えます。それだけ多くの学習時間を確保できるのが逆転合格を目指す上では非常に大きいでしょう。保健室に登校し、そこで自習に励むケースもよくありますが、その場合も多くの学習時間は確保できます。

専門的な受験の知識のみを吸収できる

最近になって高校でも受験に関するアンテナを張るようになりましたが、最新の受験事情を知らず、トンチンカンな指導をする教師も少なくありません。塾や予備校の場合、最新の受験事情を知らなければ話にならず、いかに最先端の情報に触れられているかが大事です。専門的な受験の知識を塾や予備校に求め、それを吸収して受験勉強に活用できれば、より効率的に取り組むことができ、最大限の結果を生み出しやすくなるでしょう。

不登校が逆転合格するための勉強法の流れ

不登校の状態でありながら逆転合格を目指す、そのための勉強法の流れについて解説します。

❶:志望校と受験科目を決めよう

まず大事なことは志望校と受験科目を決めることです。文系であれば地歴公民の中で何を選ぶか、理系であれば理科系科目の中で何をチョイスするかを決め、その受験科目で受けられる大学を探し、志望校を定めます。これが決まらない限り、計画は立てられません。志望校の数も大事ですが、まずは行きたい大学をピックアップし、第一志望の大学を決めておきましょう。

❷:受験までの学習計画を立てよう

第一志望の大学を決めたら、受験までの学習計画に手をつけましょう。模試などを受けて現状の学力を把握し、足りないものを洗い出してどのように補っていくかを考えていきます。1日の勉強時間をどうするか、科目の優先順位をどうするかなどを考慮しながら、計画を立てます。塾や予備校などに計画を見せて、指摘を受ければ修正するようにし、しっかりとした計画を立てましょう。

❸:計画に沿って100%理解しながら自習しよう

計画が決まれば、あとは実践あるのみです。ただし、わからない範囲が出てきた場合、わからないまま次に進むのは絶対にやめましょう。確実に理解するまで次の範囲へ行かないようにし、100%理解したら次に進むようにしましょう。この方針で自習を行い続けていければ、逆転合格に近づくはずです。

不登校が逆転合格を狙う際に気を付けるべきこと

逆転合格を狙う際に不登校の学生が気を付けるべきことがあります。ここでは注意点を3つご紹介します。

生活リズムを崩さないようにする

不登校の原因になるケースで最も多いのが無気力でしたが、生活の乱れも原因の1つとなっています。昼夜逆転の生活リズムとなり、必然と不登校になるケースも多いです。このリズムを受験勉強に当てはめてしまうと、仮に逆転合格を果たした時に生活リズムを大学仕様にする際にかなり苦労することになるでしょう。逆転合格を目指すところで生活リズムを改め、夜遅くまで勉強をせず、その代わり朝早く起きて勉強をするスタイルに変えることをおすすめします。

情報はできるだけ塾や予備校から得る

最近はネットで検索をすれば、どんな情報でも得ることができます。しかし、ネット掲示板やQ&Aサイトのような、ユーザー同士が意見や情報を教え合うスペースには、大量の情報があり、真偽不明な情報も出回っています。これらを鵜呑みにすることは大学受験でマイナスになる可能性を秘めます。そのため、勉強法などはなるべく塾や予備校に行って伝授してもらうのが理想的です。全てを塾や予備校に委ねる必要はなく、自分ではどうにもできない部分だけを塾や予備校に託す形でもいいでしょう。

とにかく無理はしない

普通の学生よりも必死に受験勉強を行って逆転合格を目指すので、無理をしてしまうことも当然考えられます。生活リズムを戻すのもそうですし、受験勉強をきっかけに塾や予備校に通いだすのもそうですが、かなり気力体力を要します。目標を高く持ち続けることも大事ですが、これは無理かもしれないと思ったら一旦歩みを止めて、冷静にこれまでを振り返ってみるのもいいでしょう。無理をして体を壊せば元も子もありません。定期的に、これまで自分は頑張ってきたと自分を認め、自尊心を高めながら受験に挑んでいければ、不安は消えやすくなります。

まとめ

不登校からの逆転合格はかなり大変ではありますが、決して不可能ではなく、むしろ想像以上の可能性を秘めています。もちろん結果がダイレクトに出るので、厳しい現実を突きつけられることもあるでしょう。それを乗り越えれば普通に学校に通っている人と肩を並べ、追い越す未来が待っています。学生時代の不登校はすべてマイナスではなく、大きなプラスを生み出すこともあります。逆転合格を果たしたいと思った時点でとても立派な考えを持っており、あとは成就させることができれば最高です。