学び

早慶の英語難易度・レベルはどれくらい?対策や参考書ルートも解説

2021.01.19

リベラルアーツ教育が進み、英語で授業が展開していく学部が増えています。それは早慶にも言える話で、「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」ことの難しさもあるようです。

今回は早慶に英語の難易度について、それぞれレベルはどれくらいなのか、早慶それぞれの傾向と対策、援護の難易度が高い学部などをご紹介します。

早慶の英語難易度・レベルはどれくらい?

早慶の英語難易度はどれくらいなのか、偏差値や入試問題などからチェックしていきます。

早慶の英語偏差値から見る難易度

河合塾の偏差値で見ると、65から72.5のところに早慶それぞれの学部が集中しています。この偏差値は合格可能性50%、いわゆるC評価の数値なのでもしA評価を目指す場合にはプラス5ポイント、つまり偏差値70から77.5が必要になります。英語の偏差値70と考えると、かなり難しく、相当な点数を取る必要があります。しかも、入試問題は簡単ではないため、かなりの知識が求められることになりそうです。

早慶の英語入試問題から見る難易度

早慶の英語の難易度はMARCHとは比べ物にならないと言われています。これは早慶合格に必要な英単語が6000~10000語と言われていることや、長文問題の長さが非常に長いこと、その割に入試の時間が短いこともあっていかにパッパと的確に解けるかどうかが重要になっていくからです。その中で相当な点数をたたき出さなければ合格にはならないので、私立最難関と言われても納得せざるを得ません。

英語資格から見る難易度

早慶の英語は英検など英語資格と比較してどうなっているのか。巷で言われているのは英検準1級レベルが早慶の入試問題にあたるということです。これは準1級合格に必要な語彙数が最大9000と言われているからで、単語が分からないことには問題の解きようがない点も早慶の英語入試と一致する点です。また単に言葉を覚えればいいのではなく、思考力や柔軟な英作文能力も必要とされ、準1級を合格できるレベルにないときついのではないかという見方でよさそうです。

早慶英語の傾向と対策方法・勉強法

早慶英語の傾向はどのようなものなのか。早慶英語の傾向と対策、勉強法をまとめました。

傾向①:長文が長い

早慶英語の特徴は1つ1つの長文が長い点です。MARCHであれば1つにつき500語ほどの長文が出されます。しかし、早慶は1000語以上が普通で、早稲田商学部だと500語程度のものもありますが、それが4つも5つもあって90分しか与えられないため、英語の平均点は50%を割ります。学部によってはその学部の専門性に合わせた出題もされるため、いかに早く解けるかが求められますが、語彙力の強化も重要です。

対策・勉強法

早慶英語の長文対策としてまず10000語必要とされる英単語のインプットを徹底して行うこと、そして、難関大学向けの英語長文問題集を何度も解くこと、過去問をひたすら解きまくることが求められます。早慶英語は内容のむずかしさもさることながら、1問あたりの時間の短さも特徴的です。語彙力を鍛えることはもちろん、難易度の高い英語長文問題に挑み、点数だけでなく時間にも気を付ける、そして過去問で傾向をつかみ、どこで時間が足りなくなるかを理解することが重要になります。

傾向②:奇問難問が多い

早慶まで行くと、テレビの常識クイズのような出題はされず、奇問難問と表現されるような出題が度々なされます。時に悪問と評され、専門家ですら頭を悩まされる問題も。最近はなかった問題形式が突如復活するケースがあり、対策を立てていなくて慌ててしまうこともあるようです。奇問難問は難関大学ならではであり、ここでふるいにかけている部分もありますが、動揺を誘って時間を無駄に使ってしまうことは避けなければなりません。

対策・勉強法

基礎的な力をつけていることが絶対条件ですが、一番は過去問をとにかく解いて傾向を知ることです。奇問難問はどんなところで出現するのか、出題傾向を分析することも大事です。ただヤマを張るために行うのではなく、可能性を考慮して最大限対策を立てるために行います。例えば慶應法学部では長らく名物だった「質疑応答完成」という問題形式が久しぶりに復活することも起きており、過去問をできるだけ多くこなすことは必須です。

