学び

早慶上智の日本史の傾向と対策!高1~高3の勉強法も解説

2021.03.28

文系の学生は選択科目として世界史もしくは日本史を選びます。特に日本史は日本の歴史なので、興味を持って取り組める人も少なくなく、ドラマなどで気軽に学べるのも大きいのかもしれません。

今回は早慶上智における日本史の傾向と対策、高校での勉強法、おすすめの参考書をご紹介します。

早慶上智の日本史の傾向と対策を徹底解説

早慶上智、それぞれの日本史の傾向、対策について解説します。

早稲田大学の日本史の傾向と対策

難易度は私大最難関

英語は私大最難関、国語や数学はそこまでではないケースが多い中、日本史は私大最難関とされています。英語では英検準1級レベルの語彙力が問われますが、日本史では教科書や用語集、資料集に書かれていることを片っ端から覚えていかなければ間に合いません。そこから深掘りをしていくので、腰を据えた対策、計画が必須です。

教科書では出てこない史料が出てきやすい

高得点を妨げる存在に史料問題があります。見たことがある史料で、聞いたことがある説明があれば問題ないですが、見たことがない史料だと自分で類推しなければ答えにたどり着きません。早稲田では多くの学部で史料問題を用意し、しかも、教科書などで見たことがない史料が登場しやすいです。史料から読み解くしかなく、史料から読み解く訓練を行う必要があります。

とにかく過去問が重要

早稲田といえば日本史という声が聞かれるように、日本史への力の入れ方は相当なものです。それが過度に難しい印象を与える一方、基本を忠実に押さえれば問題はなく、あとは各学部の傾向、癖をつかんで分析して効率よく学ぶことが大切です。そのため、志望する学部の過去問だけでなく、複数の学部の過去問を解いて問題に慣れていくことをおすすめします。

慶應義塾大学の日本史の傾向と対策

テーマ史が出やすい

歴史好きといっても全ての歴史が好きなわけではなく、いわゆる政治史が好きな人がほとんど。経済や文化、外交など幅広いテーマの歴史がありますが、これらは地味なこともあり、授業でも深堀りして紹介されることがあまりありません。しかし、慶應の入試ではこのテーマ史が出やすいです。どんなテーマ史が出るかは学部によって違うため、それぞれに対策が必要です。

経済学部は江戸時代以降しか出てこない

入試要項をチェックすると、経済学部では1600年以降、事実上江戸時代以降しか取り上げないことが明記されています。戦国時代や鎌倉時代などの知識は一切必要なくなります。とはいえ、江戸時代のみでいいのは経済学部ぐらいで、その他の大学、学部は江戸時代以前も勉強しないといけません。時代を狭めるということはより深掘りして答えなければならないため、通史で学ぶのとは別に、過去問で傾向を探りながら細かな知識を付けた方がいいでしょう。

論述問題だけ難化しやすい

英語などが難しい分、選択科目はそれなりに易しめになります。日本史だと標準的な問題が多く。正確な知識がより問われます。ところが、論述問題だけは傾向から外れており、難しさを感じやすいです。丸暗記ではどうにもならず、要約の練習を行うなど短い文字数でまとめる訓練が欠かせません。

上智大学の日本史の傾向と対策

選択問題が厄介

通常、選択問題は正解を1つ選べばいいので、そこまで難しさは感じません。ところが上智大学の日本史は、選択肢が非常に厄介で、どちらが正解なのかすぐに判別できないものが目立ちます。細かな知識を問われるなど、確かな知識がなければ苦戦を強いられます。

標準的な知識を広範囲で問われる

選択問題こそ厄介ですが、実際に問われる知識はそこまでマニアックである必要はなく、どちらかといえば標準的なものが目立ちます。要するに標準的な知識を広範囲で正確に身につけていくことが大切です。勉強を重ねれば取りこぼさずに済む問題も多く、だからこそ、しっかりとした対策が重要です。

とにかく問題数が多い

上智では60分の試験時間があり、その中で80問以上の問題に答えます。1問あたり1分もないため、パッパと解かなければ時間切れは確実です。それでいて選択肢が厄介となれば、最後は当てずっぽうになってしまう恐れも。過去問を何度も解いて時間のペースをつかむことが求められます。

早慶上智の日本史は難しいの?難易度を解説

早慶上智の日本史はどれくらい難しいものなのか、その難易度を解説します。

早慶上智の日本史の難易度はどれくらい?

