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早慶の理工学部のレベルとは?早慶理工の比較もご紹介

2021.02.17

経済学部や法学部など私立大学でトップクラスの学部を誇る早慶。実は理工学部においても早慶はトップクラスにおり、あの東京理科大学よりも上にいます。

今回は早慶の理工学部を徹底比較し、それぞれのレベルや入試難易度、学費などをご紹介し、早慶の併願校もチェックしていきます。

早慶の理工学部のレベルとは?

まず早慶の理工学部はどれくらいのレベルなのか、様々な面から解説します。

早慶理工学部の大学ランク

早慶の理工学部ですが、河合塾の偏差値ランキングを見る限り、偏差値67.5、65.0に早慶の理工系学部、学科がズラリと並んでいます。理工系学部に限れば、大学ランクはS級といっても過言ではなく、トップグループを形成していることがわかります。(参照:河合塾)

早慶理工学部の難易度はかなり高い

偏差値が65の学部学科が多い早慶の理工学部。当然ながら偏差値に比例して難易度も高いですが、他大学の理工学部と大きく違うのは科目数が1つ多く4科目であること。厳密には数学、理科、外国語の3教科で、理科は物理と化学の2科目。4科目なので東大や東工大を志望する学生が併願先で早慶を選び。早慶を滑り止めにしようとします。この東大や東工大の併願組に勝たないと入れないため、偏差値以上に早慶の理工学部の難易度が高くなるのは仕方ないでしょう。

社会的評価は難易度の割に低い

偏差値が65、科目数も4つと入るまでに大変な早慶の理工学部。しかし、社会的評価となると実はその難易度とは釣り合わず、低めです。東京理科大や四工大のように入学してから研究をしっかりと行える環境を作り上げているところは研究に専念できる環境が整えられ、大学院を目指す際に、これらの大学は早慶の大学院より東大や東工大の大学院を目指すようになります。東大や東工大への進学が敵わなかった人たちも大学院には入ろうとするでしょう。理工学部としての評価があまりなされていないことも評価の低さにつながっていると思われます。

早慶の理工学部を徹底比較

同じような偏差値、同じような入試システムと差がつきにくい早慶の理工学部。ここでは早慶の理工学部を徹底比較します。

早慶理工学部の入試難易度比較

数学の入試難易度比較

早稲田の英語があまりにも難しすぎるためか、その帳尻合わせの役目を担うのが数学。とはいえ、途中式も必須で全ての問題が記述式なのも特徴的です。易しめで素直、標準的な問題が多いため、いかに取りこぼさないかがポイントです。

慶應の数学は鬼門難問がさほどなく、一般的な問題が多いのが特徴です。それなら誰しもが高得点をとれますが、そうならない理由が。それは問題数が多くて1問にかけられる時間が少ないからです。スピードと正確性が問われるというのがポイントになります。

英語の入試難易度比較

早稲田の英語はすべてマーク式でありながら、その難易度は全国の大学の中でも最難関レベルと言われています。問題文がすべて英語、理系の知識がないと読み進めることも難しい、一文が長いなど1つ1つの要素が難易度を高めています。そのため、全ての問題を時間内に解くのは至難の業で最低限の点数をいかに確保するかに労力を割く学生もいるようです。

慶應では語彙力の専門性が問われ、理工系に関する単語が多く文章に登場するなど、読み進めるのが大変です。英語だけは他の科目が標準レベルなのに対し、難易度が高く、苦戦しやすくなっています。ただ早稲田のように問題文が英語で書かれているわけではない分、早稲田と比べればわずかに易しい程度です。

物理の入試難易度比較

早稲田の理科は2科目で120分、1科目目安60分で解いていく形になります。絶対に60分である必要はなく、50分、70分という分け方でも大丈夫です。ただ物理は問題が難しめで応用レベルも多分に含まれており、過去問で傾向を知るなどの対策が必要です。

慶應でも120分の時間の中で物理と化学をこなすため、それぞれ60分で解かないといけません。大問が3つで、物理も基本的な問題が多めです。ただし、ネックになるのが計算。計算をさせる問題が多いため、どれだけ正確に、スピーディに解けるかがポイントで、時間は常にギリギリになります。

化学の入試難易度比較

早稲田の化学は計算が重視され、その量は多めです。3分野はきっちりと出ますが、複数の分野が混合して出題されることもあるため、1つ1つ絡まったヒモをほどいていくような慎重さも必要でしょう。物理に時間を残すためにも必要以上に化学に時間をかけない対策が求められます。

慶應の化学は物理同様、60分で対応する必要があります。化学式などを記入するほか、論述問題も出題されますが、化学も物理と同じく標準レベルのため、あとは時間との戦いになります。出題範囲は3分野でバランスよく出題されることから、総合力も問われるでしょう。

早慶理工学部の立地面比較

早稲田の理工系3学部は西早稲田キャンパスで、高田馬場駅に最も近いキャンパスです。最寄り駅は副都心線西早稲田駅でキャンパスと直結するなど利便性が高く、都心で学べるという点がプラス要素です。

