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早慶の世界史の難易度はどれくらい?傾向と対策やおすすめ参考書も解説

2021.02.06

私立は基本的に3教科で入試を行い、英語を筆頭に文系であれば国語や社会系科目などが入ります。慶應は国語ではなく小論文ですが、英語と国語、プラス1が基本線。そのプラス1に世界史を選ぶ学生も多いのではないでしょうか。

早慶における世界史の難易度や世界史の傾向、おすすめの参考書などをご紹介してまいります。

早慶の世界史の難易度はどれくらい?

早慶では世界史の難易度はどれくらいなのか、様々な観点から解説を行います。

早慶の世界史の難易度

早慶の世界史は基本的にハイレベルとされていますが、早慶で難しさの質が違います。早稲田の場合は世界史の出題範囲の広さや高校では扱われにくい現代史が出題されるなど、学校と関係なく自分自身で対策を立てていく方がいいのに対し、慶應は私立最難関の難しさと称されるほど。教科書で出てくる内容以上の知識が必要とされ、慶應でも現代史は出題されるなど、早慶で共通する部分もあります。

独学で早慶世界史攻略は可能?

早慶ともにハイレベルの知識が問われ、正確に知識を活用していく必要があるため、スキルやノウハウは確実に求められます。これらは学んで身につけていくのが効率的であり、全てを独学でマスターするよりもある程度は予備校などで学ぶなどして勉強の仕方を身につけていくのがおすすめです。取捨選択も重要になるため、早慶対策ができる講座も受けるべきでしょう。

早慶の世界史攻略にかかる時間はどれくらい?

早慶の世界史を攻略するために、高2の秋ごろもしくは冬ごろから毎日1時間ほどの勉強を行い、土日に1時間半ないし2時間の勉強をやっていくのがおすすめです。英語や国語、小論文など対策を立てる必要がある科目、優先順位を考慮すると毎日1時間の勉強でも十分とされています。400時間以上費やし、効果的に勉強を行うことで結果が得られやすくなります。

早慶の世界史の勉強はいつから始めるべき?

先ほども説明したのに毎日1時間の勉強で攻略を目指す場合、できれば高2の2学期、遅くとも年明けには世界史の勉強を始めるべきでしょう。最初のうちはインプットに専念し、基礎固めを終えて論述対策などを行っていくことで攻略に近づきます。1年以上コツコツと世界史の勉強を続けて試験に挑むのが理想的です。

早慶の世界史の傾向と対策

早慶における世界史の傾向はどのようになっているのか、早稲田と慶應それぞれの傾向と対策をまとめました。

早稲田大学全体の世界史の傾向

早稲田大学では出題範囲の広さが特徴的です。満遍なく様々な時代、エリアの問題が出題されるため、1つにヤマを張るようなやり方では高得点は狙えません。早稲田ではマークシートでの問題が多い分、正誤問題が出題されやすく、細かな知識を正確に理解する能力が問われます。他の大学ではあまり見られない現代史が多く出題されるため、いかにカバーをしていくかが重要です。

早稲田大学の学部別の世界史の傾向

文学部

文学部はマーク式と記述式、論述形式の3パターンがあり、論述問題では数十文字から100文字程度で論じる問題が出題されます。文学部という性質上、他の学部より文化に関する問題が出題されやすいため、文化史などを中心に学習するのがいいでしょう。

教育学部

教育学部では主にマーク式と記述式の2つでしたが、2021年度はマークのみに。難易度的にはそこまで高いわけではありません。ほぼ毎年中国史が出されるなど、西洋史や東洋史などが出やすいのも特徴的です。

政治経済学部

政治経済学部は2021年度から共通テストと大学独自試験の併用となったことで、世界史単体の点数は共通テストに置き換えられるような形になりました。独自試験にどこまで世界史の要素が含まれるかは不透明です。

法学部

法学部はマーク式と論述形式の2つで、論述以外はマークシートになっており、論述は300文字で説明をするようなものになっています。満遍なく出題され、2021年に関しては難易度は以前より易しめに。知識を正確に理解して用いることができるかが大事です。

文化構想学部

文化構想学部はマーク式と記述式の2つ。問題数が多いのが特徴で、1問あたりにかけられる時間は少なめ。記述の割合は半分を下回る程度ですが、時間が少ない分、いかにマーク問題でテキパキと答えられるかにかかっています。

商学部

商学部は、間0区式と記述式、論述形式の3つでその難易度は早稲田の中では標準的です。ただ最後に論述問題が控えているため、論述問題に余裕をもって答えられるような時間は残しておきたいところです。

社会科学部

社会科学部はこれまでマーク式のみでしたが、2021年から論述問題が登場しています。現代史が出題されやすい傾向にはありますが、レベルはそこまで高いわけではなく、論述問題に時間を残せるように早めに解いていく必要があります。

人間科学部

人間科学部もマーク式のみですが、問題の数が多く、1問あたり1分程度でどんどん解いていく形です。出題範囲は満遍なく、文化史も政治史も分け隔てなく取り上げられます。量が非常に多い分、正確に解けるかどうかが問われます。