結論から言えば、早慶上智それぞれ難しさのパターンが異なります。早稲田であれば癖があり、史料問題から読み解く難しさ、慶應なら事細かに聞かれる難しさが。上智の場合は、時間制限と論述の大変さとそれぞれに難易度が異なります。まずは基礎を固めて発展的な知識を学ぶことの大切さは早慶上智で共通しますが、難しさの方向性はそれぞれで違います。人によって難易度の順番は異なるかもしれません。

早慶上智・MARCH・関関同立の中での日本史難易度ランキング

この中でランキングをつける場合、早慶上智が抜きん出ています。問題はMARCHと関関同立の取り扱いですが、関関同立の方が日本史が難しいと考える人が目立ちます。MARCHは英語などが難しく、選択科目が易しめというバランスのとり方をしているケースが多い中、関関同立は難易度をそこまで下げていないと考えられます。少なくとも早慶上智が抜きん出ており、それ以降は一団になっているようなランキングになるでしょう。

早慶上智の日本史で高得点を取るための勉強法

日本史で高得点を取るためにどんな勉強法を行っていくべきか、ご紹介します。

高校1年生がやるべき勉強法

定期テストを中心に勉強を行う

英語や国語、数学などやるべきことがたくさんあり、できるだけ英語を強化しておきたいところ。日本史などは定期テストの機会に勉強を重ねる程度で十分です。もちろん高2高3となれば話は変わりますが、高1では日々の復習を大切にしつつ、定期テスト対策に専念しましょう。

歴史マンガなどを活用する

講義用の参考書を購入してゼロから日本史を学ぶのは日本史の授業がすべて終わってからでも間に合います。ただ大雑把な大枠、ざっくりと歴史を学びたい時におすすめなのが歴史マンガです。図書館に行けば子供向けの歴史マンガが多く、大河ドラマを始めとしたコンテンツもあるのでそれらで興味を持つのも大切です。

その年の共通テストにチャレンジしてみる

人は足りないものが明確になれば、補うために努力をしようとします。学校の勉強程度では当然高得点は狙えませんが、新聞やネットで問題をチェックし、実際に解いてみることをおすすめします。明らかに足りない部分が多く、勉強の必要性を痛感するはずです。

高校2年生がやるべき勉強法

歴史を流れで覚えていく

高2で日本史を履修するケースが多いので、この2年生で入試に向けて日本史を学ぶのがいいでしょう。講義形式の参考書を購入し、まずは歴史を流れで覚えていくことをおすすめします。細かな知識はここではやらず、まずは一通り流れをつかむことに専念しましょう。

インプットは参考書や教科書のみにする

近年YouTubeには教育的にタメになる動画をアップロードするYouTuberが増えています。本来ならこれらを利用するのをおすすめしたいところですが、歴史に関してはデリケートで、時に教科書や参考書と異なる説を主張する人がいます。共通テストや入試で必要とされるのは教科書や参考書に書かれていることなので、一通り歴史を学び終わるまでは教科書や参考書に専念し、インプットの方法を限定するのがいいでしょう。

模試に力を入れてみる

この時期の模試は範囲が全範囲ではなく、中世かその手前までになるケースが多いです。その範囲は多くの学生が苦手とする範囲なので、なかなか点数が伸びにくいです。ただ、個々で点数を伸ばせれば残りは比較的興味をもって取り組みやすい分野なので、点数は伸びやすくなります。模試で点数を取れるように勉強を行い、一度解いた問題をそのままにせず100点が取れるまで繰り返しやってみることを心がければ、基礎固めになるでしょう。

高校3年生がやるべき勉強法

とにかく通史を1学期までに終わらせる

高3ではとにかく演習問題を多くこなしてインプットとアウトプットを交互に繰り返すことが大切です。その演習問題を解くには全範囲通史を学んでおかないと意味がありません。できれば6月までに通史を終わらせて、演習問題に専念できるのがベストです。