慶應では2年生まで日吉キャンパス、3年と4年、大学院生は矢上キャンパスで学びます。日吉キャンパスは他の学部と共同で利用し、横浜市港北区にある矢上キャンパスは理工学部専用のキャンパスです。ただ日吉キャンパスと矢上キャンパスは道を挟んだところにあり、最寄り駅は同じ日吉駅のため、事実上4年間同じようなキャンパスを使います。

早慶理工学部の世間イメージ比較

早慶では看板学部の偏差値があまりにも高いため、本来偏差値65でも優秀でありながら、偏差値だけで判断する人から見て若干入りやすい学部のように感じている人も多いようです。実際はかなり大変でも、世間に伝わりにくいのが実情です。

早慶理工学部のキャンパス比較

早稲田の場合はキャンパスの中は快適で、開放的な場所もあります。若干無機質さはあるものの、まだまだきれいな状態が保たれており、外見の無骨さをいい意味で裏切るキャンパスです。

慶應は、日吉キャンパスがとにかく広大な敷地が特徴的で、その分矢上キャンパスに狭さを感じるほど。慶應のホームである三田がかなり古めなため、相対的にきれいに思える部分もありますが、早稲田と比べるときれいさなどで後手を踏んでいる状況です。

早慶理工学部の人数や男女比比較

2020年度に入学した早稲田の理工学部に入った学生は1680人でした。そのうち、男性が77.8%、女性が22.2%でした。東大や東工大の女性率が10%前半であることを考えればそれなりに多めの割合です。慶應は974人が2020年度に入学しており、男性が78.4%、女性が21.6%とほぼ早稲田と同じ程度です。

早慶理工学部の就職面比較

2021年有名企業400社実就職率ランキングでは慶應が私大トップをマークし、早稲田が4番目でした。東京理科大のほか、工業大学なども上位でランクインしており、早慶の理工学部の学生は就職面で強く、有名企業への就職につながりやすいことが言えます。(参照:大学通信オンライン)

早慶理工学部の学費比較

早稲田の学費は学部によってわずかに異なるものの、4年間の学費はおよそ670万円前後に収まります。理工学部は実験などで費用がかかるため、全国的に見ても平均的な学費と言えるでしょう。

慶應の学費は4年間で685万円ほどで早稲田と比べると10万円以上高めになっています。ただ大学院への進学まで加味すると6年間で支払う金額は早稲田の方が高くなることや4年間で15万円、1年間で3万円程度の違いなので、700万円近い学費の中ではわずかな差と言えます。

結論:早慶の理工はどっちに行くべき?

様々な面から早慶の理工学部を比較しましたが、その差はほとんどなく、4年間で何を学ぶかで決めるのがいいでしょう。慶應の方が就職に強い、早稲田のキャンパスは都心にあって学校が終われば新宿や渋谷に行って学生生活をエンジョイできるという部分もあり、1人1人が何を重視するかによって評価は分かれるでしょう。

ただ4年間、もしくは大学院の2年間を考慮して行き先を決める場合に、何が学べるかが非常に重要です。研究内容などを踏まえて最終的な判断をしていくことをおすすめします。

早慶の理工学部との併願におすすめの大学とは?

早慶の理工学部との併願でどのような大学を選んでいけばいいのか、国公立、私立を交えてご紹介します。

東京大学理科一類

東京大学は日本の最高学府であり、理系学生にとっても頂点の大学です。研究内容も国内トップクラスで真剣に打ち込むにはぴったり。東大を受けるために、早慶の4科目以上の準備をしないといけないため、これを有効活用しようと早慶を併願する東大志望者も多くいます。目標は大きく東大、一生懸命頑張って早慶の理工学部に合格できれば御の字と言えます。

東京工業大学理学院・工学院

東京一工の一角を担うのが東京工業大学。東京大学ほどではありませんが、東京工業大学も理系学部の中ではトップクラスの位置にいます。難易度も早慶より高く、多くの準備を必要とするほか、2016年に学部と大学院をセットにした学院制度がスタートしているのも特徴的。研究内容も東大に準じて素晴らしく、最先端の研究を行っており、併願先として不足が全くありません。

東京理科大学理工学部

東京理科大学は理系大学の中で最も古い大学であり、濃厚な歴史を誇ります。研究に力を入れ、国から多くの助成金をもらっている関係で学費は早慶に比べてもかなり低め。そして東大や東工大の大学院を目指す人も多く、早慶との偏差値対決では下回るものの、4年間で一気に逆転する可能性を秘めており、4年間研究に打ち込んで上を目指すなら最良の環境でしょう。

まとめ

早慶の理工学部のレベルは当然ながら高く、入るまでのハードルが非常に高いです。早稲田の基幹理工学部のように、最初の1年は必修科目が同じで、2年目以降に専門的な学科に振り分けられていくところだと、本当にやりたいことを見つけられます。まずは早慶の理工学部で細かく吟味をしていき、比較検討を行うことをおすすめします。そして、どのようなことを重視していくのかを決めて、納得のいくまで悩み抜いて決断していきましょう。