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仮面浪人とは?メリット・デメリットや通常浪人との費用の比較も解説

2021.11.29

「仮面浪人って聞いたことあるけど詳しく知らない」
「仮面浪人のメリットやデメリットが知りたい」

この記事ではこのような疑問を解決します。

具体的には
・仮面浪人とは?
・仮面浪人のよくあるパターンとは?
・なぜ浪人ではなくわざわざ仮面浪人をするのか?
・仮面浪人と浪人の費用面の比較
・仮面浪人の多い・多そうな大学ランキング
・仮面浪人に失敗してしまう人の特徴とは?
・仮面浪人に失敗した人に残された進路選択肢とは?
の順に解説します。

10分くらいで読めますのでぜひ一読ください。

仮面浪人とは?

「仮面浪人という言葉は聞いたことがあるけど意味を知らない」という人もいるのではないでしょうか。

初めに仮面浪人とはどのようなものなのか解説します。

仮面浪人の意味

仮面浪人は第1志望に落ち、第2志望以降の大学に通いながら、他の大学での合格を目指し受験勉強している学生のことです。

大学生をよそおいながら、実質的には浪人していることから仮面浪人と呼ばれます。

編入と仮面浪人との違い

ほかの大学を目指している点で編入とも似ていますよね。

編入と仮面浪人は、受ける試験とスタートする学年が違います。

編入は編入制度のある大学のみで行われており、それぞれの大学ごとの編入試験を突破しなくてはなりません。

また入学したとしても1回生ではなく、いきなり2,3回生として通うことになります。

一方、仮面浪人は通常の受験生と同じように受験するので合格したとしても1回生からスタートします。

通常の浪人と仮面浪人との違い

通常浪人は大学生でもなく、高校生でもないという立場です。逆にいえば、受験以外にやることはないので、受験に全力をそそげます。

一方、仮面浪人は大学生でありながら受験生という2つの立場を持ちます。

大学生をこなすための時間は取られますが、仮面浪人に失敗したとしても、そのまま大学に通えます。

経歴上も空白ができません。

仮面浪人の成功率はどれくらい?

仮面浪人の成功率は約10%です。つまり10人いたら1人しか受からないということ。

周りの受験生が、1日中勉強している中で、大学に行きながら受験をするわけですから、成功率は低くなる傾向にあります。

しかし逆に言えば仮面浪人も全く不可能ではないということです。

仮面浪人のメリット

仮面浪人には通常の浪人とは違う、メリットがあります。だからこそ毎年、仮面浪人をする人がいるのです。

ここでは仮面浪人のメリットを2つ解説します。

落ちてもそのまま大学に通える

仮面浪人のメリット1つ目は落ちてもそのまま大学に通えることです。

もし落ちたとしても「やれることはやったのだから」と納得し、すぐに大学生活へ切り替えられます。

しかしこれが通常の浪人であればそうはいきません。なぜなら全落ちの可能性があるからです。

全落ちすれば、もう一浪するか、就職するかを選ばなければならないため、受験のプレッシャーも大きいでしょう。

しかし仮面浪人はすでに大学を確保した状態で、入試に挑めるのでプレッシャーも少なくなるのです。

友達と話してストレス発散できる

仮面浪人のメリット2つ目は友達と話してストレス発散できることです。受験はストレスがたまります。

一人でゆっくりする時間や友達と遊ぶ時間を取りにくいからです。また「この勉強法で合格できるかな」といった不安もあります。

しかし仮面浪人であれば、大学では友達と話してストレス発散し、一人の時間はしっかり勉強するといった、メリハリのある生活が可能です。

仮面浪人のデメリット

仮面浪人にはメリットがありますが、当然デメリットもあります。次は仮面浪人のデメリットを確認していきましょう。

勉強時間が少なくなる

仮面浪人のデメリット1つ目は勉強時間が少なくなることです。仮面浪人は通常の受験生に比べどうしても勉強時間が少なくなってしまいます。

例えば
・大学の授業
・大学の通学
・授業の課題
・友達との付き合い
などは受験勉強の時間を奪います。

毎日の差はそこまでなくとも、一年間積み重なれば大きな差となるでしょう。

落ちても大丈夫と思って勉強に身が入らない

仮面浪人のデメリット2つ目は落ちても大丈夫と思って勉強に身が入らないことです。

・「これに落ちたらあとがない」
・「落ちても大学にかよえばいい」
という生徒のどちらが集中して勉強できるでしょうか。

多くの場合は前者のほうが身の入った勉強ができるはずです。

仮面浪人は、落ちてもそのまま大学に通えばいいという安心感があるのがメリットですが、緊張感を保てないという面もあるのです。

仮面浪人のよくあるパターンとは?