傾向③:自由英作文がある

早慶全ての学部とはいいませんが、多くの学部で自由英作文の問題が出てきます。例えば慶應の看板学部である経済学部では例年自由英作文が登場し、長文問題の題材に関して質問に答えるような出題形式が特徴的です。2020年からは長文問題で一定の点数をとれないと自由英作文の採点が行われない形式となり、より負担がかかります。2020年だと芸術助成金の是非を問うような文章を書かないといけないため、対策は絶対必要です。

対策・勉強法

自由英作文の場合、まず日本語で自分の考えをまとめられるかが非常に重要というよりも、これができないことには話になりません。日本語でまとめられないものが英語でまとめられるはずがないからです。しかも、自由英作文の題材は社会的事象に関する是非を問うものが多く、日ごろからニュースを見て自分の意見を持つことは大事であり、一定の語数にまとめる努力は欠かせません。そして表現するのに語彙力は重要なので、自由英作文を行うための参考書の購入は必須で、第三者に添削をしてもらうことを考えましょう。

早慶英語の参考書ルートを解説

一筋縄ではいかない早慶英語。ここでは早慶英語を攻略するための参考書ルートをご紹介します。

英単語・英熟語の参考書ルート

「英単語ターゲット1200」→「速読英単語 必修編」→「鉄録会 東大英単語熟語 鉄壁」

「英単語ターゲット1200」は、中学英語から始めることができ、最終的に高校の基礎レベルまで高められる参考書です。ここで基礎固めをおこなってから「速読英単語 必修編」に入ります。長文の中に覚えるべき単語があり、これを覚えていくため、長文対策にもなります。MARCHレベルに上がったら「鉄録会 東大英単語熟語 鉄壁」へ。難関大学で求められる語彙のすべてが詰まっており、イラストがしっかりとサポートしてくれます。

英文法の参考書ルート

「成川の『なぜ』がわかる英文法の授業」→「総合英語Evergreen」→「アトラス総合英語 英語のしくみと表現」

「成川の『なぜ』がわかる英文法の授業」は、英文法が苦手な生徒向けに作られた参考書で英文法の基礎の基礎から学んでいけるため、躓いたところから丁寧に理解していくことができます。そこをマスターしてから「総合英語Evergreen」へ。英文法の参考書において最も有名で事細かに書かれている内容は学校の副教材として利用されるほど。「アトラス総合英語 英語のしくみと表現」は、各章の最後に長文が載せられており、文法を学びながら長文も読めるのが特徴的です。

英文解釈の参考書ルート

「入門英文問題精講」→「英文読解入門 基本はここだ!」→「合格へ導く英語長文 Rise 構文解釈」

「入門英文問題精講」は、実際に英文を訳をつけていく際のポイントや文構造で意識すべきポイントをまとめた参考書で、基礎レベルから高めていくことができます。「英文読解入門 基本はここだ!」は、高校の教科書で出てくるような短い文章が登場し、基礎固めを行えます。最終的に到達できるのはMARCHレベルとされています。「合格へ導く英語長文 Rise 構文解釈」は、シリーズ化されており、2段階目がおすすめ。学生が間違えやすい解釈の部分を丁寧に解説します。

英語長文の参考書ルート

「英語4技能ハイパートレーニング 長文読解」→「やっておきたい英語長文700」→「TopGrade難関大突破 英語長文問題精選」

「英語4技能ハイパートレーニング 長文読解」は、単に長文読解をするだけでなく、英文解釈の要素を取り入れ、長文に少しずつ慣れていくことができる参考書です。英文解釈のやり方がわかってきた人におすすめです。「やっておきたい英語長文700」は、1題あたり700語の英文が書かれた文章を読んでいく参考書で、時間を意識しながら問題演習に取り組めます。「TopGrade難関大突破 英語長文問題精選」は、早慶の最難関長文になれるために必須の参考書で、答えを出すまでのプロセスを意識しながら解いていくことで得点力を高められます。

