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【早慶上理とMARCH(マーチ)】偏差値・難易度・就職力などを徹底比較!

2021.01.10

塾や予備校では同じような偏差値の大学をひとまとめにしていく風潮があります。その象徴がMARCHであり、学生であればだれもが知っています。そしてMARCHよりもさらに上に位置するグループに早慶上理があります。この2つのグループ、果たしてどのような関係性なのでしょうか。

今回は早慶上理とMARCHの関係性について掘り下げていきます。

早慶上理とMARCH(マーチ)とは?

そもそも早慶上理とMARCHはどのような大学で構成されているのか、皆さんはご存じですか?改めて早慶上理とMARCHについて解説します。

早慶上理

早稲田大学

早稲田大学は大隈重信が設立した東京専門学校を前身とし、1920年に設立された最も古い私立大学です。政治経済学部をメイン学部とし政治経済系を中心に学部を作り上げ、政財界やマスコミなどに多くの卒業生を送り込み、早稲田大学の学閥を様々な場所で構築しており、現代社会に影響力を与える大学でもあります。

慶應義塾大学

慶應義塾大学は福沢諭吉が開校した蘭学校がルーツとし、こちらも1920年に設立された早稲田大学と同じく最も古い私立大学です。最初に立ち上げたのが文学、理財、法律の3つで、これに医学が加わえて慶應義塾大学が立ち上がりました。当初教育界へ多くの卒業生が流れていったものの、早稲田大学に対抗するようにこちらも政財界に多くの卒業生を送り込んでいます。

上智大学

上智大学は時のローマ教皇ピウス10世からの命によって誕生した私立大学です。カトリック系の大学でありながらも世界中から留学生を集め、様々な宗教の学生が勉強しており、多様性を感じさせる大学でもあります。当初は哲学科、ドイツ文学科、商科の3つでスタートし、経済や法律などが加わるのは1932年のことでした。

東京理科大学

東京理科大学は、明治時代に設立された東京物理学校を前身とし、1949年に創立された大学です。理工系の大学は国内に少なく、自然科学教育を行っている機関としては2番目に古い歴史を誇ります。夏目漱石の坊っちゃんにも登場するなど、昔の小説の部隊にもなるなど歴史が深く、理系に絞った大学としては最高峰に位置する大学です。

MARCH(マーチ)

明治大学

明治大学は江戸幕府直轄の研究機関をルーツとし、同じ志を持つ法律家たちが集まって作られた私立大学です。法律家が集まったこともあり、法学部と商学部の2つでスタートします。総理大臣にもなった西園寺公望などが支援しており、その歴史は早慶とほぼ同じくらい古い一方、女子教育に先進的に取り組んできたのも大きな特徴です。

青山学院大学

青山学院大学はアメリカの宣教師たちが立ち上げた複数の学校が合併して作られた大学です。当初文学部と商学部、工学部で設立され、その後学部を増やしていきます。実際に大学になったのは戦後ですが、早慶や明治と同じ時期には大学化を目指そうとしたものの、度重なる不幸やアクシデントにより、30年近くの時を経て悲願の大学化を果たした経緯があります。

立教大学

立教大学はアメリカの宣教師が立ち上げた立教学校を前身とする私立大学です。ミッションスクールの1つであり、アメリカ式のスタイルでスタートして1922年に文学部や商学部などが設置されます。国際的なカラーを大切にしており、現在も昔ながらの伝統を守り続ける老舗の学校です。

中央大学

中央大学は法律家によって設立された英吉利法律学校をルーツとする学校です。名前の通り、イギリスの法律を学ぶ学校として作られましたが、日本も近代法となったことで方針が替わり、経済学科が設置されてから中央大学に変わります。歴史は早慶や明治と同じく、1920年からスタートし、法科の中央の異名を誇る大学です。

法政大学

法政大学は東京法学社と東京仏学校をルーツとする私立大学です。中央がイギリス法なら法政はフランス法ということで法学を中心とする大学になっていきます。自由を前面に押し出し、現在にも通じる多様性やMARCHの大学の中でもかなり先鋭的な学部学科を展開するなど、ワールドワイドに通じる大学を目指しています。

早慶上理とMARCH(マーチ)を徹底比較

様々なルーツ、特色を持つ早慶上理とMARCHの各学校。ここではこの2つの大学群を様々なファクターで徹底比較します。

偏差値面での比較

平均的な偏差値のデータを見ると、早稲田大学が偏差値62.5~70.0、慶應が偏差値60.0~72.5と両者甲乙つけ難い状況になっています。上智は偏差値57.5~70.0とわずかに下回る程度ですが、「早慶上智」はほぼ同じ立ち位置であることがわかります。東京理科は偏差値面で早慶上智より10ポイント低いですが、理系で考えると遜色ないところにいます。

対するMARCHは明治が偏差値57.5~65.0、青山学院は偏差値52.5~65.0、立教が偏差値55.0~67.5、中央が偏差値52.5~65.0、法政が偏差値50.0~65.0となっています。似たような偏差値ですが、明治は学部間で偏差値にバラつきがないため、この中では最上位ということになりそうです。(参照:河合塾)

