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【MARCH(マーチ)理系徹底解説】難易度や就職状況、穴場学部を詳しくご紹介

2021.01.10

安定した職に就くために手に職をつけたいと考える人は年々増えています。すると、学部選びにも変化があり、就職に強い大学や学部を目指そうとするものです。近年注目を浴びるのが理系学部、その中でもMARCHの理系学部はなかなかの狙い目と言われています。

今回はMARCHの理系学部にスポットを当て、MARCH5大学の特徴から難易度、おすすめの穴場学部などを解説します。

MARCH(マーチ)理系の基本情報

MARCHといえば明治、青山学院、立教、中央、法政があります。この5大学の理系学部を解説します。

明治大学理系

明治大学の特徴

明治大学は当時の若手法律家が集まり、法律などを教えるために作られた明治法律学校が前身です。年々進化を遂げる中で1944年に設立された東京明治工業専門学校から派生した理工学部、1946年に誕生した明治農業専門学校から発展した農学部は70年以上の歴史を誇ります。2013年に誕生した総合数理学部はAI時代に備えるためのIT系人材を多く送り込む場として人気が高く、その時代にアジャストした学部を作り続けます。

明治大学理系のキャンパス情報

3つの理系学部のうち、理工学部と農学部は生田キャンパス、総合数理学部は中野キャンパスを利用します。生田キャンパスは1962年に校舎が建てられ、60年の歴史があります。年々校舎が増えていき、受け入れ態勢や研究の教科を進める一方、農学部専用の農場があるのも特徴です。中野キャンパスは総合数理学部設置と同じくして誕生すると同時に、文系学部である国際日本学部もここで学ぶため、文系理系が初めて一緒に学ぶ場にもなっています。

明治大学理系の学部と偏差値

明治大学理工学部の偏差値は57.5~62.5、農学部の偏差値も同じく57.5~62.5、総合数理学部も57.5~62.5の偏差値です。学科によって変動するのはどの学部も同じですが、57.5の偏差値が若干少ないのが農学部で、この中ではわずかにリードしている形になります。(参照:河合塾)

青山学院大学理系

青山学院大学の特徴

宣教師によって作られた青山学院大学は大学として認められたのが1947年とMARCHの仲では後発で、このタイミングで工学部が設置されます。工学部から理工学部に切り替わったのが1965年のことです。時代の要請に応えた形で立ち上げる一方、全学部共通の必修科目青山スタンダートで教養を教え込むなど、どの学部にいても青山学院大学の生徒としてあるべき姿を理解し、社会人で役に立たせることができます。

青山学院大学理系のキャンパス情報

理工学部があるのは相模原キャンパスです。その前は世田谷キャンパスでしたが、厚木キャンパスから相模原キャンパスに切り替わった2003年に理工学部も移転を果たします。理工学部だけが孤高の存在だった中、相模原キャンパスでは文理融合型キャンパスを目指そうとしており、地元企業にとって期待が集められていました。それに応えるかのように様々な設備を充実させており、移転後20年ほどでかなり立派なキャンパスに成長しています。(参照:Between)

青山学院大学理系の学部と偏差値

青山学院大学は理工学部1つのみで、偏差値は52.5~60.0です。52.5を記録するのは1つの学科のみで、偏差値55.0、もしくは偏差値57.5が多いです。偏差値60を記録するのは情報テクノロジー学科で、AI時代に備えたい学生などの思惑が感じられます。(参照:河合塾)

立教大学理系

立教大学の特徴

聖書と英学を学ぶ私塾として立ち上げられ、ミッションスクールとしても知られる立教大学。理学部は研究に熱心でJAXAのプロジェクトに参加し、はやぶさ2に搭載したカメラの開発などにも携わり、宇宙物理学を扱う教員が多いこともあって、宇宙文理の世界はトップレベルと言われています。入学してから本格的なことを学べるのは他の学部も同じで、入ってからの伸びシロを感じさせるのが特徴的です。

立教大学理系のキャンパス情報

理学部があるのは池袋キャンパスです。赤レンガ造りの校舎が象徴的ですが、実際に学ぶキャンパスは13号館で、21世紀に入ってから稼働が始まります。最先端の実験設備などを取り揃え、13号館丸々理学部が使えるようになっており、最先端の研究が13号館で行われ、世界をアッと言わせる研究が日々進行中です。

