学び

早慶とマーチの差・壁とは?偏差値や難易度で徹底比較

2021.02.06

定員厳格化に伴い、合格者が減って私大全体で難化が進んでいる状況。日東駒専までもが偏差値上昇を受ける状況にあり、早慶とマーチの差はかなり縮まったのではないかと言われてはいますが、真実はどうなのか。

早慶とマーチの差を中心に、偏差値以外にも差はみられるのかどうか、細かく解説していきます。

早慶とマーチの差・壁を偏差値で比較

まずチェックするのは偏差値の差。早慶とマーチの差を1校ずつ検証し、差をチェックしていきます。

早慶の偏差値はどれくらい?

早慶の偏差値は60.0~72.5となっており、早稲田の看板学部は偏差値70をマークするなど、偏差値帯としてボリュームが目立つのは65.0~70.0のところです。これは早稲田も慶應も同じ傾向にあり、理系だと偏差値65あたりに名を連ねる学部学科が多いです。主要学部はだいたい65.0~70.0のところに位置すると考えるべきでしょう。(参照:河合塾)

早慶と明治の差

明治大学の場合、主要学部でだいたい62.5~65.0の偏差値となっており、67.5や70.0が多い早慶と比べると5ポイントほどの差が見られます。理系学部は学部学科によって大きく異なり、偏差値的に互角の学部もあれば、文系と同じくらいの差がついている学科、それ以上に離れている学科と分かれています。

早慶と青学の差

青山学院大学は文系がそれなりに善戦しており、明治大学と同じくらいの差かそれより近いところまで接近しています。理系学部も互角の学部学科がある一方、かなり差がついている学部が存在します。10ポイント以上の差がついているケースもあり、明治と比べると理系で差がついた印象です。

早慶と立教の差

立教大学の場合は、文系でもはっきりとした差がつけられている学部が多く、法学部では10ポイントほどの差がついています。ただ特定の学部では偏差値で同じところもあるため、全体で見れば差があるものの、個別で見ていくと大きな差がついていない学部も出てきます。理系に関しては7.5ポイントから10ポイントの差がついており、その差は歴然です。

早慶と中央の差

中央大学の場合は法学部の一部学科で早慶との差がそこまでついていないものもありましたが、基本的には10ポイントほど離れているものが目立ちます。理系でも同じことが言えて、10ポイント以上の差が離れているケースも。新しい学部では健闘を見せているとはいえ、早慶とはかなりの差がついていると言わざるを得ません。

早慶と法政の差

法政大学の場合ですが、こちらも学部によって10ポイント、それ以上の差がついているものが文系理系それぞれで見られます。理系学部の中にはやや肉薄する学科もありますが、数える程度しかなく、おおむね7.5ポイントから12.5ポイントほど離れており、早慶とは相当な差があるとともに、マーチの中でもそれなりに差をつけられている状況です。

早慶とマーチの入試問題の難易度差・壁

早慶とマーチでは偏差値でそれなりに差があり、マーチの中でもそこそこ差がついていることがわかりました。次は入試問題についてです。

早慶の入試問題の難易度

慶應のように国語の代わりに小論文を採用しているところでは、読解力だけでなく専門的な知識や論理的思考力などが問われるため、国語よりも難しく感じることも。早稲田は数学が異様に難しく、学部によっては受験生の平均点が60点満点で10点に満たないケースがあり、異様に難しいことが言えます。特に英語は英検準一級レベルの語彙力に専門性が強い単語を知っておく必要があるため、その難易度はかなり高いことがわかります。

マーチの入試問題の難易度

マーチの入試問題は共通テストレベルかそれよりやや難しいケースが中心で、早慶のように異様に難しい問題が出てくることは少ないでしょう。ただ元々の試験時間が短く、その割に問題数が多いために時間が切迫しやすく、とにかく数をこなさなければならない場面も。いかに正確に問題を解いていくかを問われることになります。1問あたりに時間をかけない、すぐに答えを導く、その難しさも考慮するべきでしょう。

早慶とマーチの入試問題の難易度差とは?

