学び

MARCH(マーチ)は低学歴なのか?就活時の学歴フィルターについても解説

2021.12.24

少子化が進むことでより学歴社会になるのではないかと言われており、以前よりも学歴が重視されるケースが増えてきました。その典型例が東大王に代表される東大生のフィーチャー。東大かそれ以外かという扱いにも見えてきます。

こうした動きもあってか、MARCHですら低学歴ではないのかと指摘する人も。果たしてその指摘は当たっているのか、就活時の学歴フィルターとはどんなものか、解説します。

MARCH(マーチ)は低学歴なのか

MARCHは本当に低学歴なのか、様々な観点から解説します。

MARCH(マーチ)は低学歴ではない

結論から言ってしまえば、MARCHは低学歴ではありません。昭和の時代、高卒はおろか中卒も多かった時代、大卒そのものが高学歴と言われていました。大学全入時代へ向かう中で段々と高学歴の範囲が狭まっていきます。また偏差値で単純に高学歴と決めるよりも、知名度で判断されることも多々あり、MARCHは全ての大学が知名度を持っていることから、低学歴判定をするのは少々厳しいと言えるでしょう。

MARCH(マーチ)が低学歴ではない理由

上位15%に入るから

MARCHの偏差値はだいたい60付近に位置します。この偏差値60は、分布で見た時に上位15%のところに位置します。偏差値50だったら2人に1人、偏差値55なら3人に1人程度が該当する中で、偏差値60は6人に1人です。偏差値60を低学歴としてしまうと、全体の85%が低学歴ということになり、あまり適切とは言えません。このことを見ても、偏差値60近辺のMARCHが低学歴と断言するのはあまりにも乱暴で、現実的ではないでしょう。

MARCH出身の上場企業の役員が多い

上場企業に役員を輩出する大学のランキングが存在します。早慶や東大、京大の次に中央大学、明治大学が続きます。やや離れて法政大学や青山学院大学、立教大学と続き、上位20位までにMARCHすべての大学が出てきます。その間には国公立大学が多くランクインしており、北海道大学や横浜国立大学はMARCHの下に位置しています。そもそも上場企業で勤める事自体大変なので、こうしたランキングを見ても低学歴とするのは乱暴でしょう。(参照:東洋経済オンライン)

早慶上智は合格したのにMARCHは落ちたという学生もいる

MARCHの偏差値は平均60ぐらいですが、学部によって70に迫る偏差値を持つ学部もあります。立教大学の経営学部や青山学院大学の総合文化政策学部は早慶上智レベルの人気を誇り、早慶上智で合格したのにMARCHで落ちるケースが出てきます。偏差値的には実際そこまで差が開いておらず、しっかりとポテンシャルを出せば合格できるのに、ちょっとしたことで簡単に落ちてしまうことも考えられます。ほんの少しのことで合否が変わるとなると、MARCHを低学歴扱いするのは苦しいでしょう。

なぜMARCH(マーチ)は低学歴と言われるのか?

明らかに低学歴ではないMARCH。しかしネット上では「MARCHは低学歴」というフレーズが呪文のように飛び交っています。いったいなぜか、解説します。

マスコミの影響

マスコミの中にはMARCHでも学歴フィルターにかけられるケースを紹介したり、MARCHを卒業した女性が就活でも婚活でもうまくいかないという記事を掲載したりしており、MARCHは高学歴ではないことを盛んにアピールします。先ほども紹介した、東大生を過度にフィーチャーする風潮なども影響を与えています。雑誌などの読者は何も疑わずに信じ込んでしまうでしょう。この積み重ねがMARCHは低学歴と言われる要因になると考えられます。

ネットの影響

MARCHが低学歴であることを盛んにネタにしているのがネット掲示板です。検索してみるとネット掲示板のスレッドが多数存在し、その多くはMARCHが低学歴であることを煽るものばかりです。真剣に低学歴と思っている人もいますが、いわゆるネタとして低学歴といじる人の方が多く、真剣に議論されているとは言い難いです。面白おかしくMARCHが低学歴であることを扱い、根拠として品がなく、正しい情報を突き付けても「マジレス」として嘲笑する傾向にあります。こうした言説が長年展開され、それがネタとして定着したのも1つの要因と言えるでしょう。

一部のMARCH卒業生の学歴コンプレックス

青山学院大学や明治大学など憧れをもって入学する学生がほとんどですが、一部の学生は、早慶上智や国公立大学を志望して落ちてしまったからか、早慶上智や国公立大学の人たちにコンプレックスを抱いているケースがあります。そのため、事あるごとに、「自分はMARCH出身だからうまくいかない」と投げやりになりがちです。そのことが自己評価を下げ、過度にMARCHの評価を下げ、異常に早慶上智などを持ち上げる考えになってしまいます。決して低学歴ではないのに、夢破れて入学した経緯がコンプレックスを抱かせるのかもしれません。

