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早慶上智は就職に強いの?早慶上智内の就職力ランキングも公開

2021.03.14

私立大学における最上位グループにいるのが早慶上智の3校。そのブランド力を支えているのは高い偏差値だけでなく早慶上智の卒業生が政財界を筆頭に、様々な場で活躍しているからです。このため、長く低成長率が続く日本において、早慶上智の卒業生は安定して立派な働き口を見つけられます。

なぜ早慶上智は就職に強いのか、そもそも本当に就職に強いのかを有名企業の就職率などから考察するとともに、どのようなところに就職をしていくのか、早慶上智で1番就職に強いのはどこかなどをまとめました。

早慶上智は就職に強いの?

早慶上智はどれくらい就職に強いのか、様々な観点からチェックしていきます。

早慶上智の就職力を有名企業就職率から考察

大学通信では毎年「有名企業への就職に強い大学」ランキングを発表しており、2021年度版が公開されています。新型コロナウイルスの影響を受けてどのような変化を見せたのか、誰しもが気になる部分です。2021年に大学を卒業した学生たちに関するデータを見ていくと、有名企業400社に就職した大学生は全国で570大学、5万3310人。2020年に卒業した学生と比べると実に7500人程度減らしており、2021年卒業組がいかに苦境に立たされていたかがわかります。(参照:東洋経済オンライン)

では、早慶上智の有名企業就職率はどのようになっているのか、確認します。

早慶上智の有名企業就職率

私立大学のトップ、40.9%をマークしたのが慶應義塾大学です。卒業生は7,938人、そのうち大学院に進学した1,239人を差し引き、有名企業400社に就職できた2,740人で計算を行った結果、40.9%という数字になります。全体で見ても3位と健闘しており、卒業生の規模を考えればかなりのハイアベレージであることは明らかです。

早稲田大学は私大では4番目、全体では10位の32.9%です。トップ50に名を連ねる大学の中では最も卒業生が多く、1万2281人。大学院に進学する1,937人を差し引き、有名企業400社に就職できた3,402人で計算しています。有名企業400社に就職できた数だけで見れば慶應義塾大学を超えます。

最後に上智大学ですが、私大では早稲田に次ぐ5番目、全体では15位の29.2%です。卒業生が3,304人で、早稲田大学を卒業して有名企業400社に就職した学生よりも少ないため、規模がいかに違うかがわかります。それでも、864人が有名企業400社に就職しました。

その他難関大学の有名企業就職率

ちなみに全体の1位となったのが一橋大学で、その有名企業就職率は驚異の56.7%。卒業生は1,013人と少なく、そのうち、528人が有名企業に就職しました。2位の東京工業大学も54.0%と高めです。ただ、東京工業大学の場合は卒業生の大半が大学院へ進学しており、結果的に就職率が高めに出ています。その点、一橋大学は大学院への進学者は少なく、名実ともに有名企業への就職率の高い大学であることが言えます。(参照:東洋経済オンライン)

全体的に国立大学や工業系大学が上位にランクインしており、豊田工業大学のように卒業生がわずか148人しかおらず、55人が大学院へ進学する中で36人が有名企業に入ったことで全体の4位、38.7%をマークしたケースもあります。

MARCHに目を向けると、明治大学が24.2%、青山学院大学が22.1%、立教大学が21.2%、中央大学が19.3%、法政大学が16.7%と早慶上智とはかなり差がついています。国際基督教大学が23.1%、学習院大学が18.0%と、早慶上智と比較されやすい各大学とはかなり差が開いている状況です。

結論:早慶上智は就職にかなり強い

これらのランキングを見る限り、早慶上智は就職に強いことが言えます。早稲田大学であれば、卒業生が多くてもたくさんの学生を有名企業に送り込むことでランキング上位に食い込んでいます。上智大学の場合は大学院への進学者が少ないため、単純計算ではじき出される実就職率で考えればさらに順位を上げるでしょう。当然慶應義塾大学は私大トップなので、早慶上智3校が就職面で強いことは明らかです。

早慶上智の主な就職先とは?

