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MARCH(マーチ)理系は就職に強いのか?文系や他大学との比較も

2021.01.10

職業の多くはAIによって代替可能と言われる時代に入ろうとしており、替えがきかない職業、手に職をつけようと学生時代から考えている人も少なくありません。特に理系はスキルを身につけやすく、MARCHに入る理系学生たちも同じです。

MARCHの理系は就職に強いのかどうかを中心に、有名企業への就職率や就職先、生涯年収などMARCHの理系学生の就職の強さについて解説します。

MARCH(マーチ)理系は就職に強いのか

MARCHの理系学生は本当に就職に強いのか、複数のファクターから就職に強いのか否かについて解説します。

MARCH(マーチ)理系は就職に強い

結論から述べると、MARCHの理系は就職に強いと言えます。そもそもMARCHという大学グループのブランドは全国区であり、明治、青山学院、立教、中央、法政の各大学それぞれの知名度も抜群です。全国各地で知られている大学であるため、就職に関して大学名が信頼の証となり、就職に結びつきやすいことが言えます。

次項からはなぜ就職に強いと言えるのか、根拠となる数字や生涯年収について解説を行っていきます。

MARCH(マーチ)理系の有名企業への就職率

有名企業や公務員に絞った就職率に関する調査が行われており、この中で有名企業400社と公務員を合わせた実就職率というものが出てきます。対象を文系理系それぞれの学部がある総合大学に絞ったところ、1位だったのが早稲田大学で40%ほどでした。MARCHの中では明治大学が35%、青山学院大学が33%、中央大学と立教大学が31%、法政大学が27%となっており、私立大学の中でも上位を占めています。基本的に有名企業への就職率が高いことはこれで証明されました。(参照:大学別「有名企業400社+公務員」実就職率(2019年卒))

純粋に有名企業400社の実就職率だけを見ると、明治大学や青山学院大学に関しては日本の最高学府である東京大学を上回っていることが明らかになっています。また明治大学の学科別就職率を見ると、どの学科もおおむね90%を超えており、理工学部機械工学科にいたっては98.9%を記録しています。人数でいけば文系が多い一方で文系のみが優れているためにその数字になったと考えるのは難しく、MARCHの文系も理系も同じようなポテンシャルを持っている可能性が高いです。(参照:明治大学)

MARCH(マーチ)理系の実際の就職先

次にMARCHの理系学生は卒業後どの企業へ就職したのかについて解説します。MARCHの各大学は就職先に関して人数の多い順に紹介するなど、実際の就職先の紹介を行っています。例えば明治大学の理系学部で最も就職者が多かった企業はSCSK(株)です。この会社は住友商事のグループ会社でシステムインテグレータの会社として知られ、時価総額は7000億円ほどの上場企業です。

明治大学の理系学部で2位だったTIS株式会社もシステムインテグレータとして国内有数の会社で時価総額は1兆円に迫ろうとしています。3位には富士通と日立、5位にNECなど誰もが知る名だたる有名企業に多くの卒業生を送り込んでいることが明らかです。この傾向は他のMARCH系大学にも言えます。就職先を見る限り、時価総額が1兆円に迫るような有名企業に頑張れば入れる可能性は十分にあるでしょう。(参照:明治大学)

MARCH(マーチ)理系の生涯年収

就職率は高い、有名企業にも入れる可能性も十分にあると来れば、あとはMARCH理系の生涯年収が気になるところです。まず生涯年収の平均に関するデータをご紹介します。大卒の場合、生涯年収はおよそ3億円とされています。ただ企業規模に応じて違いがあり、従業員が100人以下の規模の企業で働き続けると大卒では2億円台の前半にとどまり、1,000人以上の規模となると3億円を超えます。要するに1,000人以上規模の大企業、有名企業に入らないと生涯年金で1億円を損する恐れが出るということです。MARCH理系の生涯年収を考えれば、大企業に入れば3億円はもらえるとみるべきでしょう。(参照:北陸銀行)

最近公開された生涯給料ランキングにおいて、理系学生が就職する可能性が高いシステムインテグレータ系の最大手であるオービックが4億円に迫る生涯年収をマークし、全体の36位につけています。製薬会社なども多く名を連ねており、かなり夢を感じさせます。(参照:東洋経済オンライン)

MARCH(マーチ)理系と文系ではどちらが就職に有利?

