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早慶上理とは?各大学の特徴や偏差値ランキング・難易度を徹底解説

2021.01.10

受験に熱心なご家庭が増えており、1990年代後半から様々な大学に関するワードが出てきています。その中で頻繁に出てきたのが早慶上智。しかし令和に入って微妙な変化が。早慶上理に変化しつつあるのです。

そもそも早慶上理とは何か、早慶上理それぞれの特徴や偏差値、難易度や就職状況、序列などを解説します。

早慶上理とは?

早慶上理とは、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学の4つの学校名からつけられています。それぞれの大学の特徴をご紹介します。

早慶上理という言葉はいつから使われているの?

早慶と括られるようになったのは大学野球の早慶戦などが始まりとされ、100年近い歴史を誇ります。その後早慶は私大の最高峰として君臨し偏差値はうなぎ上り。ここに追随してきたのが上智大学でした。そこで1980年代になると「早慶上智」という括り方が登場し、予備校で盛んに使われるようになります。では、東京理科大学はどこで入り込んだのか。東京理科大学自身、理工系私立大学の最高峰で、文系の最高峰が早慶上智なら理系の最高峰は東京理科。最高峰同士を組ませ、早慶上理になった説が有力です。ここ数年で使われだしたとされています。

早稲田大学の特徴

私立大学の設置を認めた1920年の大学令によって設立が認められた早稲田大学。学問の独立は学問の活用などを基本理念とし、政治経済学部、法学部、文学部、商学部、理工学部と当時としてはかなり幅広く学部を設置しています。野球やラグビーの早慶戦や早明戦は現代まで続くほど人気が高く、全国に附属高校を設置し、確固たる地位を築いている大学です。

慶應義塾大学の特徴

早稲田大学同様大学令成立と同時に設置が決まった慶應義塾大学。独立自尊を掲げ兵法を学び、学部生全員水泳が必修で50メートル泳げなければ単位がもらえないなど、早稲田とは違うカラーを当時から打ち出します。日本で初めて授業料を徴収したのが慶應義塾大学とされ、今の大学のシステムを確立していきます。

上智大学の特徴

イエズス会が設立し、3学科からスタートした上智大学。70年代までは系譜が同じ青山学院や立教で「JAL」と呼ばれた時期もありました。上智大学が早慶に肉薄できた背景には、受験で英語の難易度を高めて他の科目の難易度を下げたことで英語力のある人を集められたことや早慶に落ちながら上智に受かった学生たちが様々な思いを込めて早慶と同レベルであることを叫びだしたことも要因とされています。

東京理科大学の特徴

東京物理学校をルーツとし、現在の東大にあたる東京帝国大学、京大にあたる京都帝国大学、そして東京理科大にあたる東京物理学校の3校しか自然科学の教育をしていなかった時代もあるほど、長い歴史を誇ります。歴史も相まって東京理科大学は理工系私立大学の最高峰であり、理系でいけば早慶の次に東京理科が来るほどその評価は高く、偏差値以上のポテンシャルを誇ります。

早慶上理の偏差値

早慶上理の偏差値はどのようになっているのか、ここでは各大学の偏差値一覧をご紹介してから詳しく解説します。

早稲田大学の偏差値

・政治経済学部 偏差値67.5~70.0
・法学部 偏差値67.5
・教育学部 偏差値62.5~67.5
・商学部 偏差値65.0~70.0
・社会科学部 偏差値67.5
・国際教養学部 偏差値70.0
・文化構想学部 偏差値67.5~70.0
・文学部 偏差値67.5~70.0
・基幹理工学部 偏差値62.5~65.0
・創造理工学部 偏差値62.5~65.0
・先進理工学部 偏差値65.0~67.5
・人間科学部 偏差値62.5~67.5

一番下の学部で62.5の偏差値で、軒並み70の偏差値を誇る早稲田大学。河合塾では合格率50%のボーダーの偏差値を示しているため、A評価を得るにはさらに偏差値を上げる必要があります。数字が低く出やすい理系学部で軒並み高い偏差値を見せているのも特徴です。早稲田大学にはスポーツ科学部もありますが、河合塾では偏差値が出ておらず、ここでは触れていません。(参照:河合塾)

慶應義塾大学の偏差値

・文学部 偏差値65.0
・経済学部 偏差値67.5
・法学部 偏差値67.5
・商学部 偏差値65.0~67.5
・医学部 偏差値72.5
・理工学部 偏差値65.0
・総合政策学部 偏差値72.5
・環境情報学部 偏差値72.5
・看護医療学部 偏差値60.0
・薬学部 偏差値62.5~65.0

偏差値的には早稲田と大きな差はない慶應義塾大学ですが、総合政策学部や環境情報学部など独自の学部で早稲田を上回っています。ここ数年の偏差値の推移では一部学部でわずかに易化しているものの、それでも偏差値は高く、最難関の私大としてのプライドを守っている状況です。(参照:河合塾)