入試難易度面での比較

入試の難しさで比較すると早慶に関しては志願者に落ち込みが見られます。特に早稲田大学は数十年ぶりに最終志願者が10万人を割り込み、政治経済学部に至ってはほぼ4割減に。これは共通テスト導入を契機に各私大で入試改革が行われた影響で、青山学院大学でも同様の傾向が見られます。またコロナ禍でも対面授業を打ち出す大学では安定的だったとされ、上智大学は志願者の影響が少なかったとされます。(参照:朝日新聞)

定員の厳格化もあり、ほとんどの大学が難化傾向にあるため、入試難易度はどの大学も高まっています。そのため、偏差値通りの入試難易度と考えるのが妥当で、あとはその時の情勢次第と言えそうです。

合格に必要な勉強時間の比較

早慶に合格するためにどれだけの勉強時間が必要なのか、実際に調べたところ、偏差値50スタートなら平均2800時間が必要という結果が出ています。2月の入試から逆算していかに2800時間を確保できるかがポイントになりそうで、これは同じ偏差値帯の上智にも言えるでしょう。(参照:武田塾)

一方の東京理科やMARCHはおよそ2000時間程度とされ、効率よくやれば1500時間程度でもいけると言われ、早慶上智とは1000時間ほど違います。

人気面での比較

高校生およそ20万人が答えた大学人気ランキング。実は私立の1位は青山学院大学で、5位に明治大学が入っています。明治大学を挟むように4位に慶應、6位に早稲田、7位に上智と続き、その下に中央や立教が続きます。軒並み理工系の大学は苦戦しており、東京理科はこのランキングには入っておらず、人気面ではMARCHに軍配が上がります。(参照:ReseMom)

立地面での比較

基本的にほぼすべての大学が都心部を本拠地としており、立地面で大きな差は見られません。とある調査でキャンパスがきれいな大学という設問があり、そこでは青山学院大学が人気を誇り、早慶上理が追随する形になっています。駿河台や池袋、高田馬場、三田など様々な場所にキャンパスがある中で、表参道が近くにある青山学院大学のイメージは高いです。(参照:リクルート総研)

世間イメージ面での比較

2020年に調査された大学ブランド力ランキングでは、全体の2位に早稲田、3位に慶應、4位に上智が入りました。MARCHだと最上位が青山学院の5位、明治の7位、立教の12位と続きます。ちなみに東京理科が14位に入っており、早慶上理はトップ20にランクインしている一方、MARCHは法政大学がランクインしていません。この調査は全国の社会人に調査をしており、世間のイメージが反映されやすくなっており、世間のイメージでも早慶上理が上と見るべきでしょう。(参照:ReseMom)

就職の強さにおける比較

2021年有名企業400社実就職率ランキングで3位に入ったのが慶應義塾大学、5位に東京理科大学、10位に早稲田大学、15位に上智大学と早慶上理が私大トップ5の中でほぼ独占状態となっています。そこからかなり下がって明治大学が入っており、就職の強さでは有無を言わさず早慶上理の方が上です。理工系大学は就職に強い傾向にあり、東京理科大学もその流れに乗っている形です。(参照:大学通信オンライン)

卒業後の平均年収の比較

大学別の平均年収ランキングでは全体の3位に慶應義塾大学が入っており、632万円となっています。その他上位の大学は国立大学が多く、私大2位が早稲田大学、3位に東京理科大学、4位に上智大学とこちらも私立上位は早慶上理が独占しています。その下にMARCHの各大学が並んでいるため、平均年収の部分ではこちらも早慶上理の方が断然上です。(参照:武田塾)

早慶上理とMARCH(マーチ)とその他の大学をレベルを比較

実績や実力面で私立のトップクラスにいる早慶上理、その下につけざるを得ないものの人気面でリードするMARCHという構図が出来上がっている状況。さらに別の大学を加えた時、どんな力関係になるのか解説します。

早慶上理とMARCH(マーチ)とICU

国際基督教大学ICUは先ほどの実就職率ランキングで明治と青山学院の間に位置し、卒業後の年収でもMARCHとほぼ同レベルに位置します。偏差値面ではMARCHの偏差値上位学部と互角を演じており、少なくともMARCHと互角を演じているか、やや上回っている可能性があります。そのためICUは早慶上理と比べると若干差をつけられていると言えるでしょう。

早慶上理とMARCH(マーチ)と関関同立

関関同立はMARCHと比較されることが多く、様々な指標でMARCHと互角です。関西圏ではMARCHよりも関関同立が優勢になるなど、甲乙つけがたい状況と言えます。そのことを考えると早慶上理と関関同立はMARCHと同じだけの差がつけられていると見るべきで、関西圏ならその差が若干縮まるようなイメージでいいでしょう。

早慶上理とMARCH(マーチ)と旧帝大

早慶上理と互角、もしくは上回ってくる存在が旧帝大です。実就職率ランキングや平均年収など様々な面で早慶上理とほぼ同じか上回ってきます。偏差値でも東大などが早慶を上回っており、東大の知名度、ブランド力は早慶を超えます。早慶上理の上に旧帝大が来る形になり、MARCHとは相当な差がついていると見るべきです。

まとめ

早慶上理の就職での強さ、平均年収の高さは凄まじく、MARCHと相当な差がついています。人気面ではMARCHの方が上で、東京理科大学は知る人ぞ知る大学として玄人好みされていることがわかります。近年少子化や入試改革で地殻変動が起きようとしていますが、現状早慶上理とMARCHの差はつまりにくいかもしれません。