立教大学理系の学部と偏差値

立教大学理学部は、偏差値55.0~57.5です。唯一55.0の学科が数学科でそれ以外は57.5です。しかし、宇宙物理を中心に世界でも評価を集める学科があることを思えば、偏差値57.5はかなり狙い目と言えるでしょう。(参照:河合塾)

中央大学理系

中央大学の特徴

イギリス法を教えるために作られた英吉利法律学校が前身の中央大学。法科の中央とも呼ばれる中、工学部は1949年に誕生。その目的は戦後からの復興支援でした。1967年に理学系が加わって理工学部となり、産業構造の変化などに合わせて学科を増やし、10学科がある状況です。研究力が高いことで知られ、私大では最速で大学院の博士課程設置が認められるなど、意外な部分も見せます。(参照:中央大学)

中央大学理系のキャンパス情報

理工学部があるのは後楽園キャンパスです。近くに東京ドームがあるなど超一等地ということもあり、面積はやや狭めな中で最大限フル活用しており、研究室や実験室を行う建物を次々建てていき、研究力アップに貢献しています。

中央大学理系の学部と偏差値

中央大学理工学部の偏差値ですが、52.5~60.0です。偏差値を下げているのは特殊な試験方式が絡んでいるケースで、一般的な入試形式では偏差値55以上のところが目立ちます。共通テスト併用入試だと高めに出てしまうのが理工学部の傾向となっています。(参照:河合塾)

法政大学理系

法政大学の特徴

日本最古の私立法律学校として設立した東京法学社を前身とする法政大学。理工学部の前身にあたる航空工業専門学校が1944年に立ち上がり、1950年に工学部へ。理工学部になったのは2008年で、その前年にデザイン工学部、同じ年に生命科学部が誕生。MARCHの中で理系学部の進化と整備が急ピッチで進んでいます。

法政大学理系のキャンパス情報

法政大学の理系学部はいずれも小金井キャンパスで学びます。2007年からキャンパス整備がスタートし、数年かけて再編。理系学部の進化と小金井キャンパスの整備はセットで進められ、最先端研究ができる設備を整え、研究に専念できる環境を作り上げ、学生や教員の満足が高まっていることでしょう。

法政大学理系の学部と偏差値

理工学部は偏差値52.5~57.5、デザイン工学部も偏差値52.5~57.5、生命科学部が50.0~60.0となっています。生命科学部で50.0を記録するのは環境応用化学科のA方式で、数学、理科、外国語の3教科です。しかし2教科で済むT方式では偏差値55に跳ね上がっており、52.5に限りなく近い50.0と考えるべきでしょう。(参照:河合塾)

MARCH(マーチ)理系は難しい?難易度を解説

MARCHの理系は難しいものなのか、偏差値などを踏まえて難易度を解説します。

明治大学の難易度・レベル

明治大学の偏差値は学部によって違いはほとんどなく、MARCHの中では一番上位です。難易度も当然高いですが、学部学科によって試験内容が違うのが特徴的で、例えば農学部の食料環境政策学科であれば国語と外国語、地歴公民で試験に臨めるため、文系学部とほぼ同じ62.5を記録しています。

青山学院大学の難易度・レベル

青山学院大学の場合、学科の再編が行われたばかりで難易度がどのように変化するかはまだ微妙な情勢です。学科によって偏差値に違いがあり、学びたい内容によってだいぶ異なります。それでも偏差値55.0や57.5が多く、レベルは明治よりやや下です。

立教大学の難易度・レベル

立教大学は偏差値55.0や57.5が多いため、レベルは青山学院とほぼ同じです。しかし、立教は入試形式が少なく、しかも、英語の独自試験が廃止されたため、2年間で最も成績がよかった英語の外部試験が活用できます。これにより、英語力がかなり重要視され、偏差値以上の難易度になる可能性も。長い期間をかけて英語力を向上させる必要が出てきました。

中央大学の難易度・レベル

中央大学は一般入試よりも共通テスト併用式の入試の方が偏差値が高いため、腰を据えて一般入試で勝負するのが確実です。それならば偏差値55.0が多く、青山学院や立教より下回る学科が目立ちます。しかも、一般入試の方が倍率は低いのでよりおすすめです。

法政大学の難易度・レベル

法政大学は3科目で行うA方式で偏差値が下がる傾向にあるため、できるだけA方式で受けることをおすすめします。難易度は中央よりも下になり、狙い目は法政大学ということになるでしょう。