史料問題にも力を入れる

早慶上智の入試問題では史料問題が多く登場し、しかも、初見の史料問題に挑む可能性が非常に高いです。ただ史料に書かれている文言から類推することで解けるため、とにかくたくさんの史料に目を向けないといけません。演習量をこなす中で史料問題にも力を入れて取り組んでみましょう。

志望する学部を中心に過去問を解く

演習量をこなすことで時間制限の中で解き切る力などが身につきますが、大事なのは志望する学部を中心とした過去問への取り組み。それぞれの学部に傾向があり、10年分も解けばおおよその傾向や準備すべきことが見えてきます。もちろん別の学部の過去問を解いて演習量を重ねるのもありですが、まずは志望する学部に専念しましょう。

早慶上智対策におすすめの日本史の参考書

早慶上智対策になる参考書はなにか、様々な種類の参考書をご紹介します。

おすすめの解説書

金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本

「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」は、日本史をゼロから固めていきたい人におすすめの参考書です。歴史への疑問や歴史の流れが解説されており、歴史の知識が乏しい状態でも着実に学んでいけます。

石川晶康 日本史B講義の実況中継

「石川晶康 日本史B講義の実況中継」は、学校の授業と同時並行で使っていける参考書です。講義形式で分かりやすく解説してくれるので、全4巻にリニューアルされより使いやすくなっています。

大学入学共通テスト 日本史Bの点数が面白いほどとれる本

「大学入学共通テスト 日本史Bの点数が面白いほどとれる本」は、ゼロの状態から知識を身につけ、共通テストで高得点が狙えるようになる参考書です。テーマ史が整理されて紹介されており、学びやすさがあります。

おすすめの用語集

時代と流れで覚える! 日本史B用語

「時代と流れで覚える! 日本史B用語」は、通史を学ぶ中で用語が覚えられる用語集です。穴埋めになっている箇所を埋めていくやり方で学習できるので、単に暗記して覚えるだけになりません。

日本史用語集

「日本史用語集」は日本史の教科書を網羅し、日本史の用語を収録した用語集です。シンプルでわかりやすい解説や入試などで登場する頻度が一目でわかるので、勉強の参考になります。

瞬間記憶! つなげて覚える日本史B用語

「瞬間記憶! つなげて覚える日本史B用語」は、出題頻度などを踏まえて厳選された用語集です。理解をしながら覚えていくことを両立させており、素早くインプットするのに適しています。

おすすめの資料集

山川 詳説日本史図録

「山川 詳説日本史図録」は、教科書に準拠して作られた資料集です。史料などが数多く掲載されているほか、資料の読み取りに関する特集が組まれるなど、入試対策につなげられる1冊となっています。

もういちど読む 山川日本史史料

「もういちど読む 山川日本史史料」は、先ほどの詳説日本史図録にも収録される史料について現代語訳で読み解いていく資料集です。教科書にはどのように書かれているかも掲載されており、史料を詳しく勉強できます。

詳説日本史研究

「詳説日本史研究」は、辞書的に用いることができる参考書です。何度も読んでいく中で内容をより詳しく、深い部分まで理解でき、入試勉強に適した1冊となっています。

おすすめの問題集

一問一答 日本史 ターゲット 4000

「一問一答 日本史 ターゲット 4000」は、これまでに登場した入試問題を分析して作られた4000問を一問一答形式で答えていくことができる問題集です。レベル別に分かれており、知識の最終確認が行えます。

実力をつける日本史100題

「実力をつける日本史100題」は、入試で頻出の問題を中心に100題にまとめた参考書です。解説が詳しく書かれており、答えを出すまでの過程が示され、内容理解につながりやすい1冊です。

日本史標準問題精講

「日本史標準問題精講」は、早慶上智などの難関大学で出題された入試問題の中でも良問とされるものをまとめた参考書です。論述や思考力問題にも対応しており、問題の解き方までわかりやすく載っています。

まとめ

日本史の勉強はただ単に暗記すればいいわけではありません。暗記はあくまでもベース作りにすぎず、そのベースを用いて高得点を狙うためのスキルアップや経験を重ねて完成度を高めます。暗記したから点数がとれるというのは早慶上智では当てはまらないでしょう。いかに演習をこなすか、そのために必要な参考書を活用していくべきです。