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早慶上理の括りはおかしい?早慶と上理のレベル差も解説

2021.01.10

これまでは早慶上智と呼ばれ、早稲田、慶應、上智の3大学がセットになっていました。しかし、最近は東京理科大学が加わり早慶上理と括られる時代に。この早慶上理はおかしいのではないかとネット上を中心に問題視する声が出てきています。

なぜ早慶上理の括りがおかしいのか、その理由を解説するとともに、実際のレベル差や早慶上理の序列などを詳しくチェックしていきます。

早慶上理の括りがおかしいと言われる理由

ネット上でなぜ早慶上理の括りはおかしいと言われてしまうのか。そこには決して嫉妬ではない、明確な根拠と理由がありました。

早慶と上智大学のレベルが異なるから

そもそもの話、早慶上智という本来の括りすらおかしいのではないかという声があります。その最大の理由は早慶と上智のレベルが異なる点です。早稲田と慶應は古くから存在し、野球の早慶戦は大正時代や昭和、戦後間もない時期まで日本を代表する人気コンテンツでした。上智大学も歴史は深く、レベルは早慶に匹敵するものがある一方、ところどころを見ていくと、明らかに早慶と上智ではっきりとした差が生じているのではないかと指摘する声が見受けられます。

早慶と東京理科大学のレベルが異なるから

早慶と上智の関係性ですらレベルが異なるから1つに括るのはおかしいという声が出てくる以上、早慶と東京理科大学も同じような指摘が入るのは仕方ありません。東京理科大学は少なくとも早慶より歴史が浅く、しかもほぼ理系に特化した大学で早慶の人気学部と比較検討がしにくいのもポイントでしょう。上智と東京理科の間でもそれなりの差があるはずだと指摘する声もあるため、早慶と東京理科に関しても同じ指摘を受けることになりがちです。

早慶と上智大学のレベル差はどれくらい?

果たして早慶と上智大学ではどれほどのレベル差があるのか、偏差値、世間のイメージ、就職面の3つに関して解説します。

偏差値面での差

慶應義塾大学は一番低い偏差値が看護医療学部の60.0、最高が医学部の72.5です。早稲田大学は数多くの入試形式がありながら一番低くて偏差値62.5、最高が70.0で、政治経済学部や商学部などが該当します。では、上智大学はどうか。上智大学では最低が偏差値57.5、最高が70.0でした。最低と最高の偏差値を見れば遜色がないように見えるでしょう。しかし、偏差値の平均をとると上智は早慶よりも1つ落ちる傾向にあり、いわゆる中間層で大きく差をつけられているのが実情です。(参照:河合塾)

世間イメージ面での差

早慶の知名度は非常に高く、大学に関する知識が疎い人でも早稲田大学と慶應義塾大学であれば知っている人はとても多いのが実情です。また、歴代の総理大臣の出身大学のランキングでは早稲田大学が2位、慶應義塾大学が4位と存在感を見せており、マスコミにも早慶の関係者が数多くいます。上智大学も1人総理大臣を輩出しているものの、若干差をつけられている状況です。国際的なイメージがあり、オシャレな印象を抱かせる上智大学に上品さを感じる人もおり、独自色で早慶に食らいついているのは確かです。それでも総合的に早慶に差をつけられていると考えるべきでしょう。

就職面での差

就職面の差を見ていくと、中小企業すべてを含めた実就職率ランキングでは、早稲田大学や上智大学はトップ150にも入っていないことが明らかになっています。早慶上智は就職に弱いわけではなく、国家試験を目指す学生、起業を目指す若者などはカウントされていないため、それが数字を下げています。首都圏の大学でトップは中央大学で、それでも84位。この数字だけでは就職面のことはわかりません。(参照:東洋経済オンライン)

一方、有名な起業者はどの大学を出ているのかというリサーチを見ると、早慶が多く、誰もが知る有名企業が並びます。その点、上智大学はあまり多くありません。早慶の学生にとって就職=民間企業ではなく、大企業、国家公務員、起業など様々な選択肢の中で決断をしており、差があるというより意識の違いが鮮明であると考えるべきでしょう。(参照:HR NOTE)

早慶と東京理科大学のレベル差はどれくらい?