仮面浪人をする人たちはどのような理由で仮面浪人を決意し、どのような通学をしているのでしょうか。

仮面浪人を選択した理由パターンと仮面浪人中の通学パターンを解説します。

仮面浪人を選択した理由パターン

初めに仮面浪人を選択した理由パターンを3つ解説します。

第一志望の国立を諦めきないまま私立に入学した

仮面浪人を選択した理由パターン1つ目は第一志望の国立を諦めきらないまま私立に入学した場合です。

ここで紹介する3つのパターンの中で最も多いのがこのパターンになります。

特に多いのが東京大学を目指していたが、落ちて早稲田、慶応に入学した人たち。

東京大学を目指すくらいですから、思い入れも強く、早稲田・慶応に入学したあとに、仮面浪人として東京大学を受験する人が毎年います。

第一志望の国立大学を諦めきれずにひとつ下の国立大学に入学した

仮面浪人を選択した理由パターン2つ目は第一志望の国立大学を諦めきれずに、ひとつ下の国立大学に入学した場合です。

特に数点差で落ちた人は「もう一度やれば受かるのに」という思いがあるため、仮面浪人しやすい傾向にあります。

第一志望の私立大学を諦めきれずに、ひとつ下の私立大学に入学した

仮面浪人を選択した理由パターン3つ目は第一志望の私立大学を諦めきれずにひとつ下の私立に入学した場合です。

例えば
・早慶を目指していたがマーチに入学
・マーチを目指していたが日東駒専に入学
した場合などです。

実際、大学のランクが一つ変わると、世間からの評価も大きく変わります。そのため仮面浪人してでも、上の大学に行きたいという人が多くいるのです。

仮面浪人中の通学パターン

次に仮面浪人中の通学パターンを解説します。

入学した大学に積極的に行く

仮面浪人中の通学パターン1つ目は入学した大学に積極的に行く場合です。

・サークル活動
・部活
・バイト
・授業
など大学生が行える活動は幅広いです。

これらの活動を行いながら受験勉強する学生も多くいます。

しかし予備校に通う浪人生と比べると当然、勉強時間が減ります。昼は大学の授業、夜はサークルを行えば、勉強できる時間はせいぜい3時間くらいでしょう。

しかし楽しみがあるからこそ、勉強が頑張れることもあります。

また友達に応援してもらえるかもしれません。大学生活と受験を両立したスタイルです。

入学した大学に全く行かない

仮面浪人中の通学パターン2つ目は入学した大学に全く行かない場合です。

大学生活と浪人の両立はハードです。そのため、大学に全く行かずに、受験勉強に振り切るタイプもいます。

このスタイルだと、朝から晩まで受験勉強ができますので、浪人生と変わりません。

なぜ浪人ではなくわざわざ仮面浪人をするのか?

ここまで
・仮面浪人とは?
・仮面浪人のよくあるパターンとは?
を解説してきました。

次になぜ浪人ではなくわざわざ仮面浪人をするのかを解説します。

家が裕福で現役時の合格大学を押さえておくため

わざわざ仮面浪人をする理由の1つ目は家が裕福で現役時の合格大学を押さえておくためです。

私立大学であれば最初の1年間で100万円以上の費用がかかります。

しかし人生がかかった進路ですから、裕福な家庭はとりあえず、大学に入学しておいて、本命に挑戦しようと考えるのです。

たしかに浪人して、どこにも受からなかったらと考えると怖くなりますね。

しかしどこの家庭でもできることではなく、生活に余裕があるからこそ選べる選択肢です。

親に浪人の理解がないため

わざわざ仮面浪人する理由の2つ目は親に浪人の理解がないためです。

お金を払うのは親ですから、浪人するには親の理解が必要です。

しかし親が浪人を許してくれないため、隠れて仮面浪人をしているパターンもあります。

大学に入学してから仮面浪人をきめたから

わざわざ仮面浪人をする理由の3つ目は大学に入学してから仮面浪人を決めたからです。

第一志望に未練を残したまま、大学に入学した場合、入った後に仮面浪人を決意することがあるのです。

例えば大学に馴染めなかったとき。第一志望の大学に受かっていたら、もっと楽しいキャンパスライフが送れたのにという思考が起こります。

このように大学を楽しむ心の準備ができていないまま入学すると、仮面浪人して第一志望に行きたいと考えるようになります。

仮面浪人と浪人の費用面の比較

仮面浪人は確かに、そのまま大学に通う道を残したまま受験できる点はメリットですが、気になるのは費用ですよね。

ここでは仮面浪人と浪人を費用の面で比較していきます。

通常の浪人の場合の費用

通常の浪人の場合の費用の目安は以下です。(受験料は除く)

