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早慶の理系の難易度はどれくらい?理系で早慶どちらに行くべきかも解説

2021.02.17

早慶には様々な学部があり、そのほとんどは看板学部として知られています。この多くは文系学部であり、早慶の理系学部がどのようなポジションにいるのか、文系学部ほどは知られていません。

今回は早慶の理系学部全体にスポットを当て、理系学部の難易度や早慶の理系学部の比較、受かりやすい早慶の理系学部などをまとめました。

早慶の理系学部の難易度は?

早慶の理系学部はどれくらいの難易度なのか、入試科目の難易度を中心に解説していきます。

早慶の理系の入試科目

早稲田の理系学部は理工系学部の3学部、慶應の理系学部は理工学部と医学部、薬学部、看護医療学部、慶應SFCの環境情報学部の5学部、計8学部です。科目は英語と数学、物理、化学、生物、小論文、情報、実技試験に分けられます。共通する科目もあれば、特定の学部学科しかない科目もあります。

早慶の理系の入試科目ごとの難易度

英語

ほぼすべての学部学科で採用されている英語。早稲田の理系学部で出される英語は、早慶全学部で見てもトップレベルに難しい科目とされ、ほぼすべての学生が苦戦しています。慶應の場合も理工学部で英語の難易度が高いほか、それぞれの学部で専門性の強い単語が登場するなど、語彙力が問われやすいです。ただ偏差値に応じた難易度になっており、看護医療学部のように基礎レベルの問題が出てくるケースがあります。

数学

早慶の理系学部に共通することとして、英語が非常に難しい分、数学で帳尻を合わせる傾向にあります。早稲田の理工系学部は数学の点数を取りやすくさせるなど、傾向がはっきりしています。慶應の理工学部も標準レベルにしていますが、その分、問題量は多めでスピーディに解くことが求められるなど、これまでの演習量が問われることになるでしょう。

小論文

慶應の環境情報学部のみで課される小論文。慶應SFCにおける研究領域にちなんだテーマで小論文が出され、2021年は「世の中の不条理に対する問題発見、問題解決」、2020年は「社会システムの変容が人間性に与える影響」となかなか一筋縄ではいかないテーマが出されています。環境情報学部の理念を正しく理解しているかが問われやすく、しっかりとした対策が必要です。

物理

早稲田の理工系学部と慶應の医学部、理工学部で出される物理。早稲田の場合は物理がやや難しく、問題数も多いため、テンポよく正確に解くことが求められます。慶應の理工学部では標準的な問題が出される中、医学部は最難関学部とあって、物理の問題もハイレベル。時に問題集でも出てこないような性質の問題が出てくるなど、医学部独自の対策が必要なほどにかなりの難易度です。

化学

多くの学生が選択する化学。ただ早慶いずれの大学も極端に難しいレベルには設定されず、スタンダードな問題、多少難しめな問題が多く登場します。ただし問題も計算も多いことから、ミスせず正確に解いていくことが求められます。数学と同様に入試までの演習量が問われ、数多くこなしていけるかが大事なポイントになるでしょう。

生物

物理と化学のセットで挑むケースが多く、生物を選ぶ人は少なめ。慶應医学部の生物は問題数こそ少ないものの、1つ1つの問題を掘り下げて解かなければならず、さすがの難易度を見せます。看護医療学部は出題分野が多少偏るため、その分野を中心に勉強を重ねるほか、時事的な問題が出やすいのが特徴的です。共通テストにおける生物は暗記を徹底すれば点数が取れる傾向にありますが、そこまで単純な話ではありません。

情報

高校の科目で「情報」がありますが、この情報を本格的に入試科目として利用しているのが慶應SFC。文系にあたる総合政策学部と共通した問題やアルゴリズムを問う問題もあり、それなりの難易度です。数学か情報かを選んで受験できるため、情報が厳しそうであれば数学で受けることをおすすめします。

実技試験

早稲田大学創造理工学部建築学科のみで課せられる実技試験は、空間表現、デッサンの試験。筆記試験の翌日にあり、配点自体は全体の1割程度です。しかし、創造理工学部では「得意科目選考」という独自のシステムがあって、合格最低点に達しなくても特定の科目で好成績を残せば合格できます。空間表現で好成績を残せばその点数で合格が可能になります。

早慶理系の難易度はどっちが上?