早慶と上智の間には微妙なレベル差がありました。では、早慶と東京理科大学にはどんなレベル差があるのか、チェックします。

偏差値面での差

上智との比較でご紹介したように、早稲田も慶應も偏差値帯はだいたい60.0から70.0でその多くは65や67.5に集中します。では東京理科大学はどのような偏差値になっているのか。最低の偏差値は55.0で、最高は62.5です。明らかに早慶と比べて偏差値では大きな差があり、対上智で見てもその差ははっきりとつけられています。唯一の文系学部である経営学部も57.5、もしくは60.0で早慶と偏差値で10ポイントほど差が離れており、確実に差があります。(参照:河合塾)

世間イメージ面での差

日経BPコンサルティングが発表する大学ブランド・イメージ調査において、大学ブランド総合力の1位に東京大学が入り、2位に早稲田大学、3位に慶應義塾大学が入りました。この調査はビジネスマンや中学生上の子どもを抱える保護者、教育関係者にアンケートをとっており、世間のイメージが如実に示されます。ちなみに上智大学は慶應義塾大学からかなり離されたものの4位。東京理科大学は14位と大きな差をつけられています。早慶上智で括られるのはブランド的におかしくないものの、東京理科大学が加わった瞬間、おかしく感じても不思議ではありません。(参照:日経BPコンサルティング)

就職面での差

早慶は大企業への就職率が高いこと、国家公務員を目指す学生がそれなりにいること、起業を目指す人も多いことが挙げられます。では東京理科大学はどのような状況なのか。実は東京理科大学は理工系私大の中では就職率が高く、研究力の高さにも定評があります。4000人以上の卒業生がいる大学の中で実就職率は堂々の1位。偏差値面では早慶にかなり後れをとっていますが、就職に関しては独自性を発揮しているといっていいでしょう。早慶にも負けず劣らずのポジションにいるといっても過言ではありません。(参照:大学通信オンライン)

早慶上理はおかしい!早慶上理の正確な序列とは?

早慶上理で括るのは明らかに苦しい、この括りはおかしい!と主張する根拠は見えてきました。では真の序列はどのようになっているのか、早慶上理内の序列とMARCHや国際基督教大学ICUを含めた序列をご紹介します。

早慶上理の序列

少なくとも早慶はがっぷり四つの互角で甲乙つけがたい状況です。同率1位という表現が正しいかもしれません。先ほどの大学ブランド・イメージ調査で見ても、東京大学と互角を演じているのが早慶なので、序列として妥当です。その調査で4位につけた上智大学は早慶からはそれなりに離された場所に位置しており、東京理科大学はそれよりもさらに離れた場所にいます。偏差値面などを勘案すると早稲田=慶應>上智>>>東京理科大学という序列が妥当でしょう。就職面を考慮しなければ上智と東京理科の差はさらに離れているとみるべきですが、理系学生であれば東京理科も有力な選択肢になっても不思議ではありません。

早慶上理とその他大学の序列

国際基督教大学は教養学部1つしかなく、偏差値は67.5と早慶に匹敵する数値を残します。就職率も高く、日本IBMや楽天、NHKなど様々な業種に卒業生を送り込みます。序列を考慮すると上智と同格と見るべきでしょう。残りのMARCHですが、明治大学と青山学院大学、立教大学は東京理科大学と同格、中央大学がそこからやや離れ、法政大学がこの中では一番下になるでしょう。早稲田=慶應>上智=ICU>>>東京理科=明治=青山学院=立教>中央>>法政という構図になるでしょう。ただし、あくまでも総合的な評価であり、個別の評価となれば多少は変わることが予想されます。

まとめ

早慶上理の括りはおかしいのではないかという疑問に端を発しましたが、偏差値だけを単純に見れば確かにおかしいかもしれません。しかし、就職率などを見ればそれぞれの大学が独自路線を歩んでおり、一概に括りはおかしいと言いきれないのではないかという見方もできるでしょう。早慶の学生は学生の内から起業を目指す人もおり、東京理科大学は研究力の高さが人気となり、就職に有利に働くことも考えられます。上智やICUのように国際色や上品さがブランドにつながるケースもあるでしょう。

偏差値だけで見れば早慶上理の括りはおかしい、ただ、それぞれのブランド力の高さを考えると実はそれぞれの大学がいい勝負をしているのではないかと見るべきではないでしょうか。もちろんMARCHを含め、それぞれを吟味しながら、自分にとってプラスになる大学を目指す、これがあるべき姿と言えそうです。