予備校…10~100万円
宅浪…8~20万円

通常の浪人には予備校に通う、宅浪するの二つのスタイルがあります。予備校の場合はどの予備校に入るかで費用には大きな差があります。

特に大手の予備校では100万円ほどかかることも珍しくありません。

反対に宅浪であれば費用はそこまでかかりません。自分で勉強するため、テキスト代などがかかるのみです。

仮面浪人の費用

仮面浪人の費用は通常の浪人に加えて、大学に通う費用がかかります。

大学の学費は私立大学であれば初年度100~150万、国立大学は初年度80万前後です。

つまり一番安いパターンである、宅浪で国立大学に通う場合でも約100万がかかります。

かなり費用がかかる選択肢といえるでしょう。

仮面浪人で奨学金は使える?

仮面浪人の中には滑り止めの大学で奨学金をもらっている人もいます。

第一種奨学金は独立行政法人日本学生支援機構が用意する、無利子で借りられる奨学金です。

しかし受け取れるのはトータルで大学生活を送る4年間のみ。つまり仮面浪人を成功させると1年間は奨学金がもらえないということになります。

仮面浪人は費用を考慮したうえで考えなければなりません。

仮面浪人の多い・多そうな大学ランキング

次に仮面浪人の多い・多そうな大学ランキングを解説します。

国公立編

初めに国立大学において仮面浪人の多い・多そうな大学ランキングを紹介します。

第5位: 北海道大学

仮面浪人の多い・多そうな国立大学、第5位は北海道大学です。十分に名のある国立大学ですが、医学部や東大・京大に落ちて後期で入った人が多いです。

そのため合格目指して、もう一度受験しようという人が多くいます。

第4位:東京理科大学

仮面浪人の多い・多そうな国立大学、第4位は東京理科大学です。

東京理科大学は東大・早稲田の理系学部の滑り止めにされることが多いため、仮面浪人が多くいます。

しかし単位がとりにくく、留年しやすい傾向にあります。

第3位:名古屋市立大学薬学部

仮面浪人の多い・多そうな国立大学、第3位は名古屋市立大学です。

特に薬学部に仮面浪人が多くいます。理由としては前期や後期で医学部に落ちた人が中期で入ってくるから。

そのため中期における仮面浪人の割合は高くなっています。

第2位:神戸大学

仮面浪人の多い・多そうな国立大学、第2は神戸大学です。神戸大学自体も偏差値が高く、浪人して入学するほどの大学。

しかし医学部や京大・東大を目指す人の中には神戸大に入学しながら仮面浪人している人もいます。

第1位:大阪府立大学

仮面浪人の多い・多そうな国立大学、第1位は大阪府立大学です。東大・京大に前期で落ちた学生が中期で入ってきます。

そのため不本意だと感じている人が多く、仮面浪人サークルもあるほどです。

私立大学

次に私立大学における仮面浪人の多い・多そうな大学ランキングを紹介します。

第5位:同志社大学(大学名)