上智大学の偏差値

・文学部 偏差値62.5~65.0
・神学部 偏差値57.5
・外国語学部 偏差値60.0~67.5
・総合人間科学部 偏差値57.5~67.5
・総合グローバル学部 偏差値65.0
・法学部 偏差値65.0~67.5
・経済学部 偏差値62.5~70.0
・理工学部 偏差値60.0~62.5

偏差値を見ると、基本的に偏差値60をキープする学部が多い一方、一部学部で60を切っています。しかし早慶と併願して受験するケースが目立つ法学部や経済学部では早慶とそん色のない偏差値を見せており、意地を見せます。(参照:河合塾)

東京理科大学の偏差値

・経営学部 偏差値57.5~60.0
・理学部 偏差値57.5~62.5
・工学部 偏差値57.5~62.5
・理工学部 偏差値55.0~60.0
・先進工学部 偏差値57.5~60.0
・薬学部 偏差値57.5~60.0

理系学部はあまり偏差値が高く出ることがないため、60もあれば十分で、A評価を狙うにはさらに偏差値を伸ばす必要があります。全体的に抜きんでた学部はないものの、どの学部も同じような偏差値を保っており、まとまりを感じさせます。(参照:河合塾)

早慶上理の全学部の偏差値ランキング

第35位 上智大学神学部 偏差値57.5
第34位 東京理科大学理工学部 偏差値55.0~60.0
第31位タイ 東京理科大学経営学部 偏差値57.5~60.0
第31位タイ 東京理科大学先進工学部 偏差値57.5~60.0
第31位タイ 東京理科大学薬学部 偏差値57.5~60.0

第30位 慶應義塾大学看護医療学部 偏差値60.0
第29位タイ 東京理科大学理学部 偏差値57.5~62.5
第29位タイ 東京理科大学工学部 偏差値57.5~62.5
第28位 上智大学理工学部 偏差値60.0~62.5

第26位タイ 上智大学文学部 偏差値62.5~65.0
第26位タイ 慶應義塾大学薬学部 偏差値62.5~65.0
第24位タイ 早稲田大学基幹理工学部 偏差値62.5~65.0
第24位タイ 早稲田大学創造理工学部 偏差値62.5~65.0

第21位タイ 慶應義塾大学総合グローバル学部 偏差値65.0
第21位タイ 慶應義塾大学文学部 偏差値65.0
第21位タイ 慶應義塾大学理工学部 偏差値65.0
第20位 上智大学総合人間科学部 偏差値57.5~67.5
第19位 上智大学外国語学部 偏差値60.0~67.5

第17位タイ 早稲田大学人間科学部 偏差値62.5~67.5
第17位タイ 早稲田大学教育学部 偏差値62.5~67.5
第14位タイ 上智大学法学部 偏差値65.0~67.5
第14位タイ 慶應義塾大学商学部 偏差値65.0~67.5
第14位タイ 早稲田大学先進理工学部 偏差値65.0~67.5

第10位タイ 慶應義塾大学経済学部 偏差値67.5
第10位タイ 慶應義塾大学法学部 偏差値67.5
第10位タイ 早稲田大学社会科学部 偏差値67.5
第10位タイ 早稲田大学法学部 偏差値67.5

第9位 上智大学経済学部 偏差値62.5~70.0
第8位 早稲田大学商学部 偏差値65.0~70.0

第5位タイ 早稲田大学政治経済学部 偏差値67.5~70.0
第5位タイ 早稲田大学文化構想学部 偏差値67.5~70.0
第5位タイ 早稲田大学文学部 偏差値67.5~70.0
第4位 早稲田大学国際教養学部 偏差値70.0

第1位タイ 慶應義塾大学総合政策学部 偏差値72.5
第1位タイ 慶應義塾大学環境情報学部 偏差値72.5
第1位タイ 慶應義塾大学医学部 偏差値72.5

早慶上理の難易度はどれくらい?

早慶上理の難易度はどれくらいか、様々な面から解説を行います。

偏差値面での難易度・レベル

偏差値面は先ほどのランキングを見れば一目瞭然で、安定的に偏差値が高い早稲田大学、ランキング上位にいる慶應義塾大学、一部学部で早慶に追随する上智大学、理系に限れば早慶に食らいついている東京理科大学という構図に見えます。東京理科大学がランキング下位に多いため、勘違いしてしまう部分もありますが、理系学部で偏差値60以上というのはかなり限られます。

大学群ランク面での難易度・レベル

早慶が抜きん出てすぐ上智が食らいつき、やや離れて東京理科大という構図ですが、大学群で考えると下位学部でようやくMARCHや関関同立と同格になります。しかし、同じような学部で揃えるとMARCHや関関同立とは一定の差が見られます。そのため、MARCHや関関同立以上の勉強量や演習量が問われるくらい、早慶上理はそれなりの難易度であることがわかります。

入試問題面での難易度・レベル

入試問題に関しては、早稲田大学において国語や地歴公民で難問奇問が出やすいとされるなど、一目見ただけではすぐに解けない問題が出ることがあります。これは慶應義塾や上智でも同じで、基礎ができれば解けるものの、どうやってそれを活用していくかに重点が置かれます。ストレートに知識を問う問題は偏差値が上がれば上がるほど少なく、ひねった問題が目立ち始めます。そのため、早慶専門の参考書や問題集、過去問をこなさないと攻略は難しく、難易度は高めです。

早慶上理は上位何パーセント?

