学び
2021.10.21
「子どもが大学受験に全落ちしたけどどうすればいいんだろう」
大学受験に関してこのような悩みを抱えている人もいると思います。この記事はそんな疑問を解決します。
具体的には
・子どもが全落ちした際に親が取るべき行動とは
・全落ちした子どもに親がかけてはいけない言葉5選
・大学受験に全落ちした子どもに残された進路とは?
・大学受験に失敗(全落ち)した子どもは親にどう伝える?
の順に解説します。
6分ほどで読めるのでぜひ一読ください。
子どもが全落ちした際、親はどのような行動をすべきか悩みますよね。元気付けたいと思っていても方法を間違えれば逆効果になることも。
ここでは子どもが全落ちした際に親が取るべき行動を解説します。
子どもが全落ちした際に親が取るべき行動1つ目はそっとしておくことです。大学受験は大人からすれば、人生の1つのイベントにすぎないかもしれません。
しかし子どもはこの受験のために一年間努力してきたのです。全落ちしたショックは周りが考えるよりも大きいことをまずはわかってあげましょう。
特に全落ちしたと知ったときは心が落ち込んできる状態です。次のことをできるようになるには時間が必要。
落ち着くまではなるべくそっとしてあげましょう。
子どもが全落ちした際に親が取るべき行動2つ目は過剰に励まさないことです。1つ目とも共通しますが、励ますこともショックを受けた直後は避けるべきことになります。
例えば「受験で人生変わらないから!大丈夫!」と声をかけたとしても、今の子どもにはそうは思えません。
「こんなはずではなかった」という気持ちが充満している時期は普段どおりの距離感で接してあげましょう。
子どもが全落ちした際に親が取るべき行動3つ目は子供の考えを聞くことです。ある程度落ち着いてきたらこれからの進路を決めなくてはいけません。
このときやってはいけないことは親が勝手に進路を決めること。子どもが納得した進路でなければ、進んだあと「自分のしたいことはこれではない」とやめてしまうかもしれません。
「就職したほうがいい」
「浪人してリベンジしたほうがいい」
など自分の考えを言う前にまず子どもはどう思っているか聞いてあげてください。
子どもが全落ちした際に親が取るべき行動4つ目は共感することです。共感して味方になってあげることは子どもを助けることになります。
「がんばったね」
「おつかれさま」
などと言った言葉をかけてあげましょう。
このとき注意すべきなのが、自分の期待を入れないこと。
「頑張ったね、次リベンジすればいいよ」という言葉は、共感の言葉に見えますが、リベンジしてほしいという親の期待があるのです。
敏感になっている子どもはこのような期待をすぐに感じ取るでしょう。まずは現在の子どもを受け入れてあげる姿勢が大切です。
子どもが全落ちした際に親が取るべき行動5つ目はどんな選択肢があるか調べることです。
子どもは事前に受験に落ちる道は考えていたとしても、実際に本気になって考えたことはないはずです。
実は就職する以外にも専門学校に通うなど選択肢はあるのです。まずは親が進路の選択肢を示してあげることで、子どもは前を向きやすいでしょう。
自分は悪気なく言った言葉でも敏感になっている子どもは大きく傷ついているかもしれません。
ここでは全落ちした子どもに親がかけてはいけない言葉5選を紹介します。
全落ちした子どもに親がかけてはいけない言葉1つ目は正論です。
例えば親から見ると「だから勉強しなさいって言ったのに」などと思うことがあるかもしれません。確かにその考えは正論でしょう。
しかし子どもの味方になってあげるには「こどもはその時そうするしかなかった」のだと受け入れてあげることが大切です。
正論ではなくそのような愛情を感じることで子どもはより立ち直りやすくなります。
全落ちした子どもに親がかけてはいけない言葉2つ目は自分の過去話です。
落ち込んだ子どもを見ていると「私もこんな体験があってこうやって乗り越えた」などと助言したくなりますよね。
しかし子どもは今、大学受験に落ちたばかりなのです。余裕のない状態で、俯瞰した視点で見ることを勧めても、効果はありません。
全落ちした子どもに親がかけてはいけない言葉3つ目はお金の話。親としては今後の進路でかかる費用も変わってくるためお金の心配があると思います。
しかしお金の話は注意です。子どもは言葉には出さなくとも親に迷惑をかけていると責任を感じています。
そのため全落ちした直後はお金の話はできるだけ避けましょう。少し落ち着いてから、子どもと話し合いお金について伝えるべきです。
全落ちした子どもに親がかけてはいけない言葉4つ目は他人と比較する話です。他人と比較するような言葉は、より自己否定を加速させます。
「同じクラスの~君は合格したらしいよ」
などといった言葉は避けましょう。
全落ちした子どもに親がかけてはいけない言葉5つ目は残念がる言葉です。
残念がる言葉も注意しなければ子どもを傷つける言葉になります。例えば「あんなに頑張ったのに、なんでだめだったんだろうね。」という言葉。
このような言葉を言われては自分を肯定できません。「よく頑張ったね」と頑張った子どもを受け入れてあげましょう。
大学受験に全落ちした子どもに残された進路は何があるのでしょうか。親が進路を把握してあげることで子どもも先のことを考えやすくなるので確認していきましょう。
1つ目の進路は浪人です。浪人することで現役時に目指していた大学より良い大学に行ける可能性があります。
現役時代「もっとこうしておけばよかった」という反省もあるでしょう。そのような点を踏まえた上で、一年間勉強できるのはメリットです。
デメリットは費用が高いこと。年間で100万前後の費用がかかるため簡単には選択できません。
しかし学歴は今後ずっと残るものです。長い目でみるのか目の前のお金をとるのかしっかりと考えましょう。
2つ目の進路は就職です。ただし就職シーズンは終わっているため自分で動いていく必要があります。
就職支援サービスやハローワークに行き就活の相談をしましょう。たいてい一社で合格することはなく、複数社受けることになります。
大卒と同じようにとは行きませんが、理想が高すぎなければ就職できます。
3つ目の進路は専門学校です。専門学校では就職に役立つ専門的なスキルを学べます。
大学で取りたかった資格が専門学校でも取れる場合、専門学校に進むのも一つの手です。
また専門学校に通いながら、大学に編入する選択肢もあります。就職と大学進学を両方見据えた進路と言えるでしょう。
全落ちしたことを子どもは親に結果を伝えにくいものです。今後への不安や、申し訳無さなどを抱えて報告してきますから、堂々と構えてあげましょう。
伝え方としては直接行ってくる場合と、文章で伝えてくる場合があります。最近ではラインで合否を伝えることもあるので、温かい言葉で返信してあげましょう。
ここまで大学受験に全落ちした子に親が取るべき行動や子の親への伝え方を解説してきました。
重要なポイントをまとめます
・子どもが全落ちした際は「そっとしておく」
・全落ちした子ども親がかけてはいけない言葉は正論
・全落ちした子供の進路は浪人、就職、専門学校
大学受験に全落ちしたことは子どもにとっては大きなショックです。親としてありのままを受け入れてあげるとともに、前を向けるようにサポートしてあげましょう。