早慶どちらも英語が難しく、その他が標準レベルとあって、特に理工学部では偏差値もほぼ同じで難易度差はほとんどありません。一方で慶應医学部のように偏差値も中身もハイレベルな学部や、小論文や情報など独自路線を歩む環境情報学部もあり、どちらの大学が難易度が上か、一概には言えません。ただ理系学部の中でも主要学部の1つである理工学部同士がほぼ互角であることを考えれば、ほぼ同じと考えるのが妥当でしょう。

早慶理系の大学の立ち位置とは?

インターネット上のビッグデータを参考にしたブランド力調査では、2007年に3つの学部に分けられた早稲田の理工系学部が軒並み認知の割合が下がっていることが明らかになっています。難易度的にも偏差値的にも最難関クラスとされる早稲田の理工系学部ですが、ビッグデータを分析すると認知が低く、底上げが求められます。あえて3つに分けたことから、改革の1つとして早稲田側が捉えていることは確かですが、大学を引っ張っていく状況にはなっていません。

その点、慶應は医学部と理工学部が最強学部として君臨しており、理系学部をぐいぐいと引っ張っています。途中から入ってきた薬学部などはまだ認知度が低め。そして慶應SFCの環境情報学部のブランド力は低めです。知名度が低いことがその要因で、大学側としては力を入れている学部であることは確かでしょう。環境情報学部もブランド力が出てくれば、最強の理系学部ばかりになるはずです。(参照:マネー現代)

早慶の理系はどっちに行くべき?両者を徹底比較

理系学部で悩んだ場合、早慶どちらに行くべきか、様々な面から比較を行っていきます。

早慶理系の立地面比較

早稲田の理工系学部はいずれも西早稲田キャンパスで、高田馬場駅から徒歩15分のところにあります。慶應の理工学部は2年生までが日吉キャンパス、3年生と4年生が日吉キャンパスに隣接する矢上キャンパスで学びます。環境情報学部が湘南藤沢キャンパス、医学部が信濃町キャンパス、看護医療学部が湘南藤沢キャンパスと信濃町キャンパス、薬学部が芝共立キャンパスと浦和共立キャンパスとキャンパス数では慶應が圧倒し、都心部に多くのキャンパスを抱えます。

早慶理系の世間イメージ比較

早稲田の理工系学部は偏差値こそ高い状態をキープしていますが、現状は一般的に知名度がさほど高くない状態となっており、ここからの巻き返しが期待されます。その点、慶應の理工学部と医学部は看板学部として世間からの知名度が高いです。環境情報学部が知名度的に知られておらず、何をする学部なのか知られるようになれば一気に看板学部になる可能性を秘めます。

早慶理系のキャンパス比較

西早稲田キャンパスは外観が工場のような姿をしているものの、その中側は大変きれいで利用しやすく、おしゃれさを感じさせます。慶應の日吉キャンパスや矢上キャンパスは広さなどが特徴的ですが、良くも悪くも普通の大学のキャンパスという印象に。湘南藤沢キャンパスは開放的な空間で広く、きれいです。信濃町キャンパスは慶應義塾大学病院と一体化しているため、医療を学ぶ場としてこれ以上ない環境。芝共立キャンパスはすぐ近くに東京タワーがあり、ライトアップした姿が美しいと評判です。

早慶理系の人数や男女比比較

早稲田の理工系3学部全体で男性5553人、女性1594人の計7147人、女性率は22.3%となっています。東大や東工大の女性率が10%前半であることを考えればやや高めの数字です。

慶應の理工学部は男性3152人、女性839人の計3991人、女性率は21%。環境情報学部は男性1243人、女性745人の計1988人で女性率は37.5%と高めです。医学部は男性499人、女性177人で計676人、女性率は26.1%、看護医療学部は男性25人、女性422人の計447人、女性率は94%とほぼ女性です。最後に薬学部は男性524人、女性631人の計1155人、女性率は54.6%です。理工系は男性が多めで、それ以外の理系学部となると女性が多くなっていきます。

早慶理系の就職面比較

早稲田と慶應は有名企業への実就職率が高いですが、理工学部の場合は進学を選ぶケースが多く、大学院を出た学生が有名企業へ就職するケースが目立ちます。

看護医療学部では大多数の卒業生がそのまま慶應義塾大学病院で働くほか、東大病院や国立がん研究センターなどで働くケースもあります。薬学部は製薬会社、病院、薬局の3パターンに分かれます。医学部は全国の病院へ行って研修医としてのキャリアをスタートさせ、環境情報学部は情報通信業と学術研究などの仕事を行う会社に就職する傾向にあり、名だたる有名企業ばかりです。

早慶理系の学費比較

早稲田の理工系学部は大学4年間でおよそ670万円ほど、慶應の理工学部は685万円ほどを4年間で支払います。全国の理工系学部の中では平均的なもので、突出して高い学費ではないです。慶應の看護医療学部も理工学部とほぼ同じ680万円ほど。環境情報学部は理系学部ながら576万円と文系学部並みです。薬学部は薬化学科が813万円、薬学科が921万円と高く、医学部に至っては1477万円です。ただ全国の医学部の中では実は安めで、下から数えた方が早いほどです。

結論:早慶の理工はどっちに行くべき?