MARCH(マーチ)生の就活について

MARCHに在籍する大学生、卒業生はどのような就活を経験してきたのか、学歴フィルターの現状などをご紹介します。

MARCH(マーチ)は学歴フィルターに引っかかるのか

学歴フィルターとは、会社説明会などに参加する際、特定の大学には席を確保し、それ以外の大学は門前払いにすることを指します。会社説明会から選考が始まるため、予約をとるために必死な学生がほとんど。しかし、東大生や早慶上智の学生たちは簡単に予約できるのに、それ以外の学生は常に満席なんてことも多々あります。学歴フィルターの存在を感じた学生は全体の半数程度に及び、決してネットにおける都市伝説のような話ではありません。

ではMARCHが学歴フィルターに引っかかるかどうかですが、結論から言えば、MARCHですら学歴フィルターで除外するケースがあるものの、大多数ではなくほんの一部です。先ほども紹介した上場企業の役員に関するランキングで、MARCHは上位20校にすべてランクインしています。上場企業の役員にMARCH出身の人物がいるのに、MARCHの学生を門前払いにするのは考えにくいです。中には採用校の一覧にMARCHがなく私立は早慶上智レベルまでにしているケースも。ただそれ自体も一部に限られます。

MARCH(マーチ)生の就職実績はすごい

2019年の段階で、実は就活の現場いおいて早慶上智をMARCHが猛追し、大手企業でMARCHの学生の採用率が高まっていることが明らかになっています。これはベンチャー企業が早慶の学生たちを確保し、大手企業に回らなくなったため、MARCHが急浮上した形です。特に外資系コンサルタントなどこれまで苦戦していた分野で内定が増え始めているのがポイントです。

大学別でみると、明治大学の卒業生の就職先1位は教員、2位は東京都特別区、3位は国家公務員で、その次に日本郵政グループ、みずほフィナンシャルグループと続きます。青山学院大学は1位教員は変わらず、2位に日本航空、3位に全日空、以下三菱UFJ銀行、楽天。立教大学は1位に東京都特別区、2位に三菱UFJ銀行、3位に全日空、以下日本航空、りそなグループと続きます。

中央大学は1位に教員、2位に国税庁、3位に東京都庁、以下大和証券グループ本社、JR東日本と他の大学とは毛色が異なります。法政大学は1位に東京都特別区、2位に公立教員、3位にりそなグループ、以下オリックスグループ、JTBグループと続き、法政大学だけ方向性が異なります。しかし、どの大学も誰もが知る企業、もしくは信頼に値する官公庁ばかりです。(参照:東洋経済オンライン)

結論:早慶には劣るものの十分勝負できる

早慶の学生たちはベンチャー企業へ就職、もしくは学生の段階で起業するケースもあるため、大手企業に就職する割合は下がっています。そこをMARCHの学生が埋めた形ですが、ではMARCHは早慶の穴埋め要員かという問いにははっきりとNoと言わざるを得ません。明治大学では就活にかなり力を入れており、企業側からも高い評価を集めます。早慶をMARCHが猛追しているのは事実と考えてよさそうです。それを抜かせるかどうかは個人の取り組み方にかかっています。

低学歴のラインはどこから?

さて、低学歴はどこからを指すのか、ここまで来たら気になる人も多いはずです。現状難化している日東駒専は高学歴でも低学歴でもない「中学歴」と称され始めており、大東亜帝国の大学群も中学歴に入りつつあります。大東亜帝国は偏差値的に50のところにいるため、これよりも下の大学は低学歴ということになるでしょう。とはいえ、現状の偏差値で低学歴かどうかを分類しているに過ぎず、今後の大学の努力次第では低学歴の大学から脱する可能性もあります。

MARCH(マーチ)で学歴コンプに悩んでいる人はどうすれば良い?

学歴コンプレックスに悩むMARCH出身者も多いでしょう。しかし、学歴で判断されるのは20代まで。30歳を過ぎても学歴にこだわりを持つ人物は社会的に評価されないでしょう。なぜなら社会人になってからの実績や経歴で語れるようになるからです。いつまでたっても学歴を持ちだす人は、実績も経歴も何も語れないと考えるべきです。そんな社会人になってはいけませんし、空しさを感じさせます。

学歴コンプレックスをなくすには、まず仕事で実績を作ること、資格をとること、必要に応じて起業をすることなどを心がけましょう。そうすれば学歴はどうでもよくなりますし、相手も学歴で判断せず、実績や経歴で判断するはずです。だからこそ、若いうちは人一倍頑張らないといけません。

まとめ

MARCHが低学歴、そんなバカな!と思った方も多いでしょう。調べれば調べるほどMARCHは低学歴ではないことが明らかになる一方で、学歴コンプレックスが様々な意味合いで誰でも持っていることが明らかになりました。東大生や早慶のやつには負けないぞ!と学歴コンプレックスをうまく活用し、成長につなげられるのが理想的でしょう。