仮面浪人の多い・多そうな私立大学、第5位は同志社大学です。同志社大学は関西で最も学力の高い私立大学です。

そのため京大が第一志望の人が多く入学します。また京大以外にも大阪大学や神戸大学を目指す人もいます。

第4位:明治大学

仮面浪人の多い・多そうな私立大学、第4位は明治大学です。明治大学は学力的に、東大の滑り止めや、早慶を目指す生徒が受験します。

そのため入学してもあきらめきれず、仮面浪人する人が多いのです。

第3位:慶應義塾大学

仮面浪人の多い・多そうな私立大学、第3位は慶應義塾大学です。

慶應義塾大学は元からレベルが高いため、東大や医学部を目指している仮面浪人生がたくさんいます。

中には慶應の医学部を目指している人もいます。

第2位:日本大学

仮面浪人の多い・多そうな私立大学、第2位は日本大学です。

仮面浪人の人数が多い理由としては母体数の多いマンモス大学であることと、ブランド力があるため「とりあえず日本大学を受けておこう」となりやすいから。

マーチ、早慶を目指して仮面浪人している人がたくさんいます。

第1位:早稲田大学

仮面浪人の多い・多そうな私立大学、第1位は早稲田大学です。

早稲田大学は共通テスト利用を採用しているため、東大志望の受験生が、多く入学しています。

また授業の出席もうるさくないため仮面浪人しやすい環境です。

仮面浪人に失敗してしまう人の特徴とは?

仮面浪人する人の中には当然、不合格となってしまう人もいます。ここでは仮面浪人に失敗してしまう人の特徴を3つ解説します。

高いモチベーションがない

仮面浪人に失敗してしまう人の特徴の1つ目は高いモチベーションがないことです。

仮面浪人は大学と受験の両立。

・授業
・通学
・授業の課題
・友達との付き合い
をこなしていきながら、自分の時間をつくり、勉強に当てなければなりません。

高いモチベーションがなければ、どちらも中途半端な結果で終わったということになってしまいます。

バイトやサークルをやる

仮面浪人に失敗してしまう人の特徴2つ目はバイトやサークルをやることです。

仮面浪人とはいえ、せっかく大学に入ったのだからバイトやサークルをやってみたいと考える人もいます。

しかしこれは要注意です。バイトやサークルはかなりの時間を割かないといけない上、受験へのモチベーションも下がります。

その場のノリや楽しい雰囲気にのまれ、受験勉強する時間が少なくなってしまうのです。

受験費を稼がないといけないなど、どうしてもお金が必要な時以外は、バイトはしないようにしましょう。

時間管理が苦手

仮面浪人に失敗してしまう人の特徴3つ目は時間管理が苦手なことです。

仮面浪人では大学に行きながらいかに勉強時間を作り出すかが重要になります。

そのため、
・ここに隙間時間があるから、英単語30個覚えよう
・通学の電車は人の少ない時間に乗って、参考書を読もう
など時間管理ができる人は有利です。

逆に

・朝起きて勉強しようと思っていたけど、夜更かしして起きれなかった
・課題を把握してなくて、大学受験の勉強しようと思っていた時間にやっている
など時間管理が苦手な人は、受験以外のところに時間を取られてしまいます。

毎朝、予定を紙に書くなどの習慣をつけて、時間を管理するための練習が必要です。

仮面浪人に失敗した人に残された進路選択肢とは?

仮面浪人に失敗した人に残された進路選択肢を解説します。

そのまま大学に通う

仮面浪人に失敗した人の選択肢1つ目はそのまま大学に通うことです。

仮面浪人は受験に挑戦しながらも、現役で合格した生徒と同じペースで学年が上がっていけることが強みです。

仮面浪人の強みを生かした一番のすすめの選択肢といえます。

大学生活を充実させていく方向に切り替え、サークルやバイトなど新たな体験をたくさんしましょう。

もう一度仮面浪人する

仮面浪人に失敗した人の選択肢2つ目はもう一度仮面浪人することです。

ただし1年目は授業を最低限しか取らなくてもすみましたが、2年生となると事情は変わってきます。

さすがにある程度の授業は取らないと留年することになるので、より受験勉強の時間はとりにくくなるでしょう。

仮面浪人をする前にもう一度、検討してみてください。

大学をやめて浪人する

仮面浪人に失敗した人の選択肢3つ目は大学をやめて浪人することです。これはどうしても行きたい大学があるという人の選択肢です。

これまで取ってきた授業がリセットされますし、たとえ大学をやめ浪人したとしても必ず合格できるわけではありません。

リスクの高い選択肢なので決断の前には「本当に、大学をやめて後悔しないか」自問してみましょう。

まとめ

ここまで仮面浪人とは、メリット・デメリット、通常浪人との費用の比較を解説してきました。

重要なポイントをまとめます

・仮面浪人とは大学に通いながら。その他の大学の合格を目指し受験勉強している生徒のこと
・仮面浪人のメリットは落ちてもそのまま大学に通えること
・費用は最低でも100万前後かかる

仮面浪人はどこの大学にもいます。もし今の大学に満足していない人は一度検討してみてはいかがでしょうか。