それぞれに強い要素、弱い要素がある分、絶対にこちらに行くべきと断言するのは難しいです。できる限り都心で勉強したい、学費を抑えたい、女性が多いところで学びたいなど色々な考えを持っているはずです。あとは重視したいことを考慮しながら、ベストな選択肢をとり、あとは合格に向けて努力するのみです。

早慶理系の受かりやすい穴場学部3選

早慶の理系学部の中で受かりやすい穴場学部は果たしてどこか、3つの穴場学部をご紹介します。

慶應義塾大学看護医療学部

看護医療学部は偏差値的に落ち着いており、入試科目も少なく、問題のレベルもスタンダードなため、受かりやすさは十分にあります。看護医療学部のため、看護師を目指す人などが入るべき学部であり、どんな学部でもいいから早慶に入りたいという人は慎重になるべきです。ただ2次選考で面接があり、そこでふるいにかけられる分、本気度のある人を中心に合格していくでしょう。

慶應義塾大学薬学部

慶應薬学部は、元々別の大学を慶應義塾大学が吸収した形で組み込まれ、慶應の偏差値ランキングで見れば下の方から数えた方が早い学部です。英語の難しさは早慶共通として、数学の場合は演習量を積めば高得点が狙えて、あとは化学で点数を狙っていけば十分に合格は狙えます。地方都市を中心に薬剤師不足が叫ばれ、住む場所にこだわらなければ働き口が多いことを鑑みれば、薬学部に入れば就職まで一気にメドが立つかもしれません。

早稲田大学創造理工学部

創造理工学部では得意科目選考を実施しており、合計得点で合格点をクリアしなくても1科目で優秀な成績を残していれば合格できるというものです。例えば数学で致命的なミスを繰り返し、もはや合格点の到達は絶望的だったとしても、英語などで満点クラスの結果を出せば、合格の可能性がグッと高まります。得意科目選考の対象は学科によって異なりますが、1科目で致命的な失敗をしても他の科目で挽回ができるのが創造理工学部のいいところであり、マジメに勉強していれば受かりやすさを感じさせる要素です。

早慶の理系と文系はどう違うの?

早慶における理系と文系ではどんな違いがみられるのか、チェックしていきます。

入試難易度の違い

理工学部であれば数学と英語、理科2科目の4科目で入試が行われますが、文系の場合、例えば国語と英語、地歴公民2科目の4科目で入試が行われることはなく、ほとんど地歴公民1科目のみです。慶應に至っては国語ではなく小論文が出されます。勉強量という点では理系学部を志望する学生の方が大変でしょう。ただ、文系の方が1科目あたりの重要度が違うため、理系とは違う難しさが出てきます。

世間イメージの違い

ビッグデータで学部ごとのブランド力を調査していくと、全国の大学でよくある文系学部は早慶では軒並み看板学部になるなど、文系学部の方が世間のイメージはすこぶるよく、理系学部はやや弱いです。慶應は医学部と理工学部が最強学部の扱いを受けていますが、これも昔からあるからで、早稲田のように分割すると知名度は急落。その点が文系学部、理系学部の決定的な差になっていると思われます。

就職力の違い

就職力に関しては文系理系で互角、もしくは理系の方が上回っている可能性があります。これは有名企業への実就職率ランキングで理系に特化した大学や工業大学などが数多くランクインしており、研究内容がしっかりしている分、就職につながりやすくなっています。またゼミ・研究室からの推薦などもあり、研究内容を仕事にしたい場合に働き口を見つけやすいのが理系の特徴です。

まとめ

早慶の理系の難易度は偏差値だけで判断できるものではありません。東大や東工大などを受験する学生が併願するケースもあり、そのレベルにいる人たちの上に立たなければ合格できません。慶應SFCのようにユニークさがある学部もあるので、まずはそれぞれの理系学部でどのような授業、研究を行っているのかを調べてみることをおすすめします。