MARCH(マーチ)理系の入りやすいおすすめ穴場学部3選

MARCHの理系の中で入りやすいのはどの学部か、穴場学部を3つご紹介します。

法政大学理工学部

法政大学理工学部の中には偏差値50.0の学科もあるなど、理系の中では偏差値も低めで狙い目と言えます。法政大学の理工系学部ではノートパソコンを4年間無償で貸し出してくれるので、レポート作成などに大変便利です。キャンパスも整備されており、実践的な学習にも取り組めるため、偏差値以上にお得感を感じさせます。

立教大学理学部

英語の独自入試が廃止されたことで、数学と理科で勝負することになり理学部。裏を返せば、1年以上前から英語力を高めて結果を出すことで数学と理科に専念できます。しかも、理科は数学科と生命理学科で生物が使えるため、暗記に取り組みながら数学に力を注ぐことも可能です。数学科なら偏差値は55.0なので狙い目です。

中央大学理工学部

中央大学理工学部は倍率が下がっていることに加え、一般入試の方が求められる偏差値が低いのが大きいです。また立教同様、英語に関しては外部試験を活用する形式の入試もあり、こちらの方が偏差値がより下がって、52.5で受けられるケースも。英語の外部試験を活用し、立教と中央のいずれかを狙うやり方もあるでしょう。

MARCH(マーチ)理系の序列を徹底解説

MARCH理系の序列は様々なファクターからつけることができますが、第1位は明治大学です。偏差値面や就職面でMARCHをリードし、MARCHの中でも安定的に上位に位置しており、明治が1位です。2位の青山学院大学は偏差値面や就職面でやや明治に負けますが、人気面でMARCHの中で1位の人気のため、青山学院大学が2位に。3位中央大学は4位立教大学とあまり差がありませんが、就職面で健闘を見せており、3位に。5位の法政大学は全体て君MARCHの中で苦戦していますが、MARCH以外の大学の中では十分頑張っている部類です。

MARCH(マーチ)理系は就職に強いのか

MARCH理系は本当に就職に強いのか、様々な情報から解説していきます。

MARCH(マーチ)理系は就職に強い

結論から言えばMARCHは就職に強いです。理由として実就職率ランキングを見る限り、理工系大学の就職率が高く、理工系の強さを垣間見る点、文系を含めたMARCHの存在感が光っており、理系だけに限れば十分戦える部類である点が挙げられます。

MARCH(マーチ)理系の実際の就職先例

MARCHの理系で最も偏差値が高い明治大学で調べてみると、SCSKやTIS、富士通、日立製作所など名だたる一流企業、時価総額の高い企業が並びます。こうした企業が理系学部の上位に連なります。1人2人であればその人のポテンシャルの勝負なので、どの大学でもチャンスがある一方、複数人は大学のブランドが後押ししている可能性が出てきます。これは会社が違えど、MARCHのどの学部学科でも同じ傾向にあり、時価総額が高い、誰もが知る一流企業の名前が就職先一覧に出てきます。(参照:明治大学)

MARCH(マーチ)理系と文系の違いとは?

理系と文系の大きな違いは、大学の成り立ちから見て歴史が異なり、力を入れるのに時間がかかった点です。法律を教えるために作ったり、英語教育をするために設置したり大学が多く、理工系の学部に力を入れ始めたのは遅く、戦後からの復興など何かしらの社会の要請が関わっています。そのため、キャンパスも都心から離れ、郊外で学ぶケースが増え、メイン学部とは言えないでしょう。あとは偏差値面でどうしても文系の方が上に出やすいという違いもあります。

しかし、近年は就職率など理工学系の存在が光っており、理系よりも文系というこれまでの流れは大きく変わり、理系に力を入れる大学同士の競争が目立ち始めることになるはずです。

MARCH(マーチ)理系は難易度が高いわりに損することが多い?

MARCHの理系は入るまでの難易度が結構高い一方、損をすることが多いのではないかと言われています。しかし、本当に損をしているかとなるとそうとは言い切れません。就職率などで恩恵を受けやすいのは現在は理系であり、IT系、情報系の学問は即戦力として活用されやすく、有名企業への就職もかなりしやすくなっています。文系は文系で必要とされる企業がありますが、理系にも同じことが言えます。難易度に見合ったリターンが得られると考えた方がいいでしょう。

まとめ

MARCHの理系は大学によってカラーが異なりますが、どの大学も21世紀に入ってから本格的に強化し始めてきたことは明らかです。文系が主役の時代から理系が活躍する時代になったとしても、おかしくありません。早慶や四工大、東京理科大に負けない理系学部を、それぞれのMARCHの大学が目指すはずです。