ここまでMARCH理系の就職の強さと生涯年収の高さについてご紹介しました。その一方、文系も十分勝負になるし文系だって就職に有利ではないかと考える人も多いでしょう。ここでも先に結論から述べると理系の方が有利と言えます。

最大の理由は学生時に得られるスキルにあります。理系学生は大学の4年間で研究を行い、技術を磨きます。そしてその研究や技術を基に就活に挑みますが、文系の場合、そのスキルがありません。たとえ経済や経営のことを学んでも経営陣からすれば机上の空論としか思われないのです。いわばスキルがない状態なので最初は営業をさせられます。理系であれば特定のスキルを持つ人を募集するという求人に飛び込むことができます。

文系だとスキルがない分、何が左右するかといえば大学名やこれまでの経験など。MARCHの文系だけでは決め手にはならず、プラスアルファが必要です。そのプラスアルファを既に有しているのが理系です。

MARCH(マーチ)以外の理系大学と就職力を比較

MARCHの理系が就職に強いことが明らかになりましたが、理系大学として有名な四工大や東京理科大学を比べるとどうなのか。就職力の比較を行っていきます。

四工大とMARCH(マーチ)理系

理系学部に特化した芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学を総称した四工大。MARCHなどの総合大学が人気を集め、景気が不安定になっていくにつれて世間がブランドを求め始めたことで理工系の大学は危機感を募らせます。技術者を育てるために一致団結して発足したのが四工大のネットワークです。偏差値的にはMARCHのやや下に当たりますが、学歴フィルターにはかかりにくいと言われています。理系に特化しており、理系に関する企業であれば四工大への信頼度は高く、MARCH理系とほぼ同等と言っても過言ではありません。

実際に四工大の卒業生の就職先をチェックすると名だたる有名企業が登場します。人数の面でさすがに違いはありますが、四工大でも十分大企業への就職は狙えます。有名企業400社への実就職率ランキングで、芝浦工業大学は15位に入っており、明治大学や青山学院大学を上回ります。ただ四工大の中でも若干差があるため、厳密には芝浦工業大学や東京都市大学ならばMARCH理系と互角で、それ以外はやや下回るのが実情です。(参照:東洋経済オンライン)

就職に関しては四工大の中でもMARCHと互角、もしくは勝っている大学とMARCH理系に比べればやや苦戦しているところに分かれます。とはいえ、四工大のブランド力は侮れません。

東京理科大学とMARCH(マーチ)理系

東京理科大学は理系の学部ばかりの理系特化型大学です。早慶上智に東京理科大学が加わった「早慶上理」というグループが形成されるなど、理系の中では早慶と肩を並べるほどと言えます。MARCHの理系からすれば東京理科大は格上であり、偏差値の面では東京理科大にやや差をつけられている状況です。果たして就職面ではどうか。結局のところ、就職面でも東京理科大の方が上になってしまっています。

元々東京理科大学は研究が充実しており、大学別の科研費ランキングで東京理科大は26位に入っています。一見すると微妙な順位に見えますが、その上にいるのはほとんどがっ公立大学。私立大学で見ればかなり上位で、トップ30にMARCHは入っていません。国に申請を行い、審査によって採択されることで科研費が助成されます。東京理科大学は国のお金を使って思う存分研究が行えることが言えるでしょう。研究を熱心に行えばそれだけスキルも磨かれ、就職に結びつきやすくなります。

MARCHの各大学は潤沢な資金で研究費を出しますが、年間で10億円以上国から助成してもらえる東京理科大学とは違ってくる部分も出てきます。現状では東京理科大学にやや劣勢というのが言えそうです。

まとめ

MARCH理系は就職に強いことは間違いありません。文系と比べても互角であり、スキルがある分、理系の方が有利といってもいいでしょう。とはいえ、上には上がいるのが実情で東京理科大学との比較ではやや厳しいかもしれません。それでもMARCHというブランド力は大きく全国に知られているのは魅力です。理系学生の選択肢、受け皿としてMARCHは必ず機能するでしょう。