英作文の参考書ルート

「大矢復 英作文講義の実況中継」→「大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」→「大学入試 最難関大への英作文 ハイパートレーニング」

「大矢復 英作文講義の実況中継」は、英作文をどのように作っていけばいいのか、自由英作文を苦手とする人に向けて作られた参考書です。英作文とは何かをしることができます。「大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」は、著者が先ほどと同じで、実況中継で学んだことを活かしながら英作文のレベルを高められます。「大学入試 最難関大への英作文 ハイパートレーニング」も同じ著者なので、継続して学んでいくことが可能です、最終的に早慶レベルまで上昇できます。

早慶の学部ごとの英語難易度ランキング5選

早慶の学部で英語の難易度が高いのはどこか、ランキングにまとめました。ちなみに国際教養学部は英語資格や検定スコアを事前に提出する形のため、ここでは取り上げません。

第5位:慶應大学商学部

慶應の中でも易しいと称されるほど英語の難易度は高くないと言われる商学部。しかし、長文以外の問題が多く、時間のバランスを崩すと一転して焦りを生み出し、スペルミスは問答無用に0点にされるほか、英語の比重が大きい分、プレッシャーがかかりやすいのが特徴的です。

第4位:慶應義塾大学文学部

文学部では長文が1題、およそ2000語という非常に長い長文を読むことになります。その中に和訳や空所補充、説明など色々な予想があり、一筋縄ではいきません。英語辞書を2冊まで持ち込みができるとあって、語彙力が不足してもそこまで不安になる必要はないですが、より適切なワードチョイスが求められる分、辞書が持ち込めても難易度の高さに変わりはありません。

第3位:早稲田大学社会科学部

社会科学部は全問マーク式で難易度はさほど高くなさそうに感じますが、長文の語数が4000語を突破、急激に難しくなり、平均点は40%をわずかに上回る程度に。他の科目が易しく感じられるほど非常に難しいため、ここで結果を出せればライバルに差をつけられることは間違いありません。

第2位:慶應義塾大学経済学部

経済学部は毎年の1つのテーマで長文をそろえてくるのが特徴で、過去は法律、観光、助成金に対する政府の姿勢などがいくつかの長文で表現されています。最後はこれらの長文に関連する自由英作文が出題されるため、幅広い対応や普段から時事的な話題を勉強する姿勢も問われます。それだけ専門性の高い語彙力も必要で、看板学部とあって激戦が予想されるため、難易度はおのずと高くなります。

第1位:早稲田大学政治経済学部

政治経済学部は入試改革が行われ、共通テスト100点分、学部独自試験100点分の200点で合否が決まるようになりました。この中で英語長文問題と自由英作文で独自試験の60点を占め、しかも自由英作文の内容はかなり専門的な内容のため、細かなところまで語彙力をつけ、自由英作文のスキルを高めないと大変です。歴史が浅く、傾向がつかみにくいことも難易度を高める要素です。

早慶の英語はどっちが難しい?

早慶の英語はそれぞれレベルが高く、どちらがより難しいかは決め難いのが実情です。自由英作文の存在や長文の語数の多さなど早慶の学校ごとというより、学部ごとで大きく違うからです。また早稲田の国際教養学部のように入試では英語の検定や資格のスコアを提出する形式もあり、今後は英語の独自試験よりもこれまでに受けた英検などの結果が重要視される可能性もあり、どちらが上かという話は意味をなさなくなる可能性もあります。

まとめ

英語の難易度は非常に高く、語彙力が非常に重要です。専門的な用語をいかに覚えるか、どんな話題でも対応できるのか、そのあたりが問われそうです。特に自由英作文は、日本語でまとめるのも大変な題材が多く、日ごろからニュースなどに目を通しておくことが大事になるでしょう。