国際教養学部

国際教養学部はマーク式と記述式で、マーク問題が多く、ここでいかに時間を使わずに答案を埋められるかにかかっています。英文の史料問題が出されるなど学部の特色が出る問題もあり、総合的な知識と正確に解答していく姿勢が問われます。

早稲田大学の世界史対策

インプットを徹底する

どの学部の入試問題にも言えることは知識が深いところまで身についていないと点数をとれない点です。単に暗記をして表の部分だけ覚えても点数にはつながりにくく、細かな部分までいかに覚えられるかが大切です。インプットを徹底して基礎を固めることがとても重要です。

できるだけ同じような傾向の学部にまとめる

ここまで多くの学部の傾向を見てきましたが、スピード勝負の学部もあれば、論述勝負の学部、総合力が問われる学部と様々。論述がある学部でまとめて論述力を鍛えるのもいいですし、スピード勝負の学部に統一してスパスパと答えられる努力をするなど、傾向をまとめておいた方がより効率よく勉強が行えます。

過去問をできるだけ解く

入試形式が多少変わっていても、いきなり出題傾向が激変するとは考えにくく、同じような傾向が続きます。過去問の有効性は十分にあり、そこで傾向を知って苦手を理解することも大事な作業です。学部を絞り込み、より深いところまで過去問を解いていくことが問われます。

慶應義塾大学全体の世界史の傾向

慶應の世界史は早稲田よりも難しいとされ、その難易度は私立大学の中でもトップを争うほど。より正確な知識が求められるほか、近現代史の知識が多く問われるために、範囲が広くてカバーしきれないことも考えられます。地図に関する問題など、一問一答だけでは通用しない奥深さが感じられる傾向が出ています。

慶應義塾大学の学部別の世界史の傾向

法学部

私大最難関とされるのが法学部の世界史。しかし、すべてマーク式と一見すると最難関のイメージはわきにくいです。最難関と呼ばれるのは、空欄補充の問題は大きなまとまりの中から選ぶ、細かく知識が問われるなど選ぶのに手こずったり、消去法が求められたりすることなどが見られるためで、うろ覚えの知識では太刀打ちできません。

商学部

商学部はマーク式に記述式、論述式と幅広く出されます。60分しかない中でマーク式だけで60問ほど、そこに記述や論述が入ってきます。マーク式1つ1つに1分も時間をかけられず、数十秒で解いていくスピード能力が問われるでしょう。当然知識も必要ですが、効率よく解くことへの訓練もしていくべきです。

文学部

文学部は過去マーク式もありましたが、現在は全問記述式となっています。書き間違いに注意が必要で、中国史のように漢字ばかりだと間違いやすい恐れも。時間に追われ、丁寧に書かなければならない部分はありますが、他の学部に比べれば難易度は低めです。

経済学部

経済学部ではマーク式がなく、記述式と論述式で出題され、しかも問題数が多く、正確な解答が求められるため時間にかなりシビアです。ここ最近の話題や20世紀以降の話題など傾向はややはっきりとしており、地域も西欧や北米にやや偏りがあるなど、絞り込みやすい部分もあります。

慶應義塾大学の世界史対策

アウトプットを何度も繰り返す

学部によっては、マーク式問題で数十秒で答えを出さないと間に合わないところもあり、いかに素早くアウトプットを行うかが命運を握ってきます。そのため、インプットはもちろんのこと、アウトプットを正確に行う練習を重ねていくことがとても重要です。

史料問題や地図問題に力を入れる

共通テストでも史料問題、地図問題など与えられた資料から読み解く問題が注目されており、単に暗記をすれば解けるわけではない問題が今後増えていくことでしょう。慶應でもこの能力が確実に問われることになるので対策は立てていきましょう。

早稲田同様過去問を重視すべし

早稲田の世界史対策にも言えることですが、過去問を徹底して解いていくことはとても大事であるとともに、肌感覚で学部ごとの傾向を感じ取ることができます。英語でも学部に応じた専門性のある問題が出されたように、世界史でも同様の傾向はみられます。過去問をチェックし、強化すべき知識を知っておくことも大事です。

早慶合格におすすめの世界史参考書5選

早慶合格のためにどんな参考書を使っていくべきか、おすすめの世界史参考書をご紹介します。

山川一問一答世界史

「山川一問一答世界史」は、世界史の基礎固めに活用できる参考書です。基礎レベルの問題が詰まっており、基礎固めに最適です。世界史を勉強する上での足掛かりにぴったりな1冊です。

世界史 古代~近代へ

「世界史 古代~近代へ」はマンガを通じて古代から近代までの世界史の流れがわかる参考書です。歴史の勉強で大切な通史をマンガで勉強することができるため、寝る前にリラックスしながら読むなどスキマ時間に適しています。