早慶の難しさは1問1問にボリュームがあり、たくさんの文章を読ませた上で複合的な知識によって答えを導く、論理的思考力を問う問題が多く、時間はそれなりにある分、ある程度考えながら問題をこなしていくことが求められます。マーチは1問あたりの難易度が早慶と比べれば高くないものの、それを効率的に解いていく力が問われ、いわば共通テストや旧センター試験で求められたノウハウ、スキルが使えます。このあたりに早慶とマーチの差、壁を感じます。

早慶とマーチの世間イメージの差・壁

早慶もマーチも世間的に誰もが知っている大学ですが、より細かいところまで世間のイメージについて解説します。

早慶の世間イメージ

早慶に対する世間のイメージは権威的なものが目立ちます。早稲田のように多くの総理大臣を輩出していたり、慶應のように多くの経営者を世に送り出したりと、権力を握る人たちに早慶出身者が多いため、権威的なイメージを持つ人が目立ちます。経済界、政界、官僚とそれぞれのカテゴリーで活躍する早慶出身者が非常に多いため、いいイメージを持つ人も少なくありません。もちろん見た目の爽やかさやスポーツの強さ、歴史の長さなどで判断する人もいます。

マーチの世間イメージ

人気面で早慶より上に着やすいのがマーチ。特に青山学院大学は大学全体を見てもイメージが非常によく、ブランド力もあります。ただマーチ内で大きな格差が生まれているのも事実で、法政大学のように苦戦しているケースも。マーチという括りがあるために、マーチそのものにいいイメージを持つ人は確かにいますが、個々にイメージを問うてみると、青山学院や明治のようにいいイメージを持たれるケースもあれば、そうでない場合もあり、早慶とかなり違う要素です。

早慶とマーチの世間イメージの差

早慶が権威的であるのに対し、マーチの場合はそこまで権威的なイメージを持たれることが少ないのが実情です。もちろんマーチから総理大臣経験者も出ていますが、その数は少なく、剛腕で名をはせた総理大臣経験者は東大や早慶に集中します。起業者などで見ても慶應のようにSFCが存在感を見せる一方、マーチにはそれに該当する学部が少なく、イメージに差が生じやすいのも確か。世間イメージは徐々に差が付き、はっきりとしたものになっています。

早慶とマーチの就職状況の差・壁

最後に比べるのは早慶とマーチの就職状況の差。指標などをチェックし、早慶とマーチで就職状況にどんな差が見られるのか解説します。

早慶の就職状況

有名企業への就職率や出身校別の平均年収、実際に就職している企業などを見てみると、早慶はいずれもランキング上位に位置し、私立大学の中でトップクラスに位置しており、順調であることがわかります。早慶まで来れば学歴フィルターで弾かれることがほとんどなく、しっかりと努力さえすれば上場企業に普通に入ることができ、起業にも積極的です。不況であったとしても就職で苦戦するとは考えにくく、大学のブランドと自己アピールがかみ合えば、希望する職に就ける可能性は高いです。

マーチの就職状況

早慶の学生たちを積極的に採用する総合商社やマスコミがある一方、マーチは早慶よりもやや苦戦気味。他の大学群と比べれば健闘しているものの、早慶と比べると見劣りするのが実情です。早慶が上位にランクインしたランキングでもかなり水をあけられてから明治や青山学院が登場し、法政などはそのランキングの圏外になることも。早慶の強さを目の前にするとマーチは多少苦戦気味と捉えた方がよく、その分、個々の努力、自己アピール、演出のうまさを磨いていくしかありません。

早慶とマーチの就職状況の差

早慶が強いのは経営者や管理職などに早慶出身者が多いからです。例えば総合商社だと同じ早慶でも早稲田より慶應が強く、マスコミや広告などでもその傾向があります。早稲田の場合は小売業などで強いという傾向があるようですが、早稲田にも慶應にも強い業界が存在します。しかし、マーチの大学で、この業界はこの大学が強いというものを見つけるのは非常に大変です。その時点で早慶とマーチに大きな差があることがわかります。

まとめ

早慶とマーチでは偏差値を始め、様々なもので大きな差がついていることがわかります。確かに定員厳格化に伴い、マーチでも必要な偏差値が高まっているものの、早慶が偏差値を落としているはずはなく、むしろ少数精鋭となりより大変な状況です。しかも、これまで積み重ねた実績は数年の難化でひっくり返るはずはないため、今後も早慶とマーチの差ははっきりと、一気に縮まることはないでしょう。早慶での争いが年々激しくなり、お互いがお互いをライバル視し、魅力的な大学にしていこうと必死。マーチがこれを上回る戦略を立てているかどうかがポイントになりそうです。