今回紹介した有名企業の就職率ランキングは、有名企業400社を対象にしていますが、具体的にどんな企業へ就職をしているのか、解説します。

早稲田大学の主な就職先

2020年9月ないし2021年3月に卒業した早稲田大学の卒業生1万2281人の中で最も多かったのは富士通で85人、2位がNTTデータの81人、3位が楽天グループの78人でした。他には国家公務員の一般職で55人、国家公務員の総合職で44人、東京都職員Ⅰ類で52人となっています。国家公務員などの割合は慶應義塾や上智と比べると高く、政財界など様々な場所で展開される早稲田大学のネットワークの一端を垣間見ることができるでしょう。

慶應義塾大学の主な就職先

慶應義塾大学の場合は、早稲田大学とガラッと代わり、1位が東京海上日動火災保険で8人、2位が三菱UFJ銀行で76人、3位が慶應義塾で74人です。全体的にメガバンクへの就職者数が多く、国立と合わせても全体の1位が慶應義塾大学となった企業が目立ちます。国家公務員や東京都職員など公務員になる学生ももちろんいますが、それよりも金融機関への就職を目指す学生が早稲田と比べても非常に多いことが言えます。

上智大学の主な就職先

上智大学では1位が楽天グループで34人、2位がKDDIで20人、3位がりそなグループで19人でした。卒業生の数自体早慶と比べても倍以上異なるため、単純な比較はできませんが、楽天グループに関しては上智全体の卒業生の中で1%以上が就職しており、早慶と比べても高いです。楽天グループでは英語が社内の公用語となっており、語学力が問われやすいことも背景にあると思われます。

早慶上智内での就職力ランキング

早慶上智の中で就職力ランキングをつければ、どんな順位になるのか、これまでに出てきた要素などを踏まえて解説します。

第3位:上智大学

早慶と比べ、特定の業界で存在感を見せているというわけではなく、就職先を見ても良くも悪くもバラバラです。元々人数が少ないため、物理的に大手への就職が少ないと言われていることもあり、早慶上智の中で就職力は高くないという判断になりがちです。ただMARCHや学習院大学、国際基督教大学と比較しても有名企業の就職率は抜きん出ています。早慶上智の中での比較では劣るものの、それ以外の私大と比べれば上智が圧倒します。

第2位:慶應義塾大学

日本経済新聞と日経HRが調査した2021年の就職力ランキングにおいて、企業の人事担当者から見た大学イメージ調査というものがあります。その調査で慶應義塾大学は総合18位と意外と低い結果に終わっています。この調査は2021年2月時点でジャスダックなどを含めたすべての上場企業を調査対象としており、細かな項目が存在します。慶應義塾大学は私大2位であるものの、多くの国立大学に先行され、千葉大学と同率に。実就職率という点では私大1位でしたが、上場企業の人事担当者のシビアな目で見ると、慶應よりも早稲田なのでしょう。(参照:日経HR)

第1位:早稲田大学

先ほどの就職力ランキングにおいて、早稲田大学が私大1位、全体の9位タイにランクインしています。早稲田大学より上は旧帝大や東京一工など有名国立大学が名を連ね、同率9位にいるのが一橋大学です。卒業生が多い分、上場企業に満遍なく早稲田大学の卒業生がいて、要職に就く割合も必然と高いことも早稲田大学が就職に強い要素と考えられます。

早慶と上智は就職で同等の評価をされるの?

様々な指標を見る限り、早慶と上智の間ではやや差がついているのが実情です。これは卒業生の数が倍以上違うため、割合だけを見れば早慶上智は就職面で互角であっても、物理的に見れば必然的に差がついてしまいます。これを埋めるには上智の卒業生を増やす必要がありますが、現実的とは言えません。といっても、早慶と上智の差はほんのわずかしかなく、上智と他の私大と比べれば段違いのブランド力の差がついています。

出身大学別の年収ランキングを見ても早慶が私大1位と2位、上智は4位となっており、年収面でもその差は裏付けることができます。25歳から45歳までの想定年収のアップ額において、私大で500万円以上を確保しているのは、薬科系大学を除けば早慶上智のみ。早慶と上智で比較すれば差はありますが、その他と比較すればほぼ同じような評価と考えるのが自然です。(参照:働きがい研究所)

まとめ

早慶上智は間違いなく就職に強く、同じ会社で働き続ければ年収1000万円も十分に狙えます。これだけのキャリアがあれば起業を目指してそれ以上に稼ぐ手もあるでしょう。早慶上智の中で見れば早慶が互角を演じ、甲乙つけがたい状況にあります。もちろん社会人になって何がやりたいかも重要であり、大学の4年間でやりたいことを見つけるのが理想的です。