最新世界史図説タペストリー

「最新世界史図説タペストリー」は様々なエリアの地図、それぞれの時代の資料などを取りまとめた参考書です。地図に関する説明が詳しく掲載されており、早慶の地図問題などにも十分対応が行えます。

世界史 標準問題精講

「世界史 標準問題精講」は、世界史の問題演習に適した参考書です。難関大学でよく出やすい問題を100問近く収録しており、解説が事細かく書かれている分、論述などにも活用できるようになっています。

段階式 世界史論述のトレーニング

「段階式 世界史論述のトレーニング」は、論述対策が行える参考書です。論述の初心者から段階的にレベルを高めていけるため、国公立狙いで早慶を併願する学生にも十分利用価値を感じさせる内容です。

早慶の世界史勉強スケジュールを解説

早慶の世界史を勉強する上でどんなスケジュールを立てていけばいいのか、時期ごとに解説します。

高3の4月~6月

高3の春先は基本的に基礎固めを徹底するのがおすすめです。世界史の授業が高2で終わっていた場合にはまたイチから復習し直して1学期が終わるまでに基礎固めを終わらせておくと、問題演習に取り組みやすくなります。

高3の7月~9月

7月に入るとこの段階で基礎固めを終えて、通史を理解している状況にしておきたいです。この時期から問題演習をスタートさせ、早慶の過去問や共通テスト対策が必要なら共通テスト対策を始めていくと、十分な演習量をこなせます。

高3の10月~12月

秋から冬の時期は、ここまで問題演習を行っていく中で弱点と感じた部分を強化していくことを心がけましょう。一生懸命基礎固めを行い、インプットやアウトプットを繰り返してもどこかで知識の穴が生じます。この穴を埋めて得点力を高めていくことが重要であり、文化史まで完璧にインプットできれば得点力はどんどん上がるはずです。

高3の1月~受験

この時期には共通テスト対策だけでなく、論述対策を行っていき、すぐに知識を取り出せる状態にできればあとは本番を迎えるのみです。1つの問題で躓いたらその周辺の問題まで復習をしていくことで無駄なく世界史の学力を強化できます。

早慶に合格するための世界史勉強法

早慶に合格するためにどのような勉強法をしていけばいいのかを解説します。

現代史に時間を割く

近年現代史を中心に出題されることが多く、現代史でいかに点数をゲットできるかがポイントになりやすいです。覚えるべきことが多く、学校によっては時間的に間に合わず、サッと流してしまうケースもあり、自分でイチから勉強し直さないといけません。過去問を解きながら勉強していき、足りないところを補うやり方でいいでしょう。

時間を意識する

時間をかけてアウトプットをしてもそれが本番で活かせるかは微妙。やはり時間を意識して素早く出せる努力が必要です。素早く出せるようになるには何度も同じような問題を解き、反射的に答えが出てくる状態になること。そのためには豊富な問題演習が必要になるでしょう。

短くてもいいので論述のクセをつける

早慶の学部によっては論述問題が出されます。論述の問題集を購入するのは当然として、例えば100文字以内に要旨をまとめる、どんな出来事だったかを紹介するというような、どんな内容でも論述を行うというクセをつけていくことも大切です。解説を見ながらどのようにまとめるといいのかを研究していくと論述の正確性が高まります。

早慶を目指す場合世界史と日本史どちらを選ぶべき?

基本的に世界史も日本史もどちらも早慶で使われており、有利不利が働くことはほぼありません。大事なのは高校時代どちらが得意だったか。世界史が得意だったのか、日本史が得意だったのか、そこで選ぶのがおすすめです。英語や国語など猛勉強をするのが苦しくなる科目がある中で、得意科目が1つでもあると紀文は楽です。世界史と日本史、高校の時に好きだったものを選び、楽しく勉強できる科目であれば長く続けられるはずです。

早慶の世界史過去問情報

早慶の世界史の過去問はどこに行けば存在するのか、取得できるサイトをご紹介します。

早稲田大学の世界史過去問情報

早稲田大学の場合は早稲田大学に過去の入試問題をまとめたサイトがあります。2021年度法学部入試問題というページでは、著作権をクリアした科目の問題が収録され、世界史もPDF形式でチェックできます。現状は4年分に限られ、科目によっては収録されていないケースもあります。

慶應義塾大学の世界史過去問情報

慶應の場合は大学受験パスナビの会員になることで過去6年分の過去問をチェックできます。事前にLINEやTwitterなどでログインし、会員登録を済ませることで過去問を見ることができます。ただ世界史は収録されている年とそうでない年があるため、注意が必要です。河合塾が運営する慶大塾は2年分の過去問が収録され、解答例、分析まで調べることができます。

まとめ

早慶の世界史は私大最難関レベルと称されるほど難しいです。ただその難しさは細かな知識を求められる意味での難しさ、1問あたり1分未満の時間でどんどん解いていく難しさなどで、全ての学部で同じような難しさではありません。そのため、傾向をつかみ、それぞれの難易度に合わせた対策を立てていくことが求められます。