MARCHの偏差値で上位15パーセントほどと言われていますが、より偏差値が高い早慶上理ではさらに狭められ、偏差値65だと上位7パーセントほどになります。早慶上理の全学部の偏差値の平均がだいたい65あたりに来るため、上位7パーセントが一応の結論です。ちなみに偏差値70の学部だったら上位2パーセント、偏差値72になると上位1パーセントに。河合塾のボーダーは合格可能性50%で設定されており、実際にはさらに偏差値を伸ばさないといけません。そうなると上位1パーセントを切る偏差値74を視野に入れる必要があります。

早慶上理はおかしい?その序列とは?

早慶上理に関しては、序列的におかしいのではないかという声もあります。早慶上智はなんとなくわかるものの、東京理科大学が加わるのはおかしいのではないかという意見です。もし偏差値で序列をつける場合には「早慶>上智>>>東京理科」という序列でも不思議ではありません。しかし、この後紹介する就職状況では東京理科の存在感が光っており、少なくとも偏差値だけで見た序列とは言い難いです。偏差値だけで判断するのであれば早慶を頂点にその下に上智、かなり離れて東京理科となります。

早慶上理の就職状況

早慶上理はどれくらい就職に強いのか、就職状況について解説します。

早慶上理は就職に強いのか

結論から言えば、早慶上理は全体的に就職に強いことが言えます。これは有名企業への実就職率の指標や30歳時の想定年収が私立内で高いことがその要因です。特に東京理科大は理工系大学の最高峰に位置し、その信頼感は高く、企業は東京理科大を高く評価します。早慶上理は就職に強いというのは正しいと言えるでしょう。

早慶上理の有名企業就職率

2021年に発表された有名企業400社への実就職率ランキングで、私立1位に輝いたのは慶應義塾大学でした。そして私立3位に入ったのがなんと東京理科大学、次いで早稲田大学、上智大学と続いており、早慶上理は大企業への就職に滅法強いことが明らかになっています。ランキングでは理工系大学が数多くランクインしており、2位は国公立の東京工業大学、私立2位が豊田工業大学など理工系学生を求める企業の姿が浮かび上がります。(参照:大学通信オンライン)

早慶上理の30歳平均年収

出身大学別年収ランキングにおいて、30歳時の想定年収私立1位になったのがここでも慶應義塾大学で、687万円でした。早稲田大学が私立2位で625万円、上智大学が私立4位で600万円、東京理科大学が5位で583万円と、ここでも早慶上理が上位を独占します。国公立大学が上位を独占している中で、私立で健闘しているのは早慶上理。MARCHはトップ30の下位で辛うじてランクインする程度です。(参照:Openwork)

早慶上理とその他大学の比較

早慶上理内の序列がはっきりとしたところで、それ以外の大学との比較を行っていきます。

早慶上理とMARCH(マーチ)

MARCHは早慶上理と同じくらい有名な大学群ですが、偏差値面や就職面では早慶上理の方が頭1つ抜け出していると言えます。特に就職面では確固たる差が全体的についており、浪人してでも早慶上理を狙う人も昔はいました。現在は定員厳格化の影響もあって安全志向となり、現役で手堅くMARCHを目指す人も少なくありません。

早慶上理と関関同立

関関同立は関西のMARCH的な存在の大学群で、レベルはMARCHとほぼ同じです。MARCHとほぼ同じということは基本的に早慶上理とも一定の差がついている状況ですが、関西圏だと関関同立の人気が高いため、地域によっては就職面で対等になる場面があるかもしれません。

早慶上理とICU

国際基督教大学ICUは独自色が強く、なかなか比較が難しいですが、就職面では健闘しており、早慶上理と肩を並べるところにいます。英語力を重視しており、上智大学とライバルになりやすいですが、現状では偏差値含めて互角、接戦です。

早慶上理と旧帝大

旧帝大は国立大学で、学費は安く入試に必要な教科数が多く、よりハイレベルな学力が問われます。このため、早慶上理よりも難易度は高く、偏差値も高めです。就職面で強いのは当然で、年収でも早慶上理と対等です。学歴フィルターの心配が全くなく、地方にある旧帝大であればそのエリアで無類の強さを発揮します。

まとめ

早慶上理はどこも立派な成績を残し、それなりの実績、歴史を誇ります。偏差値だけでは測れないものがちゃんとありました。MARCHとは確固たる差をつけており、日本で最も優れた私立大学群と称しても何ら違和感はなく、今後も早慶上理の存在感は増すことでしょう。