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早慶が推薦ばかりって本当?早慶の今後の推薦傾向も予想

2021.02.06

早慶は受験生のみならず、受験生の親も進学を願う大学群であり、そのブランド力は計り知れません。最近では一般入試ではなく、推薦入試から早慶を目指すケースも出てきています。

ここでは本当に早慶は推薦ばかりなのか、推薦の割合や今後の推薦の傾向などをまとめました。

早慶が推薦ばかりって本当?

早慶は推薦ばかりという風潮は果たして本当なのか、データなどを踏まえて、解説していきます。

早慶には推薦が多い

早慶ではAO入試を始め、推薦入試が複数用意されています。早稲田大学では自己推薦入試、AO入試、公募制学校推薦入試、指定校推薦入試が、慶應義塾大学では自己推薦入試やAO入試、学校推薦型選抜に加え、FIT入試というものがあります。これは法学部を第一志望とする学生向けの総合型選抜の1つで、7つの地域ブロックから優秀な学生を確保していくことも行っています。このように、推薦入試の幅が広く、個性的なやり方が目立ちます。

早慶の推薦の割合はどれくらい?

早稲田大学では、2007年におけるAO入試や推薦入試の割合は33.9%でしたが、10年後には39.5%に増えており、全体の4割が推薦入試によるものです。慶應義塾大学では早稲田程ではないものの、2007年には14.9%だったものが、2017年には18.7%まで増えており、こちらも増加傾向にあります。(参照:プレジデントオンライン)

早慶の推薦は多いのか?

早慶の推薦は多いのか、他の大学と比較した場合、実はそこまで割合は多くないことが明らかになっています。2020年度におけるAO入試、推薦入試で私立大学に入学した学生の割合は52.4%と半数を超えています。早稲田はおよそ4割、慶應が2割弱であることを考えても全体より割合は低めです。早慶いずれも割合は増加傾向にありますが、他の私立大学と比較してもそこまで多くないことがわかります。(参照:ダイヤモンドオンライン)

学生側も推薦入試を利用したいと考えており、何らかの形で8割の学生が推薦入試を利用しようと考えています。この中には指定校推薦も含まれており、日頃勉強に精を出す人は指定校推薦で有名大学を狙うケースは昔から見られます。結果的に一般入試の志願者数が全体的に減少するなど推薦入試の流れは今後強まることが予想されるでしょう。

早慶の今後の推薦の傾向

早慶は推薦入試をどのように活用していくのか、全体的な傾向などをご紹介します。

早稲田大学は推薦を増やす方針

受験生を始め、受験業界に衝撃が走るニュースが2015年12月にありました。早稲田大学創立150周年となる2032年までにAO入試や推薦入試で入学する学生を全体の6割まで増やすというものです。つまり、学力勝負の一般入試では4割の生徒しか入学できないことを意味します。この背景には、入学してからの成績が関係しており、AO入試で入った生徒の成績が良く、それに次いで推薦入試で入学した生徒の成績が良かったという結果になったそうです。

また地域連携型の新思考入試という入試形式も用意され、関東圏以外の学生を取り込む狙いも。これは慶應でも同じような入試形式があるため、慶應に対抗していることも考えられます。

推薦は今後も増えるのではないか

こうした推薦が早慶を始め、今度増えていくことが予想されています。大学のカラー、個性を吟味し、その中で入学したい大学を選んでほしいと大学側が考えている可能性があります。しかもこの動きは私立大にとどまらず、国公立大学、旧帝大でも広がっており、推薦入試の枠は増えている状況です。今までは偏差値が全てと見られていましたが、今後推薦入試の枠は増加の一途をたどり、一定の成果などが出るまでは割合的に増えていくことでしょう。

そもそも大学の推薦が多すぎる理由とは?

そもそもなぜここまで大学の推薦が多すぎるのか、その理由をまとめました。

安定志向の強まり

推薦入試は秋に行われるため、高3秋には進路先が決まる人もいます。心置きなく一般入試に向けて打ち込める人もいれば、共通テストに切り替わるリスクを避けようと推薦入試で早々に決めてしまう人もいるでしょう。こうした安定志向の強まりで安直に推薦入試を利用する人も増えており、それが推薦の多さにつながると考えられます。

手っ取り早く収益を確保したい

大学側にメリットがなければそもそも推薦を増やす必要がありません。最大のメリットは手っ取り早く収益を確保できる点です。定員分の学生を早々に確保できれば、定員割れを起こさず、まとまった利益を生み出すことができます。特に少子化で子供の数が減っている現状では、縮小傾向のパイの奪い合いが激しく行われることはほぼ確実。目先の収益のために推薦を増やす大学も今後増えていくことでしょう。

特色ある学生を求めたい

早稲田が推薦を増やす理由として、入学後の成績の良さを挙げていましたが、指定校推薦であれば高校3年間で勉強を頑張ってきた生徒が入り、AO入試であれば一芸に秀でた学生が選ばれやすくなります。特色があり、個性もある学生が入りやすく、多様性を感じさせる大学になるでしょう。一般入試組は燃え尽き症候群となり、激しい受験勉強の反動で大学の最初で遊んでしまう人もたくさんいます。

京大では特色入試というものがあり、受験勉強だけでなく、高校3年間の学業の実績などがチェックされます。また生徒会、クラブ活動、留学といった部分も見られることに。京大でも特色ある学生を集めようとしており、早慶なども同様の動きを見せ始めるのは必然と考えるべきでしょう。

早慶の推薦とMARCHの一般はどちらが就職に有利?

実際に推薦入試で合格しても、入ってしまえばそれを見分けることは難しく、学生に与えられる番号などでなんとか判別することはできますが、企業側がそこまで見て推薦、一般を見極める可能性は低いでしょう。つまり推薦入試だろうが一般入試だろうが、そこの部分は重要ではありません。大事なのは学歴であり、早慶とMARCHどちらが就職に有利かと問うてるようなもの。指標を見る限りでは明らかに早慶の方が有利に働くため、たとえ推薦で早慶に入っても企業からすれば早慶は早慶です。

同じ早慶出身の学生同士からすると、一般入試で入ったことへの自負を抱く人は確かにいます。ただ、そんな自負は企業からすれば価値を見出しがたいものです。入ってしまえば推薦も一般も関係ありません。

まとめ

推薦は早慶でも増加傾向にあり、利用できるのであれば推薦で入ってしまうのが効率的です。以前は推薦入試、AO入試が学力低下を招くと言われていましたが、本当にそうであれば早稲田が推薦を6割まで増やすという判断はしないでしょう。3年間コツコツと勉強を頑張り、内申点の数字がよく、早稲田などに指定校推薦の枠があれば利用しない手はありません。